(シェムリアップ空港で取得したカンボジア観光ビザ)
現在、日本人がカンボジアに観光目的で入国するには「観光ビザ(Tourist Visa)」の取得が必須です。
日本人がカンボジア観光ビザを取得するには
と複数の方法が存在します。
上記の中で最も楽で早い方法は4番の現地空港での申請です。実際に前回のシェムリアップ旅行で申請・取得してみたのですが、「えっ!?もう終わり?簡単すぎじゃん!」と思ったくらいです。
シェムリアップ空港の到着ロビー(入国審査場前)にはビザカウンターが設置されています。
空港のビザカウンターで観光ビザ申請をするにあたって、事前申請手続き等は一切必要ありません。
また、飛行機が離発着する運用時間内であればビザカウンターは常に稼働しています。
時間帯に関係なく、シェムリアップ空港到着後は誰でも観光ビザの申請と取得が可能と考えていて大丈夫です。
一方で、大使館や各名誉領事館、あるいはe-visaでの申請は、日本で手続きするだけに安心感こそあるものの、窓口に足を運んだり郵送ならパスポート到着を待つ必要があります。
忙しい人や面倒な手続きが嫌だという人は、シェムリアップ空港到着後にビザを取得すると良いです。
シェムリアップ空港でのビザ申請料金は30USドル。申請には申請料金以外に申請用紙の記入も必要です。
今回の記事ではシェムリアップ空港で観光ビザを検討する人に向けて
- ビザ申請に必要な物
- 申請用紙記入方法
- 空港内ビザカウンターの場所
を詳しく解説します。
空港での観光ビザ申請に必要な物
シェムリアップ空港で行う観光ビザ申請において必要な物は、以下の5点。
- パスポート(残存期間6ヶ月以上)
- 申請用紙(シェムリアップ行き機内で配られる)
- 顔写真 × 2枚(縦4.5cm × 横3.5cm)
- 申請料金 30USドル
- ボールペン
パスポート(残存期間6ヶ月以上)
カンボジアへ入国するには、パスポートの有効期間満了日がカンボジア入国日から6ヶ月以上残存していなければいけません。
仮にシェムリアップ入国日が2019年1月1日ならば、有効期間満了日が2019年7月1日以降でないと入国できないということ。
ただ、実際にはカンボジアの入国審査は適当な部分が多く、パスポートの残存期間が6ヶ月以下であるにも関わらず入国できたという例は多いです。
しかし、公に6ヶ月以上と決められている以上、パスポート残存期間が6ヶ月以下の人はパスポートの更新手続きをしておきましょう。
パスポート更新から取得までの所要期間は1週間前後。
パスポートの残存期間が6ヶ月以下だと、搭乗時に空港職員から「入国できない可能性がある」ことを念押しされます。
旅の初日から不安が高まるので、有効期間満了日はしっかり確認しておくべし。
また、万が一シェムリアップ空港で残存期間が6ヶ月以上ないのを理由に強制送還されても文句は言えません。
申請用紙(シェムリアップ行き機内で配られる用紙を使うのがベター)
申請用紙は、シェムリアップ行きの機内で配られる紙を使うのがベター。
カンボジア大使館のホームページでビザ申請用紙のダウンロードが可能ですが、カンボジアの観光ビザ申請用紙の様式レイアウトは頻繁に変更します。
せっかく事前にダウンロードして記入もしたのに、いざ空港へ持って行ったら「新しい用紙に書き直せ」と言われる可能性があります。
実際、2022年最新版のガイドブックに掲載されている申請用紙と、自分が2022年4月にシェムリアップへ行った時の申請用紙ですら、すでに様式レイアウトが変更されていました。
そのため、申請用紙は機内で配られる最新版を使うのが確実。
顔写真 × 2枚(シェムリアップ空港内に証明写真機はないので要注意)
空港内に証明写真機は存在しないので、写真は事前に必ず用意しておきましょう(縦4.5cm × 横3.5cmを2枚)。
ただ、万が一顔写真を忘れても、ビザ申請カウンターの人に忘れたと言えば大丈夫です。
2ドル〜5ドルの料金を請求されますが、顔写真なしでもビザを発給してくれます。
とは言え、悪どい職員にあたって10ドルも請求されたという人もいるので、事前に用意しておくべし。
申請料金30USドルは日本で事前に用意しておく
シェムリアップ空港内の両替所は、イミグレーションを越えた入国後のエリア内にしか存在しません。
入国以前に日本円⇒USドルに両替できる場所はないので、搭乗前に日本の空港で30USドルを準備しておきましょう。
(ATMはあるので、クレジットカードを持っている人ならドルの用意を忘れても大丈夫)
ボールペン
空港内のビザカウンターにも用意されていますが、インク切れが多いです。
ちなみに申請用紙に写真を貼るために使うハサミやのりもビザカウンターに用意されています。こちらはちゃんと使えるので用意する必要なし。
ボールペンやパスポートなど、小物は全てパスポートケース内にまとめておいた方が取り出しやすいです。
航空券もしわくちゃにならず保管できます。
こうした海外旅行時に持っておきたい便利グッズについては、以下の記事も参考にどうぞ。
ビザ申請用紙記入方法
ビザ申請用紙は度々様式レイアウトが変わるものの、記入する内容は大抵同じです。
以下の記入例を参考にすれば問題ありません。
申請用紙記入項目
上から
- Surename = 姓
- Given name = 名
- 性別 = 男性ならMale,女性ならFemaleにチェック
- Place of birth = 出生地
- Date of birth = 生年月日
- Nationality = 国籍(Japanese)
- Passport No. = パスポート番号
- Profession = 職業(会社員 = employeeで良い。ちゃんと書きたい人はweblioを参考に)
- Date Passport issued = パスポート発効日
- Date Passport expires = パスポート有効期限
- Port of entry = 入国予定地(Siem reap)
- From = どこから?(Tokyoなど)
- Flight No. = フライトナンバー(航空券に記載されている)
- Permanent address = 現住所
- E mail = メールアドレス
- Address in Cambodia = 滞在ホテル名(決まっていないなら適当なホテル名を)
- Details of children under 12 years old … = 12歳以下の同行者がいる場合、同行者の氏名と誕生日
- Purpose of visit = 入国目的(Touristで良い)
- Length of stay = カンボジア滞在日数
- Visa type = Tourist visaにチェック
- Date = 今日の日付
- Signature = パスポートと同じサイン
ブックマークは「Pocket」で
申請用紙は機内で配られるため、オフラインでブックマークできるアプリ「Pocket」で当ページを保存しておけば、上の記入例を飛行機内でも確認できます。
(ブックマークしたページをオフラインで見ることができる)
Pocketのダウンロードは以下より可能です。
Pocketについて詳しく知りたい方は、以下の紹介ページを参考にどうぞ。
入国カードの記載も忘れずに
シェムリアップ行き機内ではビザ申請用紙に加えて、カンボジア入国カードも配られます。
カンボジア入国カードの記入項目はビザ申請用紙と内容がほぼ同じなので、上の記入例を参考にどうぞ。
シェムリアップ空港内ビザ申請所の場所
観光ビザ申請カウンターは探さずとも見つかります。
カウンターは入国審査場の目の前に設置されているからです。
飛行機から降りた後、シェムリアップ空港に入ると、以下のビザカウンターを示す案内板が正面にあります。
(”visa on arrival”と書かれている方向へ)
案内板通りに進むと、右手にビザカウンターが見えます。
(ビザ申請カウンター。人が並んでいるのですぐに分かる)
カウンターにて
- 記入済みの申請用紙
- パスポート
- 申請費用30USドル
の3点を提出後、10分ほどで観光ビザが貼られたパスポートを受け取れます。
パスポートを受け取ったら入国するだけです。
ちなみに、預け荷物の受取所(ターンテーブル)は入国後にあります。
念のため事前にビザ発給情報もチェックしておこう
ビザ申請可能場所や料金などは、国の情勢によって変わる可能性が少なからずあります。
今のところ、カンボジアにおいてはビザ情報が変更になった例や変更予定を聞いたことはありません。
しかし、今後の情勢によって何かしらの変更が起こる可能性が絶対にないとは言い切れません。
そのため、渡航前に空港でのビザ発給情報をチェックしておきましょう。
参考
Passport & visasSiem Reap Airport(英語サイト)
上記は英語サイトですが、シェムリアップ空港の公式サイトなので、正確な情報を確認できます。
現在は以下のような記載があるので、シェムリアップ空港でのビザ申請は可能だと判断できます。
Visa application
Visa can be obtained at the Visa counter upon arrival at our 3 airports: Phnom Penh, Siem Reap and Sihanouk international airports.(ビザはプノンペン、シェムリアップ、シアヌーク国際空港のビザカウンターで申請可能)
ここまで確認しておけば完璧。あとはシェムリアップ旅行を楽しむだけです。
シェムリアップ空港から市内のホテルへの行き方については、以下の記事を参考にどうぞ。
シェムリアップのおすすめ観光地や、アンコールワット遺跡の回り方については、以下の記事を参考にどうぞ。
シェムリアップ旅行に必要な予算と日数については、以下の記事を参考にどうぞ。
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