バックパッカーとは、バックパックを背負って長期の海外旅行をする人のことを言います。
当然ながら、日本社会で生活する人間が娯楽のみを目的とした長期の海外旅行を頻繁に行うのは簡単ではありません。
従って、一言にバックパッカーと言っても各々が抱えるバックグラウンドは様々です。
今回は、自分が旅の途中で出会ったバックパッカー達を紹介したいと思います。
5種類のバックパッカー
自分は旅の最中に色んな日本人と出会いました。
普段はことさら他人の生き方や歴史に興味を持たない自分でも、海外という見知らぬ土地においては何故か親近感が沸き、お互いに色んなことを話したものです。
中には日本社会の空気から逃れたくて海外に出た人もいたので、日本でのプライベートについてはあえて聞かなかった人もいますが。
話せた中で判明したバックパッカーの種類はざっとこんな感じでした。
脱サラパッカー
日本でのサラリーマン生活に見切りをつけ海外へ飛び出した人達です。
年齢は20代から50代と幅広かったです。働いていた間に貯蓄していた為、資金力は割と豊富で旅行期間は3ヶ月以上の人が多く、1年かけて世界一周をしている強者もいました。
僕が出会った脱サラパッカーは全員男で、奥さんや子供はいないようでした。
独り身の男だからこそ成せる業なのかもしれません。
学生パッカー
大学の長期休暇や休学を利用して旅に出た若者達です。
上記の脱サラパッカー達とは違い、帰る場所が確保されている彼らの目は将来への希望の眼差しでキラキラ輝いていたのを覚えています。
漂うリア充感。資金力こそ乏しく所謂貧乏旅行をしている人が多かったのですが、若いゆえ体力もあり、貧乏やトラブルを逆に楽しんでいるように見えました。
自分も学生の頃に海外に興味を持っていればと思ったものです。

夫婦パッカー
一人よりも二人で全てを分かち合う。
楽しいことも二倍な反面、四六時中一緒にいると喧嘩も多い。
夫婦での長期海外旅行は、行くまでの決意や準備、旅に出てからのルート作りも一人でするより大変なものになるでしょう。
しかし僕が出会った夫婦パッカーのみなさんは、そんな事情とは裏腹に気さくで頼もしい人達ばかりでした。
一番アクティビティというか、とにかく元気のある人達ばかりで、自分は最初みな現地に住んでいる人達かと思ったほどです。
それほど現地に溶け込んでいた為、不慣れ感が全く見受けられませんでした。
互いに旅が好きで日本を出たと言う人もいれば、片方に無理やり連れられてという人もいました。
また、初めての海外旅行がこの旅だという人もです。
30代から50代くらいの人が多く、ほとんどが仕事を辞めて旅に出た人達でした。
長期休暇パッカー
仕事のオフシーズンの長期休暇を利用して旅に出る人達です
農業や、旅館の住み込み仕事をしている人が多かったですね。
一年の内1ヶ月〜2ヶ月くらいの休暇を毎年取れるということですが、普段日本では馬車馬のごとく働かされているとのこと。
日本で生活の拠点を置きつつ、安定して毎年長期の海外旅行に出たい人にはおすすめなのかもしれないです。
ブロガーや旅行作家
主に現地で取材したことをインターネット上などに書き起こして収入を得ている人達です。
旅をしながら収入を得て、世界各国を渡り歩いています。
人によって収入は異なるので、他に仕事を持っている人もいるでしょう。
自分としては一番羨ましい身分に思えますが、取材したことを書き起こすとなると、文章力や鋭い考察力が要求されるうえ、既出の情報などは好まれないというシビアさもあるのではないのでしょうか。
執筆作業もしなくてはならない為、娯楽のみの海外旅行をしている人とは言えません。
海外長期旅行中はまれにこういった方々とも出会います。
バックパッカーは帰ったらどうするの?
バックパッカーが帰ったらどうするかと言えば、まずは仕事や学業を再開するのでしょう。
しかし、自分みたいに仕事を辞めた人間は新たに職を探さなければなりませんね。
フリーターになって資金が出来ればまた海外へ放浪する人もいます。こうした人たちは帰国後もリゾートバイトなどで日本全国を転々としながら旅を繰り返す人が多いようです。
実際、リゾートバイトの中にはお金を貯めてバックパッカーや留学する人を支援している派遣会社もあるくらいなので、バックパッカーにとっては相性の良い仕事と言えます。


その他には、自分みたいにいっそ海外に住んじまうかと考える人もいます。
一つ言えるのは、大多数の人間が、正社員という安定を失ったのに後悔をしていないのは、安定を求める時代が終わったからなのかもしれません。
あなたがもし旅に出ようか迷っているなら思い切って飛び出してみましょう。
きっと後悔はないでしょう。
いや、あってもいいのかもしれません。
自分はそういう考えです。
なので、インドで出会った旅好きの50歳のおじさんに「後悔のない人生なんてないんだから。」と言われたのは胸に沁みました。
あと、旅に出たら後悔とか考えなくなります。本当に。
自分探しもいいんじゃない
旅に出る言ったら「え、なに?自分探し?w」と返す人もいるでしょう。
確かに自分探しの旅と聞くとどうにも青臭いイメージもあります。
ですので、その志は自分の中だけにそっと閉まっておきましょう。
自分はそういう志は持ってなかったし、未だに自分というものを探しきれてはいないけど、理想の自分を作る材料は見つかりました。
もし、あなたもそんな青春チックな心の変化を発信したい衝動にかられたら自分みたいにブログを始めてみるのもいいかもしれませんね。
ネット上で気持ちを吐き出すだけでも以外と心の整理がつきますよ。
過去の日記を読み返すと思い出にもなりますしね。
まとめ
バックパッカーについて色々書きましたが、結構普通な人達ばかりなんだなということがわかってもらえたと思います。
普通な人達が普通に長期の海外旅行をする。
バックパッカーとはそれだけです。
幸いにも日本人であれば、少し頑張ってお金を貯めるだけで普段味わえない貴重な経験をえることができます。
何度も書きましたが、迷っているなら思い切って出てみましょう。
きっと思いもよらないことが待っているはずです。
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