(カオサンにあるパッタイの屋台)
カオサンロード内には上写真のようなパッタイの屋台や、タイ料理や欧米食のレストランが多々あり、多くのバックパッカー達は、こうした観光客向けの英語が通じやすい場所で食事を済ませているかと思います。
しかし、実はカオサンロード近辺には、地元タイ人からの評価の高いローカルなレストランもいくつか存在しています。
目立たない名店でグルメを楽しむのも、時間があるバックパッカーならではの贅沢。
今回は、カオサン近辺にある是非一度食べて見て欲しいおすすめのレストランを紹介します。
(カオサンロード近辺の地図。地図上の5つの星マークが今回紹介するおすすめのレストランです。)
記事の後半では、「タイ料理も欧米食も飽きた!やっぱり日本食が食べたい!」という人に向けて、カオサンにあるおすすめの日本食レストランも紹介しています。
また、カオサンの中で最も評判の良いインド料理レストランも紹介しているので、インド料理好きは是非。
もくじ
コーイー(โกยี)/地図上黄色の星
1店目はカオサンから徒歩5分、ブラ・スメン通りの角にあるレストラン「コーイーโกยี)」。
このレストランのおすすめは、他では見かけない色のカオパッド「カーオ・パッ・ナムリヤップ(ข้าวผัดหนำเลี๊ยบ)」。
サクサクした食感と、癖のない味が絶妙で食べ易い。
特に驚きだったのが、具材に入っているトマトがとても甘かったところ。トマト嫌いの自分が、始めトマトだと気付かなかった。
そのくらい食べやすくて、ご飯とマッチしていました。
今まで食べたカオパッドの中でも、群を抜いて美味しい。辛みはなく、日本人の口にあう味。
口にし出したら止まらずに、わずか5分ほどで完食。
これだけ美味しくて50バーツという価格にも驚かされました。カオパッド好きならカオサン滞在中は毎日でも行ってしまうのではないでしょうか。
ここは是非一度行ってみてほしいです。
・営業時間/7:00〜16:30。定休日:水曜日
昼時はタイ人の客が多く、待つこともあるので注意。
アイサ・ロッディー(อาอีซะฮ์ รสดี)/地図上青色の星
2店目は、イスラム系料理が中心のアイサ・ロッディー(อาอีซะฮ์ รสดี)です。
この店のおすすめは、軽くほぐれてしまうほどに柔らかい牛肉が特徴の、カオモックヌア(ข้าวหมกเนื้อ/Indian style curry rice with beef)です。
ドライカレー風のご飯と、イスラム料理らしいスパイスの効いた牛肉は、どちらも甘く日本人向け。
甘さとともにスパイスが効いた濃厚な味わいが特徴。イスラム風ならではの美味しさで、酸味・甘味・辛味の三種の調和がしっかりととれている絶品です。
ペロッと平らげてしまいました。
カレー系の料理が食べたい人にはおすすめ。
営業時間は8:00〜23:00と長いですが、15時くらいには売り切れてしまうそうなので要注意。
定休日はありません。
ローティ マタバ(โรตีมะตะบะ)/地図上緑色の星
5席という少ない席数の割には店員の数が多く感じるのは、この店がテイクアウトも含めて、常に客足が途絶えないからです。
ローティ マタバという店名は、この店のおすすめ料理の名前がそのまま使われています。
(おすすめ料理。マタバ/มะตะบะ)
がっつり食べるというより、小腹が空いた時の軽食に丁度いいです。
餃子の皮のような包みの中には、ほんのりカレー系のスパイスが効いたような具が入っています。
この組み合わせが病みつきになる美味しさ。
日本では食べたことのない味です。タイの屋台等では子供や女性に人気のスナックとして売られていることが多いです。
甘いタイティーなど組み合わせると良さそう。
・営業時間/9:00〜22:00。定休日/なし。
日本一番(Nippon Ichiban)/地図上紫色の星
最後に紹介するのは、日本人なら誰でも反応するであろう寿司の看板と漢字で書かれた店名を掲げる、正真正銘の日本食レストラン「Nippon Ichiban(日本一番)」。
このレストランは、海外でよく見かける日本”風”レストランではなく、料理はもちろん内装や雰囲気を含め全てが完全に日本。
欧米文化とタイ文化が混ざり合い、混沌とした空気を漂わすカオサンの中に、我々日本人が心のオアシスと呼べるような空間が存在しています。
タイ料理や欧米食が口に合わない人、飽きた人。そんな人達は是非、Nippon Ichibanで安らぎの一時を堪能してみてはいかがでしょうか。
和風の絵が書かれたのれんをくぐり、階段を上がった2階にレストランはあります。
座敷2席とテーブル4席、テラスに2席があるだけの小ぢんまりとした店内。BGMは京の琴と思われる癒しの音楽。
店内の見た目やBGMだけでなく、匂いも日本のそれ。一歩外に出ると、そこにはカオサンの香りが広がっているのに対し、このレストランでは匂いも含めた雰囲気全てが日本。
客層は意外にも欧米人が多かったですが、カオサンのバーやクラブみたくワイワイしているわけではなく、まるで日本人のようにしみじみと食べていました。
「郷に入っては郷にしたがえ」というやつでしょうか。
(店内にある氷旗をはじめとしたのれんに癒しを覚える)
サーモン寿司は一貫40バーツ。サーモン巻きは一皿160バーツ。
その他、ラーメン140バーツ(とんこつ、醤油、みそ、塩全てあり)、うどん130バーツ、カレーライス140バーツ、エビフライ130バーツもあり。
日本を代表するオールスター料理を、日本とほぼ変わらない価格(そこがちょっと残念)で食べられます。
アサヒビールは1杯89バーツ。
シンハービールも好きですが、日本食に一番合うビールはアサヒしかないと思うのは自分だけでしょうか。
料理の味も日本で食べる日本食そのもの。現地人の味覚には一切こびていません。
日本人であれば誰もが納得できる味でしょう。
カオサン滞在の間、日本が恋しくなった人は、是非Nippon Ichibanに行き五感全てで日本を堪能しましょう。
・営業時間/15:00〜23:00。定休日:火曜日
Taste of India(テイスト オブ インディア)/地図上薄紫色の星
一見インド料理屋があるようには見えない、「Balance Bar」と書かれた看板がビルの2階に入っている北インド料理レストラン。
タイに来てまでインド料理?と思うかもしれませんが、あなどることなかれ。
このTaste of Indiaは、バンコクで30年も営業を続けていて、外国人からもタイ人からも日本人からも味の評判が良いレストランです。
また、個人的に店内がカオサンのレストランとは思えないほど落ち着いていて静かなのも気に入っています。
店内。マイケルジャクソンをはじめとしたアメリカのミュージックスターのオブジェがずらりと並んでいます。
自分が来店してのは閉店間際だったためか、お客さんも少なくて静かでした。
カオサンのバーやクラブと違って、大音量で音楽をかけていない店内なので落ち着いて食事できます。
バターチキンカレー(150バーツ)とバターナン(60バーツ)。ラッシーなどの定番ドリンクもあります。
メニューに関しては日本でも見かけるインド料理レストランとほぼ同じです。ベジタリアンメニューもあり。
何と言っても良かったのが、質の高い味の良さ。というより、日本人の口に合うマイルドで辛さ控えめ、甘みが良い具合に出ているカレーでした。
15分ほどでペロリと完食。
中々、タイでインド料理を食べようという発想になることはないかと思いますが、もしカオサンでインド料理を食べたくなったらTaste of Indiaがおすすめです。
・営業時間/12:00〜0:00。定休日:なし
バックパッカーとローカルレストラン
バックパッカーと言えば、旅費をできるだけ安く抑えて長期の海外旅行に臨むのが一般的かと思います。
その為、必然的に観光客向けの高級レストランよりかは、ローカルレストランの利用が多くなるでしょう。
これは!と思えるローカルレストランや料理に出会えるのも、バックパッカーの旅ならでは。
ただ、タイに関しては、観光地等の情報はインターネットで溢れていますが、こうしたタイ人が認めるローカルレストランはネット上ではあまり出てきません。
自分も、ローカルなレストランに関しては、以下のガイドブックを参考にしています。
上記のガイドブックは、バンコクの全エリアはもちろん、チェンマイなどのバックパッカーがルートに入れやすい場所のレストランの情報が詰まっているのでおすすめです。
安くて美味しい料理を現地人と同じ空気で味わってみれば、きっとタイ料理への理解が深まるはず。
情報がノイズのように溢れている現代で、こうしたネットに出て来ない情報をまとめたガイドブックは、非常に有益です。
タイ料理好きな方は、是非一冊持ってタイ旅行に行かれてはいかがでしょうか。
バンコク市内やバンコクにある空港からカオサンロードへ行く方法については、以下の記事を参考にどうぞ。

カオサンでの滞在を検討している人は、カオサンにある1泊2,000円〜5,000円のリーズナブルなおすすめホテルのみをまとめた以下記事も必見。

17年12月に訪泰。各記事ありがとうございました特に地元レストランのコーイーとアイサ・ロッディーの紹介記事は役立ちました。美味しかった(コーイーのオススメ料理は50Bに値上がってました)
引き続きタイの魅力をアピールされる良記事を期待します。お体にお気をつけてください。
>>>Jinn様
コメント & 値上がりの情報ありがとうございます。値段を修正しておきました。
今後もタイ好きの方の役に立つ情報を発信していけたらと思う次第です。