(30日間延長許可のスタンプ)
現在、日本人がノービザでタイに入国(空路・陸路共に)した場合の滞在可能日数は30日以内(29泊30日)と定められています。
30日間もあれば短期旅行なら十分な日数です。そのため、通常はタイ旅行においてビザの有無を気にする必要はありません。
しかし、バックパッカーのように長期の旅行を計画している人であれば、場合によってはタイでの滞在が30日間では足りないこともあるでしょう。
タイを起点に東南アジアを周遊する予定だとしても、あまりにもタイの居心地が良いために、周辺国での滞在予定日数を減らしてでもタイ滞在延長を希望する人は珍しくありません。
そこで今回の記事では、ノービザでタイ入国した人がバンコクのイミグレーションオフィスで滞在可能日数を30日間延長する方法を記載していきます。
イミグレーションでは、1回の入国につき1回の滞在延長手続きが認められています。
滞在日数延長手続きの所要時間は1時間〜2時間程度。申請費用は1,900バーツで可能です。
イミグレーションオフィスまでのアクセスにはバスを利用できるので、節約志向のバックパッカーにとって大きな金銭的負担にはならないでしょう。
以下では滞在日数延長を予定している人に向けて
- ノービザ延長手続きにあたって用意すべき物
- バンコクのイミグレーションオフィスへのアクセス方法
- ノービザ延長申請用紙の記入方法
- 申し込み手続きの様子
を説明しています。
特に英語力も必要ないので、バックパッカー初体験の人でも難なくこなせるでしょう。
<イミグレーションオフィスでのノービザ延長手続き可能時間>
月曜〜金曜の<午前中>8:30〜12:00までと<午後>13:00〜16:30まで
時間内に必ず受付を済ませましょう。
ちなみに、祝日は閉館となります。2023年のタイ祝日についてはこちらを参考に。
<ノービザ滞在日数の延長について>
滞在日数の延長は、入国時に押されたスタンプに記載されている滞在期間の翌日からプラス30日です。
例えば、スタンプに記載されている滞在期限が9月16日までの場合(入国スタンプには「ADMITTED UNTIL 16 SEP 2017」と記載されている)、滞在日数を延長したら10月16日までの滞在が可能になります。
延長手続きをした日が仮に9月10日だったとしても、9月10日からプラス30日になるわけではありません。スタンプに記載されている滞在期限からプラス30日の延長です。
延長手続きを行えるのは「滞在期限が切れる○日前から」といった決まりはないようです。
自分は滞在期限が切れる5日前に行きました。できるだけ滞在期限に近い日に行く方が良いかと思います。
ノービザ滞在の延長手続きにあたって用意すべき物
ノービザでの滞在日数延長手続きにあたって用意しておくべき物は、以下7点です。
- パスポート原本
- 申請料金1,900バーツ
- ボールペン
- 証明写真 x 1枚(縦6cm x 横4cm)/イミグレーションオフィスで撮影可能(100バーツ)
- パスポートの入国スタンプがあるページのコピー/イミグレーションオフィスでコピー可能(2バーツ)
- 出国カードのコピー/イミグレーションオフィスでコピー可能(2バーツ)
- 滞在ホテルの住所をメモしておく(ホテルの名刺を貰っておくと良い)
上記7点の内、
- 証明写真
- パスポートのコピー
- 出国カードのコピー
は事前に揃えるよりもイミグレーションオフィスで撮影なりコピーをしてもらった方が良いです。
あまり細かいことは言われないとは思いますが、万が一撮影やらコピーの仕方が悪いだのと言われたら面倒だからです。
イミグレーションオフィス内にて撮影とコピーをしてくれる場所は後述しています。
イミグレーションオフィスへの行き方
(イミグレーションオフィス。大きくて立派な建物)
バンコクにあるタイランドイミグレーションオフィスは、ドンムアン空港から南西におよそ13kmの場所に位置しています。
イミグレーションオフィスの場所を記したGoogle map
イミグレーションオフィスの周辺にはBTSやMRTなどの電車は走っていません。
そのため、バンコクの主要ツーリストエリアからはタクシーあるいは路線バスを利用してアクセスします。
タクシーでアクセスする場合、スクンビット通り周辺からであれば所要時間は30分〜40分程度。料金は150バーツ前後を見ておけば良いです。
路線バスでアクセスする場合は、BTS モーチット(Mo Chit)の3番出口付近から出ている52番のバスに乗ります。料金は9バーツ。所要時間は20分程度です。
BTS モーチットの3番出口付近から52番のバスに乗る
(ピンク色の四角で囲んである駅がBTS モーチット)
イミグレーションオフィス行きのバスに乗るには、まずBTS モーチットの3番出口を降ります。
3番出口を降りた先にはバス停があります。
ここで52番のバスに乗ります。
(52番のバス)
イミグレーションオフィス手前のCAT(CAT TELECOM PUBLIC COMPANY LIMITED)前で降りる
52番のバスは、イミグレーションオフィスが終点ではないので、イミグレーションオフィスの手前で降りる必要があります。
降り場所の目印となるのは、イミグレーションオフィス手前にあるCAT(CAT TELECOM PUBLIC COMPANY LIMITED)という建物です。
(CAT。入り口に大きく「CAT」と書いてあるので分かりやすい)
CATの場所を記載した地図
バス乗車中は、現在自分がどの辺りを走っているのかを常に確認できるよう、Google Mapを使えるようにしておいた方が良いです。
タイでスマートフォンを使う方法については、以下の記事を参考にどうぞ。
イミグレーションオフィスへ行く全てのバス系統番号や、BTSモーチット近く以外からのバスの乗り場については、
以下のViaBusというバンコク路線図アプリを活用すると簡単に把握できます。
このアプリがあれば、ヴィクトリーモニュメントやカオサンなど、モーチット以外からでも迷うことなく路線バス路線に乗れます。
アプリの詳しい使い方については、以下の記事を参考にどうぞ。
⇒バンコクの路線バスを乗りこなせる便利な路線図ルートアプリ『Via Bus』
バスを降りたらモーターサイ(バイクタクシー)に乗ってイミグレーションオフィスへ
バス停を降りて進行方向を200mほど直進すると、左手に待機中のモーターサイ(バイクタクシー)が複数台停まっています。
イミグレショーンオフィスまでは、彼らに乗せてもらうと早いです。料金は20バーツ。
「イミグレーションオフィス」と言えば理解してもらえます。
撮影 & コピーブースと延長申請ブースの場所
イミグレーション内には上写真のMAPがあります。各ゲートの場所を基準にすると、位置関係を掴みやすいです。
滞在日数延長を申請するブース(Immigration Division1)はゲート1とゲート2の付近、写真撮影 & コピーをするブースはゲート3付近から地下1階に降りた場所付近にあります。
写真撮影 & コピーをするブース
ゲート3付近から地下1階に降りると、上写真のような店舗があります。
店舗の店員は、外国人が申請用の写真と各書類のコピーを取りに来ていることを理解しているので、「For visa」とだけ告げて入国カード付きのパスポートを渡せばコピーを取ってくれます。
また、写真撮影も同時に行ってくれます。
- 証明写真(縦6cm x 横4cm)/料金:100バーツ
- パスポートの入国スタンプがあるページのコピー/料金:2バーツ
- パスポートの出国カードがあるページのコピー/料金:2バーツ
の3点をここで揃えたら、滞在日数延長ブースへ向かいましょう。
申請用紙の記入方法
(IMMIGRATION DIVISION。滞在日数延長申請ブース)
申請ブースに入ったら、カウンターで申請用紙を貰います。
申請用紙の記入場所は表面と裏面の両方です。記入方法は以下を参考にどうぞ。
なお、記入は全てアルファベットと数字のみです。
表面の記入
<上から>
- Written at = Bangkok
- Date Month Year = 今日の日付(日、月、年)
- Family name = 姓
- First name = 名
- Age = 年齢
- Date of Birth = 誕生日
- Place of Birth = 出生地
- Nationality = 国籍(Japanese)
- Passport or travel document No. = パスポート番号
- Date of issue = パスポート発行日
- Month Year = 発行月、発行年
- Issued at = 発行場所
- Valid until date = 有効日
- Month Year = 有効月、有効年
- Arrived by = 入国時の乗り物(飛行機ならPlane)
- From = どこから来たか(Tokyoなど)
- Part of Arrival = 入国地(Bangkokなど)
- Date Month Year = 入国日
- Arrival Departure Card = 無記入で良い
- for…days = 30
- Reasons of extension = Tourist
裏面の記入
<上から>
- Address in Thailand = 滞在先(ホテル)名と部屋番号
- This application written by = 自分の名前
- Address No. = (ホテル住所の)番地
- Road = 通りの名前
- Subdistrict = 町
- District = 市
- Province = 県
- Signature = サイン
延長の申請手続き
申請用紙を記入し終わったら受付へ案内されます。
受付に申請用紙を渡し、番号札を発券してもらいます。
(番号札)
番号札を貰ったら、書かれてあるブース番号のカウンター(上の場合K1の26か27カウンター)付近で待ちます。
自分に順番が回ってきたら自分の番号(上写真の場合87)が表示されアナウンスされるので、係員がいるブースに入ります。
ブースに入ってパスポートと申請料金1,900バーツを渡したら、パスポートに滞在期間延長のスタンプを押されて完了です。
特に何かを聞かれたりすることはありませんでした。
イミグレーションオフィスからBTS モーチットまでバスで帰る
申請を終えてイミグレーションオフィスの外に出たら、バイクタクシーやタクシーが客待ちしているので帰りの足確保は容易です。
バスで帰る場合、バイクタクシーに「アウトサイド」とだけ伝えたら、行きの時に降りたバス停付近まで乗せて行ってくれます。料金は行きと同様に20バーツ。
帰りのバス停は、行きの時とは進行方向が逆なので、CAT前の陸橋を渡って反対車線へ行きます。
陸橋を降りたら進行方向に50mほど直進すると、バス停があります。
(バス停)
あとは、行きの時と同様に52番のバスに乗ります。
料金も行きの時と同様に9バーツです。
BTS モーチットの目の前まで行くので、BTSで降りて自分のホテルへ帰ります。
今回、自分で初めて滞在日数を延長してみて、最初は色々と小難しいのではないかと懸念していましたが、やってみると簡単でした。
長期滞在者は「やっぱりもう少しバンコクにいたい、他の国はまた後で」と思うことは高い確率であるでしょう。
そのため、今回の記事は、これからタイでの長期旅行を検討している人にとって知っていて損はない情報かと思います。
バンコクのおすすめ観光地まとめについては、以下の記事を参考にどうぞ。
バンコクの珍スポットまとめ。せっかく滞在日数が伸びたのであれば、是非珍スポットにも足を運んでみてはいかがでしょうか。
バンコクのおすすめホテルまとめ。エリアの解説とあわせてコスパの高いホテルのみを紹介しています。