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バンコクのグラフィティアート・スポット6ヶ所を紹介。芸術的なウォールアート。

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チャールムラー公園のグラフィティ1

(BTS ラチャテーウィー駅(Ratchathewi)前にあるチャールムラー公園のグラフィティ)

タイの首都バンコクは、実は世界でも有数のグラフィティ都市です。

バンコクへ行ったことがある方ならご存知かと思いますが、街を歩いていると風変わりな「落書き」を目にする機会が多々あります。

チャクラポン通りのグラフィティ

(カオサン通りの横、チャクラポン通りにあるグラフィティ)

 

実にはた迷惑な物もあれば、「落書き」という一言で片付けるにはもったいない、思わずシャッターを押してしまう優れた芸術作品まで、多くの絵が街角をいろどっています。

実はその中には、世界でも著名なアーティストが残した作品もあることをご存知でしょうか。

今回は、そんな知っておくだけで街歩きが楽しくなる、バンコクの素晴らしいグラフィティアートのスポット6ヶ所タイを代表するグラフィティアーティストを紹介します。

タイを代表するグラフィティアーティスト「アレックス・フェイス(ALEX FACE)」

(アレックス・フェイス)

タイのグラフィティアートを見る上で、必ず知っておきたいのが、タイ人アーティスト「アレックス・フェイス(ALEX FACE)

アレックスフェイスは1981年生まれのタイ人アーティストです。近年ではロンドンのフリーズアートフェアにて描いた作品が大反響を受け、その独創的なタッチが世界的に注目されています。

 

彼の作品の象徴となるキャラクターである、三つ目のウサギの赤ちゃん「マルディ / มาร์ดี(以下写真)」は、バンコクのみならず、チェンマイ・パタヤ・プーケットなどタイのあらゆる観光地・芸術関係の施設で見られます。

バンコクのグラフィティシーンに興味を持つ人であれば、必ずや一度はマルディに出会う機会があるでしょう。

アレックスフェイスのマルディ

(マルディ)

リーさん

筆者のアイコンも、百年市場で撮影したマルディの写真を使用しています。
マルディが表現していること

アレックスフェイスのマルディ2

また、マルディの額にある第三の目は、両目だけでは見ることのできない「内なる目」です。上辺や表面だけで物事をとらえるのではなく、「物事の本質を見よ」というメッセージを表現しています。

 

違法行為としての認識が強いグラフィティアートにおいて、通常アーティスト達は「タギング」と呼ばれるアーティーストネームを介してのみ、その存在を知られることを好みます。

しかし、彼のように高い芸術性が評価され、公の場に素顔を表すことになったアーティストは非常に希少だと言えます。

ALEX FACEのタギング

(ALEX FACEのタギング)

グラフィティアーティストとして注目される要素の中には、作品の芸術性が求められることはもちろん

  • どのように描いたのかが分からない、高所や大きな場所に描かれているもの
  • メッセージ性の強さや、社会に向けてある種の抵抗などを訴えているもの

が挙げられます。ALEX FACEの作品は、いずれもその要素が高いレベルで備わっていると言えるでしょう。

グラフィティがアートとしてあまり関心を持たれていない日本では、知名度はそこまで高くないです。しかし、欧米ではとても注目を浴びているアーティストなので、今後もその動向には目が離せません。

紹介するグラフィティスポットの場所を記した地図

Google Mapの使い方
  • 左上の地図上の全項目をリスト表示します。
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  • 青色のマーク = 各グラフィティスポット最寄りの公共交通機関

紹介するグラフィティスポットは広範囲に渡っています。

そのため、+で拡大したりリスト表示すると各グラフィティスポットの場所詳細を確認しやすいです。

チャールムラー公園のグラフィティ

チャールムラー公園のグラフィティアート2

チャールムラー公園(สวนเฉลิมหล้า / Chalerm La Park)は、BTSラチャテーウィー(Ratchathewi)より徒歩2分(距離約130m)の場所に位置する公園です。

別名でグラフィティパークとも呼ばれています。ブランコや滑り台などの遊具があり、普通に子供も遊んでいる公園です。

しかし、公園に訪れる多くの人の目的は、公園内の壁という壁全てにビッシリと刻み込まれた芸術センスあふれるグラフィティの数々。

チャールムラー公園のグラフィティアート3

チャールムラー公園のグラフィティアート4

チャールムラー公園のグラフィティアート5

人が住んでいる住居の壁でも御構い無し(さすがに許可を取って描いている)。目を見張る数々のグラフィティが公園内の壁中に描かれています。

チャールムラー公園のグラフィティアート6

上述したアレックスフェイスのアートを含め、無名・有名問わず数々のアーティストの作品が残されています。

面白いのは、多くの絵が短期間で何度も書き換え・変更されている点。

そのため、前回筆者が訪れた時と今回の訪問では、グラフィティアートの内容が大幅に変わっていました。

野外アート展と言っても誤解はないでしょう。

グラフィティアートが好きな人であれば、時期を置いて何度でも訪れてみる価値があります。

チャールムラー公園の開放時間

毎日5:30〜19:00

サパーン フア チャン ピアー(Sapan Hua Chang Pier)のグラフィティアート

サパーン フア チャン ピアー(Sapan Hua Chan Pier)は、バンコク市街の中心を東西に流れるセンセープ運河エクスプレスという路線ボートの船着場です。

サパーン フア チャン ピアーの凄いところは、上ツイートでも述べているように、運河を挟んだ両脇の細い通路にて、全長約200mに渡って無数のグラフィティが壁中に描かれている点。

サパーン フア チャン ピアー(Sapan Hua Chang Pier)のグラフィティアート1

サパーン フア チャン ピアー(Sapan Hua Chang Pier)のグラフィティアート2

サパーン フア チャン ピアー(Sapan Hua Chang Pier)のグラフィティアート3

サパーン フア チャン ピアー(Sapan Hua Chang Pier)のグラフィティアート5

しかも、いずれのアートも驚くほどきめ細やかでレベルが高い。よくもまあ、こんな運河沿いの細い路地にこれだけのグラフィティが描かれたものだと、関心します。

 

サパーン フア チャン ピアの通路は路地裏のような寂しげな場所です。

そんな寂しげな場所を一変してしまうような、まるで生命を与えるかのように鮮やかなアート達が描かれている。これぞ芸術。

サパーン フア チャン ピアー(Sapan Hua Chang Pier)のグラフィティアート4

対岸の通路にもグラフィティアートがびっしり。

筆者はこういった人通りの少ない寂しげな場所にあるグラフィティに非常に好奇心が湧くタイプなので、対岸にも渡ってくまなく全てを見て回りました。

 

ロケーションもバッチリなグラフィティスポットです。

サパーン フア チャン ピアーは、上述したチャールムラー公園から徒歩3分程度(距離約240m)の場所に位置しています。

チャールムラー公園と合わせて足を運んでみてはいかがでしょうか。

チュラ アートタウン(CHULA ART TOWN)のグラフィティ

チュラアートタウンとは、チュラロンコン大学周辺一帯を管理する不動産事務所とチュラロンコン大学が合同して、50人ものアーティストを招き様々な場所にレベルの高いアートを描くプロジェクトを行なっている場所です。

 

「アートタウン」とは言うものの、グラフィティ以外の要素はかなり地味なエリア。

スポーツ洋品店やカフェがポツポツと点在するのみです。グラフィティ以外に見所はありません。

 

チュラアートタウンのグラフィティは、上記で紹介した2ヶ所とは異なり、密集して描かれているわけではありません。広い敷地内の各所に点在しています。

チュラ アートタウン(CHULA ART TOWN)のグラフィティ1

チュラ アートタウン(CHULA ART TOWN)のグラフィティ2

チュラ アートタウン(CHULA ART TOWN)のグラフィティ3

チュラ アートタウン(CHULA ART TOWN)のグラフィティ5

いずれのグラフィティもきめ細やか。素人目から見てもハイレベルです。

そして、各グラフィティは広い敷地内に点在しているため、グラフィティが見つかると凄く嬉しいです。

「あ、こんな場所にも描かれてる!」と、興奮します。

チュラ アートタウン(CHULA ART TOWN)のグラフィティ4

(細い路地の隙間など、注意深く探さないと到底見つからないような場所にもグラフィティが隠れている)

 

とは言え、敷地はスポーツスタジアムの5〜6倍はある広さ。まともにグラフィティを探し歩こうものなら、暑さでどうにかなってしまいます。

なので、チュラアートタウンでグラフィティを見たいを人は、以下地図にグラフィティが描かれているポイントをまとめているので、参考にどうぞ。

Google Mapの使い方
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  • 右上の拡大地図を表示します。

CATタワーピアー(CAT TOWER PIER)前

BTSサパーンタクシン(Saphan Taksin)から徒歩約15分(距離約1.5km)のCAT TOWER PIERという船着場前の通路。

長さ約50mに渡り、通路両側の壁に多くのグラフィティアートが描かれています。

CAT TOWER PIER前のグラフィティアート1

CAT TOWER PIER前のグラフィティアート2

CAT TOWER PIER前のグラフィティアート3

CAT TOWER PIER前のグラフィティアート4

CAT TOWER PIER前のグラフィティアート5

ここのグラフィティは上記で紹介した4ヶ所に比べると、(素人が言うのも何ですが)あまりきめ細やかではない絵が多いです。

しかし、この若干のアマチュアくささが、より一層グラフィティアートの存在感を出しています。

グラフィティは全部で30点以上は描かれています。

そこまで凄いボリュームではありませんが、近くに寄った際にでもふらっと足を運んでみてはいかがでしょうか。

サイアムスクエア内のグラフィティ

サイアムスクエアと近辺のsoiにも多くのグラフィティが描かれています。

この作品達の作者は殆どが不明ですが、近辺の国立大学「チュラロンコーン大学」の学生も含まれていると言われています。

権威ある国立大学の学生とグラフィティ、なんともクールな組み合わせではないでしょうか。

サイアムスクエアのグラフィティ01

サイアムスクエアのグラフィティ02

サイアムスクエアのグラフィティ03

サイアムスクエアのグラフィティ04

これらは違法性のある所謂ストリートのグラフィティアートとは違い、合法的(許可を得て)に書かれた物なのではないかと自分は思っています。

というのは、雨風への耐久性を考えてこういった作品を作る場合、下地を厚くする為、通常のラッカースプレーではなく、ゴム塗料を使用することが多いからです。

その場合は、仕上げるまでにかなりの時間を要します。

これだけ手の込んだ作品をサイアムスクエアで書くには、深夜であろうと人目に触れずに行うことは無理でしょう。

どちらにせよ、ストリートブランド色の強いサイアムスクエアの通りが、こういったアートで染まっているのはファッション感覚を高める傾向にあると思うので、自分としては大賛成です。

ちなみに、どの作品も簡単に発見できる(嫌でも目につく)場所にありますので、立ち寄った際は意識してみて下さい。

美術大学前のグラフィティスポット

最後に紹介するのは、バンコクの郊外(スワンナプーム空港のさらに東)に位置する、タイ国鉄東本線フアタケー駅(Hua Takhe)より徒歩約10分(距離約900m)のフラフィティアートスポット。

バンコク中心街からは、かなり遠いです。グラフィティアートが余程好きなマニア向けスポット。

 

紹介するグラフィティスポット周辺には複数の美術大学が点在している影響か、周辺の壁には多くのグラフィティアートが描かれています。

フアタケー駅近くのグラフィティスポット1

フアタケー駅近くのグラフィティスポット2

フアタケー駅近くのグラフィティスポット3

フアタケー駅近くのグラフィティスポット4

フアタケー駅近くのグラフィティスポット5

約70人ものアーティストが集まり壁中にグラフィティアートを描いたとのこと。

美術大が近くにいくつも存在するので、美術大生の作品もあるのでしょう。

およそ350mに渡って、50点以上ものグラフィティアートが描かれています。このスポットも、いずれもレベルの高い絵ばかり。

フアタケー駅近くのグラフィティスポット6

(日本のアニメに出てきそうなキャラクターのグラフィティもあった)

ただ、グラフィティが描かれている壁の前に路上駐車している車が多く、いくつかのアートが見られなかったのが残念。

また、郊外のローカル地域に位置しているだけに、野良犬も多いです。

そもそもバンコク中心街から離れていてアクセスに時間もかかるので、バンコクに慣れている人向けのスポットと言えるでしょう。

グラフィティスポットへの行き方

上記スポットへの行き方は、以下の通り。

  1. タイ国鉄東本線に乗ってフアタケー駅(Hua Takhe)へ
  2. フアタケー駅から徒歩あるいはバイクタクシーに乗って上述したGoogle Mapのポイントへ

フアタケー駅にさえ行けば、フラフィティスポットはすぐそこです。

筆者はまず、ARL(エアポートレールリンク)のランカムヘーン駅(Ramkhamhaeng)へ行き、ランカムヘーン駅に接続しているタイ国鉄東本線スクンビット71(Sukhumvit 71)駅より、フアタケー行きの列車に乗りました。

ランカムヘーン駅は、タイ国鉄東本線の乗り換え地点になっています。

バンコクの路線図(ランカムヘーン駅)

(ピンク色の四角で囲んでいる駅がランカムヘーン駅)

ランカムヘーン駅を出ると、目の前にタイ国鉄東本線スクンビット71駅のホームがあります。

ランカムヘーン駅のホーム

(スクンビット71駅のホーム)

スクンビット71駅からフアタケー駅へ行く列車の時刻表は、以下の時刻表サイトより確認できます。

>>>タイ国有鉄道公式サイト(時刻表)
(タイ語表記の場合は、英語表記に変更してください)

スクンビット71駅からフアタケー駅への時刻表検索画面

まず、左側の欄に「Sukhumvit 71」を入力。

続いて、右側の欄にて「Hua Takhe」を入力。検索をかけます。

スクンビット71駅からフアタケー駅への列車時刻表

すると、上画像の時刻表が表示されます。筆者は15:54発の列車に乗りました。

スクンビット 71駅からフアタケー駅への所要時間は30分前後。

運賃はたったの5バーツです(車内で車掌が料金を回収に来る)。

フアタケー駅からグラフィティスポットへモーターサイ(バイクタクシー)に乗る場合の料金は20バーツです。

 

帰りは、グラフィティスポット周辺にもモーターサイの待機所があるのでバイクで帰れます。

ただ、国鉄東本線の列車本数は少ないです。そのため、帰りはバイクタクシーで一気にランカムヘーン駅まで行き、エアポートレールリンクやBTSを乗り継いでホテルまで帰る方が楽です。

バンコクにグラフィティが多い理由

東京でも10年くらい前の宇田川町には多くのグラフィティがあったと思うけど、今はどうなのでしょう?

自分が東京に住んでいた頃には、すでに多くの作品が消されはじめていましたが。

自分は、バンコクにグラフィティが多い理由は2つあると思っています。

1つ目は治安。グラフィティの要素として、よく割れ窓理論というのが用いられます。

「こんな落書きばっかの町って、取り締まりをちゃんとしてないってことだよね?」ということです。

wikipediaでは、タギングついて以下のように書かれています。

この行為はその描かれた内容に関わらず公共または個人の財産を汚損しているため、器物損壊の範疇にて取り締まられる。このため、これらタギングを行う個人やグループらは深夜などの人通りが絶えた時間にゲリラ活動的に神出鬼没で「作品」を残すケースも多いとされる。

その一方で既存の都市景観という1つの美意識の結果を損なうこと、当該地域が管理されておらず犯罪に無関心な地域との印象を与え犯罪を誘発する傾向が認められる(割れ窓理論)ため、ヴァンダリズムと判断される。

タギング(tagging)

バンコクでは窃盗や賭博詐欺などの軽犯罪が多く、夜道の細い通りは真っ暗で人通りがないです。

当たり前ですが、日本と比べると治安も悪いので、そういった要素がグラフィティやタギングの数を増やしているのかもしれません。

 

2つ目は、観光大国ということもあり、通常の観光地に飽きたリピーター達が珍スポットなどを求めている傾向があるからではないかと思います。

以前、ゴーストタワーと化したBTS サパーンタクシン前の巨大ビル「サトーンユニーク」が、地元タイ人や外国人観光客から珍スポットとして人気を得ていたように、アングラ雰囲気なスポットやカルチャーというのは若者の間で好まれやすい傾向にあります。

そのような傾向がタイの若きグラフィティアーティスト達の気持ちを、より一層高ぶらせているのではないでしょうか。

サトーンユニーク

(廃墟ビルと化したサトーンユニーク)

どちらにせよ、許可なく他人の壁に落書きをすることは犯罪なので、決して行なってはいけない行為ではありますが。

 

ストリートカルチャーが好きな人は以下の記事も参考にどうぞ。

タイ発のオリジナルストリートブランドの服を買える場所を紹介しています。

バンコクのおすすめレコード店については、以下の記事を参考にどうぞ。こちらもストリートカルチャー好き必見。

普通の観光に飽きた!そんな人におすすめするバンコクの珍スポットまとめ。

バンコクのおすすめディスペンサリー大麻ショップまとめ。駅近で店内喫煙可能の店を紹介しています。

2 COMMENTS

岡 孝夫

 初めまして、岡 孝夫と申します。
 8月の終わりにタイ旅行した際は、貴殿のアドバイス記事を参考資料にし楽しい旅行が出来ました。
 ALEX FACEのストーリートアートを、オリエンタルピァの通りで見かけ不思議な魅力を感じました。
 又、タイに旅行した時は、時間を割いて見学したいと思います。
バンコク市内に、ALEX FACEの作品は、どのくらい有るのでしょうか、【結論】タイ一択に、紹介の記事を、お願い致します。

ri-(りー)

>>>岡 孝夫さん
コメントありがとうございます。記事が参考になって良かったです。
ALEX FACEの作品は、自分も全てを把握できていないくらいバンコクの様々な場所に描かれています。
また、バンコクだけでなくチェンマイやホアヒン、パタヤなど外国人観光客が多い場所には必ずどこかに潜んでいるので面白いです。

バンコクにあるALEX FACEの作品については、新たに発見して写真を撮った場所があるので、近々記事に付け加えます。
その時は、新しく記事を更新するので、参考にして頂けたら幸いです。

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