ワットパクナムというタイのバンコクにある寺院。日本人観光客から大人気のスポット。

プッタクナーロム室

(ワットパクナムの5階にある仏舎利奉安塔ぶっしゃりほうあんとう仏伝図ぶつでんず。ワットパクナム最大の見所)

タイの寺院と言えば、きらびやかな装飾とエキゾチックな雰囲気が特徴です。

王室にゆかりのある三大寺院をはじめ、世界遺産のアユタヤ遺跡など、タイ各地にある寺院や仏塔、仏像は仏教文化の遺産として多くの観光客を魅了しています。

有名観光地とされる寺院には、建築様式や仏像、仏塔などに何かしらの大きな特徴があり、また寺院によっては預かるご利益が異なります。

そのため、ある寺院はパワースポットとして知られ、またある寺院は珍スポットとして知られているのもタイ寺院の面白い所です。

 

今回の記事で紹介するワットパクナムは、定番観光地というわけではありませんが、日本人観光客からの人気が急上昇している寺院です。

最大の見所となるのは、緑色のガラスで造られた仏塔と仏塔頭上のドーム型の天井に描かれた仏伝図(冒頭写真)。他の寺院にはない神秘的な雰囲気を醸し出しています。

寺院では日本語のパンフレットを貰えるので、予備知識がなくても楽しめます。

ワットパクナムの日本語パンフレット

(日本語パンフレット。ワットパクナムから最寄駅までの帰り方も記載されている)

また、ワットパクナムは千葉県(成田空港近く)に支院が存在します。日本との間に深い縁を感じられるのも、日本人観光客からの人気を集めている理由と言えるでしょう。

参考 ワットパクナム寺院日本別院在東京タイ王国大使館

今回の記事では

  • ワットパクナムの見所詳細
  • アクセス方法

の2点について詳しく記載していきます。

興味がわいた方は、是非訪れてみてはいかがでしょうか。

ワットパクナム(Wat Paknam Phasicharoen)とは

ワットパクナム大仏塔

(寺院内にあるワットパクナム大仏塔。冒頭写真の仏舎利奉安塔は大仏塔内の5階にある)

ワットパクナム(正式名称:ワットパクナム パシーチャローン・トンブリー/タイ語:วัดปากน้ำภาษีเจริญ)は、アユタヤ時代に設立されました(設立の正確な日付は不明)。

寺院で頂いたパンフレットによれば、寺院内にある上写真のワットパクナム大仏塔は、タイ国王陛下と王妃陛下72歳の記念として建設されたとのこと。

 

ワットパクナムが全国的に有名となった理由には、前僧正そうじょう(僧侶の中でも最上級の官職)の故・ルアンポーソッド(1884-1959)による功績が大きかったためとされています。

(故・ルアンポーソッド)

ルアンポーソッドの金製仏像

(ルアンポーソッドの金製仏像)

故・ルアンポーソッドは、これまでにない新たな座禅・瞑想方法を説いた人物として、当初は当局からの批判もあったものの、結果的には今日までタイ国内において大きな影響力を与えた人物として認識されています。

寺院内にあるワットパクナム大仏塔は、故・ルアンポーソッド氏の帰依を表す場所であり、仏教徒の信仰を集める象徴的な場所であるとパンフレットで紹介されています。

 

ルアンポーソッドの写真

ちなみに、バンコクの飲食店などでは、ルアン・ポーソッド氏の写真が飾ってあるのを度々見かけます。

ルアン・ポーソッド氏が影響力のある人物であることがよくわかる。

ワットパクナム大仏塔

寺院内で一際目立つワットパクナム大仏塔の存在は、ワットパクナム観光のハイライトであり、同時に観光客から人気を博している理由でもあります。

大仏塔の高さは80メートル。

京都・東寺の五重塔(高さ約55m)を凌ぐので、それなりに見た目のインパクトを感じられます。ちなみに、ワット・アルン(高さ約75m)よりも高い。

下から見た大仏塔

(下から見た大仏塔)

ワットパクナムの観光

ワットパクナム大仏塔の内部には、合計で5つのフロアが存在しています。

以下に寺院で頂いたパンフレットに書いてある各フロアの特徴を記載しています。

  • 5階:プッタクナーロム室(仏舎利奉安と仏伝図がある)
  • 4階:タンマクナーロム室(ルアンポーソッド師の金製仏像がある)
  • 3階:サンマクナーロム室(博物館)
  • 2階:タンクナーロム室(儀式行事、会議、瞑想をする場所)
  • 1階:タイ芸術・文化遺産を展示

 

ワットパクナムの2階

2階。儀式行事、会議、瞑想をするタンクナーロム室。奥にはプミポン国王の肖像画がある。

 

ワットパクナムの3階

3階。仏像などが展示されている博物館。

 

ワットパクナムの4階

4階にはルアンポーソッド師の金製仏像がある。このフロアはタンブンする場所としても使われています。

5階/ガラス仏塔と仏伝図が美しいプッタクナーロム室

ワットパクナムの5階

最上階となる5階には、ワットパクナム最大のハイライトである緑色のガラスで造られた仏舎利奉安塔と、塔頭上に仏伝図が描かれています。

プッタクナーロム室

この仏伝図については、「CGのようだ」「プラネタリウムみたい」「神秘的」などの様々な感想を聞きますが、個人的にはサイケデリックの一言に尽きるかと思います。

自分は趣味として1960年代後半頃に流行したサイケデリック・ロックのレコードを集めていた時期があったのですが、上の写真なんてまさにサイケデリック・ロックのレコードのジャケットに使われていそうな雰囲気。

神聖な場所にふさわしいとは思えない派手な配色の組み合わせがそそります。

自分は一度も体験したことはありませんが、うまく瞑想状態に入ると実は心が落ち着くというよりサイケ系のドラッグを使用している時と同じ状態に入ると聞いたことがあります。

失礼ですが、この仏伝図を描いた人は、こうしたことを知っている上で、優れた瞑想状態を誘発させるためにこの配色を選んだのではないのだろうか…そんなことを想像させる場所でした。

ワットパクナムの5階

日本人にはない芸術的感覚が至る所で垣間見えます。

 

ワットパクナムの5階から見える景色

(5階から見える景色。中々気持ちが良い)

周辺のワットクンチャンというB級スポットにも足を運ぼう

ワットクンチャン

ワットパクナムから伸びる橋を渡った対岸には、ワットクンチャン(Wat Khun Chan)という名の変わった寺院があります(上写真)。

仏塔の入り口にトラやオウム、馬の彫刻が並ぶ奇抜な寺院です。

MAP

ワットクンチャンにかかる橋

(ワットパクナムからワットクンチャンへは、両寺院の間にかかる橋を渡る)

ワットクンチャンの仏像

ワットクンチャンは、奇抜な仏像や彫刻が並んでいるだけで、それ以上でもそれ以下でもない場所だと個人的には思いますが、ワットパクナムに来たならばついでに足を運んでみてはいかがでしょうか。

ワットパクナム参拝時の服装

パンフレットには、「観光の際は露出度の高い服装を避けること」と記載されていますが、自分は短パンにTシャツで入れました。

院内では靴を脱ぐのでサンダルでの来院も可能です(脱いだ靴やサンダルは備え付けの袋に入れて持ち運ぶ)。

タンクトップやミニスカートなど、よっぽど露出度の高い服装でない限り、服装に気を使う必要はありません。

男性なら、半袖と長ズボンであれば絶対に問題ないです。女性は、Tシャツにロングスカート、あるいはタイパンツや七部丈パンツ、その他マキシワンピやガウチョなどで問題ありません。

万が一露出度の高い服装で来院した場合は、ズボンや上着代わりに羽織を貸してもらえます。

ワットパクナムへの行き方と住所

ワットパクナムへの行くには、以下3つの方法があります。

  • ワットパクナムの最寄りBTSからタクシーあるいはソンテウに乗る
  • 路線バスでアクセスする
  • ツアーを利用する

最も簡単なのはワットパクナム最寄りのBTSからタクシーに乗ることです。ただ、海外旅行に慣れていない人や郊外の観光地を含め効率的に回りたい人はツアーを利用するのもあり。

路線バスは一番安いアクセス方法ですが、上級者向け。海外旅行慣れしている人以外にはおすすめできません。

以下で各アクセス方法について詳しく解説します。

ワットパクナムの住所

  • タイ語 = ซอยปากน้ำ ถนนเทอดไทย ปากคลองภาษีเจริญ ภาษีเจริญ กรุงเทพฯ 10160
  • 英語 = Soi Pak Nam, Thoet Thai Road | Pak Khlong Phasi Charoen, Phasi Charoen, Bangkok 10160

ワットパクナムの最寄りBTSからタクシーまたはソンテウでアクセスする

ワットパクナムの最寄り駅は、以下の2駅存在します。

  • BTS ウタカート(Wutthakat)
  • BTS タラートプルー(Talat  Phulu)

BTSタラートブルーとBTSウタカート

(ピンク色の四角で囲んでいるのがBTSタラートプルーとBTSウタカート)

各BTSとワットパクナムの位置関係

ワットパクナムとBTSタラートプルー・BTSウタカートの位置関係

BTS タラートプルーからでもBTS ウタカートからでも、ワットパクナムへの距離は約1.5kmです。徒歩で行けないこともないですが、少々疲れる距離。

両BTSからタクシーを利用するのがベター。タクシーであればワットパクナムまでの所要時間は10分弱。運賃は約40バーツです。

運転手には「ワットパクナム」と言うか、伝わらなかった場合はワットパクナムのタイ語表記「วัดปากน้ำ ภาษีเจริญ」を見せると良いです。

 

BTS タラートプルーに限っては、タクシー以外に巡回するソンテウに乗ってもアクセスできます。

BTS タラートプルーから巡回するソンテウに乗ってアクセスする

ソンテウは運賃がたったの7バーツ(2018年11月現在)なので、バックパッカーなどの節約旅行者はソンテウを利用すると良いでしょう。

ソンテウ乗り場は、BTS タラートプルーの2番出口を降りた場所にあります。

BTSタラートプルーの2番出口

(BTSタラートプルーの2番出口)

2番出口を降りた場所に立っていると、赤色のソンテウがやってきます。

ワットパクナム行きソンテウ

注意しておきたいのは、巡回するソンテウの中にはワットパクナム行き以外のソンテウも存在します

そのため、ソンテウに乗る際は、必ず運転手に「ワットパクナム?」と聞いてから乗りましょう。

最初に確認しておけば乗り間違えることはありませんし、ワットパクナムに到着したら運転手が教えてくれます。

路線バスでアクセスする

路線バスは上級者向けですが、バンコク各所から10バーツ前後でアクセスできるため、最も安い交通手段と言えます。

ただし、最寄りバス停からワットパクナムまでは距離が約500mあること。加えて、該当のバス路線はスクンビットを通っていないため、人によってはBTSの方が断然利用しやすいでしょう。

4番バスで終点のPhasi Charoen Pier Bus Terminal(4)へ

バンコクの4番バス

(4番バス)

ワットパクナム近くを通る路線バスの系統番号は4番です。ワットパクナムへは、4番バスの終点「バス停名:Phasi Charoen Pier Bus Terminal(4)」から距離約500m、徒歩約7分でアクセスできます。

4番バスのルートは以下画像の通り

4番バスのルート

4番バスのルートを旅行者に重要がある場所に限定すると、以下の3バス停を通ります。

  • ルンピニー公園前(バス停名:U Chu Liang Building)
  • BTS サラデーン(MRTシーロム)近くのチュラロンコン病院前(クラウン プラザ バンコク ホテル前でもある)(バス停名:Opposite Chulalongkorn Hospital)
  • MRT ファランポーン4番出口前(バス停名:Hua Lamphong MRT Station Exit 4)

4番バス終点のバス停「Phasi Charoen Pier Bus Terminal(4)」からワットパクナムまでは徒歩で7分程度。

4番バスの終点からワットパクナムへの地図

先述したように、最寄りバス停から少々歩くことと、スクンビット界隈を通っていないので、決して使い勝手が良いとは言えないです。

BTSとタクシーを使ってもそれほど料金がかかるわけではないので、余程路線バスを使ってみたい人以外はBTSとタクシーでのアクセスがベターと言えるでしょう。

路線バスMAPアプリを活用しよう

ワットパクナム最寄りのバス停『TPhasi Charoen Pier Bus Terminal(4)』に停車する全てのバス系統番号や、4番バスに乗れる全てのバス停留所については
以下のViaBusというバンコク路線バスMAPアプリを活用すると簡単に把握できます。

ViaBus

ViaBus

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MRTファランポーンからワットパクナムへのバス路線図

アプリの詳しい使い方については、以下の記事を参考にどうぞ。
バンコクの路線バスを乗りこなせる便利な路線図ルートアプリ『Via Bus』

タイに慣れていない人はツアーを使うのがおすすめ

タイ旅行が初めての人やタイにまだ慣れていない人は、送迎 + 日本語ガイド付きのツアーを利用するのもおすすめです。

>>>ワットパクナム観光ツアー【ホテル送迎 + 日本語ガイド付き】

ツアーではワットパクナム以外にもワットクンチャン、その他に2つの魅力的な寺院を観光できます。また、日本語ガイドがいるので安心感があります。

スケジュールは午後発なのでゆっくりと準備できるでしょう。

 

もし、観光を土日に予定しているのであれば、人気観光地であるピンクのガネーシャタラートロットファイ・ラチャダーを1日で同時に周るツアーもおすすめです。

>>>ワットパクナム + ピンクのガネーシャ + タラートロットファイ・ラチャダー観光ツアー【往復送迎 + 日本語ガイド付き/土日限定】

各観光地は離れているため、通常は1日で3ヶ所を周るのは難しいです。

しかし、ツアーであれば送迎バンに乗れるので、タイ滞在が3泊や4泊などの短い人はツアーを利用した方が効率良く観光地を周れます。

ワットパクナムの拝観時間と拝観料金

拝観時間

  • 8:00〜18:00
  • 休館日:なし
  • 午後からは多くの日本人観光客が拝観します。人が映っていない写真を撮りたい人は、出来るだけ早い時間に行くのがベター

拝観料金

無料

インスタ映え流行の影で迷惑旅行客が増加

ワットパクナムにある日本語の注意書き

(ワットパクナムにある日本語の注意書き。以前はなかった)

ワットパクナムの仏塔は、そのプラネタリウムのような美しい見た目が話題となり、日本人を中心にインスタ映えスポットとして知られています。

実際にインスタで検索すると、仏舎利奉安塔ぶっしゃりほうあんとう仏伝図ぶつでんずの前で様々なポーズをキメている投稿がいくつも見つかります。

しかし、ワットパクナムはタイでは足を向けて寝られないほど格式の高い寺院です。インスタ映えするのは確かですが、敬意を払って拝観するべきと言えるでしょう。

最近ではインスタ映えを狙ってジャンプ姿を撮影したり、うるさい日本人が増えてきたため、ワットパクナムに訪れるタイ人達の中には苛立ちを覚えている人もいるとのこと。

参考 バンコク寺院に群がる日本人観光客 “インスタ映えスポット”で迷惑行為連発東スポWeb

日本でも、神聖な場所で場にそぐわない言動の外国人旅行者を見かけたら、良い気分はしないはず。

ワットパクナムは神聖な場所なので、静かに拝観することを心がけたいです。

 

ワットパクナムの他、バンコクで行くべきおすすめの観光地については、以下の記事を参考にどうぞ。

バンコクのワットプラケオ
バンコク観光の完全ガイド。市内と郊外のおすすめスポットを全て紹介。

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