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ワットムアンはタイ最大級の仏像がある寺院。鏡張りの礼拝堂と地獄エリアも見応えあり。

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正面から見たワットムアンの巨大仏像

ワットムアン(英:Wat Muang/タイ語:วัดม่วง)とは、バンコクから車で約1時間40分(距離約108km)のアントン県に位置する寺院です。世界遺産遺跡で有名なアユタヤ県の北に接しています。

アントン県は、外国人旅行者が訪れるような観光名所が点在しているわけではありません。ローカル度100%、外国人はほぼ見かけない田舎町です。

しかし、今回の記事で紹介するワットムアンは、日本人でも訪れる価値のある見応え抜群の寺院と言えます。

 

ワットムアンの主な見どころは、以下の3点。

  • 高さ93m(台座を含めると95m)のタイ最大の仏像
  • 地獄を表現した地獄寺
  • 鏡張りの美しい礼拝堂

1ヶ所で3つの要素を楽しめるボリューム満点の寺院です。

いずれの要素も寺院の歴史や背景を知らずとも、視覚的なインパクトだけで楽しめます。

今回の記事では、ワットムアンに興味がある人に向けて

  • ワットムアンの見どころ
  • バンコクからの行き方・帰り方

を詳しく解説します。バンコクからは片道2時間ほどかかりますが、寺院巡りが好きな人なら間違いなく楽しめるでしょう。

ワットムアン(Wat Muang / วัดม่วง)

ワットムアン敷地外から望む大仏

(遠くからでも目立つワットムアンの巨大な仏像)

ワットムアンは、1687年頃(アユタヤ王朝時代の後期)に建てられた寺院です。文献によれば、当時のワットムアン周辺は非常に繁栄したアユタヤ軍の軍事要所だったとのこと。

そのため、1767年にビルマ軍(現在のミャンマー)によってアユタヤ王朝が壊滅に追いやられた際、ワットムアンもビルマ軍によって破壊されます。

ワットムアン敷地内にあるアユタヤ軍とビルマ軍の戦いを表現した像

(境内には当時のアユタヤ軍とビルマ軍の戦いを表現した像がある)

 

破壊され荒れ果てたまま放置されていたワットムアンですが、1982年以降にワットムアンを訪れたルアンポー・カセームという僧侶の発案で、多くの寄付と慈善活動によって再建が開始されました。

その後、1991年にワットムアンのランドマークであるタイ最大の巨大仏像が建設されます。

タイ最大級の巨大仏像

ワットムアンにあるタイ最大級の仏像1

ワットムアンの巨大仏像(仏像の名前はルアンポーヤイ / หลวงพ่อใหญ่)。アントン県のランドマークであり、タイ最大級の大きさを誇る仏像です。

大きさは高さ93m(台座を含めると95m)、周囲は63m(仏像周りを一周するだけで3分ほどかかる)。オフィスビルに例えると23〜24階程度の高さはあります。

ワットムアンにあるタイ最大級の仏像3

(仏像の顔。顎の先端から額にかけての長さだけでも12mもある)

 

巨大仏像ルアンポーヤイは、1991年に建設が開始され、16年もの歳月を経て2007年に完成しました。

ワットムアンにあるタイ最大級の仏像2

(近くで見ると圧倒されるほど巨大)

何もない田舎町にて、青空の下鎮座する巨大仏像…なんという印象の強さでしょう。まるで特撮。

 

とは言え、タイ最大級ではありますが、世界で言えば7番目の巨大さ。

実は、日本の仙台大観音(全長100m)や牛久大仏(台座含め120m)の方が高いのです。

 

しかし、上記両仏像は立像。一方のルアンポーヤイは座位姿勢です。このルアンポーヤイ、膝幅(右膝〜左膝)だけでも62mもの幅があります。

仮にこの仏像が立像だったら、間違いなく世界で最も巨大な仏像になっていたでしょう。そして、座位姿勢の仏像としては、実は世界最大です。

巨大仏像ルアンポーヤイの指に触れる人々

上写真の通り、指も巨大。爪だけで成人男性の上半身くらいの大きさはあります。

 

指先には仏像の指に触れるための台座が設置されています。台座に上がり、仏像の指に両手で触れてみましょう。指に触れることでご利益にあずかると信じられています。

地獄を表現した地獄エリア

ワットムアンの地獄エリアに立つ2体の巨大餓鬼像

境内には、巨大仏像とは違った意味で視覚的な刺激が強い「地獄エリア」も存在します。ただ、ワットパイロンウアはじめ他の地獄寺に比べると、地獄の表現はややマイルド。

ワットムアンの地獄エリアにある邪見地獄

地獄思想に基づけば相当にグロい表現ではありますが、個々の像(表情など)にそれほど臨場感がありません。

そのため、グロに抵抗がある人でも、ワットムアンの地獄であれば、なんとか見学できるのではないでしょうか。

 

地獄エリアにあるヤマ王による裁きの場面

ヤマ王(タイの閻魔大王)による、罪人の裁きの場面。

地獄エリアにある棘の木地獄

棘の木地獄。邪婬じゃいん(浮気など)を働いた者が落ちる地獄。う〜ん、獄卒が亡者を鉄製の武器で刺している姿が痛々しい…

地獄エリアにある鉄釜地獄

地獄を表現する上での定番。鉄釜地獄。

 

ワットムアン境内にある地獄エリア2

それぞれの地獄を表現した像が、各囲いの中に収められています。

まるで地獄の博物館。

ワットムアンの地獄エリアに立つ2体の巨大餓鬼像2

地獄寺のランドマークである2体の巨大餓鬼像。

目と下が飛び出していて、まるで踏み潰されたカエルのよう。

ワットムアンの地獄エリアに立つ餓鬼像の足

しかしこの餓鬼像も中々巨大です。

上写真の通り、足の小指だけでも筆者の足の2倍の長さ。

 

タイの地獄寺はピンキリで、正直スコータイで行った地獄寺なんかは、かなり微妙でした。しかし、ワットムアンの地獄寺は見応えがあります。

地獄寺に興味がある人は訪れてみる価値ありです。

鏡張りの礼拝堂

ワットムアン境内にある鏡張りの礼拝堂1

筆者がワットムアンで最も心を奪われたのが、境内にある鏡張りの礼拝堂。

なんと床以外の全て(柱までも)が全て鏡張りで造られています。

神秘的であり、しかし礼拝堂ということもあって厳格な雰囲気も漂う不思議な空間。

ワットムアン境内にある鏡張りの礼拝堂2

古来より仏教では「経教はこれをたとうるに鏡のごとし」という教えが存在します。

他人のことはよく見えても、自分の内面は中々見えない現代人。しかし、お経(仏様の教え)という真実の教え(鏡)により、内なる自分を正しく見ることができるのである、と。

この礼拝堂は、そんな仏教の教えを表現しているのだろうな…と感傷に浸りながら礼拝堂内を見学させてもらいました。

いや、単に派手で風変わりな仏堂を作りたかっただけなのかもしれません。

タイには「何でこんなの作ったの!?」と言いたくなるような遊び心満載の寺院も多いので。

ワットムアン境内にある鏡張りの礼拝堂3

とにもかくにも、美しいことこの上なし。

まばゆい」という表現がピッタリの礼拝堂です。

鏡張りの柱

柱も全て鏡張り。

ワットムアンへの行き方

バンコクからワットムアンへの行き方は、以下の通り。

  1. チャトゥチャック ミニバスステーション(MINIBUS STATION CHATUCHAK)からアントン(Ang Thong)行きのロットゥー(ミニバス)に乗る / 80バーツ
  2. 到着場所のアントンバスステーションからモーターサイ(バイクタクシー)を往復チャーターする / 200バーツ

以下で詳しく解説します。

チャトゥチャック ミニバスステーションからアントン行きロットゥーに乗る

まずは、バンコクからワットムアンが位置するアントン県へ行きます。

アントン県行きのバスは、チャトゥチャック ミニバスステーションから出ています。

以下は、チャトゥチャック ミニバスステーションの場所を記したGoogle Map

ミニバス ステーションの最寄りBTSはモーチット(MoChit)です。

モーチットからはモーターサイ(バイクタクシー)で40〜60バーツでアクセスできます。

チャトゥチャック ミニバスステーションの外観1

チャトゥチャック ミニバスステーションの外観2

(チャトゥチャック ミニバスステーションの外観)

チャトゥチャック ミニバスステーションでは、アルファベット順に複数のチケット売り場が存在しています。

アントン行きのロットゥーチケット売り場はBの9番カウンターにあります。

チャトゥチャック ミニバスステーションのBカウンター

チャトゥチャック ミニバスステーションのBの9番カウンター

(アントン行きのロットゥーチケットはBの9番カウンターで購入できる)

 

アントン行きのロットゥーは、4:10〜14:40までの間、10分〜20分間隔で1便が出ています。

なので、昼間に行けば待つことなく乗車できると考えて大丈夫です。

アントン行きのロットゥー(ミニバス)

アントン行きのロットゥー(ミニバス)車内

(アントン行きのロットゥー)

アントンのバスステーションからバイクタクシーを「往復で」チャーターする

アントンのバスステーション

(アントンのバスステーション)

アントンのバスステーションからワットムアンまでは、約10km離れています。

アントンのバスステーションからワットムアンまでの地図

しかし、アントンには流しのトゥクトゥクやタクシーは走っていません。

そのため、アントンバスステーションにて客待ちしているモーターサイ(バイクタクシー)を往復でチャーターすることになります。

アントンバスターミナルのモーターサイ

(モーターサイ。バスステーション入り口で待機している)

バスステーションにいるモーターサイが、アントンでの唯一の移動手段です。

往復チャーターの料金は200バーツ

バスステーションからワットムアンまでの所要時間は15分程度です。

 

ワットムアンの観光中、モーターサイのドライバーは境内の駐車場で待っていてくれます。

ワットムアンからバンコクへの帰り方

ワットムアンからバンコクへの帰り方は、行きと逆の手順です。

まず、往復チャーターしたモーターサイに乗って、アントンのバスステーションへ帰ります。

バスステーションに行くと、「BTS หมอชิต(モーチット)」と書かれたロットゥー乗り場があります。

アントンバスステーションのモーチット行きロットゥー乗り場

ここからロットゥーに乗りましょう。

帰りのロットゥー乗車料金は100バーツです。ロットゥーはBTSモーチットの目の前で停まってくれます。

ワットムアン日帰り観光のスケジュール

バンコクからワットムアンへの日帰り観光は、午前中の早い時間から行動した方が良いです。

なぜなら、帰りのバンコク到着が夕方(17時〜18時)の帰宅ラッシュと重なると、途中から渋滞にハマって車が全然進まなくなるからです。

実際、筆者は以下のようなスケジュールで行動しました。行きのロットゥーは1時間40分でアントンに到着したものの、帰りのロットゥーは渋滞にハマって到着に2時間30分もかかりました。

12:20
チャトゥチャック ミニバスステーションを出発
14:00
アントンのバスステーションに到着
14:20
ワットムアン到着
15:20
ワットムアンの観光終了
15:50
アントンにバスステーションからバンコク行きロットゥーに乗る
18:20
渋滞にハマり、18:20過ぎにBTSモーチット到着

バンコクに入ってからの渋滞は凄まじく、2時間30分もの間ロットゥーに乗るハメに…

正直、ロットゥーは狭くて乗り心地は良くありません。1時間30分程度ならまだしも、2時間を超えてくると結構疲れます。

そのため、ワットムアンを観光する際には、10時くらいにはチャトゥチャック ミニバスステーションを出発できるよう、早めに行動するのがベターです。

開放時間

ボリュームたっぷり!郊外おすすめの寺院

正面から見たワットムアンの巨大仏像

バンコクからはやや遠かったですが、とにかくボリュームたっぷりで見所満載な寺院でした。

ある程度、有名どころの観光地は既に行った人、地獄寺に興味がある人にはおすすめです。

なんだかんだ往復交通費も安いので(合計580バーツ程度)、フラッと行ってみてはいかがでしょうか。

 

その他、地獄寺に興味がある人は、バンコクから日帰り観光できる以下2軒の寺院もおすすめです。

バンコク市内・郊外のおすすめ観光地を全てまとめた完全ガイドについては、以下の記事を参考にどうぞ。

ワットムアンの他、バンコクから日帰り観光できる県外・郊外のおすすめスポット一覧については、以下の記事を参考にどうぞ。

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