チェンマイは首都バンコクに次いで、ナイトマーケットが盛んな都市です。
特に多くの観光客が滞在するエリア近辺にて、地元チェンマイ民も足を運ぶ中・大規模のナイトマーケット5ヶ所が開催されています。
いずれのナイトマーケットも入場料は無料。
チェンマイ独自のお土産を探したり、食事したり、またはムエタイ観戦まで楽しめるエンターテイメントに溢れたナイトマーケットです。
今回の記事では、特にアクセス利便性が良く、日本人が楽しみやすいおすすめナイトマーケット5ヶ所を紹介します。
いずれのナイトマーケットも17:00頃から営業していますが、おすすめは20時頃の訪問。
人が多くて賑わいを見せています。
17時などの早い時間は、まだ人もまばらで寂しげです。営業を開始していない店舗もちらほらあります。
行くのであれば是非20時頃に!
ナイトマーケットの地図
以下は、各ナイトマーケットの場所を記したGoogleMap
- 左上の 地図上の全項目をリスト表示します。
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- 右上ので拡大地図を表示します。
- ナイトマーケットは番号❶〜❺です。
- 茶色の囲みはチェンマイ旧市街です。
番号 | マーケット名称 | 営業時間 |
❶ | チェンマイナイトバザール (ChiangMai NightBazaar) |
毎日17:00〜0:00 |
❷ | カラレナイトバザール (Ka Lae Night Bazaar) |
毎日18:00〜0:00 |
❸ | アヌサーン市場 (Anusarn Market) |
毎日17:00〜0:00 |
❹ | サタデーマーケット (Saturday Market) |
土曜17:00〜22:00 |
❺ | サンデーマーケット (Sunday Market) |
日曜17:00〜22:30 |
各ナイトマーケットの特徴
土日限定のナイトマーケットは一見の価値あり
特に土曜と日曜に開催される❹ サタデーマーケットと❺ サンデーマーケットの盛り上がりは凄いので一見の価値ありです。
両ナイトマーケットには、地元民も観光客も一斉に集まります。時間帯や場所によっては歩くのが困難になるほど。
賑やかで人がたくさんいる場所に来ると、何故かワクワクしてしまうお祭り好きにはたまらないでしょう。
(サンデーマーケット)
また、マーケット内に立つ重々しい立派な寺院境内にも屋台が並び、ライトアップされた寺院を見ながら夕食を取れます。古都チェンマイならではの風情。
(寺院境内にも多数の屋台が出店する)
❶〜❸のナイトマーケットは外国人観光客向け
一方、❶〜❸のナイトマーケットは、どちらかと言えば外国人観光客メインのマーケットです。
上記2つのナイトマーケットほどの盛り上がりはありません。しかし、出店数は多いため、同様に必ず散策しておきたい場所です。
(❶のチェンマイナイトバザール。外国人向けなので英語が通じやすい。周辺にはバーやレストランも多く、暇つぶしに最適)
また、ムエタイ観戦などのエンターテイメントも楽しめます。
(❸ アヌサーン市場で開催されているムエタイの試合)
いずれのナイトマーケットも、売られている物は雑貨や衣類、食べ歩きもできる軽食がメインです。
- サンデーマーケットとサタデーマーケットは地元民も多いためローカル価格
- その他のナイトマーケットは外国人観光客がメインのため高めの値段がつけられている
ことを覚えておくと、効率よく買い物を楽しめます。
❶ チェンマイ ナイトバザール(Chiang Mai Night Bazaar / ไนท์บาซาร์เชียงใหม่)
チェンマイナイトバザール(Chiang Mai Night Bazaar)は、チェンマイ旧市街の東側、縦に伸びるチャン・クラン通り(Chang Klan Rd)にて毎日開催される全長約900mのナイトマーケットです。
大通りの両脇に屋台と出店がびっしりと並んでいる形態。通りには出店の他にファーストフード店やレストラン、ショッピングモールも連なっています。
ナイトバザールが開催されるチャンクラン通りは、バービア街があるロイクロ通り(MAP上抹茶色のライン)にも接続しているため、夜は外国人観光客で賑やか。
出店巡りだけではなく、飲み歩きや食事も含めて夜のチェンマイ観光をオールラウンドに楽しめます。
チェンマイ ナイトバザールは、バンコクのナイトマーケットへの訪問経験がある方なら、「バンコクと代わり映えしない」という感想を持つでしょう。
売られている物の多くは、
- 「Thailand」の刺繍が入ったTシャツ
- ソープ
- カービング
- タイシルク製品
- アクセサリー類
- ブランド物のコピー
がメインです。Tシャツ2枚で450バーツ程度。
(エスニックな象柄バッグ。250バーツ)
交渉次第ではもう少し安くなるかもしれませんが、基本的には値段もバンコクとさほど変わりません。
お酒を飲みながら楽しめる
ただ、ナイトマザール周辺は、チェンマイのおすすめホテル記事に記載したように、観光客にとって一番利便性が良いエリアであるため、ツーリストエリアにもなっています。
通りでは様々な人種の外国人観光客が行き交っていて、それを見るだけでも面白いです。
(周辺にはライブバーも多く、お酒を飲みながら散策を楽しめる)
なので、買い物が目的でなくとも、冷やかしながらの散策も楽しみましょう。
チェンマイナイトバザールは範囲が広く、露店の数が多いです。くまなく散策するなら1時間〜2時間は楽しめます。
もし、ナイトバザールで買い物をする際は値段交渉をお忘れなく。大抵の物は20〜30バーツは必ず値切れます。
ナイトバザール周辺には、チェンマイで最も高レートの両替所もあるので、チェンマイで両替予定の人は要チェックです。
営業時間
毎日17:00〜0:00まで
❷ カラレナイトバザール(Ka Lae Night Bazaar / กาแลไนท์บาซาร์)
カラレナイトバザール(Ka Lae Night Bazaar)は、フードコートがメインの食事専門ナイトマーケットです。
外観が古めかしいため、一見地味なナイトマーケットに思いがちですが、中に入ってみると大きなフードコートが広がっています。
席を取り囲むように、タイ料理・トルコ料理・中華・インド料理などの店が並んでいます。外国人向けナイトマーケットだけあって、いずれのメニューも写真付き。
また、オーダーしやすいように各メニューには番号が振り分けられています。
(タイ料理は1品70バーツ〜100バーツ程度。ローカルの食堂より1.2〜1.3倍ほど高い)
各店舗で料理をオーダーした後、自由に席に着いて食事を取れるというシステムです。従来のフードコートみたくクーポンをチャージする必要はありません。
オーダー後はその場で現金にて料金を支払います。
(トルコ料理店。ケバブは99バーツ。脂っこい料理も食べられる)
(奥のステージはライブ演奏も行われている。外国人向け観光地らしい賑やかな雰囲気)
ビールはマーケット内のコンビニで購入しよう!
(カラレナイトバザール内にあるコンビニ)
フードコートにもビアガールがいるビール専門店がありますが、観光客向けの値段なので高いです(ビール小瓶が100バーツ)。
なので、アルコールはカラレナイトバザール内にあるコンビニ(mini Big C)で購入する方がお得。コンビニなので缶ビール1本40バーツ程度で購入できます。
もちろん、購入したアルコールのフードコートへの持ち込みは可能。
営業時間
- 毎日18:00〜0:00
- 公式Facebook
❸ アヌサーン市場(Anusarn Market / ตลาดอนุสาร)
雑貨屋や衣料品店が5割:飲食店が5割並ぶバランスの取れたナイトマーケット。
ただ、飲食店なら上述したカラレナイトバザールの方が豊富。雑貨や衣料品なら最初に紹介したチェンマイナイトバザールの方が豊富。
(屋根付きのだだっ広いエリアに多くの店が並んでいる)
(Tシャツは1枚160バーツ。値切ったら140バーツになった)
(エスニック柄のポシェットは一つたったの10バーツ)
飲食店や雑貨屋においては、取り分けて特集するような見所はありません。
しかし、アヌサーン市場には、ここでしか楽しめない外国人向けならではのエンターテイメントが存在します。それが、本場のムエタイ観戦です。
アヌサーン市場でムエタイ観戦!チケットは500バーツ
アヌサーン市場には、なんとムエタイ試合の会場が設置されています。パタヤなんかでありがちな、スパーリング程度の茶番試合ではありません。
「アヌサーンボクシングスタジアム(ANUSARN BOXING STADIUM)」という、歴としたムエタイ・スタジアムです。
昨夜はチェンマイのアヌサーンナイトマーケット(Anusarn Market)でムエタイ観戦しました
かなり面白かったです👍今までパタヤの茶番(引退選手のスパーリングみたいなの)しか見たことなかったので😅
想像よりゴリゴリのインファイトで超殴り合い
たったの500バーツ3試合も観戦できるのでおすすめです pic.twitter.com/d8IKIbhmUc? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) March 7, 2020
上ツイートでも述べているように、ゴリゴリのインファイトで超絶な殴り合いの迫力ある試合を楽しめます。これがアヌサーン市場最大の見所。
- 月・火・水 / 21:00開始
- 金曜日 / 20:00開始
- 木曜と週末 / 休業
前売りチケットなどの事前購入は必要ありません。「見たい」と思った時にふらっと立ち寄って観戦できます。
(ただし、前方の席はすぐに埋まるので出来るだけ早い時間に行くのがベター)
ナイトマーケットで食事や買い物を楽しむがてら、本場のムエタイ観戦も楽しんでみてはいかがでしょうか。筆者は初めて本場のムエタイを観戦しましたが、めちゃくちゃ迫力あります。
たったの500バーツで観戦できるはお得!チェンマイにおける夜のおすすめ観光地です。
営業時間
- 毎日17:00〜0:00
- 公式Facebook
❹ サタデーマーケット(Saturday Market / ถนนคนเดินวัวลาย)
サタデーマーケット(Saturday Market)は、毎週土曜日の17:00〜22:00までの間、旧市街の南から伸びる全長約1.5kmのウア・ラーイ通り(Wua Lai Rd)を、一時的に歩行者天国にして開催されるナイトマーケットです。
ウア・ラーイ通りは特に広い通りではなく、またナイトマーケットが開催される時は上写真のように道路両側にびっしりと屋台が連なるので、時間帯によっては大混雑します。
サタデーマーケットの雰囲気が分かる360度写真
チェンマイ サタデーマーケットの様子 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
上述したように、売られている物がナイトバザールよりもローカル価格なので、お土産選びにも最適の場所です。また、小腹を満たせる軽食屋台も多いので、食べ歩きも楽しめます。
軽食を楽しめるのは嬉しいのですが、サタデーマーケット内では飲酒が禁止されているため、アルコールは販売されていません。
「Chiang Mai」の文字が入ったTシャツは1枚159バーツ。2枚買うと300バーツになる。
オカリナ(100バーツ〜300バーツ)が売られていたり、エスニック柄のバッグ・雑貨類(100バーツ前後)の種類も豊富。
ウア・ラーイ通り沿いにある駐車場や寺院の敷地は、上写真のように飲食屋台のエリアになっています。
料理はタイ料理が中心で、中には寿司(タイ風)の店や肉まんの店などもあります。上述したようにアルコール販売はありませんが、コンビニで買った缶ビールなどを持ち込むのは大丈夫のようです。
自分のようにどうしてもビールが飲みたいという方は、事前にコンビニで購入して持参すると良いでしょう。
食後にはココナッツアイスクリーム(1カップ15バーツ)がおすすめ。ココナッツ味は、しつこくなくてアッサリしているので食後のデザートとしては丁度良いです。
サタデーマーケットは全長が約1.5kmと長いですが、一直線に広がっているだけのマーケットなので、往復すれば殆どの店を見て回れます。
じっくりと散策しても2時間〜3時間程度しかかからないので、夕食がてら散策するには丁度良い場所でしょう。
マーケット自体は17:00から開催されますが、一番人が多く賑やかな20:00頃に行くのがおすすめです。
昔ながらの縁日といった雰囲気が強いマーケットなので、どこか懐かしい気持ちで楽しめます。
営業時間
- 土曜 17:00〜22:00
- 公式Facebook
❺ サンデーマーケット(Sunday Market / ถนนคนเดินท่าแพ)
サンデーマーケット(Sunday Market)はチェンマイ旧市街観光の起点となるターペー門から、西へ約1.5kmほど、一直線の道路上にて開催される大規模なナイトマーケットです。
上述したサタデーマーケット同様に、一時的に道路を歩行者天国にして両脇に屋台が並ぶ形態。
旧市街の中で開催されるナイトマーケットだけあって、寺院の敷地内でライトアップされた寺院や仏塔を見ながら食事ができるのが特徴です。
また、路上パフォーマーもいたりするので、本記事で紹介するチェンマイのナイトマーケットの中では一番盛り上がりを見せています。個人的にも一番おすすめのナイトマーケットです。
チェンマイ滞在に日曜を挟んでいる人は絶対に足を運びたいです。
サンデーマーケットの雰囲気が分かる360度写真
チェンマイ サタデーマーケットの様子2 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
衣類や雑貨類、飲食類のラインナップはナイトバザールやサタデーマーケットとそれほど違いはありませんが、サンデーマーケットには絵画などのアート作品も多く売られています。
アート作品はかさばるので中々お土産にはできませんが、眺めるだけなら面白いです。タイ北部らしく首長族をモデルにした絵などが多いのが特徴的。
(女性用のエスニック柄パンツは80バーツ。夏場の部屋着に最適)
(可愛い象のキーホルダーは1個40バーツ)
(ブレスレッドは1個50バーツ)
旧市街にはザッと回っただけでも40〜50以上と思われる数の寺院が存在しています。
サンデーマーケットの時は、これら寺院の境内にて飲食店屋台が並びます。ライトアップされた仏塔を見ながら食事できるのも楽しみの一つ。
ただ、サタデーマーケットと同様に、サンデーマーケットでもアルコールは販売されていません。
屋台では焼きそばや寿司、インドカレーにタイ料理など、お酒と合いそうな料理がこれでもかと並んでいるので、必要な方は事前にコンビニで購入して持参しましょう。
ドサ回りと思われる若い歌手のステージや、大盛り上がりの路上パフォーマー集団のライブも見られます。
旧市街内の観光地として有名な「ワット・チェディ・ルアン」や「三王像広場」も、ナイトマーケット開催場所から近いので合わせて足を運びたい。夜のライトアップされた姿も必見です。
マーケットの全長はそれほど長くありませんが、ライトアップされた寺院を見たり食事をするなら3時間くらいは散策を楽しめるかと思います。
サンデーマーケットもサタデーマーケット同様に、一番人が多く盛り上がりを見せているのは20:00頃です。
営業時間
- 日曜17:00〜22:00
- 公式Facebook
まとめ
今回紹介した5ヶ所のナイトマーケットは、チェンマイ観光における定番中の定番スポットです。
いずれのナイトマーケットも市街の中心地付近で開催されているので、アクセスに不便を感じることはないでしょう。
また、ナイトマーケット周辺は夜でも人通りが多いので治安面での心配を感じることもありません。女性一人で行っても大丈夫です。
上述したようにチェンマイナイトバザール付近は、ツーリストエリアにもなっています。
ナイトバザール近辺からであれば、ソンテウを使ってサタデーナイトマーケットにもサンデーナイトマーケットにも10分前後でアクセスできます。
ナイトマーケットを含め、チェンマイ市内と郊外全てのおすすめ観光地については、以下の記事を参考にどうぞ。
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