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(ワット・ロカヤスタ)
バンコクへ旅行に行く人の中には、日帰りでアユタヤを観光する人が多いです。アユタヤはバンコクから北へおよそ80km離れた場所に位置していて、車なら約1時間30分でアクセスできます。
アユタヤの見所となる遺跡の殆どは、四方をチャオプラヤ川とその支流で囲まれたアユタヤ旧市街に点在しています。
(アユタヤ旧市街。四方を赤の線の川で囲まれている)
アユタヤ旧市街の直径は東西で約4.5km、南北で約2kmです。それほど広範囲ではないため、アユタヤのレンタルサイクルで自転車を借りれば、半日で十分周れます。
もちろん、郊外の遺跡を含めてアユタヤの見所を全て抑えるのであれば、数日滞在してじっくり観光するのがのぞましいです。
ただ、旅程の都合上、アユタヤに宿泊する時間がない人も多いでしょう。
そこで、今回はバンコクからアユタヤへの日帰り観光を予定している人に向けて、アユタヤ日帰り観光のモデルプランを紹介します。
アユタヤで「ここだけは絶対に抑えておくべき」と言えるインパクトのある遺跡のみをピックアップしているので、時間のない人にはピッタリかと思います。
Google Mapを使ってわかりやすく解説しているので、アユタヤ半日観光を予定している人は是非参考にしてみて下さい。
アユタヤ日帰り観光モデルプラン(スケジュール)
以下はおおまかなスケジュールです。
- 09:00 バンコク(チャトゥチャック ミニバスステーション)からアユタヤ行きロットゥーに乗る
- 10:30 アユタヤ到着 レンタルサイクルで自転車を借りて遺跡観光開始
- 13:30 昼食
- 14:00 遺跡観光再開
- 16:00 遺跡観光終了 レンタルサイクルに自転車を返してバンコク行きロットゥーに乗る
- 17:30 バンコク到着
下記では各スケジュールの詳細を記載しています。
バンコク(チャトゥチャック ミニバスステーション)からアユタヤ行きロットゥーに乗る
(ロットゥー)
バンコクからアユタヤへ行く交通機関には、電車、バス、ロットゥーのいずれかを利用します。
この中で、一番日帰り観光に向いているのがロットゥーと呼ばれるミニバンです。
ロットゥーが日帰り観光に向いている理由は
- アユタヤでの到着場所近くにレンタルサイクルショップがあり、また周辺に遺跡が密集しているので観光しやすい
- 時刻表は存在しないが、頻繁に発着しているので時間の予定を立てやすい
という2点です。
ロットゥー車内
定員は大体13人。上でも述べたように発着の時刻表は存在せず、定員が埋まり次第発車します。
ロットゥーでバンコクからアユタヤへ行くタイ人は多いので、チケット購入後遅くても30分以内には発車します。
バンコクのアユタヤ行きロットゥー乗り場
アユタヤ行きのロットゥーは、以前までBTS ビクトリーモニュメントから出ていましたが、現在はBTS モーチット近くのチャトゥチャック ミニバスステーション(MINIBUS STATION CHATUCHAK)に統一されています。
>>>チャトゥチャック ミニバスステーションの場所(GoogleMap)
チャトゥチャック ミニバスステーションとは、2018年8月1日より運行開始されたバスステーションです。
場所は北バスターミナル(Mo Chit Bus Terminal = モーチットバスターミナル)の真向かいにあります。
北バスターミナル周辺の地図
チャトゥチャック ミニバスステーションの場所を記載した拡大図
チャトゥチャック ミニバスステーションの最寄り駅はBTS モーチット(Mo Chit)ですが、駅からは2kmほど離れています。
駅からはタクシーで向かうのがベターです。
ただ、「チャトゥチャック ミニバスステーション」と言っても発音の違いからかタクシー運転手が理解してくれない可能性があります。
その場合は、以下のチャトゥチャック ミニバスステーションのタイ語表記あるいは写真を見せてみましょう。
- タイ語表記『รถโดยสารขนาดเล็ก จตุจักร』
- カタカナ読みすると⇒『ロッ ドイサーン カナー レッグ(チャトゥチャック)』
(チャトゥチャック ミニバスステーションの外観)
写真を見せても理解してくれない場合は、一旦北バスターミナルまで行ってしまいましょう。
北バスターミナルからはチャトゥチャック ミニバスステーション行きの無料シャトルバスが運行しています。
(チャトゥチャック ミニバスステーション行きの無料シャトルバス)
チャトゥチャック ミニバスステーションには、アルファベット順に複数のチケット売り場が存在しています。アユタヤ行きのロットゥーチケット売り場はBの4番カウンターにあります。
(チケット売り場B)
(アユタヤ行きチケットはB4カウンターで購入できる)
アユタヤ行きロットゥーはAM6:00から30分間隔で出発しています。
ロットゥーチケットは一人70バーツです。ロットゥー乗り場に09:00〜09:15くらいに到着できれば、アユタヤには10:30頃に到着できます。
アユタヤのロットゥー到着場所とレンタル自転車・バイクショップ
チャトゥチャック ミニバスステーションからロットゥーに乗ると、以下地図の青色のバスマークに到着します(旧市街の右端近く。拡大して見ると分かりやすい)。
ロットゥーの到着場所
上写真ロットゥー到着場所は、バンコク行きロットゥー乗り場の場所でもあるので覚えておくと良いです。帰りもここに来ます。
バンコク行き最終便の時間に要注意
バンコク(チャトゥチャック ミニバスステーション)行きのロットゥー最終便は18時です。
乗り遅れないようにロットゥー乗り場に帰って来ましょう。
また、ロットゥー乗り場には、チャトゥチャック ミニバスステーション行き以外にカオサン行き(最終便は15時まで)のロットゥーも存在します。
いずれも運賃は70バーツ。
レンタル自転車・バイクの店
到着場所からそのまま北上するとレンタルサイクルショップ<地図上紫色のバイクマーク>があります。
レンタル自転車は、「デ プムキーン ホステル アユタヤ(De Pumkiin Hostel Ayutthaya)」というゲストハウスの前に並んでいます。
自転車のレンタル料金は1日50バーツ、バイクは1日300バーツです(2024年1月現在)。
自転車のレンタル時には200バーツのデポジット、バイクのレンタル時にはパスポート現物を預けます。
その他、品揃えの良いレンタル自転車・バイクショップもあり
上では、デ プムキーン ホステル アユタヤ(De Pumkiin Hostel Ayutthaya)をロットゥー到着場所に一番近いためおすすめしていますが、品揃えはあまり良くないです。
筆者が訪れた時は、レンタル自転車は10台程度、レンタルバイクは2台程度しか置いてありませんでした。
タイミングによっては、バイクは品切れしている可能性もあります。
もし、バイクがない場合は、上地図Google Mapにて茶色のバイクマークで記しているトニーズ プレイス(Tony’s Place)というゲストハウスへ行ってみましょう。
トニーズプレイスはレンタル自転車・バイク共に台数が多いです。レンタル料金はデ プムキーン ホステル アユタヤと同じです。
デ プムキーン ホステル アユタヤから東へ約550mほど歩くとアクセスできます。
トゥクトゥクやバイクタクシーをチャーターするのもあり
アユタヤのロットゥー到着場所では、トゥクトゥクやバイクタクシー運転手が「乗せようか?」と話しかけてきます。
トゥクトゥクやバイクタクシーはレンタル自転車より料金は高いですが、体力的にはとても楽なので、予算に余裕のある人は利用するのもありです。
料金の相場は、トゥクトゥクが4時間で700バーツ程度。バイクタクシーは1時間150バーツ程度です。
交渉次第ではこれ以上安くなることも、もちろんあります。
トゥクトゥクやバイクタクシーを利用する際は、どのようなルートで周りたいのかを明確にしておきましょう。
日帰り観光で回るおすすめ遺跡
日帰り観光の場合、時間は限られているので全ての遺跡を回るのは難しいです。
また、ガイドブック等で見所とされている場所でも、歴史を知らない人からしてみれば、中には「?」と思う場所も正直あります。
そこで、ここで紹介するモデルプランでは、歴史などを知らない人でも、見た目のインパクトだけで驚くような遺跡で且つルートに入れて周りやすい場所のみを厳選しています。
回る順番は、上のGoogle Map上の番号1〜9の9箇所です。
番号順に回るイメージです。
6箇所目の次はチャオプラヤ川沿いのレストラン(赤紫のフォーク&ナイフマーク)で昼食をとります。
上記のスケジュールでは、10:30観光開始で16:00に終了する予定と記載していますが、これはかなり余裕を持った時間設定をしているので、実際にはもっと早く終わるかもしれません。
あくまでもモデルプランなので、変更や途中で切ったりするのもありです。
大体の目安として1観光地の滞在時間が15分程度、各観光地への移動時間を近い場所同士で5分、離れている場所で15〜20分程度と考えています。
モデルプランスケジュール詳細は以下の通りです
- 10:30 アユタヤ到着。自転車をレンタルして観光開始
- 11:00 <❶>ワット・ラーチャブーラナ
- 11:20 <❷>ワット・プラ・マハータート
- 11:40 <❸>ワット・プラ・ラーム
- 12:00 <❹>ワット・プラ・シーサンペット
- 12:20 <❺>ワット・ロカヤスタ
- 12:45 <❻>アユタヤ・エレファント・キャンプ(象乗り15分コース)
- 13:30 <赤紫のナイフ&フォークマーク>サイトンリバーレストランで昼食
- ワット・パナン・チューン対岸の渡し舟を使って対岸へ行く(自転車を乗せて)
- 14:30 <❼>日本人村
- 15:00 <❽>ワット・パナン・チューン
- 15:30 <❾>ワット・ヤイ・チャイ・モンコン
- 16:00 自転車を返却してバンコク行きロットゥー乗り場へ
- 17:30 バンコク到着
回る場所は以下の9箇所です。
<❶>ワット・ラーチャブラナ(Wat Ratchaburana)
アユタヤ遺跡郡の中でも規模の大きい遺跡の一つ。
上写真の四方を大きな壁に囲まれた空間は静けさがあり、まるで映画に出てきそうな迫力のある仏塔が目立つ。
<❷>ワット・プラ・マハータート(Wat Mahathat)
アユタヤ関連のガイド書籍では必ず紹介される場所。
一番の見所は、木の根に侵食されつつある首だけのブッダ。長い時の流れを感じる。一見の価値あり。
<❸>ワット・プラ・ラーム(Wat Phra Ram)
大きなクメール様式の仏塔が建つ遺跡。
仏塔には途中まで登ることが可能。上から遺跡全体を見下ろすとその広大さにロマンを感じる。
静けさと遺跡の状態から感じると時の流れがまるでラピュタのような雰囲気を出している。
<❹>ワット・プラ・シーサンペット(Wat Pra Srisanpet)
巨大な3つの仏塔が建つ遺跡。
それぞれにアユタヤ時代の3人の王の遺骨が納められている。
<❺>ワット・ロカヤスタ(Wat Lokayasutharam)
巨大な涅槃像がある遺跡。
この遺跡には「ストリートファイター2のサガットのステージモデル」というトリビアがある。
たまに遺跡の前で昇竜拳やタイガーアッパーカットのポーズを決めて写真を撮っている日本人をみかける。
<❻>アユタヤ・エレファント・キャンプ(Ayutthaya Elephant Camp)
象に乗ってワット・プラ・ラーム周辺をトレッキングするツアー。
車が横断する道路を普通に歩いたりして面白い。地元のタイ人は見慣れているので全くびっくりしないが、外国人からは写真を撮られまくる。
30分と15分のコースがあります。象に乗ってるのは意外とバランスをとらなければならなく、やや疲れるので15分のコースがおすすめ。
15分コースの料金は400バーツ。
エレファントキャンプの詳細については以下記事を参考にどうぞ。
昼食 <赤紫のナイフ&フォークマーク>サイトンリバーレストラン(Sai Thong River Restaurant)
少し遅い昼ごはんですが、雰囲気の良い川沿いのレストランでチャオプラヤー川を眺めながら昼食。
1品150バーツ程度から注文可能です。
<❼>日本人村(Japanese Village)
遺跡ではありませんが、かつて1,500人もの日本人が住んでいた痕跡や、山田長政というアユタヤに貢献した日本人の軌跡を見ることができます。
日本人にとっては興味深い場所なので、時間に余裕があれば是非。
<❽>ワット・パナン・チューン(Wat Phanan Choeng)
主に中国系タイ人(華人)に信仰されているお寺。本堂の中には高さ19mの黄金のブッダがある。
中々の迫力。
華人に信仰されているだけあって漢字での注意書きが多い。
<❾>ワット・ヤイ・チャイ・モンコン(Wat Yai Chai Mongkon)
高さ62mもある巨大な仏塔がある遺跡。
遺跡のメイン通路左右にあるブッダの像も迫力がある。
時間があれば寄りたい。タイ人に人気のインスタ映え遺跡
ワットプラガームは、タイ人のFacebookやインスタグラムをはじめSNSで話題になり人気が出てきた遺跡です。
この記事で紹介している遺跡群から遠くはありませんが、位置的に日帰りルートに入れにくい場所にあるため、ルートには入れていません。
しかし、時間に余裕がある人であれば、是非よってみて欲しい場所です。
ワットプラガームの見どころは、菩提樹が絡みついたアーチ状の門です。
上述したワット・プラ・マハータート同様に、ビルマ軍によってアユタヤが崩壊した後、100年以上も放置されたため菩提樹が侵食しました。
この神秘的で神々しい姿形が話題となり、アーチ状の門の前で写真を撮るタイ人が連日訪れています。
植物の力強さと、100年以上の時の流れがノスタルジックな気持ちにさせてくれる素晴らしい遺跡です。
菩提樹が侵食した門をくぐった先には、スコータイでも見かける八角形のパゴダが安置されています。
遺跡観光終了。レンタルサイクルを返却してバンコク行きロットゥーへ乗る
観光が終了したら、自転車を元の場所へ返却。
この時、預けたデポジットもしくはパスポートを返却してもらうのを忘れないようにしましょう。
バンコクへ帰るには上述したように、ロットゥー到着場所からロットゥーに乗ります。
ロットゥーの料金は70バーツ。
最終便の時刻は18時なので遅れないように要注意。
半日ツアー利用のメリット
今回紹介したのはバンコクから自力で行く日帰り観光のモデルプランです。
自力で行くと、交通費を含めた予算が1,000バーツもあれば十分という格安で抑えられるのがメリットです。
こうして考えると、料金が高いイメージの強いツアーよりも、自力で行く方が絶対に良いと思われがちですが、ツアーにはツアーならではのメリットもあります。
まず、多くのツアーには日本語ガイドがつきます。
アユタヤのような遺跡群は見た目のインパクトだけでも楽しめると言えば楽しめますが、やはり遺跡が建てられた背景や遺跡に関する予備知識を知っている方が、より大きな感動を得られます。
日本語ガイドがいると遺跡に関する情報を余すことなく教えてもらえます。
そのため、予備知識なしで遺跡を見るのとガイド付きで見るのとでは、遺跡に対するイメージが大きく異なります。
どちらがよりアユタヤを楽しめるかと言われたらガイド付きの方が楽しいです。
また、ツアー商品によってはバンコクのホテルからの送迎も含まれています。
わざわざチャトゥチャック ミニバスステーションまで行かなくて良いので楽です。
こうしたツアーは高額と思われがちですが、商品によっては1,000バーツ〜2,000バーツ程度で参加することができます。
こうして考えると、自転車でアユタヤを周るのに体力の自信がない方や、思いつきで急遽タイ旅行が決まってあまり下調べができていない方などは、自力で行くよりツアーを利用する方が良いでしょう。
また、ツアーの中には1日でアユタヤとバンコク市内の二つを行う商品もあります。
旅程の都合上、タイトなスケージュールを組んでいる方もツアーの利用の方がおすすめです。
いずれのツアーも、大抵は上で紹介したインパクトのある遺跡も必ず観光コースに含まれているので、視覚的にも楽しめることは間違いありません。
アユタヤの半日ツアーの一覧は以下より確認可能です。
>>>アユタヤのツアー【バンコクからの送迎 + 日本語ガイド付き】
ゆっくりとアユタヤに滞在して観光を余すことなく楽しみたい人は、ホテルやゲストハウス探しに以下の記事も参考にどうぞ。
アユタヤ遺跡ライトアップツアー体験談。夜のアユタヤでしか味わえない幻想的な世界を楽しもう。
アユタヤにある「遺跡以外の」おすすめ観光地。遺跡ばかりで飽きそうだと思った人は、以下の記事も参考にモデルプランを立ててみてはいかがでしょうか。
アユタヤを含め、バンコクから日帰りで観光できる全てのおすすめ観光地については、以下の記事を参考にどうぞ。
タイの美しい寺院特集。タイ寺院が好きなら一度は行きたいマストスポットをまとめました。
記事の更新、非常に助かりました。
これからも楽しみにしています。
各記事のお陰様で最初のタイ旅行大変楽しめました!
一点情報提供ですが、アユタヤ行きのバス70に値上がりしてましたね!
>>>てんてんさん
参考になって良かったです!情報ありがとうございます!修正しておきます^ ^