チェンマイ旧市街で絶対に行くべき寺院。知っておくと楽しい歴史も紹介。

ターペー門

(チェンマイ ナイトバザール方面からの旧市街入り口となるターペー門)

チェンマイ旧市街とは、チェンマイ市街の中心にて、四方をお掘りと城壁で囲まれているエリアのことを指します。

チェンマイCityマップ

(チェンマイ市街の地図。旧市街は四角形に囲まれている)

街歩き中、お堀や城壁を見かけたら、旧市街に着いたことが即座に分かるでしょう。

チェンマイ旧市街のお堀

(旧市街を囲むお堀。www.flickr.com

チェンマイ旧市街の城壁

(城壁)

旧市街の見どころは、旧市街内に点在する数多くの寺院です。かつてチェンマイが、ランナータイ王国という独立国だった時代に建設されました。

いずれの寺院も、世界的に有名な建造物というわけではありませんが、古都チェンマイの風情を感じられます。

 

旧市街に点在する寺院の数は多いです。規模の小さい建物も含めると、ざっと40軒以上はあるのではないでしょうか。

ただ、必ずしも全ての寺院が、旅行者にとって心惹かれる見た目をしているわけではありません。

チェンマイの歴史に深い興味がない人からすれば、それはただの小さくて古いお寺にしか見えなかったり、失礼な言い方をすると、本堂の中に仏陀があるだけのタイではありがちなお寺も多いです。

 

滞在期間が長い人ならともかく、3泊〜4泊程度しか時間のない人が、旧市街にある寺院全てに足を運ぶ必要があるかと言われれば、そうでもないでしょう。

そこで、この記事では、歴史を知らずとも見た目のインパクトだけで感動できる寺院に焦点を当てて、旧市街の見どころを紹介していきます。

寺院以外の建造物や博物館などを含め、旧市街の観光名所全てを記載したMAPも載せているので、是非旧市街歩きの参考にして頂ければと思います。

チェンマイ旧市街歩きが楽しくなる簡単な歴史

3人の王像

(3人の王像。中央がランナータイ王朝を成立したマンラーイ王。右がスコータイ王国のラムカムヘーン王。左がパヤオ王国のカムムアン王)

タイが現在の形で国家を形成する以前、チェンマイ旧市街はランナータイ王国という独立した国家の首都でした。

上画像の中央に立つマンラーイ王は、ランナータイ王国を成立した国王です。

ランナータイ王国は、1296年に成立し、20世紀初頭にチャクリー王朝(現タイの王朝。現在の王はラーマ10世)の支配下に入るまでの間、衰退期もありましたが、東南アジアにおいて大きな覇権を築いていました。

ランナータイ王国の領土

(当時のランナータイ王国の構成。今日のチェンライ、ルアンパバーン/ラオス、チェントン/ミャンマー、シーサンパンナ/中国まで領土を広げた一大勢力だった)

 

チェンマイを歩いていると、チェンマイが多文化都市であることに気づきます。

色白で中国系の顔立ちをしている人をよく見かけますし、山岳民族の衣装を身にまとっている人も珍しくありません。

その理由は、ランナータイ王国時代、領土としていた場所の山岳民族や中国人、ミャンマー人などの様々な人種が移住・交流を繰り返していた名残であることを想像できます。

チェンマイ市街を歩く山岳民族

(山岳民族衣裳を着ている人達)

 

チェンマイ旧市街に点在する寺院の多くは、ランナータイ王国が始まった黎明期(14世紀頃)から、最も勢力を拡大していた繁栄期(15世紀頃)に建てられたものです。

各寺院は歴代の王が仏教保護のために建てたものであったり、また寺院の敷地の中にあるチェディーは王のお墓だったりします。

当時のランナータイ王国民にとっては、格式の高い寺院ばかりということですね。

そう考えると、一見ただのお寺にしか見えない建物でも、見学するにあたってロマンが感じられます。

 

大きな繁栄をもたらしたランナータイ王国でしたが、16世紀半ばからは衰退の一途をたどります。

1558年以降からは200年もの間、以前より争いのたえなかった隣国ビルマの属国となります。

1774年に、ビルマ人を追い出すことに成功します。その後、戦争の爪痕で廃墟と化したランナータイ王国は、都市の再生を図ります。

しかし、強い国力を失ってしまったランナータイ王国は、1899年にシャム(現在のバンコク)による統合を受けて、今日のタイにおける一都市となりました。

旧市街でおすすめの寺院

ここでは、旧市街を周る際に足を運んでおきたいインパクトのある観光スポットを紹介します。

旧市街のMAP

上の地図では、おすすめの観光地を黒印の番号1〜8で記しています(+と−で拡大・縮小するとわかりやすいです)。

7番と8番については旧市街の外にありますが、旧市街からソンテオやトゥクトゥクで40バーツ程度で行けます。

自転車でもアクセス可能です。そう遠くはないので是非合わせて足を運びたいです。

緑色のアイコンは時間があったら足を運びたい寺院です。見た目のインパクトはそれほどありません。アイコンをクリックすると写真が表示されます。

オレンジのゲートのアイコンは、旧市街を囲む城壁の門です。

青色でMと書かれているマークは、博物館です。

その他のアイコンは、ナイトバザールなどです。アイコンをクリックすると詳細が出てきます。

<MAP上番号1>ターペー門(Thaphae Gate)

ターペー門

チェンマイバイトバザール方面から、旧市街へ入る際の入り口となる門。

チェンマイナイトバザール周辺は、ツーリストエリアとなっています。旅行者が滞在しやすい環境です。

これからチェンマイを旅行する人の多くも、チェンマイナイトバザール周辺に宿を取るのではないでしょうか。

その場合、ターペー門が旧市街観光の起点となります。

 

ターペー門は、チェンマイ旧市街の過去の威厳を表すかのように、どっしりと構えています。

現在見られる門は、1986年に復元されたものです。当時はここから、人はもちろん馬車や象なども出入りしていたのかと思うと、まるで漫画の世界の光景に思えてロマンがあります。

 

ターペー門の前からワット プラシン・ウォーラ・マハーウィハーン(MAP上番号3)までの通りは、日曜の夜になるとサンデーマーケットが開催されます。

チェンマイのサンデーマーケット

(サンデーマーケットは、チェンマイの中でも特に盛り上がりを見せるナイトマーケット。www.flickr.com

チェンマイ旅行に日曜を挟む人は、是非夜も訪れたい場所です。

 

また、ターペー門の目の前には、ホテル M チェンマイ (Hotel M Chiang Mai)<MAP上抹茶色の家マーク>という中級ホテルがあります。

ホテル M チェンマイの外観 Hotel M Chiang Mai

(ホテル M チェンマイの客室)

ホテル M チェンマイでは自転車のレンタルを行っています。レンタル自転車は、旧市街はもちろん、チェンマイ市街全体を観光するのに便利です。

ホテルの宿泊料金は、シーズンにもよりますが1泊5,000円前後とリーズナブル。

チェンマイ観光の拠点におすすめです。

>>>ホテル M チェンマイ (Hotel M Chiang Mai)

上記のホテル含め、チェンマイ観光に便利なホテルのまとめについては、以下の記事を参考にどうぞ。

チェンマイのおすすめホテル。場所が便利でリーズナブルな6軒を厳選。
チェンマイはタイの中で人気な観光地ですが、バンコクのようにBTSやMRTといった電車が走っていません。そのため、土地勘のない旅行者はツーリストエリアと呼ばれる、旅行者用の施設が連なっているエリアに宿泊するのが一般的です。ツーリストエリアには、ナイトバザールやお洒...

<MAP上番号2>ワット・チェディ・ルアン(Wat Chedi Luang)

ワット・チェディ・ルアン(Wat Chedi Luang)

ターペー門から徒歩10分程度の場所にある巨大な仏塔。

ランナータイ王朝の全盛期である1411年に建てられました。ランナータイ王朝の力強さを表しているかのように、旧市街のど真ん中に鎮座しています。

1545年に地震の被害を受け、仏塔の一部分は壊れましたが、1992年に日本政府の援助により修復されました。

仏塔に登ることはできませんが、外から見るだけでもその迫力が伝わります。

<MAP上番号3>ワット プラシン・ウォーラ・マハーウィハーン(Wat Phra Sing)

ワット プラシン・ウォーラ・マハーウィハーン(Wat Phra Sing)

外観の装飾が美しく、いかにも東南アジアの寺というようで金色に輝いている寺院です。まるで、バンコクのワットプラケオのよう。

本堂の中にある巨大な仏陀は、中々の存在感です。

ワット プラシン・ウォーラ・マハーウィハーンは、旧市街にある寺院の中でも必ずと言っていいほどおすすめされている観光スポットです。

お寺に興味がない人でも、寺院の輝く外観と仏陀像には興味を惹かれるでしょう。

<MAP上番号4>ワット・ウモーン(Wat Umong Mahathera Chan)

ワット・ウモーン(Wat Umong Mahathera Chan)

ランナータイ王国を成立したマンラーイ王により、スリランカから来た僧侶が瞑想修行をできるようにと建てられた寺院です。

内部の作りは洞窟になっています。町の騒音を遮断し、集中して瞑想できるようにという想いで作ったのでしょう。

洞窟内の所々には、仏像が安置されています。

ワット・ウモーンの仏像

 

内部はそこまで広くないので迷うことはありませんが、ちょっとした迷路のようになっているので散策を楽しめます。

静かでひんやりとした空気が漂う中、安置された仏像に祈りを捧げているタイ人を見ると神秘的に感じます。

<MAP上番号5>三人の王像(Three King’s Monument)

3人の王像

中央にランナータイ王国を成立したマンラーイ王。右にスコータイ王国のラムカムヘーン王、左にパヤオ王国のカムムアン王が立っています。

ランナータイ王国が、正式に今日のチェンマイに置かれた1296年4月12日、マンラーイ王は隣国の王二人を呼び、お互いに敵対しないことを誓いあいました。そして、3人で都市計画を練り上げたとのことです。

この3人の王は盟友でした。

 

ここは3人の像が立っているだけなので、さして見どころがあるモニュメントでありません。

ただ、王像は旧市街の真ん中に近い位置にあるため、アクセスはしやすいです。

せっかく旧市街を観光するなら、ランナータイ国王の銅像を見に行ってみても良いかと思います。

<MAP上番号6>ワット・チェンマン(Wat Chiang Man)

ワット チェン・マン(Wat Chiang Man)

ワット・チェンマンは、1296年に、マンラーイ王がチェンマイを正式にランナータイ王国の都とした時に建設しました。

ワット・チェンマンの本堂は、かつて王の宮殿としても利用されていた格式高い寺院です。

なんと言っても目を引くのは上写真の仏塔です。15匹の象が仏塔を支えている姿と、仏塔に生えたコケから感じる年季の入り具合が何とも神秘的です。

<MAP上番号7>ワット・クー・タオ(Wat Ku Tao)

ワット・クー・タオ(Wat Ku Tao)

旧市街の北側、チャーン・プアク門から1.2kmの場所にある寺院。

旧市街から自転車で7分程度でアクセスできるので、旧市街観光と合わせて周りたいです。

ワット・クータオは、ランナータイ王国がビルマに占領されていた時代、当時の王国を統治していたプレーンノーン王の墓として建てられました。

上写真の仏塔は、修行僧の托鉢の鉢を表しているとのことです。中には仏像が安置されています。

タイでは中々みることのない変わった形の仏塔なので、是非見ておきたいです。

<MAP上番号8>ワットスアン・ドーク(Wat Suan Dok)

ワットスアン・ドーク(Wat Suan Dok)

旧市街の西側、スアン・ドーク門から1.7kmの場所にある寺院。こちらも旧市街の外ですが、旧市街から自転車で8〜9分程度でアクセスできます。

敷地内には、歴代の王朝族代々のお墓であるチェディが並んでいます。

本堂の中にある青銅の仏像は、国内において1位2位を争う大きさとのこと。

旧市街を回る際の移動手段

旧市街の面積は、そこまで広いわけではありません。

チェンマイ旧市街を囲んでいるお堀の長さは、一辺1.5km〜1.8km程度です。

しかし、旧市街内の道は迷路のように入り組んでいます。暑い気候の中、徒歩で散策するのは少々無理があるでしょう。

そこで、旧市街は以下いずれかの方法で散策するのがベターです。

  • ソンテオを乗り継ぎもしくはチャーターする
  • 自転車をレンタルする
  • ツアーを利用する

ソンテオを乗り継ぎもしくはチャーターする

チェンマイ旧市街を走るソンテオを乗り継ぎ、各寺院を回るという方法。ソンテオの利用料金は1ヶ所につき20バーツ〜50バーツくらいと見ておくとよいです。

また、数時間チャーターして数カ所を一台で回るのも可能です。その場合、料金は交渉制です。回る場所の多さにもよりますが、1日500バーツくらいを見ておけば良いかと思います。

ただし、例えば旧市街以外に、郊外などの観光地も一緒に回って欲しいとなると、1,000バーツくらいまで料金が上がる可能性もあります。

自転車をレンタルする

ホテル M チェンマイ レンタサイクル

チェンマイ市街には、レンタルサイクルショップも多々点在しています。

自転車のレンタル料金は、1日50バーツ程度とかなり安上がりなので、一番おすすめの方法です。

上記で紹介した観光スポットだけなら半日で回れます。

ツアーを利用する

3泊や4泊など、チェンマイの滞在期間が短い人は、ツアーを利用するのもおすすめです。

ツアーであれば、チェンマイ郊外のドイステープ寺院や、手工芸品の村などの見どころも合わせて1日で周れます。

また、日本語ガイド付きなので、チェンマイの歴史を色々教えてもらえます。チェンマイの魅力を余すことなく堪能できるでしょう。

宿泊ホテルまでの送迎付きなので、移動も便利です。

ツアーで周る旧市街の寺院は、ワット・チェディ・ルアン、ワット・プラ・シン、ワット・チェン・マンの三ヶ所です。いずれも旧市街において特にインパクトのある3寺院なので、旧市街観光も満喫できるでしょう。

>>>チェンマイ旧市街 + ドイステープ寺院 + 手工芸品の村観光ツアー【日本語ガイド + 宿泊ホテル送迎付き】

旅行プランと予算に合った方法で、旧市街観光を楽しんで頂ければと思います。

 

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ターペー門

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