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ダムヌンサドゥアック水上マーケットは、タイで最も有名な水上マーケットです。
タイには地方都市も含めるといくつもの水上マーケットが存在していますが、タイ旅行において「水上マーケット」と言えば、多くの場合ダムヌンサドゥアックのことを指します。
それほどポピュラーな観光地であり、ガイドブックなどを含めた多くのメディアで一番目に紹介されています。
ただ、マーケットが一番賑わう時間が午前中のため、早朝に起きて向かわなければならないという点や、観光地化しすぎているため押し売りのように商売船がやってくるというデメリットもあります。
しかし、見た目のインパクトや、タイの伝統文化のあり方がすぐに把握できるわかりやすさは随一です。面白さは他の水上マーケットを大きくしのぎますし、忘れられない光景を目にすることができます。
タイに来たら一度は足を運んでみる価値のある場所だと言えるでしょう。
この記事では、観光前に知っておきたいダムヌンサドゥアックの詳細や、バンコクからのアクセス方法を紹介しているので、旅程を組む前に是非参考にして頂ければと思います。
ダムヌンサドゥアック水上マーケットとは
(ダムヌンサドゥアック水上マーケットの入り口)
ダムヌンサドゥアック水上マーケットは、タイの首都バンコクから西に約90km離れたラチャブリー県内に位置しています。
バンコクからのアクセス方法は車のみとなり、片道およそ1時間30分で行くことができます。そのため、日帰りで観光するのが一般的です。
(バンコクからダムヌンサドゥアック水上マーケットまでの距離)
ダムヌンサドゥアック水上マーケットの観光
(マーケット内を周るボート)
ダムヌンサドゥアック水上マーケットで目玉となるのは、1時間程度のボートツアーです。
ボートツアーでは、船主が操船する6人〜8人乗りのボートに乗り、さながら市場のように商売船が集まる運河を見て周ります。
商売船には果物や飲み物が積まれていて、観光客は商売船を止めてその場で買い物ができます。
中には調理器具が積まれている商売船もあり、船に乗ったままバミーやクイティアオといったタイの麺料理を食べることも可能です。
(調理器具を積んだ商船)
運河を行き交う商船から買い物をしたり、市場のような運河の様子を見て楽しむのが水上マーケットの醍醐味です。また、運河上には商船以外にも高床式家屋の店がたくさん並んでいて、店に寄ってお土産を買うこともできます。
(高床式家屋の店)
ただし、水上マーケット内で売られている物はバンコク市内でも買える物ばかりです。そのうえ、観光地価格ということもあって、料金はバンコク市内で買うよりも若干高い。
また、ボートツアー中にお土産を買ってもかさばってしまうので、水上マーケットでは食べ物や飲み物以外を買うことは正直おすすめできません。
他の観光客を観察していても、値段交渉をしている人は多かったですが、結局何も買わず終いという人がほとんどでした。
水上マーケットで見かけた物は、バンコクのプラチナムファッションモール近辺の露店やチャトゥチャックウィークエンドマーケットでも購入できます。
どちらの場所もバンコク市内にありアクセスは容易なので、時間がある人はどちらかに行ってみるのをおすすめします。
水上マーケットはタイの伝統文化
タイという国が近代化へのターニングポイントを迎える1860年頃(日本は丁度その頃幕末)まで、タイにおける街づくりは周囲を運河で仕切り、「島」のような市街の中で都市計画を図るのが主流でした。
これは、日本で言うところの城を掘で囲むことと同じ発想だと言われています。防衛力を高め、外敵の侵入を難しくしていたのです。
次々と運河を整備していく過程で、当時は今ほどに陸地が整備されていなかったこともあり、人々にとっての移動の足は水上交通が主になっていきます。
こうして、商人達は自身の船に売り物を積み、各場所で売り渡ることを覚え生計を立てるようになったのです。
当時は、交通の便が良い運河沿いに家を建てる人も多かったことでしょう。ボートツアー中に運河沿いの岸を注目していると、こうした歴史の名残とも取れる家屋を多々拝見できます。
(岸沿いに建てられている一般家屋。普通に人が住んでいる)
しかし、タイが近代化を図り西洋文明を取り入れていく過程で、陸地には次々と道が作られていきました。当然、水路網や水上マーケットの需要は徐々に少なくなり、衰退の一途をたどることになります。
そこで、タイ政府はタイの伝統文化を保護し、水上マーケットを観光地として盛り上げるために、運河を改めて整備しました。
こうして観光地として復活した水上マーケットの代表が、ダムヌンサドゥアック水上マーケットです。
ボートツアーを楽しむ
(ボートツアーには学生と思わしきタイ人達も参加している)
ボートツアーには1時間と2時間のコースがあります。
ボートのチャーター料金は1隻1時間1,000バーツ。
バンコクからアクセスできるその他の水上マーケット「アンパワー水上マーケット」や「タリンチャン水上マーケット」だと、乗船料金がわずか60バーツなのに対し信じられない程高いです。
しかし、ダムヌンサドゥアックは両水上マーケットに比べ、圧倒的に外国人が多いですし、観光用として整備もされているので、料金が高いのは致し方ないようにも思えます。
個人的には、ボートツアーの時間は1時間で丁度良いと思います。なぜなら、いくら観光用に整備されているとはいえ、2時間もボートに乗っていると風景があまり代わり映えしないように思えて後半は退屈に感じるからです。
また、観光用に整備されて観光客が多いということだけあって、ツアー中は幾度となく商船が寄ってきてセールスを始めたり、岸にある土産物屋にも寄ります。
乗客が自分一人か身内だけなら、船主に「先へ行ってくれ」とお願いできますが、他人も乗船していたら気を使って中々言い出せません。
興味もないお土産を見ながら店主のセールスを断り続けるのは、意外とストレスになります。
しかしそれでも、たくさんの商船が行き交い、運河上で物を売り買いしている光景はとても新鮮で心に大きなインパクトを残してくれます。一見の価値ありです。
こうした光景を日本で見ることは絶対にできませんし、タイの他の水上マーケットにはダムヌンサドゥアックほどの活気や雑多さはありません。
確かに、料金が高いとかボッタクリと思うことは多々ありますが、これは観光地だからある程度は仕方ないと思って、純粋に風景や雰囲気を楽しめる懐を持っておけば良いと思います。
観光は午前中の早い時間に行きたい
ダムヌンサドゥアック水上マーケットの営業時間は07:00頃〜14:00頃までです。
ただ、マーケットが最も賑わって活気が見られるのは、午前中の早い時間08:00〜10:00頃がピークです。
午後になってもマーケット自体は開いていますが、人気が少なく商売船や店主もどことなく疲れ気味になっていて味気がありません。
(午前中の様子。船が多く、東南アジア特有の雑多さが加わった雰囲気で活気がある)
(午後の様子。まばらには人はいるが、静かで寂しげ)
そのため、せっかく観光するのであれば、08:00〜10:00の間には必ず着くように行きたいです。
バンコクからのアクセス方法は後述していますが、片道約1時間30分かかるので、遅くても08:30頃にはバンコクを出るのがベストです。
したがって、ダムヌンサドゥアック水上マーケットを観光する日は、早起きできるよう前日の予定を調整しておきたいです。
営業時間
- 毎日 7:00〜14:00
- 公式Facebook
ダムヌンサドゥアック水上マーケットへの行き方
バンコク市内からダムヌンサドゥアック水上マーケットへ行くには、以下2つの方法があります。
- ロットゥー(ミニバス)に乗って自力で行く(80バーツ〜120バーツ)
- ツアーを利用する(4,000円前後〜)
旅慣れている人や節約志向の人はロットゥーを利用すると良いでしょう。自力でバスターミナルからロットゥーに乗る必要があります。しかし、交通費は安いです。
タイに慣れていない人はツアーを利用すると良いです。ツアーは自力で行くよりも高額ですが、ダムヌンサドゥアック水上マーケットに加えて他の観光地もセットで回ります。滞在時間が短い人にとっては効率的と言えるでしょう。
また、ツアーには日本語ガイドが付くので安心。
以下でロットゥー乗り場とツアーについて詳しく解説します。
ロットゥーで行く
(ロットゥー。12人〜13人程度が乗れるミニバスのことを指す)
ダヌムンサドゥアック水上マーケット行きのロットゥーが出ているバス停は、バンコク市内に2ヶ所存在します。
- チャトゥチャック ミニバスステーション(英:MINIBUS STATION CHATUCHAK/タイ語:รถโดยสารขนาดเล็ก จตุจักร)
- 旧南バスターミナル(英:Old Southern Bus Terminal/タイ語:สายใต้เก่า)
両バスターミナルの位置
地図上青色のアイコンがチャトゥチャック ミニバスステーション、黒色のアイコンが旧南バスターミナルです。
バンコクに慣れていない人はチャトゥチャック ミニバスステーションから乗るのがおすすめ。
バンコク市街からそれほど遠くないので、場所が分かりやすいです。
チャトゥチャック ミニバスステーションからロットゥーに乗る
チャトゥチャック ミニバスステーションは、2018年8月1日に開業したバスステーションです。
場所は北バスターミナル(Mo Chit Bus Terminal = モーチットバスターミナル)の真向かいにあります。
北バスターミナル周辺の地図
チャトゥチャック ミニバスステーションの場所を記載した拡大図
チャトゥチャック ミニバスステーションの最寄り駅はBTS モーチット(Mo Chit)ですが、駅からは2kmほど離れています。
駅からはタクシーで向かうのがベターです。
タクシー運転手には、以下のチャトゥチャック ミニバスステーションのタイ語表記あるいは写真を見せてみましょう。
- タイ語表記『รถโดยสารขนาดเล็ก จตุจักร』
- カタカナ読みすると⇒『ロッ ドイサーン カナーレッグ(チャトゥチャック)』
(チャトゥチャック ミニバスステーションの外観)
チャトゥチャック ミニバスステーションには、アルファベット順に複数のチケット売り場が存在しています。ダムヌンサドゥアック水上マーケット行きのロットゥーチケット売り場は、Dの4番カウンターにあります。
(チケット売り場D)
ダヌムンサドゥアック行きのロットゥーはAM7:00より1時間間隔で出発しています。チケット料金は120バーツです。
ダヌムンサドゥアック水上マーケットまでの所要時間は約1時間30分。
上述したようにダムヌンサドゥアック水上マーケット盛り上がりのピークは10:00頃までです。出来るだけ早く行けるよう7:00始発に乗るくらいの気持ちで行くのがベター。
ロットゥーは水上マーケットの入り口前に到着します。
入り口にはボートツアーのチケット売り場があるので、降りたらすぐにボートツアーを開始できます。
ボートツアー終了後、ボートは入り口に再び戻ってきます。
入り口にはバンコク行きのロットゥー乗り場があり、入り口でロットゥーチケットを購入できます。ボートツアーが終わったらすぐにバンコクへ帰ることができるのです。
ただ、帰りのロットゥーチケット料金はなぜか150バーツ。行きよりも少し高いです。
旧南バスターミナルからロットゥーに乗る
バンコクの中心街から旧南バスターミナルへはBTSやMRTなどの電車が走っていません。
そのため、旧南バスターミナルへのアクセスには路線バスかタクシーを利用します。
しかし、一介の旅行に路線バスの乗り場や利用方法はわかり難いかと思いますので、旧南バスターミナルへはタクシーで向かうのがおすすめです。
BTS ヴィクトリーモニュメントからタクシーに乗れば100バーツ程度でアクセスできます。
タクシー運転手に行き先を告げる際、カタカナ読みでサーイ・タイ・ガオと言っても発音の違いから通じないことが多いです。
そのため、運転手には旧南バスターミナルのタイ語表記「สายใต้เก่า」を直接見せる方が良いです。
もしくはサクッとグラブタクシーを利用するのがおすすめです。
バンコクの中心街から旧南バスターミナルへの所要時間は25分程度です。
(旧南バスターミナル)
旧南バスターミナルへ着いたら、バスターミナル中に入ります。バスターミナル中には、多数のロットゥーチケット売り場が並んでいます。
ダムヌンサドゥアック行きのロットゥーチケット売り場は、左列の手前側にあります。
(チケット売り場。メークロン市場やアンパワー行きのロットゥーチケットもここで購入できる)
ロットゥーのチケットは一人80バーツです。バスターミナルからダムヌンサドゥアック水上マーケットまでの所要時間は1時間30分程度です。
バンコクの滞在期間が短い人はツアーを利用するのがおすすめ
ダムヌンサドゥアック水上マーケットの観光時間は、移動時間などを含めるとなんだかんだで半日以上かかります。
また、ロットゥー乗り場へ行く際、朝早くBTSを利用すると猛烈な通勤ラッシュに見舞われ、ストレスを感じることも少なくありません。
もし、バンコクの滞在時間が長い人であれば、こうした公共交通機関を利用しながら、1観光地に1日ちかくを使ってゆっくりと観光するのも良いかと思います。
しかし、3泊4日の旅行などでタイトなスケジュールを立てている人は、なるべく効率よく他の観光地も巡った方が良いでしょう。
そこで、滞在期間が短い人は、ダムヌンサドゥアック + 他の有名な観光地を1日で周るツアーを利用するのがおすすめです。
通常、公共交通機関を利用して自力で周る場合は2日間にわけて観光するしかない場所でも、ツアーなら送迎バンが効率よく1日でまとめて周ってくれます。
ダムヌンサドゥアック水上マーケットへの日帰りツアーには、以下のようなプランがあります。
ダムヌンサドゥアック水上マーケット単体の日帰り観光ツアー
線路上にある市場で有名な「メークロン市場」も合わせて1日で回るツアー
世界遺産アユタヤ遺跡の観光も合わせて1日で回るツアー
催行会社への問い合わせや緊急の連絡も日本語で可能なので、何から何まで安心と言えるでしょう。
(予約後は上写真のバウチャーがメールアドレスに届きます。バウチャーをプリントアウトするかスマホに保存して持参しましょう)
まとめ
ダムヌンサドゥアック水上マーケットは、タイで最もインパクトがあり目玉となる観光地です。
これからタイへ旅行に行く人は是非とも一度を足を運んでみてほしいです。タイと日本の異なる異文化を体感してタイ旅行を満喫しましょう。
ダムヌンサドゥアックを含め、その他のバンコクから自力で行ける水上マーケットについては、以下の記事を参考にどうぞ。
バンコク市内・郊外にある全てのおすすめ観光地については、以下の記事を参考にどうぞ。
バンコクから日帰り観光できるおすすめスポットのまとめ。
バンコク観光のおすすめモデルコース。2泊や3泊の旅行を計画している人は、以下の記事も参考にどうぞ。
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