カオマンガイは、タイにおいて最もポピュラーと言っても過言ではない料理です。
屋台はもちろん、観光客向けのレストランやフードコート、さらにはコンビニなど至るところで食べられます。
(セブンイレブンのカオマンガイ。40バーツ)
見た目通りのシンプルな味わいのため、どの店の味にも大差はありません。躊躇なく食べられるのがカオマンガイの良い所でしょう。
しかし食の天国タイ、やはり首都バンコクにおいては「名店」と呼ばれる店がいくつか存在します。
口コミや雑誌、テレビでの紹介により連日行列ができている店もあれば、観光客が立ち寄らないような場所でひっそりと営業している店もあり、タイ料理マニアの心をくすぐっています。
今回は、そんなカオマンガイの名店達をご紹介させて頂きます。
あの病みつきになる、なんとも言えない肉とお米のジューシーな組み合わせの虜になった方は、是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
カオマンガイとは?
ニワトリの脂で炒めた白米を、ニワトリを茹でてとったスープで炊いた、雞油飯と呼ばれるご飯に、茹でたとり肉のぶつ切りが添えられ、多くの場合上記のスープと共に供される。
鶏肉の旨味がご飯につけられ、あっさりとした上品なうま味が特徴である。
鶏肉の脂分がゼラチン状に固まった食感を楽しむ料理なので、調理後に冷ました鶏肉を使用する。
「カオ」はご飯、「ガイ」は鶏肉を意味する。
いずれも、使用される鶏肉はタイの旧国名「シャム」に由来する軍鶏(シャモ)肉が主流であり、また米もタイで生産されたタイ米(ジャスミン米)であることから、素材の生産地から見ると、タイ料理として位置づけられているようである。
タイ国内では街の至る所にこのカオマンガイ専門屋台があり、見た目の素朴さだけでは分からない奥深い料理方法や秘伝のタレを競い合っている。
また、日本人の口にも合う料理として、東南アジアを旅行する日本人旅行者の間でも大変人気がある。
日本ではカオマンガイの片仮名表記が一般的だが、現地では「カウマンカイ」と発音するほうが通じやすい。
カオマンガイはどこで注文しても、大抵は同じ見た目の物が出てきます。
しかし名店と言われる店のカオマンガイの肉には「もにゅっ」とした柔らかさがあり、それでいて米と肉の量のバランスが絶妙です。
そういった細かいさじ加減一つで、客足に差が出るのだから確かに奥が深い料理と言えます。
美味しいカオマンガイ食堂12店
以下はこの記事で紹介するおすすめカオマンガイ食堂の場所を記した地図です。
- 左上の 地図上の全項目をリスト表示します。
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- 右上ので拡大地図を表示します。
- おすすめカオマンガイ食堂は❶〜⓬です。
- 青色の電車マークは各店舗最寄りのBTS・MRTです。
もくじ
店名をクリックすると、各店舗の詳細へ飛べます↓↓。
番号 | 店舗名 営業時間 |
料金 (1皿) |
最寄りBTS・MRT |
❶ | ピンクのカオマンガイ 一番人気 |
40฿ | チットロム (Chit Lom) |
毎日6:00〜23:00 | |||
❷ | 緑のカオマンガイ | 40฿ | チットロム (Chit Lom) |
毎日6:00〜21:00 | |||
❸ | ジュブジュブ カオマンガイ 4種盛り |
100฿ | アーリー (Ari) |
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❹ | ベートン チキンライス |
180฿ | アーリー (Ari) |
|
|||
❺ | ヘンヘン | 45฿ | プロンポン (Phrom Phong) |
毎日18:00〜21:00 | |||
❻ | ブーン トン キアット シンガポール風 |
70฿ | トンロー (Thong Lo) |
毎日10:00〜22:00 | |||
❼ | 上海鸡飯 (シャンハイ カオマンガイ) 海苔入り |
60฿ | オンヌット (On nut) |
毎日8:00〜19:00 | |||
❽ | ルエントン | 280฿ | サラデーン (Sala Daeng) |
毎日11:30〜22:30 | |||
❾ | หุง Hoong | 159฿ | チョンノンシー (Chong Nonsi) |
毎日9:00〜20:00 | |||
❿ | シールアン ポーチャナー メガ盛り |
47฿ | サパンクワイ (Saphan Khwai) |
毎日8:00〜17:00 | |||
⓫ | スタティップ | 50฿ | サムヨット (Sam Yot) |
|
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⓬ | カオマンガイ ジェーイー |
50฿ | サムヨット (Sam Yot) |
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❶ ピンクのカオマンガイ【ゴーアン カオマンガイ プラトゥーナム(Go Ang Pratunam Chicken Rice)】
恐らくタイで一番有名なカオマンガイのレストランです。
世界中のガイドブックをはじめ、雑誌やテレビなどでも一番取り上げれらている店です。
店員が全員ピンクのユニフォームを着ていることから「ピンクのカオマンガイ」という通称で親しまれています。
事実上、タイのキング・オブ・カオマンガイの地位を欲しいままにしている店と言えます。
(カオマンガイ。40バーツ)
ふんわりとしたご飯に、信じられない程に柔らかい肉が乗っています。
これは美味しいカオマンガイの絶対条件ですが、この店はそのご飯と肉のバランスが絶妙なのです。
どちらも、多すぎず少なすぎず。全てが出すぎていない、それでいて味の要素全てが必要不可欠と言える程にバランスを保っています。
まさにご飯と肉の黄金比。気がついたらペロッと平らげていました。
自分が行ったのは、確か午後13時頃でした。
さすが有名店とのことだけあって、昼時になると行列ができていました。
炎天下の中で列に並ぶのは億劫ですが心配は不要。回転が早いです。これだけの行列でも、10分程待てばカオマンガイにありつけました。
行き方
場所はBTS チットロム駅(Chit Lom)から徒歩12〜13分程です。
まず、チットロム駅の1番・6番出口方面を出ます。
そのままサイアム駅方面に高架道を直進して下さい。
右手に見える、セントラルワールドやビッグCが並ぶラチャダムリ通りを直進します。
(ラチャダムリ通りの写真。右側の歩道を直進する)
直進し続けるとペッチャブリ通りとの交差点にあたるので、ここを右折します。
右折後に3・4分程直進すると右手にあります。
ペッチャブリsoi30の看板が目印です。
道路を挟んだ向かい側にはザ バークレイホテルがあります。
営業時間
- 毎日6:00〜23:00
- 公式Facebook
エムクオーティエ(BTSプロンポン)のフードコートにも支店があります!
「ピンクのカオマンガイを食べてみたいけど、チットロムまで行くのは遠い…」と思った人に朗報です。
2022年7月頃に、BTSプロンポン直結のショッピングモール「エムクオーティエ(The EmQuartier)」地下1階にあるフードコートに、ピンクのカオマンガイの支店がオープンしました。
(レギュラーサイズで85バーツ)
こちらがカオマンガイ。本店同様にモニュっとした柔らかいお肉が美味しい…!
やはりピンクのカオマンガイは、このお肉の柔らかさが売り。お米も出汁の味がよく染み込んでいます。
プロンポンでピンクのカオマンガイを食べられるとはありがたい限り。
ただ、量はやや少なめ。成人男性だとレギュラーサイズで腹6分目って感じです。お腹が減っている人ならラージサイズを注文するのがおすすめです。
❷ 緑のカオマンガイ「クワンヘン」
バンコクのゴーアン カオマンガイ プラトゥーナムの真隣に、もう一店カオマンガイの店があります。
それがこちら。店名はクワンヘン(Kuang Heng)。
店員が緑のユニフォームを着ており、通称「緑のカオマンガイ」ということで親しま
パクったのでしょうか。
かなり好戦的だなぁと思ったものの、なんと緑もピンクもオーナーは元々同一人物だったとのことです。
しかも緑のカオマンガイの方が先に店を出しています。後からピンクを出したんだと。
カオマンガイの味もほぼ同じでしたが、ピンクの方が米に鶏の出汁がよくしみ込んでいる気がしました。
(緑のカオマンガイ。こちらも40バーツ)
緑のカオマンガイことクワンヘンのカオマンガイ☺️
久しぶりに食べたけど、美味しい鶏皮の脂身がプルプルで、やっぱその辺のフードコートのカオマンガイより、良く出来ている気がする pic.twitter.com/amBCVe232V
? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) September 28, 2019
どちらも美味しい店であることには変わりないので、カオマンガイ好きな方は2店とも行ってみてはいかがでしょうか。
営業時間
- 毎日6:00〜21:00
- 公式Facebook
❸ 4種のカオマンガイ「ジュブジュブ カオマンガイ(Jub Jub Khao Man Kai)」
世界でここだけ。世にも珍しい四種盛りのカオマンガイが食べられる食堂。
通常、カオマンガイと言えばこれまで紹介してきたように、ご飯の上に鶏肉が乗っているシンプルな料理。
しかし、ここ「ジュブ ジュブ カオマンガイ」は一味も二味も違います。
(4種盛りカオマンガイ。100バーツ)
その名の通り、4種類のカオマンガイが一つの皿に盛られています。
カオマンガイの種類は、右上から時計回りに
- 普通のカオマンガイ(ノーマルな茹で鳥肉)
- 鳥唐揚げバージョン
- 照り焼きチキンバーション
- ハーブを和えた唐揚げ(ガイセープ)
の4種類。そしてスープは真ん中に置かれています。
パッと見「結構量が多いな…」と思ったものの、1種につき普通のカオマンガイの1/4程度の量です。
なので、全部で1人前くらい。
味が良いのはもちろん、何より4種もあるので一つ一つを食べ比べできて楽しいです。
楽しいかどうかは食事の重要なポイントですよね。
タイ料理好きはもちろん、タイ料理に興味がない人でも試しに食べてみる価値ありです。
行き方
場所はBTS アーリー(Ari)の目の前。
まず、BTS アーリーの3番出口を降ります。
駅の階段を降りて目の前の右手に伸びる小道に入ります。
小道に入ると、右側に複数の食堂が並んでいます。ジュブ ジュブ カオマンガイもこの通りに並んでいます。
右側を見ながら20mほど進みましょう。「จุ๊บ จุ๊บ ข้าวมันไก่(ジュブ ジュブ カオマンガイ) カオマンガイ」と記載された看板が見つかるでしょう。
(ジュブ ジュブ カオマンガイの看板)
店の方は日本人を見かけると「カオマンガイ?」「4種?」と簡単な日本語で注文を取ってくれます。
なのでタイ語や英語が話せなくてもOK。
ちなみに、4種の他に3種(60バーツ)や2種(50バーツ)もあり。普通のカオマンガイは40バーツです。
営業時間
- 6:00〜14:00 / 17:00〜22:00
- 売り切れ次第終了なので、早めに行くべし。結構お客さんが多いです。
❹ ベートン・チキンライス(Baytong Chicken Rice)
同じくBTSアーリー(Ari)最寄りのカオマンガイ食堂。BTSからの距離は徒歩9分程度。大食漢かつカオマンガイ好きな人であれば、上述したジュブジュブ・カオマンガイと是非ともあわせて行ってみてほしい一軒。
タイ南部のヤラー県ベートン郡から仕入れている、厳選した高品質の鶏肉のみを使用しているとのことで、タイ人はじめバンコク在住の日本人からも徐々に人気が出ている店です。
こちらのツイートを見て前々から行きたかった店に訪問。ここのカオマンガイめちゃ旨でした。肉に弾力性があって食感が良い。ご飯もうまい。おすすめです。 https://t.co/erOr5Q3pqa pic.twitter.com/02CSNIuOOM
— リーさん🇹🇭WEBライター (@AsiaThailand208) April 9, 2023
他店との味の違いは、皮厚で弾力性のある鶏肉。ほどよい噛みごたえがあり、噛むごとに旨みが広がります。
一人前で180バーツするだけあって、味は本物。高級感すら感じる素晴らしいカオマンガイです。
店内はテーブル席3つとカウンター席のみ。小ぢんまりとしています。
カオマンガイのメニュー。タイ語のみですが指差し注文、もしくは店員に「カオマンガイ」と言えば伝わります。
180バーツの料理が一人前のカマンガイセット(ライス付き)。その他、鶏肉のみのSサイズ(360バーツ)、Mサイズ(720バーツ)、Lサイズ(720バーツ)などがあります。
180バーツのライス付きセットが一番おすすめ。筆者もライス付きのセットを注文しました。
こちらが一人前のライス付きセット。
一口食べてみるとわかる抜群の歯ごたえ!あきらかに他店のカオマンガイとは異なります。そして皮が分厚い!どこか高級感を感じる鶏肉です。これは美味い…!バンコク在住日本人から人気といわれるのに納得。
ライスも鶏の出汁が効いていてGOOD。このカオマンガイは絶品と言わざるをえない。美味しく頂きました。ごちそうさま。
上述したジュブジュブ・カオマンガイと比べても甲乙つけがたい…!が、見た目よりも味を求めるのであれば、是非こちらのベートン・チキンライスに行ってみてほしいです。
味だけで言えば、こちらの方が断然上だと思います。
営業時間
- 10:00〜19:30
- 定休日 / 日曜日
- GoogleMapで正確な場所を確認する
❺ ヘンヘン(Heng Heng)
BTS プロンポン(Phrom Phong)の真下にて構える人気の屋台。
夕方になると次から次へとお客さんが入り、客足が途絶えません。18時前後は常に行列。
屋台なので客の多くはタイ人ですが、自分が行った時は白人や中国人の姿も少々見受けられました。
話題が話題を呼び、徐々に外国人からの人気も増してきているのでしょう。
(ヘンヘンのカオマンガイ。45バーツ)
カオマンガイは米のパサつき具合が絶妙で食欲をそそります。
しかし、自分が最も気に入ったのは、カオマンガイと一緒に出されるスープです。
まるで高級料亭で出されるお雑煮のように濃厚なダシが取れているスープ。
仮にこのスープのインスタントがあれば間違いなく袋買いしてしまうような、そのくらい美味しいスープでした。
スープに入っている癖のない柔らかいレバーも絶品。このスープを目当てに食べに行ってもいいくらいです。
行き方
行き方は、まずBTS プロンポン(Phrom Phong)の2番出口を出ます。
2番出口を降りたらすぐにUターン。
Uターンして30mも歩くと、左手にテーブルと椅子が並んだ屋台が見えます。
屋台には店名であるเฮง เฮง(ヘンヘン)との記載があるので、すぐに分かるでしょう。
営業時間
毎日18:00〜21:00
❻ ブーン トン キアット(Boon Tong Kiat Singapore Chicken Rice)
BTSトンロー(Thong Lo)から徒歩約17分(距離約1.3km)。
シンガポール風のカオマンガイ(海南鶏飯)が食べられるお店。タイのカオマンガイよりも、シンガポールやマレーシアの影響を受けています。
味も、もちろんタイのカオマンガイと一味違うのが特徴。
(シンガポール風カオマンガイ。70バーツ)
ややっ…!ご飯の色が他の店と少々違う。鶏ガラの他に漢方もミックスして炊いているとのこと。
これが中々旨い。いかにも中華風炊き込みご飯といった感じ。確かに漢方特有の香りがあります。
そして決めてはタレ。
タイ風、シンガポール風、おろししょうがの3種類が用意してありますが、おすすめ断然上写真のシンガポール風のタレ。
このピリッと辛いタレと中華風の米、そして柔らかい肉ががっつりとマッチしています。
(旨すぎて止まらない)
確かにカオマンガイなのですが、似て非なるとでも言うのでしょうか。これはこれで好きな日本人は結構多いはず。
タイ風のカオマンガイに飽きた、一味違ったカオマンガイを食べたい人は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
営業時間
毎日10:00〜22:00
行き方
BTSトンローより徒歩約17分。結構遠いので、トンロー駅からモタサイ(バイクタクシー)を利用すると良いです。
❼ 上海鸡飯(シャンハイ カオマンガイ)
6店目はBTS オンヌット駅(Onnut)から徒歩約6分(距離約450m)の場所に位置するシャンハイ カオマンガイ。
2021年末頃にオープンして以来、オンヌット周辺の在住日本人からも注目を集めているカオマンガイ屋です。
店内は2人掛けのテーブル席が3つあるだけ。小ぢんまりとしています。
一見にはよくあるローカルな食堂にしか感じません。
ところがどっこい、この店のカオマンガイは他の店にはない特徴があります。紛れもない絶品。
(カオマンガイ普通盛り。60バーツ)
なんとご飯の色が濃いのです。
このご飯、一体なんなのでしょう。実は中国から直送された海苔がご飯に含まれているのです。
このご飯は中国から直送されたβ-カロテン豊富な海苔と10種類以上の香辛料や調味料をブレンドして作られたものなんですって。
どおりでご飯の見た目が他店のカオマンガイと異なります。この独特な色は、海苔が持つカロテノイドや紅藻素などが含まれた色というわけです。
肝心の味も良し。昆布出汁のような、海苔が持つ独特の味がご飯に染み込んでいます。
意外にも鶏肉との相性バッチリ…!
こんなカオマンガイは食べたことがありません。かなり日本人の舌に合った味です。
カオマンガイ好きなら絶対に行く価値あり。
(メニューはタイ語表記のみ。普通盛り60バーツ。大盛り75バーツ)
場所
場所はBTSオンヌットから徒歩約6分。
Big Cオンヌットの斜め向かい側にあります。
営業時間
毎日8:00〜19:00まで
❽ ルエントン(Ruenton)
7店目に紹介するのは、BTS サラデーン(Saladaeng)から徒歩5分。タニヤ通りを抜け、ソイトワイライトの横に位置する「モンティエン ホテル」の敷地内に位置するレストラン「ルエントン」です。
このレストランは日本人から大人気で、自分が食べに行った時も3組の日本人客がカオマンガイを食していました。
カオマンガイを食べに来る日本人客は相当多いようで、席についてメニューを見るやいなや、店員に「カオマンガイ?」と聞かれたほど。
定食のように、ご飯と肉が別々になっているのが特徴。
ここのカオマンガイは、食べた瞬間に日本人から人気があるのが納得できました。
肉に水気があってモチモチしていて、ピンクのカオマンガイで食べたカオマンガイを思い出させます。日本人に合った味付けと言ったところです。
また、カオマンガイにつけるソースも4種類あって、味比べをしながら食事を楽しめます。
肝心の値段は280バーツ。上記で紹介してきたカオマンガイよりは高いですが、カオマンガイ好きなら行ってみて損はしません。
高級店で食べるカオマンガイを堪能あれ。
行き方
場所はモンティエンホテルの敷地内、敷地に入って目の前の建物内にあります。
建物入り口には「RUENTON COFFEE SHOP」の文字があるので、すぐに分かるでしょう。
営業時間
カオマンガイを提供しているのは11:30AM〜22:30PM
❾ ワンランク上のカオマンガイ「หุง Hoong」
サトーンのカオマンガイ専門店「หุง Hoong」旨すぎ…!ワンランク上のカオマンガイです
低音調理で仕上げたジューシー且つしっとりな鶏肉。パサつき感0。
ナムチンと生姜ディップはご飯との相性抜群!
そして鶏肉の上にグレービーソースをたっぷりかけてもらいます。
とろみと味わいが増して完璧です😀 pic.twitter.com/n1rt3K4Yuj— リーさん@タイ一択 (@AsiaThailand208) December 24, 2021
カオマンガイ一皿159バーツ。他店に比べると若干高いものの、この「หุง Hoong」のカオマンガイは一味違います。
ワンランク上のカオマンガイです。
大きな特徴は、鶏肉の調理法。真空調理(低音調理とも言われる)によってタンパク質の凝固や水分の流出を防ぎ、ジューシーで柔らかい鶏肉に仕上がっています。
他店のカオマンガイにありがちな、鶏肉のパサつき加減は一切なし。柔らかくプルプルしています。
タレは生姜ディップとナムチンの2種類。この生姜ディップがまたご飯と鶏肉に合う合う。
若干の辛味が程よいアクセントになっています。
そして仕上げ!食前に店員さんが、グレービーソースをたっぷりと鶏肉にかけてくれます。
このグレービーソースによって、とろみと味わいが圧倒的に増します。
(プルプルでモニュっとした食感が病みつきになる)
他店にはない演出。これぞワンランク上のカオマンガイ。
金額こそ少々高いですが、金額以上の満足度があります。本当に美味しい。
ここのカオマンガイを嫌いな人はいないでしょう。
カオマンガイの他にはカオマンガイトート(同じく159バーツ)、カオマンガイとカオマンガイトートのコンボメニュー(同じく159バーツ)もあり。
カオマンガイ好きなら一度は足を運ぶべき名店と言えるでしょう。
(お店の外観はこんな感じ)
営業時間
毎日9:00〜20:00
場所
- 場所はBTSチョンノンシー(Chong Nonsi)から徒歩約6分(距離約450m)。
- GoogleMapで場所を確認する
❿ 横綱レベルの超大盛りカオマンガイが食べられる「シールアンポーチャナー」
日本にも各地に存在するデカ盛り・メガ盛り・大盛りが売りの飲食店。
シールアンポーチャナー(タイ語:ศรีเหลืองโภชนา)も、「世界最大級のカオマンガイが食べられる」ということで、タイ人はじめ外国人からも人気のカオマンガイ食堂です。
(超大盛りカオマンガイ。588バーツ)
大盛りカオマンガイの量は、なんと約13〜14人前(米2kg・肉1kg+レバーと野菜)…大食いタレントでもなければ完食は無理なのでは?と思う大きさ。
この超大盛りカオマンガイ、1時間以内に完食したら無料です。
常人に1時間以内の完食なんて無理としか思えませんが、店員によれば完食した人は何名かいるそうです。
大食い・早食いに自信のある人は挑戦してみてはいかがでしょうか。
正直、筆者は見ただけで食欲がなくなります。
筆者はシールアンポーチャナーへ行った当日、朝から一切の食事を取らず、この超巨大大盛りカオマンガイを完食するつもりで足を運びました。
が、まさかここまで巨大だとは…メニュー写真を見ただけで意気消沈。食べるのをやめました。
朝から何も食べてないので、BTSサパンクワイ近くにて、有名なシールアンポーチャナーへ超巨大カオマンガイを食べに行った
めちゃ腹減ってるし余裕だろ!と思っていたが、メニュー写真を見ただけで意気消沈…
無理だろこれ、何人前だよ
てことで、普通のサイズを食べたが、これはこれですげー美味い pic.twitter.com/LGxaNEA6Us
? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) February 8, 2020
しかし、もちろん普通サイズのカオマンガイも提供しています。
(普通サイズのカオマンガイ。47バーツ)
この普通サイズのカオマンガイが美味しいのなんの。
チェンライ産の香り高いジャスミン米に、出汁が良く染み込んでいます。サクサクしてホクホク。
油っぽさは全くなし。それでいて、肉は他の有名店同様にモニゅっとした柔らかさがあり、美味しい。
美味しすぎて箸が止まりません。
程よく香辛料が効いたピリ辛のタレも相性抜群。
シールアンポーチャナーは、1980年から営業している老舗店。当然、超大盛りカオマンガイの知名度だけで生き残ってきたわけではありません。
カオマンガイ本来の味の良さで生き抜いてきました。
まさに「本物」の味。タイ料理好きなら一度は食べる価値ありです。
行き方
シールアンポーチャナーの最寄駅は、BTSサパーンクワイ(Saphan Khwai)です。
まず、BTSサパーンクワイの2番出口を出ます。
2番出口を降りたら約350m直進。
直進すると正面に見える歩道橋を使い、反対側の歩道へ降ります。
歩道橋を降りたら約100m直進しましょう。右手にシールアンポーチャナーが見えます。
(シールアンポーチャナーの入り口。超大盛りカオマンガイを持った女性の看板が目印)
営業時間
- 毎日8:00〜17:00
- 公式Facebook
⓫ Sutatip スタティップ(Sutatip Hainanese Food)
筆者が愛読しているタイのグルメガイドブック『バンコク街角の食事処』にて紹介されていて、気になり足を運んでみた食堂。
なんでも100年以上も前(ラーマ6世の時代)に華僑が始めた店であり、現在は3代目の女性が店を仕切っています。
看板料理であるカオマンガイを筆頭に、様々な海南料理が地元民に受け、100年以上もこの地で店を切り盛りし続けているとは…これは期待できる。
(カオマンガイ。50バーツ)
特徴は、この大きめにスライスされた鶏肉。一見固そうに見えましたが、これが中々柔らかい。
そしてジューシーです。しつこくない程度の脂っぽさが良い。
文句なく美味しいです。これは当たり!さすが創業100年以上の味です。
ただ、えらく量が少ないです。他店の2/3程度の量と言ったところ。
お腹を空かしている人にはちょっと物足りないかなあと思います。
そんな人は、スタティップから徒歩3分の店、以下同じくカオマンガイの名店「カオマンガイ ジェーイー」(詳細は後述)へとハシゴするのもおすすめです。
場所
最寄り駅はMRTサムヨット(Sam Yot)ですが、駅からはかなり離れています。
周辺にはバンコクを代表する様々な寺院が点在しています。バンコク旧市街の寺院を散策するついでに寄るのがおすすめです。
上記事で紹介している寺院から近い場所にあるので、寺院散策のついでにどうぞ。
営業時間
- 8:00〜15:00
- 月曜は定休日
⓬ カオマンガイ ジェーイー(Jea Yee Chicken Rice)
上で紹介したスタティップから、徒歩3分程度の場所にある食堂。
他店と比べ全くベタつきのない、サラッとしたお米が特徴的。醤油ベースのタレもなんとも言えない旨さ。
ここのカオマンガイも非常にバランスが良いです。
(カオマンガイ。50バーツ。よく見ると筋繊維一本一本がモザイク状になっていて、断ち切ったような具合である。そのため食感がよく柔らかい)
この醤油ベースのタレが堪らない…!重くなく、ややスパイスの効いたさっぱりした味わい。
こちらも10分足らずでペロっと完食。感無量。
これほど美味しいカオマンガイがたったの50バーツで食べられるタイという国に感謝しかない。
場所
上述したスタティップ同様、バンコク旧市街の散策中に立ち寄るのがおすすめ。やや不便な場所に位置しています。
営業時間
- 6:00〜14:30
- 月曜は定休日
まとめ
正直カオマンガイは、どこの店も物凄い大差があるわけではありません(この記事で紹介した店全てが旨いのは確かですが、他店と比べて「目ん玉が飛び出るほどずば抜けてる!」と言うほどでもない)。
過度に期待値をあげての来店はおすすめしません。
なので、わざわざ食べに行くというよりかは、近くに来たついでに食べに行くのが丁度いいと思います。
幸いにも、今回紹介した10店舗はいずれも駅から近かったり、観光ついでに寄れる場所に位置しているため、付近へ来たついでに行ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに観光客用のレストランでは「chiken rice」や「oily rice with chiken」などと表記されている場合が多いですが、大抵は「カオマンガイ」と言えば通じるのでご安心を。
また、カオマンガイが食べたくなったら、店頭に蒸された鶏を見つけるといいです。
この鶏が、カオマンガイを出している店の特徴です。
おすすめのバンコク・グルメガイドブック
(2023/05/31 18:26:44時点 Amazon調べ-詳細)
バンコクをはじめ、チェンマイなどタイの人気観光都市の名店を掲載したグルメガイドブックです。タイ料理好きにおすすめ。
その他、タイ旅行に役立つガイドブックについては、以下の記事を参考にどうぞ。
バンコクはチェンマイ名物のカオソーイが美味しい店も沢山あります。美味しいカオソーイを探している人は、以下の記事も参考にどうぞ。
また、バンコクで美味しいイサーン料理店を探している人は、以下の記事も参考にどうぞ。
カオサン通りで是非とも足を運んでみてほしい美味しいタイ料理食堂については、以下の記事を参考にどうぞ。
バンコク観光のモデルコース。3泊や4泊の旅行を計画している人は、こちらも是非参考に。