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タイの西部、豊かな自然と深い歴史が息づくサンクラブリー(タイ語:สังขละบุรี / 英:Sangklaburi)。
戦場にかける橋でお馴染みのカンチャナブリー市内中心地から車で約3時間30分、ミャンマーとの国境近くに位置しています。
この静かな地は、まだ多くの外国人観光客には知られていない、まさに「秘境」の宝庫です。
タイにいながらも、どこか異国の風情を感じさせるこの地域は、訪れる人々に独特の魅力を提供してくれます。
サンクラブリーは、その隠れた文化と自然の美しさで知られています。
カレン族やモン族など、多様な民族が共存するこの地では、独自の文化と伝統を今に伝える村々が点在。
彼らの伝統的な生活様式は、サンクラブリーの訪問者に深い感銘を与えます。
(モン族の子供達。彼らには頭に鍋などを乗せて運ぶ「การเทิน(ガーン・ティン)」という習慣がある。面白い光景)
また、美しい山々、澄み渡る川、水中に沈んだ遺跡など、自然の造形美もこの地域の大きな魅力の一つです。
この記事では、サンクラブリーの見どころを紹介するとともに、どのようにこの地を旅するかのヒントをお伝えします。
隠された歴史的遺跡から、息をのむような自然風景、地元の人々の温かなホスピタリティまで、サンクラブリーの魅力を余すことなく紹介。
筆者も実際に行ってみて、日常から離れ未知の文化と自然に触れる素晴らしい体験ができました!
秘境のような雰囲気の場所が大好きな人にはおすすめの観光地です。
サンクラブリーで見逃せないおすすめ観光スポットのまとめ
サンクラブリーは、タイの他の都市では見られない魅力が満載の場所です。その中でも特に訪れるべきスポット計6ヶ所を紹介します。
- モン族の橋(Mon Bridge / สะพานมอญ)
- ワット・ワン・ウィウェーカラーム(Wat Wang Wiwekaram / วัดวังก์วิเวการาม)
- チェディー ブッタガヤー(Chedhi Buddh Gaya / เจดีย์พุทธคยา)
- 3ヶ所の水中寺院
以下は各おすすめ観光地の場所を記したGoogleMap。
- 左上の 地図上の全項目をリスト表示します。
- でお気に入り登録、 で各SNSやメールで共有できます。
- 右上ので拡大地図を表示します。
- 紫色のバスマーク = カンチャナブリー⇔サンクラブリー間を行き来するミニバン乗り場
- 茶色のマーク = おすすめ観光スポット
- ❶〜❸ = おすすめ観光スポット。ボートで巡る3ヶ所の水中寺院
モン族の橋(Mon Bridge / สะพานมอญ)
タイ最長の木造橋、モン族の橋(Mon Bridge / สะพานมอญ)は、約850メートルの長さで、サンクラブリー地区を象徴する美しい構造物でありランドマークです。
この850メートルという長さ、なんとタイにおける最長の木造橋なのです。
見た目のインパクト、橋の上からは望めるヴァチラロンコーン湖の美しい風景、その独特の構造による佇まいは写真好きにとっては理想的な被写体にもなるでしょう。
間違いなくサンクラブリー観光のハイライトです。
モン族の橋はもともと、モン族が対岸の村とサンクラブリーの市街地との間の移動を容易にするために建設されました。
その後、その美しさと機能性から、地元住民だけでなく観光客にも注目されるようになり、現在ではサンクラブリーのシンボルとされています。
木造っていうのがそそりますね〜。よりいっそう、秘境感を醸し出しています。
早朝の托鉢を見に行こう
早朝6時くらいになると、多くの僧侶や地元住民が集まり、早朝の托鉢がおこなわれます。この托鉢もモン族橋観光のハイライト。周辺に住むモン族の子供達も集まり賑やかな雰囲気です。
泊まりでサンクラブリーを訪問する人は、是非早起きして早朝の托鉢を見学してみましょう。
モン族の子供達。カメラを向けるとポーズを決めてくれる。ナイスなノリの子供ばかりで楽しい!
詳細
- 開放時間 / 24時間
- GoogleMapで場所を確認する
- アクセス / サンクラブリー市内中心地よりバイタク(モタサイ)で50バーツ程度
ワット・ワン・ウィウェーカラーム(Wat Wang Wiwekaram / วัดวังก์วิเวการาม)
ワット・ワン・ウィウェーカラーム(Wat Wang Wiwekaram)は、1953年にルアンポールウッタマという著名なモン族の僧侶により建立されました。
この寺院は、タイの王家のスタイルとモン族の伝統的なデザインが融合されているデザインが特徴的です。
もともとワット・ワン・ウィウェーカラームは、現在はダムになっている場所に建設されたのですが、ダム建設と共に沈んでしまいました(今では有名な観光名所「水中遺跡」になっている。詳細は後述)。
その後、ダム建設に伴い、新しい場所に再建されたのが現在のワット・ワン・ウィウェーカラームです。
ワット・ワン・ウィウェーカラームも、サンクラブリーに住む地元民にとっては、文化的アイデンティティを象徴する場所です。
とても美しい寺院なので是非行ってみましょう。
詳細
- Facebookページ
- GoogleMapで場所を確認する
- アクセス / モン族橋付近よりモタサイ(バイクタクシー)で40バーツ程度
チェディー ブッタガヤー(Chedhi Buddh Gaya / เจดีย์พุทธคยา)
入り口を守る2体の巨大な獅子、奥にはインドのブッダガヤーにあるマハーボディ寺院を模して作られた黄金の仏塔が特徴的な寺院。
サンクラブリーで見た寺院の中では中々の迫力!特に黄金の仏塔は間近で見ると美しい…。
間近で見る仏塔。細かい彫刻や装飾が美しいです。
緑豊かな自然に囲まれた地にて、突如としてデデン!と現れる黄金のブッダガヤ仏塔。見た目のインパクトも美しさも、神聖さや偉大さも大いに感じられます。
詳細
- 開放時間 / 24時間
- GoogleMapで場所を確認する
- アクセス / モン族橋付近よりモタサイ(バイクタクシー)で40バーツ程度
ダムに沈んだ3つの水中遺跡
こちらも必ず見ておきたいハイライト。
1984年に建設完了した、サンクラブリーの一部を囲む人造ダム湖(ワチラロンコーンダム)には、ダム建設に伴い水没してしまった複数の寺院(遺跡)が存在します。
これらの寺院、なにが魅力かと言うと水没した際に一部が水面上に残り、特に乾季にはその一部が顕著に見えるのです。
その姿がとても神秘的なため、多くの観光客の注目を集めています。
❶ ムアンボディ(วัดชาวมอญ) / 別名:旧ワット・ワン・ウィウェーカラーム寺院(วัดวังก์วิเวการามเก่า)
ムアンボディは、上述したようにもともと1953年にルアンポールウッタマによって建立された寺院ですが、ダム建設のため水没してしまいました。
その後、現在のワット・ワン・ウィウェーカラーム寺院は、上述したように新しい場所で建て直されています。
ムアンボディは伝統的なモン様式の影響を受けた建築が特徴的です。
外壁の一部にはモン様式の壁画、仏像のアーチなどが見受けられます。
また、外側の壁には、尖った窓枠やドアのフレームの痕跡が見られ、破壊された仏頭などが残されています。
どことなく、アユタヤ遺跡やカンボジアのアンコールワットを思わせる神秘的な光景です。
ちなみに水位が高い雨季に行くと、遺跡の半分以上が水に沈んでしまうため、遺跡に上陸することはできません。
今回筆者が訪れたのは雨季だったにも関わらず、たまたま水位が低い日だったので上陸できました。ラッキー。
❷ ワット ソムデット(วัดสมเด็จ / Wat Somdet)
ワット ソムデットは小高い丘の上にある廃寺です。上述したダム建設に伴い放棄され、現在は遺跡・観光名所として多くのタイ人が訪れています。
厳密にはワットソムデットは「水没した寺院」ではありません。ムアンボディとは対照的に、水位の上昇から守られています。
ワットソムデットに関しては、季節関係なくいつ訪れても全景が拝めます。
ワットソムデットも後述する3つの寺院を巡るボートツアーで回る寺院なので、この記事ではムアンボディ等と一緒に紹介させてもらいます。
ワットソムデットの最も目を引く特徴は、その大きな菩提樹に囲まれたな本堂です。
この菩提樹と本堂内の仏像が、カンボジアのアンコールワットやアンパワー水上マーケットのワットバーンクン(วัดบางกุ้ง)のような、神秘的な雰囲気を醸し出しています。
いやあ、森林、菩提樹、遺跡の組み合わせって、どことなくジブリっぽくて不思議な空気感ですよね。筆者は大好きです。
❸ ワット シー スワン(Wat Sri Suwan / วัดศรีสุวรรณ)
こちらも乾季の水位が低い時に上陸できる寺院。筆者が訪れた時は雨季だったので、ご覧のように水中に沈んでいます。
この水中に沈んでいる光景も中々良い。
せっかくなので近くに寄って、中を見させてもらいました。
それにしても、水位によってその姿が変わるというのは面白い。訪れるたびに異なる感動を得られるということですね。
筆者は今回雨季に訪れましたが、次回は完全に上陸できる乾季に行きたいと思います。
水没寺院を巡るボートツアーに参加しよう
上述した3軒の水中寺院は、徒歩や車等ではアクセスできません。特に水位が高い雨季では不可能です。
ではどうやってアクセスするのか?基本的にはモン族橋より参加できるボートツアーで巡ります。
モン族橋に行くと、入り口でボートツアーの乗客を募っているタイ人がいます。
ボートツアーの料金は、1軒の寺院を巡るだけなら300バーツ。上述した3軒の寺院全てを巡るなら500バーツです。
言わずもがな、せっかくなので500バーツ支払って3軒の寺院を巡りましょう。
サンクラブリーのおすすめホテル
サンクラブリーはバンコクから遠い(車で片道約5時間30分)なので、泊まりで観光しましょう。最低でも1泊はしたいです。
ちなみに、筆者は2泊しましたが、正直1泊で十分だったかなと。到着した初日に上述した観光地は全て回れました。
翌早朝はモン族の橋で托鉢の様子を見て、その後はかなり暇を持て余しました。サンクラブリー旅行は1泊2日で十分かと思います。
サンクラブリーのホテルはバスターミナル周辺がおすすめ
自家用車で行く人は車があるのでホテルの場所はどこでも良いですが、公共交通機関を利用して自力で行く人は、ホテルはバスターミナル周辺で取ることをおすすめします。
バスターミナルの場所↓↓
バスターミナル周辺はサンクラブリーの中心地。数少ないコンビニ(セブンイレブン)が点在しているうえに、複数の飲食店や歩行者天国(ナイトマーケット)、ATMなどもあります。
周辺にはモタサイ(バイクタクシー)も客待ちしているため、モン族橋周辺にもアクセスできます。
モン族橋周辺にも客待ちしているモタサイがいるため、移動に困ることはありません。
以上の理由から、バスターミナル周辺が滞在拠点としては一番便利です。
バスターミナルから離れれば離れるほど、コンビニなどの施設はなくなり、なにもない山道と民家が並んでいるだけの風景になります。かなり不便です。
おすすめホテル「プロムペット ハウス」
今回、筆者はバスターミナルから徒歩4分程度の立地にある「プロムペット ハウス」に宿泊しました。
まあ正直、内容は安ゲストハウスといったところです。1泊2,500円程度で料金は安い。
ただ、立地が良いうえに無料のレンタルバイクがあるので、自家用車がない人にとっては便利なホテルです。
格安ゲストハウスなので、客室は大したことありません。
とは言え、最低限の清潔感があり、お湯の出具合、エアコン調整などは問題なく使用できるため、寝るだけなら全然良いホテルです。
サンクラブリー⇔カンチャナブリー間、サンクラブリー⇒バンコク行きのバスターミナルへは徒歩でアクセスできるため、重いバックパックやスーツケースを持っていても問題なし。
寝るだけ、かつ立地の利便性を重視するなら一番おすすめです。
サンクラブリーへの行き方
現在、バンコクからサンクラブリーへ直通でアクセスできる公共交通機関はありません。
そのため、公共交通機関(バス)でサンクラブリーへ行くには、以下手順になります。
- バンコクからカンチャナブリーへ
- カンチャナブリーからサンクラブリー行きのバスに乗り換える
ただ、幸いにもサンクラブリーからの帰りに関しては、サンクラブリーバスターミナル(GoogleMap)よりバンコクへ直で帰るバスに乗れます(ただし1日1便8:30出発のみ)。
サンクラブリーへの行き方、サンクラブリーからバンコクへの帰り方の詳細については、以下の記事で詳しくまとめているので参考にどうぞ。
サンクラブリー旅行の時期は乾季(11月〜5月)がベスト!
サンクラブリーは、一年を通して多様な魅力を持つ場所ですが、訪問のベストタイミングは、多くの人が目当てにしている「水中の水没寺院」が姿を現す乾季がベストです。
特に、水量が減る3月から5月にかけては、幻想的な遺跡の姿を見ることができる貴重なチャンスです。
今回、筆者は雨季真っ只中の7月に訪問しましたが、それでもラッキーなことに水位が低く、ムアンボディへは上陸できました。
本来は水位が高いと遺跡には上陸できません。ボートからしか遺跡を見学することはできず、また写真を上手く撮影するのも難しいでしょう。
そのため、サンクラブリーへの旅行は乾季がおすすめです。
ただ、遺跡が水没している様子を見たいのであれば、あえて雨季に行くのもあり。
個人的に雨季中のタイは(特にサンクラブリーのようなど田舎は)、強烈な雨が長く続くと道路の冠水などが半端ではないので、個人的には乾季に行くのがおすすめです。
サンクラブリーを旅行するならカンチャナブリーも合わせて滞在するのがおすすめ
上述したように、サンクラブリーはバンコクから直接行けません。一度カンチャナブリーを経由することになります。
ただ、サンクラブリーだけを観光するために、わざわざバンコクからカンチャナブリーを経由してはるばる来て、しかも観光は1泊で事足りるのは、なんだか疲れます。
なので、サンクラブリーへ行くならカンチャナブリーも合わせて観光するのがおすすめ。
カンチャナブリーは泰緬鉄道などの見どころが多いです。
例えばカンチャナブリーに2泊して、そこからサンクラブリーへ移動して1泊、最後にバンコクへ帰るといった感じで旅行の計画を立てることをおすすめします。
カンチャナブリーのおすすめ観光地。観光完全ガイドについては、以下の記事を参考にどうぞ。
カンチャナブリーのおすすめホテルまとめ。格安ゲストハウスからお洒落なデザイナーズホテルまで。
バンコクから日帰りで旅行できるおすすめ観光地のまとめ。
タイの秘境まとめ!秘密の島やビーチ、絶景スポット、少数民族の村など心踊る秘境を紹介。