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(カオルアン洞窟)
カオルアン洞窟(英:Khao Luang Cave/タイ語:ถ้ำเขาหลวง)とは、バンコクから南西に約170km離れたペッチャブリー県内に位置する観光名所です。
仏教国であるタイには、僧侶の瞑想修行を目的とした洞窟寺院がいくつも存在します。
カオルアン洞窟も、瞑想のために仏像や祭壇が安置された洞窟寺院です。
カオルアン洞窟の見所は、洞窟開口部から射し込む太陽の光。
光のカーテンが洞窟内の仏像を照らす光景が神秘的です。
まさに自然が生み出した偶然の産物。屋久島のウィルソン株を思い出します。
カオルアン洞窟は、バンコクから列車やツアーを使って日帰りで観光可能です(片道約3時間)。
また、リゾート地ホアヒンからであれば片道約1時間でアクセスできます。
ホアヒン滞在予定の人はセットで観光すると良いでしょう。
今回の記事では
- カオルアン洞窟の見所
- バンコクからカオルアン洞窟への行き方(日帰りスケジュール)
- ホアヒンからカオルアン洞窟への行き方
- カオルアン洞窟と合わせて観光したい見所
について、詳しく記載しています。
以下⬇️は洞窟の様子をダイジェストでまとめた動画です。合わせてどうぞ。
カオルアン洞窟(Khao Luang Cave)
(カオルアン洞窟の入り口)
カオルアン洞窟の歴史は長く、洞窟自体はアユタヤ時代(1351年〜1767年)から存在しています。
洞窟が瞑想地として修復された理由は、ラーマ4世(在位1851年〜1868年)が瞑想と仏教研究に使用するためです。
現在では観光名所としても知られる一方で、今なお僧侶が瞑想を行う修行場所として利用されています。
(洞窟内の仏像を磨く僧侶)
深さ27メートルの洞窟
(洞窟へ続く階段)
カオルアン洞窟の深さは約27メートルです。
階段を降りた先に、いくつかの部屋が広がっています。
階段を降りると、タケノコのように生えた石筍と、鍾乳洞がカーテンのように連なる入り口が見えます。
洞窟独特の冷んやりした空気、鳴り響く反響音、そして辺りには寺院独特の線香の香りも漂っています。
(石で出来た柱)
洞窟って神秘的ですよね。
何年もの時を経て、ごく微量の水分や地殻変動により偶然できた産物。
日本でも、古くから洞窟は祭祀・信仰の場として使用されていたわけですが、静寂さが心に安静をもたらしてくれるのは万国共通なのでしょう。
洞窟内を寺院にしてしまおうというタイ人の発想も好きです。ワクワクしながら中に入ります。
神秘的な光と全長4mの巨大仏像
洞窟内のメインホールでは、開口部から射し込む日光が内部を照らしています。
光が射し込む先には4mの巨大な仏像が安置されています。
この仏像は、ラーマ5世がラーマ4世への敬意と感謝の意を込めて作らせたものです。
開口部を見上げると、肉眼でもハッキリと見える太陽の光が放射状に差し込んでいるのが分かります。
美しい光景。まるで光のカーテンです。
お参りしよう
せっかくなので、仏像近くに設置された寄付箱へ100バーツの寄付をして、お参りします。
お参りの作法は一般的なタイ寺院と全く同じです。
寺院でのお参りの作法については、以下の記事を参考にどうぞ。
⇒タイ人のお参りの仕方をわかりやすく説明する。
いつも以上にご利益を授かれる気がする場所なので、是非お参りしておきましょう。
洞窟内には180体以上もの仏像が安置されている
メインホールを見渡すと、数々の仏像が安置されていることに気づきます。
その数、なんと180体以上。
よく見ると、くり抜いた石柱の間など、普通では考えられない場所にも仏像が安置されていて面白いです。
巨大な涅槃仏も安置されています。
洞窟内の岩をよく見ると、人の顔のように形成された箇所もありました。
自然が生み出した神秘ですね。
メインホールを抜けると更に神秘的な光景が広がっている
メインホールから奥に続く道があります。
メインホールを抜け、第二ホールにアクセス。ここでも開口部から光が射し込んでいます。
カオルアン洞窟内で入れるのここまで。
洞窟内での観光所要時間は1時間強と言ったところでしょうか。
神秘的かつ壮大的な時間でした。バンコクから距離はありますが、一見の価値ありと言える場所でしょう。
駐車場で猿に餌やり
カオルアン洞窟の2つ目の見所。それは洞窟周辺に群がる猿の大軍です。
特に駐車場周辺には大量に猿が群がっています。
車で来ると、「猿がアンテナボールを持っていくので外してください」と注意喚起しているほど。
駐車場では20バーツで猿への餌やりが体験できます。
観光地の猿と言えば噛み付いて来るなどの恐れがありますが、カオルアン洞窟周辺の猿は意外と大人しかったです。
警戒心が強いようで、ちょっと近くだけで一目散に逃げていきます。
しかし、餌となれば話は別。「背に腹は代えられぬ」といった様子で、恐る恐る手の平に乗せた餌を取っていきました。
ただ、カフェで買ったコーヒーなどは持ち歩かない方がいいです。
狙って後を付けてきます。
バンコクからカオルアン洞窟への行き方
バンコクからカオルアン洞窟へ行くには、以下2つの方法があります。
- クルンテープ・アピワット中央駅(別名:バンスー中央駅 / 英:Krung Thep Aphiwat Central Terminal)から列車で行く
- ツアーを利用する
その他、ロットゥー(ミニバス)で行く方法もありますが、ミニバスは乗り心地が悪い(車内が狭い)上に約3時間も乗りっぱなしなので個人的にはおすすめしません。
行くだけで疲れます。
クルンテープ・アピワット中央駅から列車で行く
クルンテープ・アピワット中央駅からは国鉄ペッチャブリー行きの列車が出ています。
国鉄ペッチャブリー駅からカオルアン洞窟への距離は約2km。ペッチャブリー駅からはトゥクトゥクを往復チャーターしてカオルアン洞窟へ向かいます。
クルンテープ・アピワット中央駅は、MRTバンスー(Bang Sue)に隣接しているタイ国鉄の起点駅です。
クルンテープ・アピワット中央駅は、MRTバンスー駅に直結しています。
ペッチャブリー行き列車の時刻表
クルンテープ・アピワット中央駅からペッチャブリー駅行きの列車時刻表は、以下のサイトより確認可能です。
>>>タイ国有鉄道公式サイト(時刻表)
(タイ語表記の場合は、英語表記に変更してください)
まず、左側に”Krung Thep Aphiwat”、右側に”Phetchaburi”を入力。検索をかけます。
すると、当日のペッチャブリー行き列車の時刻表が表示されます。
上記時刻表の場合であれば、7:50か9:20の列車に乗るようにクルンテープ・アピワット中央駅に行くと良いです。
到着時間も記載されています。
運賃は三等車で34バーツ程度。一等車でも153バーツ程度です。
ペッチャブリー駅からカオルアン洞窟へ往復トゥクトゥクをチャーターする
(ペッチャブリー駅)
ペッチャブリー駅周りにはトゥクトゥクの待機場所があります。
トゥクトゥクは必ず往復チャーターしましょう。なぜなら、カオルアン洞窟周りにはトゥクトゥク乗り場がないからです。
ペッチャブリー駅⇔カオルアン洞窟への往復チャーター料金は200バーツです。
カオルアン洞窟に到着したら入り口で専用のソンテウ(1人15バーツ)に乗り換える
カオルアン洞窟の麓に到着した後、洞窟入り口までは専用のソンテウに乗り換える必要があります。
ソンテウの料金は1人15バーツ(往復)。
ペッチャブリーから乗ってきたトゥクトゥクには駐車場で待ってもらいましょう。
ソンテウは3分ほどでカオルアン洞窟の入り口に到着します。
日帰りツアーを利用する
タイに慣れていない人は、以下の日帰りツアーを利用するのがおすすめです。
催行会社への問い合わせや緊急の連絡も日本語で可能なので、何から何まで安心と言えるでしょう。
(予約後は上写真のバウチャーがメールアドレスに届きます。バウチャーをプリントアウトするかスマホに保存して持参しましょう)
上記ツアーであれば日本語ガイドが付くので、海外旅行に慣れていない人でも安心です。
また、バンコクからの送迎が付くので、列車の乗り方など、ややこしいことを考えなくて済みます。
ツアーではカオルアン洞窟以外にプラナコーンキリ国立歴史公園、その他にも周辺の寺院等も合わせて観光できます。
充実したペッチャブリー観光になるでしょう。
カオルアン洞窟からバンコクへの帰り方
カオルアン洞窟刊行後、ペッチャブリーからバンコクへ帰る際も、同じ要領で列車を使いましょう。
ただし、バンコク行きの列車は夕方しか出ていない場合もあります。
思ったより観光が早く終わって「すぐにでも帰りたい」という方は、乗り心地は悪いですがロットゥー(ミニバス)を利用するのもあり。
バンコク行きのミニバス乗り場は以下地図で記している場所にあります。
(紫色のバスマークがミニバス乗り場)
ミニバスはバンコクの北バスターミナルへ行きます。運賃は180バーツです。
ホアヒンからカオルアン洞窟への行き方
ホアヒンからカオルアン洞窟へ行くには、以下3つの方法があります。
- タクシーを利用する(往復1,400バーツ)
- 列車を利用する
- ミニバス(ロットゥー)を利用する(片道100バーツ)
ホアヒンからペッチャブリーまでは片道1時間程度なので、乗り心地は良くありませんがロットゥーを利用するのもあり。
タクシーを利用する(往復1,400バーツ)
ホアヒンの中心部(主にホアヒンナイトマーケット周辺)には、上写真のようなタクシー乗り場が複数存在します。
タクシー乗り場からカオルアン洞窟へのタクシーチャーターが可能です。
チャーター料金は往復で1,400バーツです。交渉次第ではもう少し安くなる可能性もありますが、目安は1,400バーツくらいと考えておきましょう。
ホアヒンではグラブを利用できます。グラブのアプリをダウンロードしている人ならグラブでのアクセスも可能です。
ただ、カオルアン洞窟周辺はグラブのサービス圏外です。そのため、グラブを利用する場合でも必ず往復チャーターしましょう。
でないと、帰りは鉄道かロットゥーしか帰る選択肢がありません。
列車を利用する
(ホアヒン駅)
ホアヒン駅⇔ペッチャブリー駅の時刻表は、上述した時刻表サイトで確認できます。
上時刻表の場合なら、13:09発の列車に乗ると良いです。
ペッチャブリーには14:28に到着します。
ペッチャブリー駅からは上述した通り、駅前にいるトゥクトゥクを100バーツで往復チャーターします。
ロットゥー(ミニバス)に乗る
ペッチャブリーへ行けるロットゥー乗り場は、以下地図にて記している場所にあります。
ペッチャブリー行きのロットゥーチケットは、7番・8番カウンターいずれかより購入可能です。
運賃は100バーツ。ペッチャブリー行きのロットゥーは3:30〜19:30までの間、15分おきに出ています。
かなり頻繁に出ているので待つことなく乗れます。
ロットゥーの到着場所は、BIG Cペッチャブリー(Big C Petchaburi)です。
BIG Cペッチャブリーからはトゥクトゥクを往復チャーターしてカオルアン洞窟へ行きます。
ペッチャブリーからホアヒン行きロットゥー乗り場
ペッチャブリーからホアヒンへ帰るロットゥー乗り場は、ペッチャブリー病院(Petchaburi Hospital)前に設置されています。
(ペッチャブリー病院前のホアヒン行きロットゥー乗り場)
ホアヒン行きのロットゥー料金は80バーツです。
ホアヒン行き最終便は18:00なので、乗り遅れないようにしましょう。
こういったロットゥー乗り場は場所が変更することが珍しくないので、念のためトゥクトゥクドライバー等にホアヒン行きのロットゥー乗り場の場所を聞くのがベターです。
心配であれば列車で行くかタクシーを利用しましょう。
カオルアン洞窟の開放時間
- 毎日8:30〜16:00まで
- 公式Facebook
合わせて観光したいプラナコーンキリ歴史公園
せっかくペッチャブリーまできたので、どうせならカオルアン洞窟周辺の見所も観光しましょう。
有名な観光名所と言えば、「プラナコーンキリ国立歴史公園(英:Phra Nakhon Khiri/タイ語:อุทยานประวัติศาสตร์พระนครคีรี)」です。
カオルアン洞窟からの距離は約3km、トゥクトゥクで100バーツ程度でアクセスできます。
プラナコーンキリ国立歴史公園は、高さ約100mの丘の上に建つ宮殿です。
ラーマ4世が夏に休暇を過ごすために建てました。
現在では博物館・展望台として、一般の観光客も立ち入りできます(ただし、宮殿内は写真撮影禁止)。
宮殿内にはラーマ4世がコレクションしていたアンティーク家具等が展示されています。
さすが王族の宮殿だけあって、今見ても豪華としか言えない造りです。
プラナコーンキリ国立歴史公園は、カオルアン洞窟に比べると見た目のインパクトはありませんが、丘の頂上から見えるペッチャブリーの景色は中々良いです。
(頂上から見える景色)
頂上にはいくつかの仏塔も建っています。
プラナコーンキリ国立歴史公園まではケーブルカー(往復40バーツ)で登ります。
急な斜面を徐々に上がるごとに見えるペッチャブリーの全景が綺麗です。
プラナコーンキリ国立歴史公園への入場料は150バーツかかりますが、是非足を運んでみましょう。
開放時間
- 開放時間/毎日8:00〜16:00まで
- 公式サイト
入場料
- 入場料金/150バーツ
- ケーブルカー料金/往復40バーツ
神秘的な洞窟。行って良かった
とても面白い洞窟でした。
タイには様々な寺院が存在しますが、『洞窟 × 寺院』という組み合わせは面白いです。
仏教や寺院観光に興味がない人でも楽しめるでしょう。
バンコクからは片道3時間近くかかりますが、是非行ってみて欲しいです。
ホアヒン旅行を予定している人であれば、必ず足を運ぶべきと言えるくらいインパクトのある場所でした。
その他、ホアヒンのおすすめ観光地については、以下の記事を参考にどうぞ。
カオルアン洞窟へ行くならここもおすすめ!神秘的な光が差し込む宮殿「プラヤーナコーン洞窟」
その他、カオルアン洞窟を含め、バンコクから日帰りで観光できる全てのおすすめ観光地については、以下の記事を参考にどうぞ。
ホアヒンに1泊以上滞在する予定の人は、以下の記事も参考にどうぞ。ホアヒンのおすすめホテルを格安〜高級までまとめて紹介しています。