エレファントビレッジパタヤ(Elephant Village Pattaya)とは、パタヤビーチから東へ約10km、車で片道30分前後の場所にある観光地です。
パタヤで象乗り、エレファントライドを楽しめる場所としては一番有名であり、パタヤのツアー会社やタクシー運転手に象乗りをしたい旨を伝えると真っ先に勧められます。
しかしこのエレファントビレッジ。実際に足を運んでみて抱いた感想は「内容の割には料金が高すぎる」というもの。
パタヤエレファントビレッジでのエレファントトレッキング料金は、なんと驚異の1,200バーツ。
この1,200バーツの中には各30分程のタイ舞踏ショーとエレファントショーの見学、そしてフルーツのサービス(ホテルの朝食デザート程度)も含まれているわけですが、それを踏まえても1,200バーツは高いと言わざるをえないでしょう。
(タイダンスショー。孔雀などの動物に扮して求愛ダンスなどを行う)
(エレファントショー。象が観客から指定された数量だけバナナを食べるという賢い芸を見せてくれる)
なぜなら、パタヤにはエレファントビレッジ以外にも象乗りやエレファントショーを楽しめる場所は他にも存在しています。
そして、他の観光地の方が料金ははるかに安く、またショーの内容も見応えがあるからです。
例えば、入場料800バーツで壮大なタイダンスショー、エレファントショーが楽しめて、迫力ある庭園を散策できるノン ヌット トロピカルガーデン。
タイダンスショーはありませんが、エレファントショーの他にタイガーショーやクロコダイルショーも楽しめるシラチャータイガーズー。もちろん象乗りも楽しめます。
ショーはありませんが、象乗りの他に射撃やバンジーも楽しめるチャンタイ タップラヤー サファリ。
パタヤには名称に「エレファント」とついていなくても、上記のように象乗りやショーなどをセットで楽しめる観光地は数多く存在しているのです。
そのため、わざわざ高い金額を支払ってエレファントビレッジで象乗りを楽しむ必要はないでしょう。
エレファントビレッジが有名な理由には、1973年に開設されて以降、40年以上の歴史を誇るという老舗の象乗りスポットであることが挙げられるのだと思います。
ただ、正直なところ象に乗るのが目的ですので、歴史的建造物でもない場所の背景やバックボーンはどうでもいいもの。そのため、パタヤで象乗りをするのであれば、上に記載した3ヶ所のいずれかに行くのがおすすめです。
ただ、パタヤエレファントビレッジ内には、2020年8月に「モンチャーンカフェ」という、象と遊べるカフェが出来たことから、最近は観光客に大人気です。
(モンチャーンカフェ。撮影スポットが多いインスタ映えカフェ。目の前の川からトレッキング中の象が来て餌をあげたりできる)
以前は高い料金を払って象に乗るだけというイメージでしたが、このモンチャーンカフェのおかげで、象に乗らなくても(カフェ利用だけでも)楽しめる面白い観光スポットというイメージになりました。
この記事では、実際にパタヤエレファントビレッジに足を運んでみて感じた感想を記載しているので、是非パタヤ旅行スケジュール組み立ての参考にして頂ければと思います。
パタヤエレファントビレッジで楽しめること
(パタヤエレファントビレッジの入り口)
パタヤエレファントビレッジでは象乗りを含めた1,200バーツのトレッキングプランと、さらにいくつかのアクティビティを加えた2,000バーツのトレッキングプランが用意されています。
各トレッキングプランの内容
1,200バーツのプランでは
- エレファントライド(45分〜50分の象乗り)
- シルク工房見学
- タイダンスショー(30分程度)
- フルーツのサービス
が楽しめます。また、2,000バーツのプランであれば、上記に加えて
- ハイキング
- イカダ乗り体験
- 水牛車乗車体験
- ランチビュッフェ
が楽しめます。2,000バーツのプランは内容が盛りだくさんなので半日は楽しめるでしょう。
小規模の動物園もある
また、エレファントビレッジ内にはちょっとした動物園も併設されています(動物の種類は少ないが)。
(パタヤエレファントビレッジ内の動物園)
(動物園には数種類の小動物がいる。餌やりも体験できる)
動物園内は草木が生い茂っていて雰囲気が出ています。
45分の象乗りをみっちりと。川に入るスリルは中々
パタヤエレファントビレッジのエレファントライドでは、45分〜50分かけてビレッジ内の川、ビレッジ外の林の中をトレッキングします。
象に乗るのは意外とバランスを保つため、45分も乗るのは少々疲れますが(本当は15分〜30分くらいが丁度良い)。
ただ、川の中に入る時やビレッジ外で公道を歩くのは中々面白いです。
(象の体が殆ど浸かるくらい深い川の中を進んでいくのはスリル満点)
バイクや車が普通に走る公道や民家の脇を歩きます。この辺りに住む人々は、象が近所を歩き回る日常を過ごしているわけです。
民家脇の貯水を飲み始める象さん。
トレッキング中は大きなイグアナが出現したり、空気が美味しい林の中を歩き回ったりで視覚的にとても楽しめました。
45分も象の背中に乗っているのは疲れます(子供が一緒なら終盤は間違いなく駄々をこねる)。
しかし、公道や民家脇を歩くのは上で紹介した象乗りできるスポットにはないので、その点は良かったです。
エレファントトレッキング終了後は、ジープに乗ってシルク工房を案内してもらいます。
(シルク工房)
養蚕の様子やシルクを作る過程を見学できます。工房で作られたシルクの購入も可能(1枚300バーツ)。
エレファントショー
それほど大きな見所がなくて残念だったエレファントショー。
というのは、エレファントビレッジならではの、観客をヒヤヒヤさせるコーナーがなかったからです。
他のエレファントビレッジだと、大抵はショーの最中に観客を参加させてダーツをしたり寝転んだ観客を象が跨ぐコーナーが存在します。しかし、パタヤエレファントビレッジでは皆無でした。
ただ、他のエレファントビレッジにはない「観客が指定した数だけバナナを食べる」という、かなり知的なパフォーマンスが見られます。
今まで数々のエレファントショーを見てきましたが、初めて見た芸だったので驚きでした。
衣装が綺麗なタイダンスショー
こちらもイマイチぱっとしなかったですが、衣装は綺麗だったタイダンスショー。ダンサーが孔雀などの動物に扮して求愛ダンスを披露します。
タイ楽器の演奏もあり終始賑やかなダンスショーでした。
ショーの最後では観客も参加してみんなで踊ります。
エレファントトレッキング、エレファントショー、タイダンスショーの時間
パタヤエレファントビレッジでのトレッキング、エレファントショー、タイダンスはそれぞれ開催時間が以下のように定められています。
・象乗りトレッキング(エレファントライド)
- 9:00
- 10:30
- 12:30
- 16:00
・エレファントショー
正確な時間は不明だが、トレッキング終わってエレファントビレッジに戻ってから丁度始まる
・タイダンスショー
- 12:30
- 13:30
- 17:30
- 18:30
エレファントトレッキングが終わり次第、連続してエレファントショーとタイダンスショーを見られるようになっているので、特にショー開催時間を気にする必要はないです。
象乗りトレッキングの時間が決まっていますが、時間外に訪問したとしても恐らく待つことなく乗せてくれるでしょう。
自分がパタヤエレファントビレッジに到着したのも、時間外である12:45頃でしたが16:00まで待つことなくすぐに乗せてくれました。
象が遊びに来るカフェが面白い
冒頭で紹介した象が遊びに来るカフェ「モンチャーンカフェ(Mong Chang Cafe)」は、象乗りトレッキング参加者以外も利用できます。
このモンチャーンカフェに来るだけでも面白いです。
再開したパタヤのエレファントビレッジ内にオープンしたカフェ「Mong Chang Cafe」に行ってきた。最近パタヤでよく見る写真映えを狙ったカフェです。たまに象が遊びに来る。日曜日なので大盛況。ビーチ沿いカフェとはまた違った雰囲気で面白かった。
Mongchang Cafehttps://t.co/ABWNf6TIgy pic.twitter.com/xFzkrLSfJW— ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) August 2, 2020
筆者はオープン当初に行きましたが、象乗りトレッキング目的の人よりも、モンチャーンカフェ利用目的の人が圧倒的に多かったくらい。
ツイッターでカフェの存在をツイートした後は、日本人観光客の数も増えたようです。
カフェ内には沢山の植物が植えられていて、ジャングルのような雰囲気。
そして鳥の巣を模したオブジェなど、様々な撮影スポットが用意されています。
ハイライトは、このカフェにトレッキング中の象が遊びに来てくれること。
これは斬新。パタヤには様々なインスタ映えカフェが存在しますが、象が遊びに来るカフェなんてのはモンチャーンカフェくらいです。
今後は、象乗りトレッキングを楽しむ場所と言うより、このカフェ目的で遊びに行く場所になりそうな予感。
そのくらい面白いカフェでした。
エレファントビレッジへ行く人は、モンチャーンカフェも一緒に楽しみましょう。
カフェの営業時間
- 毎日10:00〜19:00
- 公式Facebook
無料の駐車場あり。
その他、パタヤには沢山の絶景インスタ映えカフェがあります。パタヤの面白い観光地を探している人は、以下の記事も参考にどうぞ。
パタヤエレファントビレッジへの行き方
パタヤエレファントビレッジは、パタヤビーチから距離約11km、車で約20分ほど離れています。
パタヤビーチ周辺から、エレファントビレッジへ行く方法は以下の2つです。
- タクシー(もしくはグラブ)を利用する
- ツアーを利用する
タクシー(もしくはグラブ)を利用する
パタヤビーチ周辺には、以下の写真のようなタクシーを往復チャーターできるタクシーカウンターもしくは旅行代理店がいくつも存在します。
パタヤで旅行者が歩く場所には、探すまでもなく見つかるほどの数があります。
こうしたカウンターでは、自力で交渉するよりも安くタクシーを手配してくれるので、パタヤエレファントビレッジへ行く際は旅行代理店を利用するのがおすすめです。
パタヤビーチ周辺からパタヤエレファントビレッジまでであれば、片道200バーツ程度で手配してくれます。
店舗によっては多少値段が上下するでしょうが、流しのタクシーやソンテウに依頼するより明らかに安いです。
自家用車やレンタルバイクなどの移動手段がない人は、こうしたカウンターでタクシーを往復チャーターしましょう。
もしくは、グラブタクシー(使い方についてはこちら)を利用すると良いです。
ツアーを利用する
パタヤ市内のホテルから往復送迎付きの現地ツアーを利用することも可能です。
ただし、日本語ガイドは付きません。現地でのドライバーとのやり取りは英語になります。
とは言え、ツアーであれば宿泊ホテルまで送迎してくれるのでかなり楽です。
パタヤエレファントビレッジの公式サイト
1,200バーツのエレファントライド。高いです
1,200バーツはやはり高いです。円安が加速している現在はなおさら。
また、他にも象乗り体験できるスポットはパタヤにいくつも存在していて、他のスポットと比べて特別変わった体験ができなかったのは残念でした。
こうした理由で、個人的にパタヤのエレファントビレッジはおすすめではありません。
モンチャーンカフェは本当におすすめ。面白いです。モンチャーンカフェ利用目的だけで行くのもありですね。
これで象乗りトレッキングの料金が500バーツとなから全然良かったのですが。
パタヤでなくとも、バンコクのクロコダイルファームやアユタヤのエレファントキャンプでも象乗りは可能です。
バンコクやアユタヤにも行く予定の人であれば、パタヤで無理に象乗りする必要もないでしょう。
エレファントビレッジを含めた、パタヤのおすすめ観光地については、以下の記事を参考にどうぞ。
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