バンコク近郊で一番有名な地獄寺。スパンブリーにあるワットパイロンウアで阿鼻叫喚の地獄を体感【行き方も解説】

ワットパイロンウアの巨大餓鬼像

(地獄寺にある巨大餓鬼の像)

地獄寺とは、タイ国内複数ヶ所に存在する「地獄を表現した寺院」です。

日本同様にタイでも「悪いことをすると地獄に落ちる」という地獄思想は、仏教の一貫として継承されています。

地獄寺が作られた目的は、教養や子供へのしつけのためです。

子供の頃、絵本やアニメで見た「生前に悪いことをすると死後に地獄へ落ちる」「悪いことをするとバチがあたる」と言った古いいましめの物言いを信じている人は多いでしょう。

俗信レベルの話であれば、筆者も幼い頃母親に「立ち小便やポイ捨てをするとバチが当たる」と教えられ、未だこうした因果応報を信じています。

 

タイの地獄寺は、日本人にとっては珍スポットの王道として人気を博しています。

その理由は、日本のお寺では絶対に見ることのできない、多くのグロテスクな像が作り出している強烈な世界観にあると言えるでしょう。

地獄寺で首を吊られている人の像

地獄寺で祈りを捧げている人達の像

地獄寺の鋒刃増

地獄寺の亡者達の像

地獄寺内には無数の像が立てられています。

報いを受ける人々の像、地獄を統括する鬼達の像、大きな犬や鳥に食べられる人々の像…

像一体一体は何とも稚拙ちせつな作りですが、何百体もの像が連なっているため迫力があります。

異様な空間…

地獄寺は様々なメディアで紹介されているため、筆者も写真では見たことがありました。

ただ、実際に目にするまでは「大したことはないだろう」とたかくくっていたのです。

ところがどっこい。

目を覆うようなエグさに度肝を抜かれました。

夜中に一人で来たら、確実に泣いています。

 

また、面白いことに地獄寺の形相ぎょうそうは日本の文化史の地獄と共通している点が多いです。

八大地獄(Wiki)などの参考資料を見ると、地獄寺にある像が何の地獄を表現しているのか何となく予想がつきます。

 

今回の記事では、タイに点在する地獄寺の中でも最も人気でバンコクからアクセスしやすい「ワットパイロンウア」の様子と、バンコクからの行き方についても記載します。

グロテクスな寺なので、人を選ぶかとは思いますが、珍スポット好きは足を運ぶ価値ありです。

ワットパイロンウア(Wat Phai Rong Wua)

ワットパイロンウアの地獄エリア入り口

(地獄への入り口。巨大な鬼の像が立っている)

ワットパイロンウア(英:Wat Phai Rong Wua/タイ語:วัดไผ่โรงวัว)は、バンコクから北西へ約85km離れたスパンブリー県内に位置する寺院です。

タイに点在する多くの地獄寺の中で最もバンコクからアクセスしやすいため、「タイの地獄寺」と言えば、まずワットパイロンウアが挙げられます。

 

寺院が建設されたのは1926年。

寺院自体の敷地はかなり広く、実は地獄以外にも天国や仏の悟りを表現したエリアもあります。

ワットパイロンウアにある案内板

(寺院敷地内には地獄エリアや天国エリアの方向を示す案内板がある)

ワットパイロンウアの巨大ブロンズ像

(高さ26mの巨大ブロンズ仏陀像も安置されている)

ただ、これら巨大ブロンズ像や天国エリアなどは地獄に比べると影が薄いです。

地獄のインパクトがあまりにも強すぎます。

ワット(寺)と言われるからには本堂も存在するわけですが、我々観光客にとってのメインはやはり地獄。

阿鼻叫喚のリアルな地獄を体験

ワットパイロンウアの地獄エリア1

ワットパイロンウアの地獄エリアも中々広いです。

サッカーコート2面分くらいの敷地内に、ゆうに500体は超えるであろう数の像が立っています。

地獄と言えば地獄釜

ワットパイロンウアの地獄釜

「地獄のかまふたも開く」なんてことわざもあるくらい、釜は地獄での拷問を象徴するシンボル。

Wikipediaの八大地獄によれば、「殺生、盗み、邪婬じゃいん」等を働いた者が落ちる叫喚きょうかん地獄において、罪人は上写真像のように熱湯の大釜に入れられるとのこと。

地獄釜の底

釜に入れられて拷問される罪人

釜に入れらると、当然泣き叫び許しを請うわけですが、獄の番人はますます怒り狂い、罪人を責めさいなむという。

どうせえっちゅうんや

棘が生えた木

ワットパイロンウアにある棘の木1

ワットパイロンウアにある棘の木2

より邪婬を働いた罪人は、棘の生えた木を登り降りすることになるという。

木のふもとには槍を手にした番人達と罪人に食らいつく犬がいますが、登らなければ槍で刺され噛まれるということでしょう。

体から血を吹き出しても登り続けなければいけない…まさに地獄。

余談ですが、サボテンの中には「魔針地獄」という和名を持つ種類もあるんだとか。

地獄に関する経典に影響を受けて命名されたのかもしれませんね。

舌を引っこ抜かれる罪人

罪人の舌を引っこ抜く鬼

妄語もうごや父母殺などの重い罪を働いた者は、舌を抜き出され100本の釘を打たれるという。

「嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれる」というやつですね。

北野武の映画『アウトレイジ』での、ブチ切れた大友(北野武)のごとく「テメーの舌は何枚あるんだ この野郎!」と鬼が言ってるのが聞こえてきます。

憎しみ合う罪人達

喧嘩をする罪人達

地獄では、罪人同士が顔を合わせるとお互いに憎しみが沸き、肉もなくなるまで激しい殺し合いを始めるという。

この光景は、筆者が小学生の頃に見てトラウマになった「地獄」というそのまんまのホラー映画でも表現されていて、トラウマになったのを覚えています。

地獄で殺し合いをする罪人達

子供心に「地獄に堕ちたなら、皆んなで結託して鬼を倒せばいいじゃん」なんて思っていたのですが、そうもいかないようです。

頭や体が動物になった罪人

顔だけ動物にされた罪人達

生前に殺生した動物の頭を持っていたり、体だけが動物になっている罪人達の像もあります。

体だけが動物の罪人は、卑しい心を持つことによって動物の霊が憑依した姿を表現しているとのこと。

地獄で罪に問われる「殺生」は経典によって条件が異なっていて、いたずらに生き物の命を奪った者のみならず、小虫を殺した者や食べるために動物を殺すことも含まれるという。

ということは、ほぼほぼ全員が地獄に落ちるというわけですね。

ただ、救われない仏教は存在しません。懺悔することによって地獄を逃れられるという教えもあります。

動物に食べられる罪人

罪人を食べる犬

大きな音を立て動物を驚かせて殺した者は、狐やカラス、ワシ、犬に追いかけ回され全身を噛まれ食いちぎられるという。

タイでは殺さないまでも、駐車場等で邪魔な野良犬がいると、平気で警備員が蹴ったりしている姿を見かけますが、どうなんでしょうね。

襟を正ざるを得ない場所だった

ワットパイロンウアの地獄エリア2

普段、地獄や死後の世界について意識している人はいないでしょう。

しかし、ここに来てマジマジと地獄を見れば、嫌でも日頃の行いを再度見つめ直すことになります。

配偶者以外との淫らな行為、妄語、むやみな殺生、心当たることはないでしょうか。

お天道様は見ています。

ワットパイロンウアは珍スポットとしての認識が強く、当然筆者も半分冷やかしくらいのつもりで足を運んだのですが、襟を正さざるを得ない体験となりました。

バンコクから地獄寺ワットパイロンウアへの行き方

バンコクからワットパイロンウアへ行くには、以下2つの方法があります。

  • 【自力で行く】南バスターミナルからバスに乗る
  • ツアーを利用する

ワットパイロンウアの場所を記したGoogle Map

旅慣れしている人や旅行期間が長い人はバスに乗るのがおすすめです。

ただ、タイに慣れていない人や短期滞在の人はツアーを利用して安全かつ効率良くアクセスする方が良いでしょう。

以下でそれぞれのアクセス方法について解説します。

南バスターミナルからバスに乗る

ワットパイロンウアはバンコクから80km近く離れています。

自力でアクセスする場合は、南バスターミナル(Sai Tai Mai Station)へ行き、ワットパイロンウア前を通るバスに乗りましょう。

所要時間は片道約1時間。運賃は50バーツ(2019年5月現在)です。

以下は南バスターミナルの地図

南バスターミナル付近にはBTSやMRTなどの電車が走っていません。

南バスターミナルへは路線バスでもアクセスできますが、日中のバンコクは道路の渋滞が激しいのでタクシーに乗るのがベター。

南バスターミナルの最寄り駅を強いて挙げるならBTS バーンワー(Bang Wa)です。

BTSバーンワーからであれば、タクシー運賃79バーツ程度で南バスターミナルへアクセスできます。

南バスターミナルに到着したら68番のバスに乗る

バンコクの南バスターミナル

(南バスターミナル)

ワットパイロンウア前を通る68番バスは、南バスターミナルを正面に見て、左端に建つバス停から乗れます。

南バスターミナルのワットパイロンウア行きバス乗り場1

建物の左側に入り、左端を進むと、左手にバス乗り場が見えます。

南バスターミナルのワットパイロンウア行きバス乗り場2

ワットパイロンウア行きのバス停。

オレンジ色のバス車両が目印です。

 

ワットパイロンウアへ行くバス系統番号は68番です。

バスは6:00〜18:00の間、1時間に1本出ています。

(ただし、時間はかなりアバウト。筆者が行った時は11:20に出発した)

念のため、バスに乗る前に車掌にワットパイロンウアのタイ語表記「วัดไผ่โรงวัว」を見せて、ワットパイロンウアへ行くかどうかを確認しておきましょう。

そうしておけば、ワットパイロンウア前に到着した際、車掌が到着したことを知らせてくれます。

ワットパイロンウア行きのバス車内

バス車内。エアコンは設置されていませんが、扇風機があり窓から風が入って来るので暑くはないです。

運賃は1人50バーツ

ワットパイロンウア前で下車

ワットパイロンウアの入り口

(ワットパイロンウアの入り口)

下車した場所の向かい側に上写真の入り口が見えます。

ワットパイロンウアの敷地はかなり広いです。お目当の地獄はGoogle Map上で「ワット パイローンウア」と表示されている場所とは若干違う場所にあります。

ワットパイロンウアの地図

入り口から直進し続けると、左手に地獄エリアが見えます。

帰りのバスも1時間に1本

帰りのバンコク行きバスは、ワットパイロンウア入り口横に設置されている待合所に到着します。

ワットパイロンウアからバンコクへ帰るバス乗り場

ただ、行きのバス同様に時間はアバウトです。

運が悪ければ1時間以上待つことになるかもしれません。

ワットパイロンウア内には食堂があるので、ご飯を食べたりして時間を潰しましょう。

残念ながらメータータクシーは殆ど通りません。運良くタクシーが来たら乗って帰るのもあり。

ワットパイロンウアから南バスターミナルへのタクシー料金は520バーツ程です。

ツアーを利用する

ワットパイロンウアへのバスは上述した通り時間がアバウトです。

そのため、タイに慣れていない人だと不安を覚えることもあるでしょう。

また、バスの待ち時間やアクセス時間等を含めると、観光時間は何だかんだで半日近く使います。

そのため、3泊や4泊などの短期旅行で滞在している人がワットパイロンウアだけの観光で1日使うのは少々もったいない気がします。

そこで、タイに慣れていない人や短期滞在の人は、以下の日本語ガイド付きツアーを利用するのがおすすめです。

>>>ワットパイロンウア + 百年市場 + アユタヤ水上マーケットの観光ツアー【日本語ガイド + ホテル送迎付き】

上記ツアーであれば、ワットパイロンウアと合わせて同じくスパンブリー県にある百年市場や、アユタヤの水上マーケットも観光できます。

日本語ガイドとホテル送迎も付くので、タイに慣れていない人でも安心です。

短期滞在だからこそ、ツアーで時間を有効活用すると良いです。

タイで最も有名な珍スポット

ワットパイロンウアの地獄エリア3

タイには様々な珍スポットが存在しますが、ワットパイロンウアのインパクトは凄まじいです。

このチープな作りの像が織りなすディープな世界観は、日本では絶対に体験できません。

珍スポットが好きなディープなトラベラーは足を運ぶ価値が絶対にあります。

 

その他、バンコクにある面白い珍スポットを探している方は、以下のまとめ記事も参考にどうぞ。

バンコクマイナー観光のアイキャッチ画像
珍スポット!?バンコクのマイナー観光地。マニアックな10の穴場。

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