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(ワット・バーンライ)
コラート(ナコーンラーチャシーマー)は、バンコクから東北へ約256km(車で約4時間)離れた都市です。
イサーンと呼ばれるタイ東北部における最大の都市です。人口は約260万人(バンコクに次ぐ多さ)。
コラートでは、土地代が安い上に労働力を確保しやすい理由から、日系企業の工場団地も複数存在します。
イサーン最大の都市ですが、街並みはバンコクやチェンマイに比べて少々地味。超巨大な田舎町といった質素な雰囲気。外国人ツーリストの姿は驚くほど見かけません。
ただ、観光都市に比べて物価は安く、近年はターミナル21などの大型商業施設も完成して、徐々に観光客にとっても面白い街に変化しているように感じられます。
バックパッカーも、タイからラオスを目指す際の周遊ルートに入れてみると良いでしょう。
今回の記事では、コラートを観光している人に向けて
- コラートの地図
- 市街での移動方法
- 市街の観光地・見所
- 郊外の観光地・見所
- コラートへの行き方
- おすすめホテル
を全て紹介します。
コラートの観光地図
以下は郊外の見所も含めたコラート全体の観光地図
コラートの観光地・見所の多くは市街地に集中していますが、アクセスに足が必要な郊外にも、以下8ヶ所の魅力的な観光地が存在します。
- エアプレーンパーク(Airplane Park)/タクシーのみ
- ダーンクウィアン(Dan Kwian)/バスでアクセス可
- 地獄寺(Wat Pa Lak Roi)/タクシーのみ
- パノム・ワン遺跡(Prasat Hin Phanom Wan)/タクシーのみ
- ピマーイ歴史公園(Phimai Historical Park)/バスでアクセス可
- ワットタンマチャク(Wat Dhammachakra)/鉄道とトゥクゥクでアクセス可
- ワットルアンポートー(Wat Lan Boon Mahawihan Somdet)/タクシーのみ
- ワットバーンライ(Wat banrai)/タクシーのみ
上記8ヶ所は、市街地から車で片道30分〜1時間の郊外に点在しています。
郊外でもコラートのバスターミナルから安いバスでアクセスできる場所もありますが、中にはタクシーでしかアクセスできない場所もあります。
以下は市街地の観光地図
市街地はそこまで広くないです。2日もあれば大抵の観光地は見て回れるでしょう。
市街地ではトゥクトゥクやタクシーに加え、巡回するソンテウも存在するため、節約志向のバックパッカーでも交通費に大した金額を使わずに観光できます。
移動はトゥクトゥク、タクシー、ソンテウ、バスが主流
(左上:トゥクトゥク/右上:タクシー/左下:ソンテウ/右下:バス)
トゥクトゥクの乗り方はバンコクと同じです。行き先を告げてドライバーが了承したら乗るわけですが、運賃はバンコクより気持ち安め。近距離であれば50バーツ程度。
タクシーはバンコクと違ってメーターは使用しないので要注意。運賃は交渉となります。近距離なら100バーツ程度。荷物が多い人はタクシーを利用すると良いでしょう。
ソンテウは各車両によってルートが決まっているため、一介の旅行者にはかなり分かりにくいです。しかし、近距離であれば7バーツ程度、最大でも25バーツしか運賃がかからないため、最も安いです。
ソンテウの系統およびルートは25種類もありますが、親切な人が以下でルートをまとめているので、節約旅行者は乗りこなしてみましょう。
バスは、コラート市街地にある新バスターミナルもしくは旧バスターミナル(MAP上紫色のバスマーク)より、郊外の観光地へ行く際に利用します。
市街のおすすめ観光地・見所
(コラート市街)
コラート市街の主な観光地・見所は、以下の7ヶ所。
- ヤーモー像/タオスラナリ(Thao Suranari)
- ワット・パーヤップ(Wat Payap)
- ワット・サーラーローイ(Wat Sala Loi)
- ターミナル21 コラート(Terminal 21 Nakhonratchasima)
- コラートナイトマーケット(Night Bazar Market)
- コラート百年市場(100 Years Meang Ya Market)
- セーブワン・マーケット(SaveOne Market)
ヤーモー像/タオスラナリ(Thao Suranari)
コラート旧市街の中心にある、参拝者が絶えない像。
タオスラナリ(別名ヤーモー)と呼ばれるこの記念碑の女性像は、1827年(ラーマ3世時)に隣国ヴィエンチャン王国(現在のラオス)がコラートを侵し攻め込んだ際、ラオス軍の兵士達を酒で酔わせ、武器を使って奇襲して、ラオス軍を敗走させたという逸話を持つ。
当時のコラートはヴィエンチャン軍に比べて全く軍事力を持ち合わせていなかったため、簡単に陥落したそうですが、タオスラナリの活躍で侵略遂行をあきらめさせることに成功しました。
以降、タオスラナリはコラートの英雄として多くの信仰を集め、像はコラートのシンボルとして市街地中央に祀られています。
コラート市街を歩いていると、タオスラナリ像をプリントしたTシャツが売られていたり、お土産用の小さな像を見かけることは珍しくありません。
また、立地的に像は市街地の中心にあり、像周辺にカフェやモールなども密集しているため、街歩き中のランドマークにもなります。
- 開放時間/24時間
- 場所の詳細⇒GoogleMap
ワット・パーヤップ(Wat Payap)
タオスラナリ像から約300m、徒歩4分の場所にある寺院。一見何の変哲もありませんが、寺院敷地内にある”Cave”と書かれている看板を辿ってお堂の室内に入ると、そこには別世界が。
まるで洞窟のようなお堂内。これら鍾乳石は人工であり、僧侶が瞑想をするために作った部屋であるとのこと。壁一面の鍾乳石を眺めていると、所々に仏像の顔などが埋まっていたりで少々不気味…
バンコクに存在していたら完全に”珍スポット”扱いされているでしょう。そのくらいビックリ仰天な寺院。
コラートナイトマーケット(Night Bazar Market)
タオスラナリ像から距離約850m、徒歩約11分の場所にて路上を一部歩行者天国にして毎晩開催されるナイトマーケット。
ナイトマーケットと言っても内容はかなりショボい。道路の両脇に申し訳程度の屋台が並んでいるだけ。活気もなければ特に見所もなく、ただ飯を食うくらいの場所と言ったところ。あまり行く価値はない。
(さすがに物価は激安。パッタイ一皿15バーツだった)
- 毎日17:00〜21:00まで
- 場所の詳細⇒GoogleMap
ワット・サーラーローイ(Wat Sala Loi)
タオスラナリの遺骨が安置されている寺院。寺院敷地内の池の中にタオスラナリの石膏像があったり、ボート型のお堂があったりと、地味ですが見所あり。
お堂の中には真っ白な大仏像が。結構迫力がある。
ワット・サーラーローイはタオスラナリ像から少々距離があり、住宅街の中にあるため場所が少々分かりにくいのが欠点。拝観料金は無料ですが、無理して行くような場所でもないです。
タオスラナリ像からのアクセスにはトゥクトゥクを利用します(片道40バーツ程度)。
ターミナル21 コラート(Terminal 21 Nakhonratchasima)
バンコクとパタヤにもある空港をコンセプトにしたエンターテイメントショッピングモール「ターミナル21」のコラート支店。
外国人観光客が多いバンコク支店やパタヤ支店に比べると、規模こそ同等ですが客入りが少なくてちょっと寂しい印象を受けます。
しかし、ターミナル21でお馴染みのTOKYOフロアや激安フードコートの「Pier 21」は健在。
TOKYOフロア。力士のオブジェや突如現れる日本語など写真スポットは相変わらず盛りだくさん。
バンコクやパタヤに比べると、安い衣料品店が多かった印象。1着100バーツから買える激安店が結構あるので買い物も楽しめます。
激安フードコートでお馴染みのPier21。その他にもやよい軒などの定番日本食レストランやファストフードチェーン店もあり。
日本食が恋しくなったら行ってみましょう。
ムアンヤー百年市場(Muang Ya 100 Years Market/タイ語:ตลาด100ปีเมืองย่า)
近年、タイの各地で流行っている百年市場がコラートにもあります。
百年市場は東京ドームのグラウンドの1/3程度の面積広場の両脇にずらっと飲食店が並んでいるのが特徴。店の9割は飲食店(1割だけビンテージショップがある)なので、買い物よりも食事をする場所です。
市場両脇に並んでいる家屋兼飲食店の建物は確かに築100年はありそうな古さ。風情ある佇まいとはまさにことのこと。フォトジェニックかつ哀愁が漂っています。
食べ歩きできるような軽食も多いので、ナイトマーケットへ行く気分で繰り出しましょう。市場内の大部分は屋根に覆われているので、雨が降っても食事できるのが良いところ。
セーブワン・マーケット(SaveOne Market)
セーブワンマーケットは、タオスラナリ像から約8km、車で13分程度の場所に位置するコラート最大規模のナイトマーケットです。
体感的にはバンコクのチャトゥチャックウィークエンドマーケットくらいに巨大。それほどまでに大きいためか、マーケット内には移動用の無料トラムまで走っているから驚きです。
(マーケット内を走る無料トラム。路線バスのように手を挙げて止める。降りる時はブザーを押す。時計回りと反時計回りの2路線がある)
大都市コラート最大規模のナイトマーケットだけあって、人も店の数も多いです。また、外国人観光客が来ない場所だからか、衣料品は安め。1着100バーツ程度の安売りが各所で行われていました。
フードコーナーの店にはタイ料理の他に、少ないですが日本食もあるので食事するにも良い場所。
規模が大きいだけに長時間散策を楽しめるので、コラート観光の際は是非立ち寄ってみましょう。
自力でタクシーなどを利用した場合、帰りの足はマーケット正面入り口(Mittraphap Rd沿い)にある歩道橋近くにて客待ちしているトゥクトゥクを利用できます。
タオスラナリ像周辺までの運賃は200バーツ程度。
郊外のおすすめ観光地・見所
郊外の観光地は、以下の8ヶ所。
- エアプレーンパーク(Airplane Park)/タクシーのみ
- ダーンクウィアン(Dan Kwian)/バスでアクセス可
- 地獄寺(Wat Pa Lak Roi)/タクシーのみ
- パノム・ワン遺跡(Prasat Hin Phanom Wan)/タクシーのみ
- ピマーイ歴史公園(Phimai Historical Park)/バスでアクセス可
- ワットタンマチャク(Wat Dhammachakra)/鉄道とトゥクゥクでアクセス可
- ワットルアンポートー(Wat Lan Boon Mahawihan Somdet)/タクシーのみ
- ワットバーンライ(Wat banrai)/タクシーのみ
いずれもバスやタクシーでのアクセスとなり、所要時間は片道25分〜1時間。時間こそかかりますが、市街地の観光地よりもインパクトの強い名所があります。
特にピマーイ遺跡とワットバーンライは必ず足を運びたい場所。
以下で、各観光地の特徴とコラート市街からのアクセス方法について記載しています。
エアプレーンパーク(Airplane Park)
コラート市街から車で約20分、距離約18kmの場所に位置するカフェ。
カフェ敷地内には、10年以上前にナコーンラーチャシーマー空港にて実際に使用されていたボーイング747が鎮座しています。
近年、タイではバンコクのタイ航空カフェやパタヤの飛行機カフェがタイ人や外国人から人気。
これらカフェでは「空の旅の疑似体験」ができるため、今までにないカフェとして人気を博しているわけですが、エアプレーンパークは上記カフェとは異なります。
残念ながら航空機の中には入れません。
航空機の周りにはカフェが併設されています。
併設されているカフェで航空機を眺めながら食事やコーヒーを楽しむスタイルです。なので、航空機の中を探索できるなどのアトラクション要素は皆無。
ただ、航空機の至近距離で写真撮影等を楽しむことは可能。
パタヤの飛行機カフェでは閉じていた航空機の主脚も、エアプレーンパークではむき出しになっていました。
また、タラップも設置されています(せっかくなら機内の中に入れるようにしたらいいのに)。
主脚むき出しの航空機をここまで近くで見られることは中々ありません。なのでちょっと感動。
航空機の周りに設置されているカフェ。
意外や意外、多くのタイ人客が来ていました。どうやらエアプレーンパークはコラートではちょっとした有名スポットのようで、土日祝日は多くのタイ人で賑わうようです。
メニューはコーヒー1杯45〜75バーツ、食事は1品100バーツ前後です。
メニューに写真はありませんが、英語表記があるため外国人でも注文しやすいです。
観光地というよりは珍スポットという感じの場所でした。
飛行機を眺めながら飲食するだけの場所なので、わざわざタクシーを利用してまで行く価値は低いかな。
車やバイクなどの足を持っている人であればおすすめです。
- 毎日9:00〜20:30まで
- 場所の詳細⇒GoogleMap
ダーンクウィアン(Dan Kwian)
ダーンクウィアンはコラート郊外にある陶器の店が連なる小さな町。小さなペン立てにはじまり、業務用に使う大きなオブジェなど様々な陶器が売られている買い物スポットです。
お土産になりそうな小物は激安。10バーツから買えます。まとめ買いしたらおまけしてくれるので、陶器に興味がある人は足を運んでみてはいかがでしょうか。
マグカップやペン立てなど、実用性のある物はいずれも10バーツ〜30バーツと破格の安さ。
象の置物は245バーツです。10バーツの物でも6個買えば合計で50バーツにしてくれるなどおまけしてくれました。
基本的に可愛らしいデザインの物ばかりです。とにかく安いのでお土産にはちょうど良さそう。
町の入り口。大きな壺のオブジェがあって面白い。
ダーンクウィアンへの行き方
ダーンクウィアンへは、コラート市街の新バスターミナル(Google Map上紫色のバスマーク)からバス1本でアクセスできます。
(コラート新バスターミナル)
新バスターミナルの31番乗り場に行きましょう。31番乗り場にてチョークチャイ(タイ語:โชคชัย)行きのバスに乗ります。
(新バスターミナルの31番乗り場とチョークチャイ行きのバス)
乗る前に、運転手に念のため「ダーンクウィアン?」と聞いておくと良いです。そうすれば、ダーンクウィアン近くで降ろしてくれます。運賃は40バーツ。
乗車したバスは、以下地図にて記してあるテスコロータス前に停車します。
テスコロータス前にはバイクタクシー(モタサイ)が常駐しているので、利用して各陶器専門店が多いエリアまで行けます。
あるいは、コラート方面から来る際は、上地図にて茶色で塗ってある陶器専門店エリアを通ってくるので、道路両脇に陶器専門店を見かけたら、運転手に降ろしてもらうのもあり。
(バスに乗っていると道路両脇に陶器専門店が並んでいるのが見える)
ダーンクウィアンからコラート市街へ帰るには、テスコロータス向かいの道路で待っていればコラートの新バスターミナル行きバスがやってきます。時刻表は不明。場合によっては30分以上待つので要注意。
運賃は行きと同じく40バーツ。
地獄寺ワットパーラックロイ(Wat Pa Lak Roi / วัดป่าหลักร้อย)
コラートの地獄寺ワットパーラックロイに来ました。ここはタイの地獄寺の中でも最大級のようで、球場の半分くらいはある広い場所に沢山の像が並んでいます。
塗装剥げやひび割れも少なくカラフルで面白かったです。他の地獄寺でも見た獄卒や罪人の姿も多く地獄の傑作選みたいな場所でした。#地獄寺 pic.twitter.com/OoXA1h5c3s? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) September 19, 2020
コラート市街から車で約30分、距離約27kmの場所に位置するタイ最大級の地獄寺。
これまで10軒弱の地獄寺に足を運びましたが、今のところ確かに間違いなくタイ最大級。
上ツイートでも述べているように、球場の半分はある敷地に、これでもか!と言うほど地獄を表現した像が並んでいます。
所狭しと像が並んでいるため、物凄い迫力です。もう、今にも襲いかかられそうな勢い。
(地獄寺名物。コインを投入すると音楽が鳴る像もある)
これまで訪れた地獄寺でも見た像(定番の地獄はじめあまり見ない地獄まで)が全て揃っていて、まるで地獄の博物館。傑作選。
地獄寺に興味がある人なら絶対に行く価値ありです。驚くほど敷地が広いため、像を眺めているだけで1時間くらいは滞在していました。
ただ、地獄寺もタクシーでしか行く手段がないのが残念。車やバイクなどの足がある人は行ってみてはいかがでしょうか。
- 毎日6:00〜18:00
- 場所の詳細⇒GoogleMap
パノムワン遺跡(Prasat Hin Phanom Wan)
コラート旧市街から東北へ約20km、約25分の田園地帯にポツンとある小規模な遺跡。
イサーン地方でよく見かけるクメール形式の遺跡で、中には仏像が安置されています。
パノムワン遺跡はガイドブック等では見所として紹介されていますが、個人的には行かなくていい場所と思っています。まず、遺跡の規模が小さくて、せっかく遠出した割には10分たらずで見終わります。
加えて、コラート市街からタクシー・トゥクトゥク以外の公共交通機関がないです。遺跡周辺にタクシーは走っていないので、往復チャーターする必要があります。
チャーター代は400バーツ〜500バーツ程度。また、以下で紹介するピマーイ遺跡の方が大きくて見所があります。余程の遺跡好きでもなければ、遺跡観光はピマーイだけで良いでしょう。
- 開放時間/7:30〜18:00
- 場所の詳細⇒GoogleMap
- 入場料/無料
ピマーイ歴史公園(Phimai Historical Park)
コラート市街から東北へ約60km、片道約1時間の場所に位置する「ピマーイ」という町の中心に位置する遺跡公園。ピマーイ遺跡、またはピマーイ歴史公園という名で知られています。
実はコラート含め現タイ王国の中部、マレー半島、ベトナム南部など広範囲に渡ってクメール王朝(現在のカンボジア)が支配していた歴史があります。
そのため、タイの各地(特にカンボジアに近い地方)には、カンボジアのアンコールワットに共通するクメール建築の遺跡が今でも点在しているのです。
ピマーイ遺跡は、当時のクメール王朝スーリヤヴァルマン1世によって1011年〜1050年に建てられた遺跡と見られています。かの有名なアンコールワット以前に作られた遺跡であり、アンコールワットに共通する伝統的なクメール建築であることが各所で伺えます。
(アンコールワット。規模は格段にアンコールワットの方が上だが、姿形は非常に似ている)
ピマーイ遺跡の参道。アンコールワットに訪れた時のことを思い出す。
柱の上部にレリーフが刻まれていたり、中央に十字形の回廊があって、本当にアンコールワット遺跡群を鑑賞しているような気分。ここだけはタイではなくカンボジアです。
遺跡の大部分は修復済みなので、瓦礫などはありません。隅々まで歩き回れます。
寺院観光地が多いコラートの数少ない遺跡観光地なので、是非とも足を運んでみましょう。
- 開放時間/7:30〜18:00
- 場所の詳細⇒GoogleMap
- 入場料金/100バーツ
ピマーイ遺跡への行き方
ピマーイ遺跡へは、コラート市街の新バスターミナル41番乗り場からピマーイ行きのバス1本でアクセスできます。
(新バスターミナルの41番乗り場とピマーイ行きバス)
ピマーイまでのバス運賃は50バーツ。約1時間でピマーイに到着します。
以下は、コラートからのバス到着場所と、コラート行きバスの場所を記したピマーイの地図。
コラートからのバスは、ピマーイ歴史公園斜め向かいにある大きな時計塔の前に到着します。
(時計塔)
帰りのコラート行きバスは、時計塔の向かいにあるコンビニ前です。一見バス停に見えないので心配になりましたが、近くのカフェで働くおばちゃんにバス停の場所を聞くと「ここで間違いない」と。
30分ほど待ちましたが、無事コラート行きバスが来ました。バス運賃は、行きのバスと同じく50バーツです。
ワット タンマチャク セーマーラーム(Wat Dhammachakra Semaram/วัดธรรมจักรเสมาราม)
一見、何の変哲もない寺院ですが、実はタイで最古の涅槃仏が安置されているという驚きの場所。
境内の仏堂に入ると、砂岩で出来た古い涅槃仏があります。
タイと言えば涅槃仏
タイ東北部のコラートという町にあるワット タムマチャック セーマーラーム(??????????????????)には「タイ最古」の砂石で出来た涅槃仏があります
カンボジアのアンコール朝成立以前に造られたと言われています
長さ13.3m高さ2.8mで迫力あり
ロマンがある素晴らしい遺跡でした pic.twitter.com/Q6z8cNqRsP
? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) June 20, 2019
ツイートでも述べていますが、高さは2.8m・長さ13.3mの巨大な涅槃仏です。
一説によれば、日本でいう奈良時代後期(西暦800年以前)頃に造られたのではないかとのこと。
涅槃仏はそんな昔から存在したのか、と感銘を受けた場所でした。
ちなみに、アジア最古の涅槃仏はパキスタンの北西部カイバル・パクトゥンクワ州カーンプールの仏教遺跡にある涅槃仏だと言われています。
参考
パキスタン最大の涅槃仏か? 推定全長14メートル産経ニュース
上記事によれば3世紀〜5世紀に作られたと。弥生時代から古墳時代ですね。
地味な場所ですが史跡として興味深い寺院でした。涅槃仏に興味がる人はどうぞ。
- 開放時間/毎日8:00〜18:00
- 場所の詳細⇒GoogleMap
ワット タンマチャクへの行き
コラート市街からは鉄道とソンテウを利用してアクセスできます。
- 国鉄ナコンラチャシーマ駅からSung Noenへ
- Sung Noen駅からソンテウを往復チャーター(250バーツ)
まず、国鉄なコンラーチャシーマ駅からSung Noen駅へ行きます。
時刻表は以下サイトにて確認できます。
>>>タイ国有鉄道公式サイト(時刻表)
(タイ語表記の場合は、英語表記に変更してください)
上記サイトの左側に”Nakhon Ratchasima”、右側に”Sung Noen”を選択入力して検索をかけると、ナコーンラーチャシーマー駅からSung Noen駅行きの列車時刻表を確認できます。
運賃は一等席でも30バーツ程度。
Sung Noen駅に到着したら、駅前にて待機しているソンテウを利用します。
ソンテウは必ず往復チャーターしましょう。
なぜなら、ワット タンマチャク周辺にはソンテウ等の足がないからです。
往復チャーター料金の目安は250バーツです。
ただ、ソンテウは見た限り1台しかいませんでした。そのため、タイミングによってはソンテウが賃走中で駅前にいない可能性もあり。
場合によってはソンテウが戻ってくるまで數十分待つ可能性もあるでしょう。
そのため、どちらかと言えば市街から鉄道利用でアクセスするよりも、タクシー等で行くのがおすすめです。
ワット ルアンポートー ソラポーン(Wat Lan Boon Mahawihan Somdet / มูลนิธิหลวงพ่อโตสรพงษ์)
コラート市街から車で約50分(距離約52km)の場所に位置する寺院。
タイ人の有名俳優ソラポーン氏によって建てられました。そのため、名前に「ソラポーン」と入っています。
何もない田舎の幹線道路沿いに鎮座しているためか、とにかく存在感が凄い。車で横を通ると必ず目を奪われる圧倒的な存在感。
素人目に見ても、他の寺院に比べて金がかかっているだろう重厚な外観です。
仏堂の中には、タイの有名な高僧ルアンポートー氏の像が安置されています。
(ルアンポートー氏の像)
コラートで見かけた寺院の中では3本指に入るほど外観が立派です。寺院好きな人ならマストな場所。
- 開放時間/毎日9:00〜16:30
- 場所の詳細⇒GoogleMap
ワットバーンライ(Wat banrai/タイ語:วัดบ้านไร่)
個人的にコラート観光のハイライト。最もインパクトがあり、コラートに来たら絶対に訪れてほしい場所です。
ワットバーンライは、コラート市街から北西に約70km。タクシーで片道約1時間の場所にある奇妙な形をした象の仏堂がある寺院です。
この寺院は、タイで人気の高僧、故ルアンポークンパリスットー氏がいらっしゃったことで有名です。
最大の見どころは象のお堂(上写真)。
見た通り、象のようになっていて、中はサイケデリックな装飾が施されています。
バンコクにあったら間違いなく人気観光地、インスタ映えスポットになっているでしょう。
コラートにあるカオスな寺院「ワット・バーンライ(Wat Ban Rai)」
見所は寺院の中にある高さ42m、直径65mの円形塔象の形をしていて、近づいてみると20万以上のモザイクタイルでビッチリと装飾されている
彫像、彫刻、壁画、全てがサイケデリックな色合い。見ているだけで、どこかに飛んでいきそう pic.twitter.com/PLQMoqTTFE
? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) October 11, 2018
正面のナーガと間近で見るワットバーンライの象。遠くから見る以上に巨大に見えます。
とにかく凄いのが派手なタイルの装飾。水色や紫、緑色などを毒々しいというかサイケデリックな色合いに配色しています。よくよく見ると象もシワまで細かく作られていてリアル。
建物の中や柱一本一本、全ての装飾が異なるので、全部を見て回りたくなります。うるさいくらい派手な装飾。ワットバーンライはコラートで最も有名な寺院とのことですが、そりゃこれだけ派手なら有名になるでしょう。奇妙な建物としか言い様がありません。
頂上に登って景色も眺められます。
寺院敷地内には移動式遊園地や動物への餌やり場、食堂などもあって観光地のような雰囲気です。
ネックとなるのはアクセス方法。ワットバーンライへはタクシー以外の公共交通機関が走っていないため、コラートから往復でタクシーをチャーターするしかありません。ワットバーンライ周辺にもタクシーは走っていないため、必ず往復チャーターです。
往復チャーター料金は600バーツ前後を見ておくと良いでしょう。ホテルでタクシーをチャーターすると、恐らく1,000バーツくらいは取られます。
往復交通費が高いのがネックですが、コラートに来たら必ず見ておきたいスポットです。
- 毎日8:00〜17:00
- 詳しい場所⇒GoogleMap
バンコクからコラートへの行き方
バンコクからコラートへ行く主な方法は、以下の2つ。
- 北バスターミナルからバス(所要時間約4時間)
- ファランポーンから列車(所要時間約5時間)
バスの方が本数が多いので便利。深夜を除いてほぼ1日中30分〜40分に1本出ています。運賃は220バーツ。
バンコクの北バスターミナル(モーチットマイ)への行き方については、以下の記事を参考にどうぞ。
⇒北バスターミナルの行き方とターミナル内のチケット売り場の場所。
バスはコラート市街の新バスターミナルへ到着します。
ファランポーンからの列車もバスほど多くありませんが、1日に10本くらいは出ています。適当に行っても待たずに済むでしょう。列車の料金は、乗車するクラスによって変わりますが115バーツから230バーツ。
ファランポーン駅からコラートまでの列車時刻表については、以下サイトから検索可能です。
>>>タイ国有鉄道公式サイト(時刻表)
(タイ語表記の場合は、英語表記に変更してください)
上記サイトの左側に”Bangkok”、右側に”Nakhon Ratchasima”を選択入力して検索をかけると、ファランポーン⇒コラート駅行きの列車時刻表を確認できます。
バスの方が使い勝手が良いのですおすすめですが、車窓からの風景を楽しみたい人は列車で行くのもあり。ファランポーンを出た列車はコラート駅に到着します。
コラートのおすすめホテル
コラートのホテルは住み分けが分かりやすいです。長期旅行者や低予算旅行者が泊まる格安ホテルはタオスラナリを中心に市街地に点在しています。
一方、設備が整った高級ホテルや準高級ホテルは、タオスラナリからだとトゥクトゥク等の足が必要となる市街地の外れに点在しています。
節約志向の旅行者でなければ、宿泊するなら高級ホテルや準高級ホテルがおすすめ。
市街中心地から帰るには毎回足が必要とは言え、バンコクに比べて破格の安さで設備が整ったホテルに滞在できるので、コスパの高さを感じられるでしょう。
以下で紹介するのは、コラートにあるホテルの中で、最も日本人向けで居心地の良い準高級ホテルです。
カンタリー ホテル アンド サービスド アパートメント コラート
カンタリー ホテル アンド サービスド アパートメント コラートは、日本人駐在員の住居としても利用されているコラート市街外れにある高級ホテル。日本人が滞在しているだけあって、以下のような日本人向け設備が整っています。
- 屋上プールにジャグジー風呂付き
- 朝食に日本食あり
- 部屋のテレビで日本語の番組を視聴可能
- ホテル内の説明書きが日本語
- 日本食のルームサービスあり
宿泊料金は1泊6,500円前後。
グランドピアノが置いてあって高級感漂うエントランスロビー。土日限定ですが、レセプションスタッフには日本人もいます。
写真の客室はデラックスルーム(Deluxe Room)。広さは33平米です。
ミニ簡易キッチンがあったり、ソファーやテーブルもあって居心地は良い。このホテルは2016年にオープンしたばかりなので、ホテル施設内はどこも綺麗です。
スタッフも高級ホテルだけあって丁寧な人ばかり。日本語こそ通じませんが、英語は問題なく通じます。
ルームサービスメニューはタイ料理、西洋料理、日本食の3種類。メニューは全て日本語表記あり。
1品160バーツ〜200バーツ前後。自分は温玉天ぷらうどんを注文しました。持ってくるのが早かったですし、問題ない美味しさだったので大満足。
屋上フロアには大きめのプール、屋外ジャグジー風呂(夕方以降利用可能)、広いフィットネスジムもあり。これだけ設備が整っていて且つ新築で6,500円前後の宿泊料金は、バンコクではありえない安さでしょう。得した気分です。
朝食会場。タイ料理と洋食に加え、たこわさやキュウリの浅漬け、ほうれん草のおひたし、味噌汁などの日本食もあり。田舎のホテルで日本食があるのは珍しいです。
やはり宿泊料金の安さと設備、まだ新しいホテルだと考えると、コラートの中ではナンバーワンのホテルです。立地こそ少々遠いですが、そのデメリットがあっても十分おすすめと言えます。
宿泊料金・予約確認は以下より可能です。
その他、市街中心地にある立地の良い格安ホテル(節約旅行者向け)や、ターミナル21前の買い物に便利なホテルなど、コラートにある全てのおすすめホテルについては以下の記事を参考にどうぞ。
イサーン旅行ならここもおすすめ!メコン川沿いのノスタルジックな町「チェンカーン」。タイ人はじめ在タイ日本人からも人気急上昇中の観光地です。
コラートの近く、タイの自然世界遺産「カオヤイ」のおすすめ観光地については、以下の記事を参考にどうぞ。
よくぞコラートをここまで取材してくださいました。
10年以上前は「コラートへおいでよ」とか「コラートマガジン」がありましたが、最近はあまり見なくなってしまいました。
コラートには現在バンコクからの高速道路も建設中なので、ますます発展するでしょう。
>>>ムラオカさん
昔は濃いサイトが多かったですが、更新が止まったりで見かけなくなってきましたよね。
コラートはカオヤイやナコンパノムへ行く時に中継地点としてよく滞在します。面白い場所が多くて好きな都市です。
今後の発展が楽しみです。