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(ホテルでのマグショット記念撮影)
今回の記事は、バンコクにある唯一の監獄ホテル「スーク ステーション(Sook Station)」の宿泊体験レポートです。
スーク ステーションでは、映画や本で見た通りの刑務所の光景が広がっています。
上写真のように囚人服に模したパジャマを着てマグショット撮影できたりと、テンションの上がる演出もあります。
あまりにも造りを刑務所に寄せているため、正直言ってホテルとしての快適度は低いですが(部屋が狭い)、ネタとして1泊してみるのはアリです。
「珍スポット」が好きな旅人は宿泊してみてはいかがでしょうか。
スーク ステーション(Sook Station)
(スーク ステーションの外観)
スークステーションはBTSウドムスック(Udom Suk)から徒歩5分程度の場所に位置する監獄ホテルです。
1階にはカフェ、4階にはコワーキングスペースが併設されていて、日中は利用者が多いです。地元民にとってはカフェやコワーキングスペースがメインで、監獄ホテルの方が併設されていると言った印象なのでしょう。
建物の2階が監獄ホテル客室になっています。
1階のカフェはごくごく普通で刑務所要素は全くありません。このカフェでは電源とWifiを使えます。パソコン作業するのに丁度良い場所でした。
(タイ料理各65バーツ〜85バーツ。コーヒーは60バーツ程度)
1階のカフェや4階のコワーキングスペースはとても明るい雰囲気。この建物に刑務所ホテルがあることを想像させません。
刑務所ホテル潜入。本当に収監された気分になる
エレベーターで客室がある2階へ上がると、目の前には金網が…なるほど、この先が監獄というわけですか。
かなりそれっぽいです。2階だけ明らかに雰囲気が異なります。金網にはきちんと”PRISON AREA”と書かれています。面白い演出。
金網の先には、雑居房に模した客室が並ぶエリアが広がっています。壁は所々コンクリート打ちっ放しで、天井の配管はむき出し。監獄らしい光景です。
見た目こそ監獄そのものですが、清潔感があります。
スークステーションは2017年に開業したホテルです。
比較的新しいホテルなので設備老朽化は一切見当たりません。清掃も行き届いている様子。
スタンダード ツインルーム(雑居房風の2段ベッド客室)に宿泊
上写真は、筆者が宿泊した雑居房風の客室。扉はもちろん鉄格子風(ちゃんとガラスがはめ込まれています)。
第一印象は「狭い!」の一言。
まあ刑務所ホテルなので、そもそも広い部屋など期待していませんでしたが、ここまで狭いとは…
10平米程度の部屋の中に2段ベッド、パイプ椅子と小さな机、エアコン、照明が3つ設置されているだけです。
トイレとシャワールームは共用です。部屋の外に設置されています。本当に寝るだけの部屋ですね。
荷物を広げたら足の踏み場もありません。この不便さが、よりリアリティを生み出しているのだとポジティブに考えます。
ベッドは綺麗です。枕元に照明とコンセントがあるので使い勝手は悪くありません。
二段ベッドのハシゴ。錆びついている風のデザインで、こちらもリアリティがあります。細かい所まで拘っていますね。
この安っぽい照明器具も味があります。
小さな作業机。椅子は長時間座ると間違いなくお尻が痛くなるような安物パイプ椅子。
本来ならここで聖書でも読むのが刑務所での正しい過ごし方なのでしょう。しかし、あいにく聖書が手元にないのでパソコン作業しました。
と言っても狭すぎて何だか集中できず、1時間30分くらいで作業を終えましたが。
部屋の奥には小さな鉄格子ガラス窓があります。
雑居房から見えるシャバの景色。
これ、ホテルとして宿泊しているから精神に余裕がありますが、本当に収監されてここで数ヶ月〜数年も自由のない生活を強いられたら、頭がおかしくなりそうですね。
窓がある扉はバルコニーに繋がっています。バルコニーでは隣房の受刑者達と顔を合わせることがあります。
共用のシャワールーム
共用シャワールームも綺麗です。ドライヤーの他、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープを完備しています。お湯の出具合も問題ないです。
ファミリールームもある
筆者が宿泊した2段ベッドルーム以外には、ファミリールーム(ダブルベッド1台、2段ベッド)もあります。
ファミリールームだと広さは20平米ほど。また、ファミリールームにはトイレとシャワールームが設備されています。
ファミリールームの方が間違いなく快適ですが、見た目が刑務所から遠ざかるかなといった印象。
普通の安ゲストハウスのような部屋です。なので、せっかくなら不便ですが2段ベッドルームに宿泊してみて欲しいです。より囚人気分を味わえるでしょう。
マグショットを撮ろう!
マグショットとは…
警察などに逮捕された時、囚人番号板を持った状態で撮られる証明写真のこと。
スーク ステーションでは、受刑者1名につき囚人服パジャマを1着渡されます。
(囚人服。コッテコテの縞模様。胸元には囚人番号が書かれている)
雑居房があるエリアには、マグショット撮影に欠かせないバックグランド(身長単位が書かれている壁)と囚人が持つマグショットボードもあります。
マグショットなんて、普通に生活していたらまず撮影する機会はありません。せっかくなので囚人服に着替え、マグショットも撮影して気分を高めましょう。
(意外と楽しい)
筆者は一人で宿泊したのですが、スタッフの方がノリノリで撮影してくれました。スークステーションのスタッフは親切な人ばかりなので、一人旅でも楽しめます。
朝食
朝食は1階のカフェで食べます。
料金は119バーツ。内容は食パン2枚 + 目玉焼き +ウインナー、ハム + コーヒーという至ってシンプルな内容。
ホテル周辺にはコンビニや食堂もあるので、わざわざホテルで朝食を取る必要はないかもしれません。
ホテル周辺にはコンビニやコインランドリーあり
ホテルの隣にはコインランドリー、徒歩4分の場所には24時間営業のスーパー、BTSウドムスックまで行けばマッサージもあります。なので周辺環境は割と便利。
夜中の3時頃にホテル周辺をウロウロしてみましたが、野犬は見かけませんでした。
旅行者からするとマイナーと言えるエリアに位置しているホテルですが、治安についても不安は感じません。
スークステーション(sook station)への行き方
スークステーションはBTSウドムスックより距離約300m、徒歩4分程度の場所に位置しています。
(ピンクの四角で囲んでいる駅がウドムスック)
以下は、BTSウドムスックからスークステーションへの行き方を記したGoogle Map
まず、BTS ウドムスックの1番出口を降ります。
1番出口を降りたら、そのまま200mほど直進します。直進すると右手に101/2と記載された看板が見えます。
看板を右折して100mほど直進すると、左手にスークステーションが見えます。
チェックインは20:00まで
スークステーションは、1階のカフェがチェックインカウンターにもなっています。
しかし、1階のカフェは20:00で閉まるため、20:00以降はスタッフが帰ってしまいます。
そのため、20:00以降はホテルに入ることができません。
(ホテル宿泊者は客室の鍵で1階カフェのドアを開閉できるので、20時を過ぎても外出・入室できる)
チェックインは早い時間に済ませておきましょう。
チェックイン開始は13:00からです。筆者が宿泊した時は、他宿泊者が少なかったおかげか12:00にチェックインできました。
珍スポットと思って泊まろう。実用性を求めてはいけない
非常に面白いホテルですが、上述した通り部屋は狭く、実用性に関しては低いと言わざるをえません。
ドミトリーやゲストハウスに慣れている人であれば抵抗なく宿泊できるでしょう。しかし、1泊の宿泊料金が2,900円くらいなので割高に感じられます。
加えて、BTSウドムスックはバンコクの中心街から少々離れているため、立地についてもそこまで便利とは言えません。そのため、個人的には1泊で十分でした。
完全にネタホテル・珍スポットと思って宿泊する方が良いです。刑務所を味わえること以外については、特にメリットはありません。
1泊2,900円くらい出せるなら、もっと便利でもっと快適なホテルはいくらでもあります。
例えば以下記事で紹介しているホテルは、いずれもコスパが高いです。
スークステーションは面白半分で泊まる場所なので、長くても2泊が限界かと思います。
ただ、スタッフは皆さん親切ですし、清掃が行き届いて清潔だったので不快感はありませんでした。
珍スポット好きは1回泊まってみる価値はあるでしょう。
その他、バンコクにある珍スポット観光地については、以下の記事をどうぞ。穴場を紹介しています。
バンコクのおすすめホテルまとめ。エリア特徴の解説とあわせてコスパの高いホテルを厳選して紹介しています。
バンコク観光の完全ガイド。初めての旅行で行きたいマストスポットをまとめています。
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