この記事には広告を含む場合があります。広告の場合は、紹介している「商品の購入」「サービスの利用」によって、当サイトに売上の一部が還元されることがあります。
メークロン市場(Maeklong Market)とは、バンコクから南西に70km離れたサムットソンクラーム県にある地元民向けの市場です。
メークロン市場は、有名な観光地として知られています。その理由は「現役で使用されている鉄道の両脇」に市場があるからです。
上写真の通り、線路脇に各商店が並んでいます。線路を中央通路として歩きながら両脇の商品を眺め、気になる物があればその場で購入できます。
しかし、上述した通り、ここは現役で使用されている鉄道の線路。
1日8回、列車の通過を知らせるアナウンスが流れます。すると、市場の商人達は、一斉に線路にはみ出した日よけ傘をたたみ、棚を必要最低限だけ両脇に引いて列車の通過をやり過ごします。
列車通過時の動画↓
メークロン市場を通過する列車の様子。
遠くで汽笛が聞こえたら、超低速の列車がゆっくりと市場を通過します。
めちゃ近いです。50cmくらいしか離れてない距離を列車が通過
で、通過し終わったら、何事もなかったかのように、傘を閉じて営業再開
ほんと不思議な場所だ pic.twitter.com/vJCGY3tHpk
? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) October 12, 2019
(列車との距離は50cmもない。本当に必要最低限の距離を保っている)
列車が通過し終えると、商人達は何事もなかったかのように日よけ傘を開き、棚を定位置に戻し、再び商売を始めます。
この一連の動作は10分程度で終わるのですが、摩訶不思議としか言いようがない様子が非常に面白いです。
メークロン市場は、バンコクから片道1時間30分程度でアクセスできます。そのため、バンコクから日帰りで観光するのが一般的です。
今回の記事では、メークロン市場の観光を予定している人に向けて
- メークロン市場の概要
- バンコクからメークロン市場への行き方
- メークロン市場からバンコクへ帰る方法
について、詳しく記載していきます。
メークロン市場は、タイ観光の目玉として旅程に組み入れていいくらいインパクトのある観光地の一つです。バンコクへ訪れる機会のある人は、絶対に足を運んでみて欲しいです。
メークロン市場(Maeklong Market / ตลาดร่มหุบ)
(線路脇で売られている野菜)
「メークロン市場」という名前は、市場がタイ国鉄メークロン駅(Maeklong Railway Station)目の前で開催されていることに由来します。
地元民の間ではタラート・ロム・フープ(英:Talat Rom Hoop / タイ語:ตลาดร่มหุบ⇒意味は「傘たたみ市場」)という呼び名で知られています。
観光業に携わってない、一般のタイ人には「タラート・ロム・フープ」と言う方が伝わりやすいです。
全長約180mの小さな市場
市場の全長は約180m。
線路沿いの両脇に市場が並んでいるだけで奥行きはありません。市場内を歩いて見て回るだけなら30分もあれば十分という規模です。
地元民向けの生鮮市場
メークロン市場は生鮮市場です。観光客がお土産として購入できる物は並んでいません。
(ドラゴンフルーツなどの果物類やハーブなど、人によってはお土産になる物も少しあるが、バンコク市内でも買える)
そのため、列車の通過時間以外は地元民しかおらず、平穏な空気が流れています。しかし、通過時刻が近づくと、市場は観光客で溢れかえり大混雑がおきます。
(地元民しかいない通常時。線路の上ではあるが、雰囲気は普通の市場)
(列車の通過前。市場は観光客で溢れかえる)
とは言え、市場の商人達や地元の買い物客は、決して観光客を邪魔物扱いしません。時には笑顔で通過する列車を綺麗に撮影できる場所を教えてくれます。
そんなタイ人達の微笑みには感謝するばかりです。
最近は観光地化が進んできている
久しぶりに線路上のマーケットで有名な「メークロン市場」へ来ました
以前は無かった(気がする)ですが、線路脇にお洒落なカフェや雑貨屋、お土産屋などの観光客向けの店が結構オープンしてます
以前にも増して観光地化されている感じです
中国語の看板や、中国語を話す店員さんも多かったです pic.twitter.com/7zfV3C3Hbo? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) October 12, 2019
2020年10月、約1年ぶりにメークロン市場へ行ってきました。すると、上ツイートの通り、なんと線路脇にはお洒落なカフェや雑貨屋が並んでいました。
(メークロン市場をデザインしたTシャツまで販売されている)
観光客が増えれば、観光地化が進むのは当然のこと。
うーん、しかし身勝手なことを言わせてもらうと、メークロン市場は地元民向けの店ばかりだったからそこ、ある種の緊張感があって良かったです。
こうしたお洒落なカフェや店は、市場の景観を妨げているような気がしてなりません。
今後もこうした観光客向けの店が増えていくのでしょうか…
線路の両脇に市場がある理由
メークロン市場は、外国人からだけでなく同胞であるタイ人からも「アメイジング」と言われています。中には、「不潔」「危ない」という感想を持っているタイ人もいるくらいです。
同じ国民ですらこうした感想を持つメークロン市場、そもそもなぜ線路脇で開催されているのでしょう。その理由は、所謂スラム街のそれと非常に似通っています。
人々が勝手に家を建て始めた
メークロン市場があるメークロン駅は、サムットソンクラームで生産された海産物や農産物を都心へ輸送する目的で、1905年に民営メークロン鉄道として開業しました。
(1946年に撮影されたメークロン市場周辺。当時、線路沿いに建物は一切存在していなかった)
現在のメークロン市場がある場所にて、商人が商売を始めたのは1984年頃。当初、2人〜3人程度の人々が線路沿いにて勝手に家を建て始めたことが始まりだったとのこと。
線路脇で家を建て始めた理由には、民営だったメークロン鉄道が戦後1946年に国有化されタイ国鉄になったこと、そして地元民の貧困問題が挙げられます。
途上国では、鉄道が国有化され鉄道沿線の土地も政府に属すると、普通の場所に家を建てられない貧しい人が鉄道沿いに勝手に家を建てる傾向にあります。
国は鉄道沿いに住む人々を簡単に強制立ち退きさせられないからです。
立ち退かせたところで、今度は別の国有地で同じように家を建て始めるのが見えているため黙認しているのが現状です。
同じような理由でフィリピンやインドネシア、インドでは線路沿いにスラムが存在しています。
観光資源になり拡大した
ただ、メークロン市場がスラム街と異なるのは「線路沿いとは言え、それほど危険ではない」ことと「観光資源になった」ことです。
メークロン市場が位置するのはメークロン駅の目の前。そのため、列車は停止体制(速度20kmくらい)に入った状態で通過します。
一般的な感覚で言えば、時速20kmでも十分危険極まりないのですが、そこはタイの風土が良しとしました。
その後、徐々に住人が増え市場は拡大しました。最終的には人気の観光資源となり、今日でも不安視はあれど市場・観光地として人を集めています。
(メークロン市場を抜けても線路沿いには住宅が並んでいる。現在、線路沿いには250人近くの人々が住んでいる)
メークロン市場の観光
(列車通過の瞬間を撮影する観光客)
メークロン市場はタイ国鉄の終着駅です。そのため、市場を通過してメークロン駅に到着した列車は、折り返して再び市場を通過していきます。
メークロン駅に到着する時と、メークロン駅を発車する時の両方で、列車が市場を通過する瞬間を見学できるというわけです。
【おすすめ観光方法】列車に乗ってメークロン市場を通過する⇒駅で降りて折り返しの列車を見学する
メークロン市場を通過する列車を見学するのも楽しいですが、個人的におすすめしたいのは「通過する列車に乗る」こと。
上述したように、メークロン市場では、駅に到着する時と折り返す時の両方で列車が通過します。
なので、ただ市場から通過する列車を見学するだけでなく、通過する列車の中から市場を見ることもできるのです。
(列車から見たメークロン市場)
列車から見るメークロン市場は面白いです。市場にいる人々が、慌てて線路脇に避けていく様が見られます。
後述の「アクセス方法」にて解説しているように、バンコク市内からメークロン駅までは鉄道でアクセスできます。
- バンコクから列車でメークロン駅へ
- メークロン駅で降りて市場から列車を見学
- ロットゥー(ミニバス)でバンコクへ帰る
という流れが、最もメークロン市場観光を楽しめます。列車の乗り方詳細は後述していますが、勝手は日本と同じです。それほど難しくはありません。
是非、メークロン市場観光の際は列車に乗ることも挑戦してみてほしいです。
列車と記念撮影しよう
メークロン駅に到着した列車は、再びメークロン駅を発車するまで30分〜1時間ほど駅で待機します。
列車が駅にて待機している間、観光客は列車に乗ったり触れたりしながら自由に写真を撮れるのもメークロン市場観光の魅力です。
(メークロン駅にて、折り返し待機している列車と記念撮影するのも醍醐味)
メークロン市場を通過する列車の時刻表
列車の時刻表 | |
メークロン駅 発 | メークロン駅 着 |
06:20 | 08:30 |
09:00 | 11:10 |
11:30 | 14:30 |
15:30 | 17:40 |
メークロン駅では上時刻表の通り、毎日06:20〜17:40まで1日計8本の列車が発着します。
ただ、06:20メークロン駅発の列車を見るのは、バンコクからメークロン市場に来るまでの移動時間を考えると現実的ではありません。
また、17:40分着では市場自体が営業を終了しているので、迫力がありません。
(メークロン市場自体の営業時間は毎日4:00〜17:00まで)
従って、08:30分メークロン駅着〜15:30分メークロン駅発の、計6本が見学できる列車の数となります。
最も観光客が多くて市場が賑わっているのが11:00メークロン着〜14:30メークロン着までの3本です。
この時間帯は市場へ買い物にくる地元住民も多い時間帯であるため、市場全体が活気付いています。
メークロン市場への行き方(ロットゥー、列車、タクシー、ツアー)
バンコクからメークロン市場へ行くには、以下4つの方法があります。
バンコクからメークロン市場へ行く方法 | ||
交通機関 | 料金 | 所要時間 |
ミニバス (ロットゥー) |
| 約1時間30分 |
列車 (市場を通過する) | 23バーツ | 約2時間30分 |
タクシー | 交渉 (目安は片道 1,000バーツ) | 約1時間30分 |
日本語ガイド + 往復送迎付きツアー | 6,000円前後 | 商品によって 異なる |
一番ポピュラーなアクセス方法はミニバス(ロットゥー)です。料金もそこそこに安くて、チケットを購入して乗るだけでメークロン駅に行けます。
海外旅行に慣れていない人でも簡単です。
しかし、個人的には上述したように、メークロン駅行きの列車に乗って市場を通過してみて欲しいです。
以下で、各交通機関の乗り場や特徴を詳しく説明します。
ミニバス(ロットゥー)で行く
(タイのミニバス。現地ではロットゥーと呼ばれている)
ロットゥーは、タイ国内で中距離〜長距離の移動において利用される12人〜13人乗りのミニバス公共交通機関です。
バンコクからメークロン市場までノンストップで向かってくれる上に、値段も60〜100バーツなので外国人旅行者に最も利用されています。
乗客には外国人旅行者が多いので安心感もあるでしょう。
メークロン市場行きのロットゥーは
- チャトゥチャック ミニバスステーション(MINIBUS STATION CHATUCHAK / รถโดยสารขนาดเล็ก จตุจักร)/料金:100バーツ
- 旧南バスターミナル(サーイ・タイ・ガオ/タイ語:สายใต้เก่า)/料金:60バーツ
の2ヶ所より発着しています。
バンコクに慣れていない人はチャトゥチャック ミニバスステーションから乗るのがおすすめ。バンコク市街からそれほど遠くないので、場所が分かりやすいです。
チャトゥチャック ミニバスステーションからロットゥーに乗る
チャトゥチャック ミニバスステーションとは、2018年8月1日より運行開始したバスステーションです。
場所は北バスターミナル(Mo Chit Bus Terminal = モーチットバスターミナル)の真向かいにあります。
北バスターミナル周辺の地図
チャトゥチャック ミニバスステーションの場所を記載した拡大図
チャトゥチャック ミニバスステーションの最寄り駅はBTS モーチット(Mo Chit)ですが、駅からは2kmほど離れています。
駅からはタクシーで向かうのがベターです。
ただ、発音等の違いから運転手に「チャトゥチャック ミニバスステーション」と言っても理解してくれない可能性があります。
その場合は、以下のチャトゥチャック ミニバスステーションのタイ語表記あるいは写真を見せてみましょう。
- タイ語表記『รถโดยสารขนาดเล็ก จตุจักร』
- カタカナ読みすると⇒『ロッ ドイ サーン カナー レッグ(チャトゥチャック)』
(チャトゥチャック ミニバスステーションの外観)
チャトゥチャック ミニバスステーションには、アルファベット順に複数のチケット売り場が存在しています。
メークロン市場行きのロットゥーチケット売り場はDの8番カウンターにあります。
(チケット売り場D)
メークロン市場行きのロットゥーはAM4:10より30分〜40分間隔で出発しています。チケット料金は100バーツです。
メークロン市場までの所要時間は約1時間30分。
例えば11:10メークロン駅着の列車を見る場合は、余裕をもって9:15分くらいにはロットゥーに乗り込めるよう行動しましょう。
旧南バスターミナルからロットゥーに乗る
旧南バスターミナルの地図
(旧南バスターミナル)
バンコク市内から旧南バスターミナルへはBTSなどの列車が走っていません。旧南バスターミナルへのアクセスに使えるのは路線バスかタクシーのみです。
しかし、路線バスは一介の旅行者には乗り場の場所や利用方法がわかりにくいので、タクシーで向かうのがおすすめです。
BTS ヴィクトリーモニュメント(Victory Monument)からタクシーに乗れば、100バーツ程度で旧南バスターミナルへ行けます。
タクシー運転手に行き先を伝える際、カタカナ読みで「サーイ・タイ・ガオ」あるいは「オールド・サウス・バスターミナル」と言っても発音方法の違いから通じないことが多いので、タイ語表記「สายใต้เก่า」を見せる方が早いです。
旧南バスターミナルに到着すると、多数のロットゥーチケット売り場が並んでいます。
メークロン市場行きのロットゥーチケット売り場は、左列の手前側に並んでいます。
メークロン市場行きのロットゥーチケットは60バーツです。
ロットゥーはチケット購入後、15分〜長くても30分程度で発車します。メークロン市場までの所要時間は1時間30分程度を見ておきましょう。
列車で行く
列車でのアクセスは、所要時間が2時間30分近くかかる上に、乗り換えが必要となります。
しかし、たったの23バーツでアクセスできる上に、車窓から市場を通過する様子を見学できます。
また、車内のローカルな雰囲気を味わえるのも魅力です。旅慣れしている人は列車でのアクセスに挑戦してみましょう。
列車で行く方法は以下のような手順となります。
国鉄ウォンウィエン・ヤイ(Wongwian Yai)駅から列車に乗り、マハチャイ(Maha Chai)駅で降りる
マハチャイ駅近くの埠頭から渡し船に乗り、対岸へ渡る
対岸から徒歩で国鉄バーレーン(Ban Laem)駅へ行く
バーレーン駅でメークロン駅行きの列車に乗り、メークロン駅へ
少しややこしそうですが、なんてことはありません。方向音痴の自分でも迷うことなく乗れました。
全ての目的駅は各線の終点なので、一度乗ったら乗りっぱなしで良いという安心感もあります。想像より簡単です。
以下で順番に詳しく解説します。
❶ 国鉄ウォンウィエン・ヤイ駅からマハチャイ駅へ
まず、国鉄ウォンウィエン・ヤイ駅へ行きます。
国鉄ウォンウィエン・ヤイ駅へは、BTS ウォンウィエン・ヤイ駅(BTS Wongwian Yai)を降りて、モーターサイ(バイクタクシー)かタクシーで行けます。
(ピンク色の四角で囲んでいる駅がBTSウォンウィアンヤイ)
運転手には「Wongwian Yai Railway Station」と伝えるか「ウォンウィエンヤイ、ロットファイ(鉄道の意)」と伝えれば理解してくれます。
BTS ウォンウィエン・ヤイから国鉄ウォンウィエン・ヤイへのモーターサイ料金は20バーツ。
(BTS ウォンウィエン・ヤイから国鉄ウォンウィエン・ヤイへの地図。1kmしか離れてないので徒歩でも行ける)
(国鉄ウォンウィエン・ヤイ駅のホーム)
(ホームにあるカウンターで切符を買う。マハーチャイ駅までの切符は10バーツ。)
以下は、ウォンウィエン・ヤイ駅からマハチャイ駅までのタイムテーブル。
ウォンウィエン・ヤイ 発 (Wongwian Yai) | マハチャイ 着 (Mahachai) |
05:30 | 06:23 |
06:25 | 07:27 |
07:00 | 07:58 |
07:40 | 08:39 |
08:35 | 09:28 |
09:40 | 10:36 |
10:40 | 11:39 |
列車は5:30から20:10の間、およそ1時間おきに発車しています(午後からの時刻表については省略)。
07:40、08:35、09:40のどれかに乗れば、待ち時間も少なくて丁度良い時間にメークロン駅に到着できます。
ちなみに、自分は08:35発の列車に乗りました。
タイでは公共交通期間の発着時間がよく遅れると聞きますが、国鉄は意外と時刻通りに発車します。
列車は発車時刻の30分前にはホームに到着しているので、余裕を持って行きましょう。
時間に余裕があれば、ホームの食堂で弁当を買って持ち込むのも良いです。旅風情を感じさせてくれます。
(ホームの食堂。)
車内はボックス席とシート席にわかれています。車内の360写真。
#メークロン #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
ボックス席の方が座りやすく、すぐに埋まってしまいます。早めに乗車して席を確保しておきたいです。
エアコンは効いていませんが、天井には扇風機がつけられています。暑そうですが、走り出すと風が良くあたるので意外と涼しいです。
ちなみに車内にはトイレがありますが、走行中は揺れがひどい為、とても使用はできません。
そのため、トイレは乗車前に済ませておきたいです。
乗車後は、終点のマハーチャイ駅までゆっくりと列車での旅を楽しみましょう。
❷ マハーチャイ駅近くの埠頭から渡し船に乗り、対岸へ渡る
マハーチャイ駅を降りたら、バーレーン駅へ向かうため、マハチャイ埠頭から渡し船に乗ります。
マハチャイ駅からマハチャイ埠頭までの地図
まず、マハーチャイ駅に到着したら、出口から目の前のロータリーへ出ます。
マハーチャイ駅出口。
駅目の前のロータリーをぬけて右折する。
ちなみに、マハーチャイ駅前の線路でも、メークロン駅には遠く及ばない規模ですが、小さい市場が開催されています。
ロータリー右折後、目の前に広がっている商店街を歩きます。
商店街を約200m直進すると、左手に渡し船乗り場があります。
商店街。
渡し船乗り場。
渡し船の料金は3バーツ。船は常時出航しています。
料金所。バイクも普通に乗り込んできます。
船の様子。ワットアルン前のチャオプラヤー川を渡る船に似ています。
対岸のターチャローム桟橋へは約3分で到着します。
❸ 徒歩で国鉄バーレーン駅へ行く
対岸のターチャローム桟橋からバーレーン駅までの地図
対岸へ到着したら、目の前のアーケードを抜けます。
アーケードを抜けたらすぐに右折します。角にはバーレーン駅の方向を示す看板が立っています。
右折後は、閑静な道を500mほど直進。突き当たりまで行きます。
突き当ると、象の置物がある駐車場が右手にあります。ここが目印。
駐車場の次を右折します。
右折後、道なりに進めばバーレーン駅に到着します。
(バーレーン駅。凄くのどか)
マハチャイ駅からバーレーン駅までの道のり
❹ バーレーン駅からメークロン駅へ
まずはバーレーン駅ホームのカウンターにて、メークロン駅までのチケットを買います。
チケットは10バーツ。
バーレーン駅発メークロン駅着の時刻表は以下の通りです。
バーレーン 発 (Ban Laem) | メークロン 着 (Mae klong) |
07:30 | 08:30 |
10:10 | 11:10 |
13:30 | 14:30 |
16:40 | 17:40 (市場営業時間外) |
バーレーン発⇒メークロン着の列車は1日に4本しか出ていないため、13:30バーレーン発の列車に乗る予定できた人は、絶対に乗り過ごさないよう気をつけてください。
バーレーン駅のホームでも、発車時刻の30分前には列車が止まっています。
この列車から通過するメークロン市場を眺めることができるので、絶対に窓際の席を確保しておきましょう。
席を確保したら、後は風景を楽しみながら市場への到着を待つだけです。
(メークロン市場までは、のどかな田舎風景が続く)
タクシーで行く
あまりメジャーな方法ではありませんが、バンコク市内を走るメータータクシーを捕まえてメークロン市場へ行くことも可能です。
ただし、バンコク市内からは70km近く離れている上に、市内からメークロン市場までタクシーに乗る人は少ないです。そのため、多くの場合タクシーはメーターを使ってくれません。
料金は交渉となります。
交渉料金の目安は片道1,000バーツをみておくと良いです。
タクシーを利用する際、バンコク市内を走るタクシー運転手の中には「メークロンマーケット」と言っても通じない人もいます。
その場合はメークロン市場のタイ語表記「ตลาดร่มหุบ」を見せると理解してくれます。
ツアーを利用する
メークロン市場は人気の観光地なので、メークロン市場の観光のみならず、近隣の他観光地も合わせて複数で回るツアー商品も存在します。
3泊や4泊など滞在時間が短い人は、ツアーを利用して他観光地も一緒に回る方が良いでしょう。効率良く時間を使えます。
以下は、メークロン市場のツアー商品一覧。
いずれのツアーも列車の乗車体験あり。
アンパワー水上マーケットとダムヌンサドゥアック水上マーケットの詳細については、以下の記事を参考にどうぞ。
催行会社への問い合わせや緊急の連絡も日本語で可能なので、何から何まで安心と言えるでしょう。
(予約後は上写真のバウチャーがメールアドレスに届きます。バウチャーをプリントアウトするかスマホに保存して持参しましょう)
ツアーであれば、送迎バンで1日に両方の観光地を巡ることができます。
3泊4日の旅行など滞在時間が長くない人にはおすすめです。
また、日本語ガイドがいるので海外旅行に慣れていない人でも安心です。ガイドは写真係にもなってくれます。
メークロン市場からバンコクへの帰り方
メークロン市場での観光を終えてバンコクへ帰る方法は、ロットゥー(ミニバス)か列車を利用できます。
メータータクシーはあまり通ってないので捕まえるのは難しいです。
列車でバンコクへ帰る
列車に乗って帰る手順は、行きの列車でのアクセス方法と逆です。
- メークロン駅 ⇒ バーレーン駅へ
- バーレーン駅到着後、徒歩で埠頭へ
- 埠頭で渡し船に乗り対岸へ
- マハチャイ駅 ⇒ ウォンウィエン・ヤイ駅へ
以下は帰りの時刻表です。
メークロン⇒ウォンウィエン・ヤイまでの時刻表 | ||
メークロン 発 (Mae Klong) | 11:30 | 15:30 |
バーレーン 着 (Ban Laem) | 12:30 | 16:30 |
渡し船 + 徒歩でマハチャイへ | ||
マハチャイ 発 (Mahachai) | 13:15 | 17:35 |
ウォンウィエン・ヤイ 着 (Wongwian Yai) | 14:13 | 18:25 |
(復路に現実的な時間のみを抜粋して掲載しています)
例えば、バンコクからメークロン市場までミニバス(ロットゥー)やタクシーで来て、市場で列車が通過する瞬間を見学した人は、帰りは列車に乗って車窓から市場通過を見ると良いでしょう。
ミニバス(ロットゥー)で帰る
バンコクからメークロン市場まで列車でアクセスした人の多くは、ロットゥーで手早く帰ることを考えるでしょう。
自分もこのパターンで、列車の旅は行きの時だけで十分だったので、帰りはロットゥーを利用しました。
バンコク行きのロットゥー乗り場は、メークロン市場から230m南の「サムットソンクラーム バス ターミナル(タイ語:สถานีขนส่งผู้โดยสาร จ.สมุทรสงคราม)」より発車しています。
メークロン市場からサムットソンクラーム バス ターミナルまでの地図。
メークロン市場を観光した旅行者の多くは、復路にロットゥーを利用するので、他の旅行者について行けばロットゥー乗り場には到着できるでしょう。
(バンコク行きロットゥー乗り場)
あるいは、近くの人に「バンコク?」と聞けば場所を教えてくれます。
いずれにせよ、市場からロットゥー乗り場は近いので、迷うことはありません。
(ロットゥー乗り場のチケット売り場)
帰りのロットゥーは、BTS エカマイ 、BTS モーチット、BTS アソーク、BTS オンヌット、BTS ベーリンの5ヶ所いずれかみ行けます。
運賃は各90バーツ。
タイ旅行で絶対に行くべき観光地
メークロン市場は到着までに何かと時間はかかりますが、絶対に「見れてよかった」と思える観光地です。
タイへ旅行に来た際は、絶対に一度は行ってみることをおすすめします。
市場までのアクセスおすすめ方法は、海外旅行に慣れていない人ならロットゥー、上級者なら列車です。
しかし、バンコクの滞在時間が3泊や4泊なら、水上マーケットも一緒に回るツアーが断然おすすめです。
世界でも摩訶不思議と言われる観光スポットを、是非自分自身の目で見てみて下さい。
メークロン市場からアンパワー水上マーケットへのソンテウを使った自力でのアクセス方法については、以下記事を参考にどうぞ。
メークロン市場を含め、バンコク市内と郊外にある全てのおすすめ観光地については、以下の記事を参考にどうぞ。
バンコクから日帰り観光できるおすすめスポットまとめ。見応えのある場所を厳選して紹介しています。
バンコク観光のモデルコース。2泊や3泊の旅行を計画している人は、こちらも是非参考にどうぞ。
記事を楽しませていただきましてありがとうございました。
鉄道ファンとして一言。写真の説明で電車と書かれておりますが、走っているのはディーゼルカーつまり気動車です。最近テレビなどでも機関車に曳かれている列車以外は電車として一くくりされているようで、ちょっと残念というか違和感を覚えます。細かいことを取り上げて失礼とは存じますが、気になりますので申し上げることにいたしました。
>>>Hideo sekiguchi様
コメントありがとうございます。
おそらく「電車」で検索される方のほうが多いと思い、この記事では全て「電車」で統一させて頂きました。
仰っていただいた通り、違和感は否めませんが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
残念なことに去年(2016年)10月で戦勝記念塔駅にあったロットトゥー乗り場は閉鎖されています。
>>>きまだいすけ様
情報ありがとうございます!!修正しておきます。
2017年3月、所用でバンコクへ行きました。この記事・雑感を拝読し、ずっとメークロン市場へ「一度は行ってみたい」と思っていました。バンコク中心部のホテルに泊まり、午後フリーな時間が出来たため、ホテルフロントでメークロン駅までのタクシー運賃を問い合わせたところ、日本語を話せる個人タクシーを紹介されました。午後12時30分にフロントでドライバ―と待ち合わせ「往復1万円以下なら」と思いつつ、あっさり往復2000バーツとのこと。直ぐに出発、市場に13時40分到着、線路内を散策しながら14時30分到着の電車を見学しました。15時市場を後にし、ホテルには16時30分に帰着しました。時間のない方はタクシーもお勧めです。
こんにちは!突然すみません!
2週間後にタイ旅行に行く予定なのですが、朝にダムヌンサドゥアック水上マーケットから昼にメークロン市馬に行こうと思っています!そこで質問なのですが、このロットゥーチケットでマーケットからメークロン市馬に直接いくことは可能ですか?可能でしたらまたどれくらい時間がかかるのかも教えていただけますか?
1枚のチケットでは行けないので、追加で料金を払う等する必要はあるかと思います。
所要時間は30分〜40分くらいだと思いますよ。
この記事のおかげで辿り着くことが出来ました。ありがとう。
はじめまして!こちらの記事を参考にさせていただき、無事に行ってくることができました。ありがとうございます。google map上、既に変更されていますがメークロンのロットゥー乗り場が変わっております。11月20日現在、南バスターミナル行は60バーツでした(往路も同様です)。よく聞き取れなかったのですが、南バスターミナル以外(エカマイ?)に行くロットゥーもあるようです。
>>>すね割り番長様
本当ですね。Google Mapの表示が以前とは違う場所になぜか表示されていたので変更しました。
料金の情報ありがとうございます!!修正しておきました。
南バスターミナル以外の行き先については確認取れ次第修正・追記しておきたいと思います。
説明が足りず申し訳ないです…。先日までの「以前とは違う場所」が新しいロットゥー乗り場になります。Google Mapを拡大しますと「Mae Klong Transport Station」という表示が出てきます。赤い看板の旧乗り場は、既に違うテナントが入っておりました(笑)。
>>>すね割り番長様
こちらこそすみません。勘違いしていました。
Google Mapが自動で新しいロットゥー乗り場の場所を既に表示していたのですね。
記事の方、改めて修正しておきました。重ね重ねありがとうございます。
2018年11月24日にBTSサラディーンからメークロン市場まで行ってきました
帰りはロットゥーでしたが乗り場にエマカイ75バーツ、モーチット90バーツが確認出来ました。
私はモーチット行きに乗りましたが運転手さんにBTS?と聞かれたのでOKと答えたところ一駅前のサパーンクワーイで降ろされました(笑
この記事のおかげで本当に助かりました有難う御座います
>>ひでちゃん様
コメントありがとうございます。
今後、この記事を見てメークロン市場へ行かれる方のために帰りのロットゥーの情報を付け加えておきます。
情報ありがとうございます。
只今メークロー市場に来ております。
案内がとても分かりやすくてありがとうございました。
列車で来てみたかったですが初タイ、時間もあってロットゥーで来ました。ギリギリ発車が見れました。
ロットゥーは高くなったようです。100バーツになってました。
>>>しもっち様
コメントと情報ありがとうございます。
列車の発車が見れたようで良かったです。
ロットゥーの運賃は100バーツに修正しておきます。
正直この手のコメントは残念でならない。
自分も幼少の頃から鉄道好きで今でも写真撮ったり乗ったりしてますが、確かに電気以外の列車にも電車と目にすると引っかかるものの一部のファン、関係者以外からするとどうでもいい事。正確に書いて欲しいの意味もあるだろうがこの記事は分かりやすくする為に記しているだけで、そういったクレームは興ざめさせる。他でやってくれと言いたい。
貴方は地方で電車も気動車も蒸気機関車もひとくくりに汽車と言ってる地域の人にもクレーム言いますか?
本日、バンコクから行きのみ列車でいってきました!
案内がわかりやすく迷うことなくたどり着けました
ありがとうございます!
マハチャイ駅での乗り換えの際に、9時40分発ですと、約2時間の待ち時間がありますので、もしもオススメスポットがあればそこも載せて頂くとより助かるなと思いました。
わたしは、baan thachalom visitor centerということころで、待たせていただきました
クーラーはありませんが巨大な扇風機がいくつかありました
ではでは
>>>やんけさん
コメントありがとうございます。
マハチャイ駅乗り換え時のおすすめスポット、確かに何かあれば良さそうですね。
参考になりました。
先週、女一人旅行って来ました。
こちらの記事を見ながら、バンコクから往復、電車→船→電車乗り継いでメークロン市場まで。初めてのタイですが、本当に分かりやすく、迷うことなく行くことが出来ました。本当に有り難うございました。
>>>yayaさん
コメントありがとうございます。記事が参考になって良かったです。
コメントではありません。ごめんなさい。
この記事を参考に、2019年11月に鉄道でウォンウィエン・ヤイ駅からメークロン駅まで旅をしました。
ついては、私のブログ/YouTubeに、行程は「この記事を参考にした」ことを書きたいのですが、よろしいでしょうか?。ぜひとも承認をお願いします。
私のブログ/YouTubeは、「モンチンのバックパック旅行記」です。
よろしくお願いします。
>>毛利照王さん
コメントありがとうございます。
もちろん記載して頂いて結構です。ありがとうございます。
ありがとうございます。