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自分がタイを好きになった理由はいろいろありますが、タイ人の親日度も理由の一つとして挙げることができるでしょう。
タイ人の対日感情というのは非常に良いです。
旅行者や在住者などの個人、または国の観点から見ても、日本に対する好感度は年々上昇の一途をたどっているように見えます。
タイではとっくに「時代は日本」が始まっていたのです。
日本食レストランの普及
タイ人が日本の文化を好んでいるというのは、首都バンコクへ旅行に来れば一目瞭然です。
わかりやすいのが、日本食の普及です。
今日読んだバンコク週報によれば、タイ全土では2007年から毎年200店舗近くの日本食レストランが開店しているとのこと。
更に、日本食レストラン海外普及推進機構と日本貿易振興機構での共同調査では、タイにある日本食レストランの数は2020年時点で4,094店舗にのぼると発表されました。
その内バンコクでの店舗数は1,415店。
これはタイ人の味覚が「世界の中華」を差し置いて、ヘルシーで新鮮な日本食を好むようになってきたからだと言えるでしょう。
2013年12月に日本貿易振興機構(JETRO)がバンコクで実施した「日本食品に対する海外消費者アンケート調査」で、好きな外国料理1位は2位の中華料理(12・8%)を大きく引き離し、日本食(66・6%)であった。
実際、多くの旅行者が足を運ぶバンコクのBTS(高架鉄道)路線上では、これでもかというほどに日本食レストランが目につきます。
(ショッピングモールの日本食コーナー。日本にあるフードコーナーとなんら変わりない。)
洋食やインド料理など諸外国のレストランもありますが、ショッピングモールの1フロア全部を日本食レストランにするというド派手なアクションを起こしているのは日本食だけです。
タイ料理と比べると値段はかなり高価ですが、それでも多くのタイ人の姿が見られるのには、日本料理が持つブランド力も感じられます。
ちなみに、自分のタイ人彼女も日本食が大好きで、機嫌が悪い時にうどん屋に連れて行ってあげると少しばかり気を良くしてくれます。
温厚な日本人の性格は、ヘルシーな炭水化物によって出来ているのかもしれないですね。
(バンコクのうどん屋。来店時と退店時にタイ人の店員達が声をそろえて「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」を言ってくれた)
2021年、遂にスシローがタイに進出
日本食の勢いは止まることを知らず、なんと2021年3月にはスシローまでもがタイ初の進出を果たしました。
参考 《日系進出》スシロー、タイ1号店が開業NNA アジア経済ニュース
タイでは寿司の存在自体は珍しくありません。タイ人向けの寿司(日本人から見たら紛い物)は屋台等で多々見かけます。
しかし、スシローはあくまで日本品質にこだわった「日本の寿司」を提供する350席もの(スシローとしては世界最大規模)の店舗を出店。
開店初日は1時間以上の待ちが発生するほどの大賑わいを見せました。
ここまで本格的に日本食は普及しているのです。
サブカルチャーの浸透。BNK48人気の爆発
(タラート ロットファイ シーナカリンにある日本アニメのフィギア店)
日本のサブカルチャーの海外輸出と言えば、近年の西洋におけるアニメやロリータファッションなどの浸透が目まぐるしいですが、タイにおいてもその加熱ぶりはすごいです。
バンコクでも、メイド喫茶やカードゲームなどの日本で一般的に言われる「オタク」を狙った店が出店し始めているのには驚きました。
(メイド喫茶「めいどりーみん」)
(日本の漫画やフィギアの店「OH!anime」)
自分が前々回の訪タイ時に、特に驚いたのがターミナル21という大きなショッピングモールで開催されていたガンプラ(ガンダムのプラモデル)の展示です。
タイで大規模なガンダムフェアが行われているとは…福岡でもここまで大規模なのは見たことはありません。
普段はフィギアやメイド、プラモデルなどには興味がないのですが、旅先でこういった日本のカルチャーを見るとやはり嬉しくなります。
また、大多数のタイ人(特に若者)が、日本発の著作物を見た時に、それらが中国産の偽物なのか日本産の本物なのかを見分けることができる目を持っているのは、こういう場や店がきちんとした日本のカルチャーを発信しているからなんだろうなと納得もできました。
(中国産の偽物のクオリティが低すぎるというのも理由としてあげられますが)
BNK48の人気が急上昇中
日本の国民的アイドルであるAKB48ですが、現在マニラ(フィリピン)や台北(台湾)、ジャカルタ(インドネシア) 、バンコク(タイ)にて海外姉妹グループが展開していることは、ご存知の方も多いでしょう。
その中の一つである、タイ・バンコクのBNK48は、今やタイで「国民的アイドル」と言えるほどに人気が急上昇しています。
BNK48の主要メンバーが務めるタイの飲料水「ラクタソイ(Lactasoy)」のCM。
途中、日本語で「うまいですっ!」と言っています。
2018年に入ってからは、BNK48関連の映像や音楽をテレビやラジオ、レストランなどで聞かない日はないというくらいタイではBNK48づくしです。その辺の屋台のおばちゃんですら存在を知っています。
タイに来たことがないAKB48ファンがタイに来たらビックリするでしょう。
また、今までタイでモテる女性と言えば、どちらかと言えば「可愛い」というよりも、「美人」「美しい」女性でした。
それがどうでしょう。当初、「14歳〜18歳の”子供”がアイドルになるなんて」と疑問視されていたくらいなのに、今となっては国民的アイドルです。
もちろん、BNK48が所々で日本語を使っていることから分かるように、BNK48ファンのタイ人達も、日本発祥のアイドルグループだということを理解しています。
BNK48の存在も、これまで以上にタイが親日であり続けることに一役買っていると言えるでしょう。
メディアやネット上に見るクールな(?)日本
下の動画はタイ人の若者の間で人気なyoutube動画。
日本の某テレビ番組をUPしているもので、タイ語に吹き替えされています。
このように吹き替えされアップロードされている日本の番組は、しょっちゅうLINEやFACEBOOKを通して回ってきます。
タイ人をFACEBOOK友達に加えているとちょいちょい彼らのニュースフィードにこういった動画があがります。
日本のテレビ番組の斬新すぎる企画がウケているからです。
日本の動画をキッカケに、日本が好きになって遂には日本語を勉強し始めたというタイ人もいるほどです。
また、近年話題となったのが日本を舞台にしたタイの大人気ドラマ「Rising Sun」。
内容は、タイではありがちな恋愛ドラマです。
ただ、恋愛に素敵な景色や場所が欠かせないのは万国共通なわけで、タイ人にとってはそれが日本なのでしょう。
タイ人にとって日本は神秘的で美しい国なのです。(日本人から見てもそうですが)
ちなみに、2014年の日本に訪問したタイからの観光客数は台湾、韓国、中国、香港、米国に次いで6位。約66万ものタイ人が日本を訪れています。
自分が住んでいる福岡でも、首都バンコクから一番近い日本の大都市ということだけあって、都心ではかなりのタイ人を見かけるようになりました。
メディア等での日本の露出は、タイ人の日本好きにますます拍車をかけています。
常用される日本語
あなたは英語以外の言語で「おいしい」を言えますか?
どこかしらの国に関心がある、もしくは何かのキッカケで憶えた人以外は恐らく分からないし興味もないのですよね。
しかし、ほとんどのタイ人が日本語の「おいしい」を知っています。
理由は、タイで売れているお茶の名前が「Oishi」だからです。
(OISHIのお茶。お茶の味についてのレビューは「タイのお茶を完全比較。全部甘いのか?」をご覧ください)
外国語を使った商品が日本で流行れば、誰だってその言葉を知るのは当たり前なので、これは大したことではないのですが、意図的に日本語を使いたがるタイ人もいます。
特に若い女性にその傾向が見られます。
FACEBOOKでの自分のニックネームをあえて日本人名(しかも平仮名や漢字を使って)で書いたり、LINEのプロフィールの吹き出しを日本語で書くのです。
(内容は「あなたに会いたい」など、赤面するような言葉が多いですが、よくわからずに英語を使いたがる日本人と同じような感覚ではなのかもしれませんね。)
ただの旅行者である自分が知り合えるのは、ほとんどが夜の女性なのですが、以前に偶然仲良くなった自称大学生とレストランのウェイターも同じことをしていました。
つまり、日頃から日本人男性と接する機会の多い夜の女性でなくても、日本語を自発的に好んで使う人だってたくさんいるというですね。
鼻の下が伸びる話ですが、日本語を教えて欲しいというタイ人女性とコミュニケーションを取ることも可能です。
※日本語を教えて欲しいという理由で近づく詐欺師もいるので要注意
タニヤ大学
逆のパターンもあります。
バンコクのリトル・トーキョーと呼ばれるタニヤ通りの日本人向けカラオケ店。
(タニヤ通り。日本人だらけ。)
ここのカラオケ店で働いているタイ人女性達は多かれ少なかれ日本語を話せる子が多いです。
単語だけの遊びのレベル程度ではありますが、カラオケ店の女性からタイ語を教わる日本人男性客が多いことからタイ好き旅行者の間ではタニヤ大学とも呼ばれています。
一部の旅行者のせいで日本人が嫌われつつある?
(カオサンロード)
2018年の5月頃、『カオサンの旅行代理店。日本語が通じる店と格安の店。』でも紹介した旅行代理店「サワディーアンコールツアー(Sawadee Angkor Tour)」の丸山氏が書いた記事が、ツイッターをはじめとしたSNSで話題となりました。
内容は、バックパッカーの聖地カオサンロードにて「鬼のような値引き交渉」をする日本人や、資金集め目的で路上パフォーマンスをする日本人旅行者が増えてきたことにより、カオサンで働くタイ人達からの日本人への目が冷ややかになってきたというもの。
最近カオサン通りを歩いていて稀に見かけるのが、日本人学生旅行者の「鬼のような値引き交渉!」・・。
カオサン通りで買い物をする場合、以前は値札を付けずに観光客を狙って高い料金を提示する店が多かったですが、最近は最初から値札を付けているお店が増えてきました。それもほぼ適正料金で。
もしくは、値札がない場合もそれほど高い金額を吹っかけてくると言うのも減ってきような気がします。
おそらく彼ら(お店の人)も値段交渉が面倒臭いのでしょう。
例えば、一般的な露店では100?120バーツ位が適正価格なTシャツなは、以前は値段を聞くと「250バーツ」とか言われて、そこから値引いていくのがとても面倒だったのですが、最近は始めから「150B」などと値札が貼られているパターンが多いです。
短期の旅行者であれば、時間の節約という意味でも、そのまま150バーツで買ってしまってもいいのではないかと。 少なくとも日本で買うよりは安いわけですし・・
ところが日本人旅行者(特に学生さん)は、何年前のガイドブックから情報を得たのか判りませんが、執拗に値引き交渉を仕掛けます。
150Bと値札にあったら、いきなり「50バーツにしろ!」などと・・。そんな値段、卸売りのプラトゥーナム市場やボーべー市場に行っても無理ですから・・ さらに、食べ物やシェイクの屋台、果てにはマッサージ屋まで、とにかく何でも値引き交渉・・。
少数のマナーの悪い旅行者によって、日本人旅行者全体が悪く見られてしまう可能性もあります。
学生でただでさえ資金がなく、または海外が初めてであれば、あらゆる人を疑って「ぼったくられている!本当はもっと安いはず!」と思う気持ちも分かります。
しかし、ある程度、周辺の店舗も見て回れば値段の相場は分かるでしょう。
「聞くだけ無料」というスタンスは悪いことではありませんが、相場を少しもリサーチせずに、とりあえず値切るだけ値切るのはみっともないです。
逆に諸外国の人が日本へ観光にきて、鬼のような値引きをしている光景を多々目撃したら、やはり気分は良くないですよね。
タイでは「金払いが悪い人」は例外なく嫌われます。それはタイ人同士であってもです。
世界屈指と言っても過言ではない親日国タイからの評価を、一部の日本人のせいで落としたくはないものです。
まとめ
最近はテレビでもネット上でも、いかに外国人が日本を好きなのかを特集したコンテンツをよく見るようになりました。
他国からの好感度を気にするのは島国の日本ならではの性質なのかもしれないですね。
であれば、タイを旅行して対日感情に対しての不満は感じないでしょう、それどころかこんなにも日本を好きでいてくれるタイを愛おしくさえ思えてくるのではないのでしょうか。
日本人のタイへの旅行者が150万人を超え、タイに住む日本人の数が6万近くいるのも、こうしたタイ人の日本に対する好感度が要素となっています。
近年、タイ人の間ではタイに存在する旅館、和風の宿泊施設も人気です。
タイの旅館は完成度が高くて、タイ人目線で日本を面白く表現しています。タイの旅館に興味がある人は、以下の記事も参考にどうぞ。
また、近年のバンコクには日本人から見ても満足度の高い温泉・銭湯も次々と開業しています。続々と日本文化が浸透していますね。
初めまして!福岡在住のくみっぺです。
タイ大好きで1年間頑張って働いて、毎年3月にタイに出かけてます。
来年のタイ航空のチケットを取ろうと思ってるのですが、まだセイバー料金が出てません。
いつも、どうやってチケット取ってますか?
突然の質問ですみません。
同じ福岡在住の方と知り、メールさせていただきました。
自分はいつもサプライスという航空券検索サイトで予約しています。
サプライスで検索すると出てきますよ。
参考:海外航空券をとんでもなく安く買う方法