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タイは親日国家として有名です。
ことバンコクのような都会においては、和風の飲食店や温泉施設、着付け教室に剣道教室など、当たり前のように日本文化が溢れています。
そして驚いたことに、近年はタイ各地に旅館や和風の宿泊施設まで続々と開業しています。
筆者もタイで複数の旅館に泊まりましたが、タイの和風ホテルは面白いです。
所謂「なんちゃって日本」ではなく、結構本格的です。宿泊施設によっては温泉や庭園が併設されていたり、もちろん畳部屋で敷布団と言った設備も整えています。
今回の記事では、そんな魅力溢れる旅館や和風の宿泊施設12軒を紹介します。
いずれもチェンマイやバンコク、カオヤイなど日本人旅行者に人気の場所に位置しています。
旅先で日本文化に触れたい人は宿泊してみてはいかがでしょうか。
チェンマイの旅館・温泉リゾート5軒
日本人に人気の観光都市、北方の薔薇チェンマイにある5軒の旅館と和風宿泊施設。
あしたホステル(Archita Hostel)
チェンマイ旧市街の南側、セーンプン門から徒歩約5分(距離約400m)の場所に位置する和風の格安ホステル。
ドミトリールームが主ですが、ダブルルームなどの個室もあります。ただ、いずれもバスルームは共同であるため、節約旅行者向けの宿泊施設です。
格安ホステルとは言え、ホステル内には庭園があり共用スペースも和風です。写真だけを見ると完全に日本。
共用部の床は畳です。客室は狭いながらも、敷布団でしっかり日本を演出しています。手入れされた和風の庭園も、清涼感があって癒されます。
格安旅行を楽しむバックパッカーなどであれば、1日はこうした風変わりなホステルに泊まってみるのも話のネタになって面白いでしょう。
格安ホテルだけに外国人の宿泊客も多いです。当然日本文化に興味がある人ばかりなので交流をもちやすいです。
チェンマイ旧市街に位置しているため、寺院観光に便利な立地なのも良いです。
ハイキン リョカン(Haikin Ryokan)
サタデーマーケットが開催されるウアラーイ通り(Wua Lai Rd)に位置する和風ホテル。
客室は畳ではありませんが、ホテル内には大浴場の他にサウナもあり、雰囲気は日本です。客室のバスタブが檜浴槽なのも面白いです。
小さいですが、屋上に和風の庭園もあります。
朝食には、鯖の味噌煮などタイ式の和食もあります。
立地も良く、何より大浴場が備えられているのがおすすめのポイントです。大浴場ではタオル等の無料貸し出してくれます。
2015年開業のホテルなので、施設全体にそれほど老朽化は見られません。上述したドミトリースタイルのホテルはちょっと…と思う人におすすめです。
ハイキン旅館の詳細については、以下の宿泊レビューも参考にどうぞ。
利休庵(Rikyuan Chiangmai)
チェンマイ旧市街から南東に徒歩約10分(距離約800m)の場所に位置する小ぢんまりとした旅館。
手入れされた庭園がある他、日本食の朝食、着物の貸し出しもある本格的な旅館です。
1人用の部屋以外に、2〜4人用の部屋も完備しているため、子連れ旅行でも利用できます。
ホテルから約1kmの場所にはチェンマイナイトバザールが位置しているため、立地も結構良いです。
ただ、宿泊料金が意外にも若干高い印象です(シーズンによって変動あり)。以下は客室ごとの1泊の宿泊料金目安。
- シングルルーム / 1,500バーツ
- ダブルルーム / 1,990バーツ
- 3人部屋 / 3,500バーツ
- 4人部屋 / 4,000バーツ
バンコクだとありえる金額ですが、総じてホテル費が安いチェンマイでは少々高いです。旅館は普通のホテルより維持費がかかるでしょうから仕方ないと言えば仕方ありませんが。
とは言え、この良い意味で場末感漂う外観といい、内装の本格的な和風具合といい、一度は宿泊みてみたい旅館です。
特に朝食はかなり美味しそう。日本文化が恋しいタイ在住の人なら満足度の高い滞在になるのではないでしょうか。
各ホテル予約サイトには掲載していないため、予約は公式のFacebookからのみとなります(英語対応可)。
ヒノキ ホテル(Hinoki Hotel)
チェンマイ旧市街からの距離約7km(車で約13分)離れた場所に位置するホテル。コンドミニアムをホテルに改装しています。
「和室」と名付けられたツインルームが1泊3,000円前後。立地は観光に便利とは言えませんが、低価格の和風施設に泊まりたい人にはおすすめ。
また、ホテル内には「温泉」と名付けられた共同の大浴場を完備しています。
大浴場付きの和風エコノミーホテルと言ったところでしょうか。
2018年開業なので、比較的新しいのも良い。また、トイレはウォシュレット付き。
立地はそこまで重視せず、とりあえず低価格で和風のホテルに泊まりたい人なら満足できるでしょう。
※アゴダの方が他サイトよりも1,000〜1,500円ほど安いことが多いです。
オンセン アット モンチャム(Onsen @ Moncham)
チェンマイ旧市街から車で約1時間(距離約36km)のモンチェムに位置する高級志向の和風ホテル。
2020年、コロナ禍にも関わらず予約が埋まり、タイ人からのあまりの人気ぶりに日本でもテレビ等のニュースで取り上げられました。
ANNニュースでモンチェムの旅館が特集されてる😆ここ泊まりたいんだよな〜。来年1月末まで予約が埋まって大人気だそうです。https://t.co/2tiWLcNihn pic.twitter.com/I1sittrthR
? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) December 29, 2020
中心街からは離れた場所に位置しているため、足がある人もしくは基本的にグラブタクシー等で移動する人向け。
1泊の宿泊料金は15,000円前後と五つ星ホテル並の料金ですが、施設内容は料金以上に素晴らしいです。
まず、ホテル周辺は丘陵に囲まれているため山々の清々しい景観がのぞめます。
また、ホテル内には大浴場や露天風呂が設置されている他、景色がのぞめるレストランもあります。
車でしか行けない奥地に位置しているだけあってホテルの敷地が広く、眺望を際立たせるよう施設の造りを工夫しているのが素晴らしいです。
山々がのぞめる景観があるだけで旅館としての質が上がります。清々しい気持ちで滞在できるでしょう。
これほど設備が整ったホテルであれば、日本だと1泊3〜4万円はするのではないでしょうか。
市街地から離れているため、立地は良くないです。基本的にはおこもりステイとなるでしょう。
そのため、チェンマイ旅行の最終日に1泊のみ滞在するのがおすすめです。
↓↓プロモーションビデオも素敵です。
チェンライで大人気!!トトロに会える「旅館カフェ(Ryokan Cafe)」
チェンライ市街から車で約20分(距離約15km)の場所に位置する和風のカフェ兼旅館。
ジブリの「トトロ」のバス停シーンをイメージしたオブジェや、ドラえもんと空き地(土管もある)のオブジェがあったりと、かなりの親日感を感じられるカフェです。
チェンライ市街地から少々距離があるためカフェ利用のみの人が多いですが、旅館も併設されているため宿泊も可能です。
旅館は畳部屋で小さいですが、庭園やテラスもある本格的な旅館施設です。
ドアは障子、ちゃぶ台の上には急須とお茶も完備してあって雰囲気は日本そのもの。浴衣も備えられています。
旅館カフェがあるエリアは田舎町であり、オーナーは旅館周辺の風景が日本の田舎と共通するものがあると感じ旅館を作ったとのこと。
そのため、旅館やカフェも素晴らしいですが、日本の田舎を感じる素朴な景観も好感が持てます。
ただ、立地が良くない(市街地から離れている)のと宿泊料金が少々高めです。そのため、個人的には1泊利用が良いかと思います。
宿泊料金はシーズンによっても異なりますが、二人部屋で1泊4,500バーツ(朝食込み)。二人以上の場合は一名につき750バーツ追加になります。
高いのでカフェ利用だけでも良いでしょう。
- カフェ営業時間 / 毎日9:00〜18:30
- 場所の詳細⇒GoogleMap
- 宿泊予約は公式のFacebookページより受け付けています
チェンライの旅館カフェ詳細については、以下の訪問レポートも参考にどうぞ。チェンライ旅行ではマストなカフェです。
バンコクにある和風の宿泊施設3軒
繭バンコク(MAYU Bangkok Japanese Style Hotel)
トンローにある日本を再現した旅館「Mayu japanese style hotel」に
日本好きだけど行ったことないタイ人と宿泊しましたこの旅館、まだ開業して3ヶ月なので綺麗です
部屋の中に温泉風の風呂があるのが最高
朝食は豪華タイ人は、浴衣を着たらテンション上がってました
ウケはまあまあ良かったです pic.twitter.com/4lTnyJtuQ2? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) February 23, 2019
BTSトンロー(Thong Lo)から徒歩約10分の場所に位置する旅館。
畳部屋にちゃぶ台、手入れされた庭園がある本格的な旅館です。浴衣も備えられています。バンコクに存在する多くの和風施設の中で、最も日本らしさがある宿泊施設です。
デラックスやスーペリア客室は畳部屋に布団があるだけの部屋ですが、キングスイートバルコニーは客室内にもプライベートの温泉が設備されています。
(ただ、キングスイートバルコニーは1泊20,000円以上するので少々高い)
デラックスやスーペリア客室でも、旅館横にある温泉施設「貸切温泉 アンド スパ」を10%割引で利用できます。
デラックスやスーペリアに宿泊する人は是非利用しましょう。
(貸切温泉 アンド スパ。カップルで一緒に入れる檜風呂温泉)
朝食はもちろん日本食です。
バンコクで気軽に日本を味わいたい時におすすめです。在住者の人でも日本文化が恋しくなった時に宿泊してみてはいかがでしょうか。
繭バンコクの詳細については、以下の宿泊レビューも参考にどうぞ。
柏屋旅館
久しぶりの柏屋旅館☺️
バンコクに旅館って良いね👍https://t.co/Vbncn1WGQe pic.twitter.com/N1GtU26Rem? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) July 27, 2020
BTSプロンポン(Phrom Phong)から徒歩約5分の場所に位置する日本人経営の旅館。
1泊4,000円前後という安さと、BTSから至近距離という立地のため、日本人はじめ日本文化に興味を持っている外国人からも人気の旅館です。
旅館には小さい(シャワーブース3つの広さ)ですが大浴場も併設されています。
昭和の懐かしさを感じるノスタルジックな雰囲気のロビーもあります。このロビーで、風呂上がりに飲むラムネとビールが美味しいです。
客室はスイートであれば畳部屋です。スイートルームには檜風呂も完備。庭園はありませんが十分に日本を感じられる本格的な旅館です。
また、最近のバンコクのホテルにしては珍しく喫煙部屋もあるのが嬉しいところ。
こうした理由から長期滞在する人もいて日本人のファンが多い旅館です。
個人的にもかなり好き。おすすめです。
柏屋旅館の詳細については、以下の宿泊レビューも参考にどうぞ。
温泉付きホテル「グランデセンターポイント トンロー」
次に泊まったホテル「グランデ センターポイント スクンビット55」
BTSトンローから約1km、徒歩15分くらいこのホテルが良かったのは併設されている温泉
5種類の温泉とサウナを使える。1人650バーツ(宿泊者は10%割引)ホテル内には乾燥機付き洗濯機あり
周辺は日本食が多くて結構満足度が高いホテル pic.twitter.com/XAp1lzFZVW? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) September 27, 2018
旅館ではありませんが、中に「レッツ リラックス 温泉スパ」という人気の温泉施設が併設されているホテル。
客室やロビーなど、ホテル内の施設は全て和風ではありません。一般的なシティホテルです。
ただ、ホテル内に併設されている温泉施設が素晴らしくて日本人におすすめできるので紹介します。
(客室は現代風でモダン。五つ星ホテルなので居心地が良い)
最寄りBTSはトンロー(Thong Lo)ですが、BTSからホテルまでの距離は約1km。徒歩約15分です。
立地は最高とまでは言えません。しかし、五つ星ホテルで温泉付きで1泊の宿泊料金が10,000円なので、コスパは非常に高いです。
ホテル5階の温泉。
- 下呂の湯
- シルク風呂
- 炭酸風呂
- マッサージ風呂
- 水風呂
があります。日本から来た友人を連れて来ましたが、かなり満足していました。
広々としていて湯加減も丁度良いです。ホテル宿泊者でなくても入浴可能なので、興味がある人は行ってみましょう。
入浴料金は1人700バーツ(ホテル宿泊者であれば10%割引適用)。
バンコクで気軽に温泉に入れるホテルを探している人におすすめです。
グランデセンター ポイント トンローの詳細については、以下の宿泊レビューも参考にどうぞ。
シラチャの和風ホテル2軒
呉竹荘(Hotel Kuretakeso Thailand Sriracha)
シラチャーの中心街にある「ロビンソン シラチャ」から徒歩約4分、距離約290mの場所に位置している和風ホテル。2019年開業。
外観は普通のビジネスホテルですが、畳の客室や大浴場があり、さすが日本人が多い町シラチャらしく日本を味わえる施設が整っています。
1泊3,000円前後の中級ホテルなので、五つ星ホテルに比べると施設は豪華ではありません。
しかし、大浴場やサウナ、日本の漫画を揃えたコミックコーナー、ランドリーコーナーも設備しています。
日本にあれば普通のビジネスホテルと言ったところですが、タイには中々こうしたコスパの高い和風ホテルは存在しません。
出張でシラチャに来る人にとっては、とても良いホテルではないでしょうか。
朝食には味噌汁や卵料理などの日本食もあり。お手軽な料金で日本を感じられるホテルに宿泊したい人におすすめです。
呉竹荘シラチャの詳細については、以下の宿泊レポートも参考にどうぞ。
ユウレジデンス(Yuu Residence)
ロビンソン・シラチャがあるシラチャー中心街から、車で約7分の場所に位置する日本人向けサービスアパートメント兼ホテル。
部屋自体は普通のサービスアパートメントですが、ホテル施設内に下記の和風施設が設備されています。
- シラチャーで唯一の露天風呂
- 和室の休憩室
- プライベートビーチに架かる日本風の桟橋
(ホテル内の温泉施設。広い。露天風呂もある)
(和室の休憩室。風呂上がりにゆったりとお茶を飲んですごせる)
(プライベートビーチに架かる、日本をイメージした朱塗りの桟橋。ここから見える夕日が綺麗)
これまで筆者はオークウッド系列やカンタリーホテル系列など、タイの様々な日本人向けサービスアパート兼ホテルに宿泊してきました。
その中で、ここまで「和」が混合されたサービスアパートはユウレジデンスだけです。
久しく日本に帰っていない人であれば、ユウレジデンスの和風施設に癒されることでしょう。
実際、筆者もとても落ち着いた気持ちで滞在できました。
客室はオーシャンビュー(子連れ・家族用の2ベッドルームもあり)。
加えてシラチャーの海を一望できるインフィニティプールもあります。
間違いなくシラチャで一番おすすめのホテルです。
シラチャーで和風・日本人向けのホテル施設を探している人は是非。
ユウレジデンスの詳細については、以下の宿泊レビューも参考にどうぞ。
カオヤイの和風リゾート「ゼン ヴィラ カオ ヤイ」
タイ初の国立公園であり世界自然遺産にも登録されている「カオヤイ」にある和風のリゾート。
カオヤイ国立公園の入り口から車で約10分。距離約12kmの場所に位置しています。
カオヤイにはグランピングリゾートや洋風のホテルなど様々な風変わりなホテルが存在しますが、その中でも取り分けて特徴的なリゾートです。
リゾート内には日本庭園の他、畳の共用部や浴衣のレンタルがあり、日本の雰囲気満載。
シーズンによっては1泊の宿泊料金が10,000円を切るのも素晴らしいところ。
ただ、個人的には、ここまで和風なのに温泉が併設されていないのが残念なところ。
悪く言えば、和風という点以外にコレと言った優れた特徴は少ないです。ホテル施設の素晴らしさだけで言えば、その他のカオヤイのおすすめホテルの方が良いかなと言った印象。
とは言え、例えばタイ在住で日本文化が恋しい人であれば、カオヤイ観光ついでに宿泊するのはありかなと思います。
シーズンによってはファミリースイートでも1泊12,000円前後で宿泊できるため、カオヤイの五つ星リゾートにしてはそこまで高くないです。個人的にも現在気になっているホテル。
その他、ホテルではありませんが、バンコクに存在する和風のレトロカフェもおすすめです。タイにある日本的施設に興味がある人なら面白いと感じるでしょう。
日本らしさとは真逆!タイといえば寺院。タイで絶対に行きたい美しい寺院のまとめは以下の記事をどうぞ。