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アンコールワット遺跡の回り方。見応えある遺跡だけを観光できる大回り・小回りルートを解説。

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アンコールワットと朝日

(アンコールワットで見る朝日)

アンコールワットを始めとしたアンコール遺跡群の多くは、シェムリアップから北側へ約6kmの場所に位置する「アンコール遺跡公園」という保護区内に点在しています。

 

アンコール遺跡群を観光する際は、ザックリとでもルートを決めてから回ることを推奨されています。

なぜなら、アンコール遺跡群の数は大小合わせると600以上にも上ると言われていて、短期の旅行で全てを回りきるのは不可能だからです。

また、各々の遺跡の構造や建てられた時代背景に違いはあれど、同一の文化遺跡だけあって、素人目線から言わせてもらうと、どの遺跡も見た目が似ています。

遺跡に対して強い関心を抱いている人でないと、「どれも一緒じゃん」という感想を持つこともあるでしょう。

加えてカンボジアは日差しが強いため、ルートを決めず思いつきで回ると、予想以上に体力を奪われます。

そこで今回の記事では、これからアンコールワットを観光する人に向けて

  • 入場チケットの購入場所と料金
  • 「絶対に見るべき遺跡」に焦点を当てた王道ルート
  • 遺跡観光における移動手段と交通費
  • 観光時の注意点

について詳しく記載していきます。

自分自身、初めてアンコールワットを観光した時に全くルートを決めていなくて、振り返ってみると「もっと下調べをしておけば良かった」と思うことは多々ありました。

回った遺跡の名前を覚えていないし、ルートがバラバラで遠回りしたため交通費を無駄に多く支払ったり…

これからアンコールワット観光を予定している人は、ルートを決めておくだけでスムーズ且つ損せずに観光できるでしょう。

チケット売り場の場所と料金

後述するアンコール遺跡群を見学するにあたっては、最初に入場チケットを購入する必要があります。

アンコール遺跡公園には各ポイント(もしくは遺跡入り口)にチケット確認所があり、入場する都度チケットを提示するという流れです。

(制服を着た係員がチケットの確認を行う)

チケットの種類と料金

チケットには「1日券」「3日券」「7日券」の3種類が存在します。

各チケットの料金は以下の通り。

  • 1日券…37USドル
  • 3日券(発行日から1週間以内の任意の3日間利用可能)…62USドル
  • 7日券(発行日から1ヶ月以内の任意の7日間利用可能)…72USドル
  • 12歳以下の子供はチケット無料。ただし年齢確認のためパスポートの提示を求められる

<注意点>

  • 1日券の発行は17時まで可能。17時以降に発行した1日券は翌日有効となります。
  • チケット返金・再発行は不可。失くさないようにしましょう
  • チケットに記載されている有効期限等が水で滲んだり、破けて見えなくなると再購入が必要

シェムリアップの滞在期間によって購入を予定するチケット種類は変わるかと思いますが、多くの方にとって3日券が一番丁度良いでしょう。

なぜなら、これから紹介する王道ルートを中心に観光ルートを組み立てるのであれば、アンコール遺跡群観光は3日あれば十分事足りるからです。

1日券だと短すぎるし、7日券は長すぎて必要ないというのが個人的な印象。他の観光客を見ても、3日券を購入している人が一番多いです。

MEMO

2020年1月1日より、アンコールワット遺跡群の入場チケットで、シェムリアップ市街の近郊にある遺跡「ベンメリア」にも入場できるようになりました。

ベンメリアの内部

(ベンメリア遺跡。「天空の城ラピュタ」のモデルとなったという逸話がある)

これまで、ベンメリアの入場料は5USドルでした。

これからはアンコールワット入場チケットで入場できます。

せっかくなので合わせて観光するのがおすすめ。

ベンメリアについては、以下の記事にて詳細を記載しています。
シェムリアップのおすすめ観光地まとめ【ベンメリア】

チケット売り場の場所

アンコールワットのチケット購入所

(アンコール遺跡群入場のチケット購入所。この時は朝日を見るため早朝に出向いたので周囲が暗い)

アンコール遺跡群を観光するためのチケット購入所(Angkor Wat Ticket Office)は、以下MAPの青色の¥マークの場所に位置しています。

多くの旅行者が滞在するシェムリアップの中心街(MAP上赤枠で囲っている部分)から北東に約4km。中心街からアンコールワットへ行く道中に存在します。

ただ、自転車で遺跡観光を予定している人以外は、場所を把握しておく必要はないでしょう。

ツアーなら当然初日に出向きますし、トゥクトゥクを利用する場合もドライバーが必ずチケットを持っているか聞いてきます。持っていなければ最初にチケットオフィスに連れて行ってくれます。

 

アンコール遺跡観光チケット購入カウンター

チケット購入所内では、チケット種類ごとにカウンターが設けられています。

チケットを購入する際は、チケットに貼る顔写真を撮影され、料金を払って完了。その場でチケットを渡してくれます。

アンコールワット入場チケット

(チケットは失くさないよう大切に保管しておこう)

アンコール遺跡群入場チケット購入所の営業時間は、毎日5:00〜17:30まで

アンコール遺跡群観光の王道ルート地図

以下はアンコールワット観光の王道ルートMAPです。

アンコールワット観光ルートMAP

上画像のルートは日本人のみならず、外国人の間でも王道のルートとして知られています。

黒丸の番号1アンコール・ワットを起点に時計回りに小さく回る小回りルート、そして同じくアンコール・ワットを起点に時計回りに大きく回る大回りルート

シェムリアップに点在する旅行代理店や滞在する外国人の間では、小回りルートは「Small Tour Circuit」大回りルートは「Grand Tour Circuit」などと呼ばれています。

 

たまにトゥクトゥクやタクシードライバーで、上記ルートの呼び名を知らない人もいますが、MAPを見せたり回る遺跡の順番を伝えると、大抵は「あ〜なるほど」と言った表情で理解してくれます。

そのくらいアンコール遺跡群観光において浸透しているルートです。

 

アンコール遺跡観光が初めてであれば、まずは上記ルートを参考に回ると効率的。道中にはMAPに記載していない小さな遺跡もいくつか点在しているので、気になる遺跡があれば止まってみると良いでしょう。

各ルートを回る所要時間は、各遺跡での滞在時間にもよりますが、どちらも4時間〜6時間を見ておくと良いです。

以下で小回りルートと大回りルートで回る遺跡を紹介していきます。

小回りルート(Small Tour Circuit)

小回りルートでは、以下の8遺跡を見学します。

  • アンコール・ワット(Angkor Wat)
  • プノン・バケン(Phnom Bakheng)
  • アンコール・トム & バイヨン(Angkor Thom & Bayon)
  • チャウ・サイ・デボーダ(Chau Say Thevada)
  • タケウ(Ta Keo)
  • タ・プローム(Ta Prohm)
  • バンテアイクデイ(Banteay Kdei)
  • プラサット・クラヴァン(Prasat Kravan)

アンコール・ワット(Angkor Wat)

正面から見たアンコールワット

(正面から見たアンコールワット。中央祠堂しどうの3つの塔が見える)

アンコール・ワットは、クメール王朝(9世紀から15世紀まで東南アジアに存在していた王国)の力を象徴する、12世紀前半に建てられた巨大寺院です。

東西約1,500メートル、南北約1,300メートルの塀に囲まれ、中心に上写真の中央祠堂が存在します。

アンコール・ワットが見る者を魅了してやまない理由は、視覚的なインパクトもさることながら、「400年近く人知れず密林の中に眠っていた」という歴史や、
1,000年以上も前に建てられたとは思えない優れた建築技術が垣間見える点でしょう。

アンコール・ワットを建設した人物は、1113年にクメール王朝国王に即位したスーリヤヴァルマン2世。

当時、アンコールワットは王の権力の象徴であると同時に、ヴィシュヌ神が降臨する神聖な場所として認識されていました(当時の王はヒンドゥー教を信奉しんぽうしていた)。

しかし、その後「王朝の内乱」「隣国シャム(タイ王国の旧名)からの攻撃」「経済発展の行き詰まりによる労働人口の現象」など複数の理由から、1431年に王都は陥落かんらく

王都はアンコール・ワットを放棄してプノンペンへ移動したわけですが、その後1860年にフラン人の学者アンリ・ムーオが発見・紹介するまでの400年近い間、密林の中で人知れず眠っていました。

(正確には400年の間も地元民にとっての宗教聖地だった期間があったり、森本一房はじめ一部外国人の訪問者もいましたが、世界的には知られていなかった)

 

アンコールワットの沐浴地

遺跡内部に入って最初に見る沐浴池跡。当時は水が溜められていたと言われています。

十字回廊

沐浴池を囲む十字の回廊。

 

第三回廊への階段

さらに遺跡を奥に進むと、高さ13mの第三回廊があります。第三回廊からはアンコールワットへ続く参道が見えます。

第三回廊から見える参道

第三回廊から見える参道

アンコールワットのデバター

遺跡内の壁面には様々なスタイルのデバター(女神像)の姿が見受けられます。1体1体の装飾品やポーズが微妙に違うのが面白いです。

 

アンコールワットのレリーフ1

アンコールワットのレリーフ2

一番外側の回廊(第一回廊)には、とてつもなく壮大なレリーフが。古代の物語や神々の戦いなどが描写されています。

アンコールワットの朝日鑑賞

アンコールワットで朝日を見学する人々

(アンコールワットで朝日を見学する人々)

アンコールワット観光で最も人気なのが、朝日鑑賞。朝日が昇ると同時にアンコールワットのシルエットが浮かび上がる姿は幻想的です。

 

アンコールワットの開放時間とチケット売り場の営業時間は早朝5時から始まります。

5時頃にホテルを出てチケットを買い、5時30分頃にアンコールワット到着するのが理想。季節によって時間は異なりますが6時頃には朝日を拝めます。早起き必須ですが、是非とも朝日を見学しましょう。

アンコールワットの朝日鑑賞

(アンコールワットのシルエットが浮かび上がる様は幻想的)

詳細は後述していますが、アンコールワットの朝日を見学する場合は、事前のツアー申し込みあるいは、前日にトゥクトゥクドライバーに朝ホテルへ迎えに来てもらうよう交渉しておく必要があります。

当日、思いつきで朝日鑑賞しようにも、早朝に流しのトゥクトゥクは少ないので要注意。

プノン・バケン(Phnom Bakheng)

プノン・バケン1

小山の参道を上り詰めた場所にある遺跡。参道は急ではないですが、頂上まで20分ほど歩くので体力に自信がある人におすすめ。標高は67m。

プノン・バケンへ続く参道

(遺跡へ続く参道)

プノン・バケン2

プノン・バケン3

最上壇に上がると祠堂があり、アンコール遺跡公園を360度見渡せる展望にもなっていて、アンコール遺跡公園の全体を見渡せます。気持ちの良い場所。

アンコール・トム & バイヨン(Angkor Thom & Bayon)

バイヨンの内部

(バイヨン。アンコール・トムの中心にある遺跡)

アンコール・トムは、12世紀後半に建築された都市遺跡です。一辺約3kmの城壁に囲まれた敷地内に複数の遺跡が点在しているエリア。

このエリアの中心に位置するのが、アンコール遺跡群の中でも人気が高いバイヨン(Bayon)という遺跡。

バイヨンの内部

(バイヨンの内部)

バイヨンの中で最も特徴的・見所とされているのが、遺跡の中央祠堂周辺に並ぶ四面像です。

バイヨンの四面仏

この四面像は観音菩薩かんのんぼさつを模しているとのこと。この四面像は「クメールの微笑み」とも呼ばれ、お土産雑貨やTシャツをはじめあらゆる場所でデザインされているのを見かけます。

あまりにも様々な場所で見かけるので、アンコール・ワットを知らなくても四面像はどこかで見たことがあるという人もいるでしょう。

 

小回りルートでアンコール・ワット側からアンコール・トムへ入る際に通る南大門と、チャウ・サイ・デボーダ側へ出る時に通るビクトリーゲートは撮影スポットになっています。

アンコール・トムの南大門

(南大門)

ビクトリーゲート

(ビクトリーゲート)

チャウ・サイ・デボーダ(Chau Say Thevada)

チャウ・サイ・デボーダ

アンコール・トムとタケウの間に位置する小さな遺跡。規模は小さく見た目のインパクトこそ少ないものの、遺跡内の様々な場所にある綺麗なデバター(女神像)が人気。

所要時間10分〜15分で見学できるので、立ち寄ってみると良いです。

タケウ(Ta Keo)

タケオ1

高さ50mのピラミッド型遺跡。

建設途中に落雷に遭い、未完成のまま建設を中断された遺跡です。そのため、所々で造りに荒々しさを感じられるのが特徴。

階段は見た目よりも急。登りきるとアンコール遺跡公園の密林部分が見晴らせます。

タケウの頂上から見る景色

(頂上で写真を撮っている人が多い)

タ・プローム(Ta Prohm)

タ・プローム1

アンコール・ワットやバイヨンと同等に大人気の遺跡。

タ・プロームの特徴は、寺院敷地内のあらゆる場所で巨大な木々(カジュマルという熱帯地方に分布する木)が遺跡を侵食している点。

あまりにも侵食が激しくて、遺跡の状態を心配する声も上がっているとのことですが、自然の驚異を感じられる姿に魅了されます。

 

タ・プローム2

タ・プローム3

木の侵食が進みすぎて崩壊しかけの遺跡。

タ・プローム4

侵食が激しい場所は、大抵撮影スポットになっています。

 

タ・プローム5

タ・プロームは、至る所でこうした自然の驚異を拝見できる上に、遺跡自体が迷路のように入り組んでいるために風情を感じられます。

「まさに、これぞ遺跡!」と言いたくなるような場所で、個人的にも好きな遺跡です。

アンコール遺跡群観光では、絶対にルートに入れておきましょう。

バンテアイクデイ(Banteay Kdei)

バンテアイクデイ1

上智大学のアンコール遺跡国際調査団が考古学調査を実施している遺跡。

 

遺跡の敷地内には、同調査団が2001年に遺跡から247体もの廃仏を発見した様子を収めた写真を保管している資料室が設けられています。

遺跡自体の規模はそれほど大きくなく、アンコールワットやバイヨン、タ・プロームに比べると見劣りするものの、内部の構造は迷路のようで面白いです。

バンテアイクデイのデバター

(遺跡内には踊り子のような姿をしたデバターが所々にある)

遺跡の見学所要時間は20分程度。

プラサット・クラヴァン(Prasat Kravan)

プラサット・クラヴァン1

5つの塔が並んでいる小規模な遺跡。遺跡全てがレンガ造りで、アンコール遺跡群の中では珍しいタイプ。

一見何の変哲もない、ただ塔が並んでいるだけの遺跡に見えますが、塔の内部を覗いて見ると、美しい壁画が描かれています。

プラサット・クラヴァンの壁画

迫力ある壁画の数々は一見の価値あり。

大回りルート(Grand Tour Circuit)

大回りルートでは、以下の6遺跡を見学します。

  • プリア・カン(Preah Khan)
  • ニャックポアン(Neak Poan)
  • タ・ソム(Ta Som)
  • 東メボン(East Mebon)
  • プレループ(Pre Rup)
  • スラ・スラン(Sras Srang)

大回りルートの中に「アンコール・ワット」「プノン・バケン」「アンコール・トム & バイヨン」の3遺跡を入れて回るのもありです。

ただ、上記3遺跡に関しては既に小回りルートで紹介しているので、以下では省きます。

プリア・カン(Preah Khan)

プリア・カン1

中規模ながら見所の多い遺跡。彫刻やレリーフ、二層構造の建物が見所とされています。

プリア・カンの見所は遺跡内各所に点在されているため、以下MAPも参考にどうぞ。

大回りルートでプリア・カンへ行く場合、西門から入ることになります。

西門から遺跡に入り、中央の祠堂を通って東門側(直進)に進むと「踊り子のレリーフがあるテラス」「二層構造の建物」を見学できます。また、東西の門にある迫力あるガルーダのレリーフも必見。

 

踊り子のレリーフがあるテラス1

踊り子のレリーフ

踊り子のレリーフがあるテラス。柱の上部を見ると、至る所に躍動感溢れる13人の踊り子のレリーフが掘られています。この踊りは「アプサラ」という、神への祈りとして捧げられるカンボジアの伝統的なダンス。

踊り子のレリーフ

(上:踊り子のレリーフ。下:アプサラダンス)

 

二層構造の建物

ギリシャ風の二層構造建築物。アンコール遺跡群の中では非常に珍しい構造とされているため、見所の一つになっています。

 

ナーガの胴体を引き合う神々

プリアカンにあるガルーダのレリーフ

東西の門では蛇神ナーガの胴体を抱える神々(頭がもげているのが残念)と、力強いガルーダのレリーフを見られます。

ニャックポアン(Neak Poan)

ニャックポアン1

湖の上に敷かれた道板の参道を通ってアクセスする小規模の遺跡。

遺跡本体よりも、参道からの眺める湖が美しく且つ神秘的だったという印象。二人がすれ違うので精一杯というくらい細い道で少々不安ですが、参道から見る湖は本当に綺麗。

ニャックポアンの湖

(参道からの景色)

 

ニャックポアンの祠堂

参道を突き当たると、大きな人工池の中心に建てられた中央祠堂が見えます。

元々、ニャックポアンは沐浴することで病気を治す池として作られたとのこと。確かに、昔の人がこの池で沐浴している姿を想像できます。幻想的な場面です。

タ・ソム(Ta Som)

タ・ソム1

ニャックポアンの東側に建つ小規模の遺跡。

見所とされているのは、入り口となる西門の壁に掘られているデバターと、東門の奥にある木に侵食された建物。

 

タ・ソムのデバター1

タ・ソムのデバター2

髪の毛をいじるデバター。他の遺跡では見られない女性らしい仕草。

 

タ・ソム2

東門の奥には木に侵食された建物があります。

東メボン(East Mebon)

東メボン1

ピラミッド式の中規模遺跡。東メボンが建っている場所は、元々は大きな貯水池の中央だったとのことですが、現在では水は枯れ、貯水池は跡形もありません。

遺跡の4隅に巨大な象の彫像が立ってるのが特徴。

象の彫像

(象の彫像)

プレ・ループ(Pre Rup)

プレ・ループ1

大規模なピラミッド式の遺跡。割と高さがあるため、最上層からの見晴らしが良いです。

夕日を見るのに人気のスポットでもあるとのこと。

プレ・ループの最上層から見える景色1

プレ・ループの最上層から見える景色2

(遺跡最上層からの見晴らしは抜群)

スラ・スラン(Sras Srang)

スラ・スラン1

王が沐浴するために作られた池。遺跡と言うより、ただ池があるだけなので大きな魅力は感じませんが、ここから見える夕日が素晴らしいため王道ルートに含まれています。

昼間ではなく夕方向かうのがベスト。

(スラ・スランから見える夕日)

遺跡観光の交通手段と交通費

アンコール遺跡群を観光するにあたっての移動手段は、主に以下の3種類です。

  • 自転車またはバイクをレンタルする
  • トゥクトゥクをチャーターする
  • ツアーを利用する

最も金額を安く済ませられるのは自転車またはバイクをレンタルすることです。

自転車・バイクのレンタル

シェムリアップ中心街であれば、ホテルや街中に点在するレンタルショップ(シヴォタ通り付近に多い。探さずとも見つかるくらいの数はある)でレンタル可能です。

シェムリアップのレンタルショップ

(レンタルショップ)

レンタル料金は

  • 自転車 = 1日2USドル程度(マウンテンバイク5USドル)
  • バイク = 1日10USドル程度

を見ておくと良いです。レンタルの際はパスポートかデポジットを預ける必要があります。

 

自分は一度、自転車をレンタルした際にパスポートを預けるのが怖かったので、パスポートのコピーを預けました(コピーではダメという店もある)。

自転車を返却した際にコピーの返却を求めたら「失くした。でもコピーだから大丈夫でしょ?」と言われたので、パスポート原本を預けるのはやめておいた方がよいかと思います。

デポジットを預ける場合は、自転車で10USドル前後、バイクだと50USドル前後です。

バイクをレンタルする際、免許証の提示は求められませんが、カンボジアでバイクを運転する場合は国際免許証の所持が必要です。

シェムリアップでレンタルした自転車

(レンタルした自転車。なぜか日本の防犯登録シールが貼ってあった。一応、借りる前にはブレーキ等がきちんと作動するか確認した方が良い)

レンタルマウンテンバイク

(遺跡周辺は段差があったり急坂や登降が激しいので、マウンテンバイクの方がおすすめ)

カンボジアは暑い上に日差しがとてつもなく強いので、特に自転車で回る人は熱中対策を欠かさないようにしておきましょう。

飲み物を売っている売店やトイレは各遺跡付近にあります。

トゥクトゥクをチャーターする

カンボジアのトゥクトゥク

シェムリアップ市街では、路上やホテル周辺などあらゆる場所に客待ちのトゥクトゥクがいます。

 

トゥクトゥクを利用してアンコール遺跡群を観光する場合は、遺跡一ヶ所ごとにトゥクトゥクを捕まえるのではなくチャーターするのが一般的です。

そのため、チャーターする前に「どこを回って欲しいのか。料金はいくらか」をしっかりドライバーと話し合いましょう。

また、チャーターしたトゥクトゥクから電話番号を聞いて、翌日もホテルに向かえに来てもうらうことも可能です。

例えば、「明日はアンコール・ワットで朝日を見たいから朝5時にホテルに向かえに来て欲しい。その後大回りコースを回ってほしい」という具合で。

トゥクトゥクの料金相場は

  • 小回りルート = 13ドル〜15ドル程度
  • 大回りルート = 17ドル〜20ドル程度

を見ておくと良いです。

値切りすぎはNG

日本人の多いゲストハウスに宿泊すると、よく「トゥクトゥクをいくらでチャーターしたか」という話になることがあります。

人によっては「あなたがチャーターした金額は高すぎる。それはボラれている」と言ってくることもありますが、値切りすぎるのも良くありません。

 

自分は一度、粘りに粘って小回りルートを10ドルで約束し、翌日にホテルに向かえに来てもらう予定でしたがバックれられました。

結局、他のドライバーに15ドルで回ってもらったのですが、他のドライバーから「10ドルは安すぎる。それは来ないよ。」と言われました。

ある程度、自分が納得できる金額であれば少々高くてもチップだと思って了承しましょう。

仮に極限まで値切った金額で乗れたとしても、ドライバーがあからさまに不機嫌そうにして空気が悪くなったり、最悪の場合身の危険を感じることもあります。

日本語ガイド付きのツアーで観光する

最も安全且つ快適に観光する方法がツアーの利用です。

ツアーを利用するメリットは以下の2点。

  • ホテルまでの送迎がある
  • 日本語ガイドがつく

日本語ガイドがいれば一緒に遺跡を回りながら、各遺跡にあるレリーフやモニュメントの背景を余すことなく詳しく教えてくれます。これは大きなメリット。

アンコール遺跡群は冒頭でも述べたように、見た目が似ている遺跡が多いです。

そのため、知識がなければ楽しめない遺跡も多いのが正直なところ。ガイドがいれば、視覚情報からだけでは知れない知識を得ることができ、遺跡観光がより楽しくなります。

ガイドは写真係にもなってくれますし、日本語ガイドがいれば英語に不安がある人でも心配いりません。

アンコール遺跡群観光のツアーには以下のようなパッケージがあります。

>>>アンコールワット朝日・夕日鑑賞 + アンコールトム&バイヨン + タ・プローム + ディナーショー付き1日プラン【日本語ガイド + ホテル送迎付き】

>>>アンコールワット + アンコールトム&バイヨン + タ・プローム + プレループで夕日鑑賞【日本語ガイド + ホテル送迎付き】

上記ツアー会社KKdayは他社より安い上に【日本語ガイド + 往復送迎付き】の商品が多いです。現地ツアー会社の中では一番おすすめ。

催行会社への問い合わせや緊急の連絡も日本語で可能なので、何から何まで安心と言えるでしょう。

KKdayのツアー予約バウチャー

(予約後は上写真のバウチャーがメールアドレスに届きます。バウチャーをプリントアウトするかスマホに保存して持参しましょう)

遺跡観光時の注意点

シェムリアップの地雷注意を促す看板

カンボジアでは未だに撤去されていない地雷が存在します。

とは言え、この記事で紹介されている王道ルートは、観光客が多いこともあり整備されているので安心です。

しかし、万が一観光ルートから外れたり人気のない場所を通る時は、上写真のような「Danger !! Mines!!」と書かれた看板がないか注意しましょう。

上写真の看板は、「この先に地雷があるかもしれない」という警告です。特に自転車やバイクで回る方は、道に迷ったりして観光ルートから外れる可能性があります。

 

また、先述した通り、カンボジアは暑い上に日差しがとても強いです。飲み物は各遺跡の売店で買えますが、帽子を被ったり日焼け止めを塗るなどの熱中対策は欠かさないようにしておくのがベターです。

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シェムリアップ観光において便利なホテルと各エリアの特徴詳細については、以下の記事を参考にどうぞ。

シェムリアップ市街や郊外にある全ての観光地情報については、以下の記事を参考にどうぞ。

シェムリアップ空港から市内ホテルへの行き方を解説。

シェムリアップで楽しみたいアンコールワット以外の観光。サーカスとトンレサップ湖。

シェムリアップ旅行のモデルコースと旅行に必要な予算。

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