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バンセンは、バンコクから車で約1時間の距離にあるローカルビーチリゾートです。
外国人観光客が多いパタヤやホアヒンとは異なり、訪れる観光客の約8割がタイ人。ローカルな雰囲気を楽しめるのが魅力です。
また、ブラパー大学が近いため、学生街としての一面もあり、海沿いにはレストランやバーが充実。静かに過ごしたい人にも、アクティブに遊びたい人にもおすすめです。

ビーチ沿いのカフェバー

夜のバンセン。若者やファミリー層で賑わっています。
「外国人観光客が多いビーチに飽きた」「バンコクから手軽に行けるビーチを探している」そんな人は、ぜひバンセンを訪れてみてください。
今回の記事では、バンセンビーチの魅力やおすすめ観光スポット、観光に便利な移動手段を詳しく紹介します。
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バンセン観光で必見!おすすめスポット&穴場情報

週末のバンセンビーチ
バンセンには、メインのバンセンビーチに加え、地獄寺や温泉施設といった個性的な観光地もあります。
バンセン観光の見どころMAPはこちら
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⇒バンセンのおすすめホテル - その他アイコンは、各おすすめ観光地です。
バンセンビーチ(Bangsaen Beach)|ローカルな雰囲気を楽しむビーチ
バンセンビーチは、バンコクから最も近いローカルビーチリゾート。一直線に約4kmも伸びる砂浜が広がり、海沿いにはビーチチェアや屋台が並んでいます。
地元のタイ人に人気のスポットであり、観光客で溢れるパタヤとは違う、落ち着いた雰囲気が特徴です。

ビーチチェアではタイ料理を注文できる。屋台で選んだ料理をその場で楽しめるのが魅力。

ビーチ沿いには浮き輪や水着、ゴザを販売する店が並び、公衆シャワールームも完備。ローカル向けながら必要な設備は整っている。
海水浴には向いていないが、ローカルの海の楽しみ方がある
バンセンビーチの水質は、バンコク近郊のビーチとしては標準的。ゴミは少ないものの、透明度は低めで、海水浴にはあまり向いていません。。
それでも、パンデミック以降は水質が改善されつつあり、週末にはタイ人の家族連れが浅瀬で遊ぶ姿も見られます。ただ、バナナボートやジェットスキーなどのウォーターアクティビティはないため、海水浴が目的ならラン島やサメット島など、透明度の高いビーチのほうが適しています。
ローカルの雰囲気を楽しみながらリラックス
バンセンビーチの魅力は、地元の人々が集まるローカルな雰囲気にあります。
ビーチチェアに座って海風を感じながら、タイ料理やシーフードを楽しんだり、ビールを片手にゆったり過ごしたりするのが定番のスタイル。喧騒を離れ、リラックスするのに最適な場所です。

ビーチで飲むビールは格別。海風を感じながらリラックスできる。
バンセーン水族館(海洋科学研究所)|小規模ながら魅力満載
バンセンビーチから約1.3km、ブラパー大学の敷地内にある小規模ながら充実した展示が魅力の水族館です。
規模こそコンパクト(30分ほどで見学可能)ですが、神秘的な生態を持つ生き物の展示が豊富。
クラゲの展示エリアでは、水槽が赤・青・黄色などさまざまな色にライトアップされ、クラゲの色も変化。さらに、Enya(エンヤ)のような幻想的な音楽が流れ、癒しの空間になっています。
また、タツノオトシゴなどの珍しい生き物の展示も充実しており、その独特な動きや生態をじっくり観察できます。

タツノオトシゴも間近で観察できる。
巨大魚を展示しているエリアもあり、見応えは十分。外国人観光客が少なく、ゆったり見学できるのも魅力のひとつ。
入場料は220バーツ(外国人料金)と手頃で、短時間で気軽に楽しめる水族館です。
バンセン観光で特におすすめのスポットのひとつ。
施設情報
- 営業時間:毎日 9:00〜16:30
- 入場料:
- 外国人:大人 220バーツ / 子供 120バーツ
- タイ人:大人 80バーツ / 子供 40バーツ
- 備考:ワークパーミット持参でタイ人料金適用
- 位置情報:GoogleMapで確認
- 公式Facebook:bimsthailand
バンセーン都心(Bangsaen Toshin / บางแสน โทชิน)
日本の商店街をモチーフにした、バンセンの人気観光スポット。街並みの再現度が非常に高く、道路標識、鳥居、店舗の外観、JR駅風の建物まで細部にこだわったデザインとなっています。
特に写真映えスポットとして人気が高く、日本の雰囲気を感じられる場所として多くのタイ人が訪れています。
パンデミック以降、タイでは日本風の観光スポットが次々に登場しています。しかし、完成度が低い施設が多く、すでに飽きられたり閉鎖された場所も少なくありません。
そんな中、「バンセーン都心」は圧倒的なクオリティを誇り、日本人が訪れても感心するレベルの再現度を実現。 他の類似施設とは一線を画しています。
施設内には、ラーメン店、寿司屋、居酒屋、たこ焼き・お好み焼きの屋台など、多彩な日本食レストランが立ち並びます。
すべての飲食店が実際に営業しており、雰囲気だけでなく食の面でも日本を味わえるのが大きな魅力です。
施設情報
- 営業時間:毎日 10:00〜22:00
- 位置情報:GoogleMapで確認
- 公式Facebook:bangsaentoshin
バーンセーン鮮魚市場(Bangsaen Fish Market / ตลาดปลาบางแสน)
バンセーン鮮魚市場は、観光スポットでありながら、実際に営業している本格的な市場でもあります。市場内では、エビ、イカ、貝、カニなどの新鮮な海産物が販売されており、一部の店舗ではその場で調理して提供するサービスも行っています。
また、日本の雰囲気を取り入れた装飾が施されており、赤い鳥居や日本風の建築を背景に写真撮影を楽しめるエリアも完備。市場としてのリアルな雰囲気と、写真映えスポットとしての魅力が融合したユニークな空間になっています。
施設情報
- 営業時間:毎日 12:00〜22:00
- 定休日:火曜
- 位置情報:GoogleMapで確認
- 公式Facebook:taladplabangsaen
【地獄寺】ワット・セーンスック(Wat Saen Suk / วัดแสนสุข)|衝撃の地獄絵図を体感
タイ全土には、地獄の世界を表現した「地獄寺」と呼ばれる寺院が複数存在します。
もともとは「悪いことをすると地獄に落ちる」ことを子供に教えるための教育施設でしたが、今ではそのグロテスクな表現が話題となり、珍スポットとして人気を集めています。
バンセンビーチから約1.5kmに位置するワット・セーンスックも、そんな地獄寺のひとつ。
敷地内には、獄卒に責め苦を受ける亡者たちの像が無数に立ち並び、目を覆いたくなるような光景が広がっています。エリアの広さはバスケットボールコートほどで、至る所に生々しい拷問の様子が再現されています。

像の作りはチープだが、ここまでストレートな表現は日本では見られない。
バンセンはビーチリゾートとして知られていますが、そんな中にこの地獄寺があるのはまさに異色の存在。
本来は宗教的な意味合いが強い寺院ですが、その衝撃的な展示内容ゆえに、外国人観光客にも知られるようになりました。
施設情報
- 営業時間:毎日 6:00〜18:00
- 位置情報:GoogleMapで確認
地獄寺・ワットセーンスックの更に詳しい様子は、以下の記事を参考にどうぞ。
飲み助(Nomisuke Ramen)|かつて話題を呼んだインスタ映えカフェ
2021年10月にオープンし、バンセンで最も注目を集めたインスタ映えカフェでしたが、2025年現在は閉業しています。
閉業の理由は、価格設定が高く、ターゲット層に合わなかったため。現在、業態を変更しての再オープンが計画されており、新たなコンセプトでの展開が期待されています。
ビューポイント カオサムムク(Khao Sam Muk / จุดชมวิว ยอดเขาสามมุข)|絶景と猿の楽園
バンセンビーチから約3kmの場所に位置する、通称「猿山」と呼ばれるビュースポット。
高さ45mの小高い丘の頂上には、中華寺院や仏像が安置され、バンセンビーチや海岸線を一望できる絶景が広がります。
寺院や仏像自体はシンプルですが、展望スポットとして訪れる価値は十分あります。
圧倒的な数の猿が生息する「猿山」
この場所の最大の特徴は、周辺に群がる大量の猿たち。道路を走る車にも平然と飛びかかるなど、猿が完全に主役のエリアです。
歩いていて攻撃されることはありませんが、食べ物を持ち歩くのは絶対に避けるべき。間違いなく狙われ、奪われます。
また、車やバイクで訪れる際も要注意。駐車中に猿が群がり、運が悪ければ傷つけられることも。現地では、麓の猿が少ない場所に車を停め、徒歩で丘を登るのが無難です。
- 位置情報:GoogleMapで確認
ナジャサタイチュ寺院(Na Jasa Tai Chue Shrine / ศาลเจ้าหน่าจาซาไท้จื้อ)
バンセンビーチから約6kmの場所に位置する、バンセンエリアでも特に華やかな装飾が目を引く中華寺院。
中国仏教民話に登場する哪吒(ナタ)を祀る寺院で、4階建ての巨大な建物が中央にそびえ立ち、圧倒的な存在感を放っています。
その装飾の豪華さは、まさに「極彩色の芸術」。タイ国内には多くの中華寺院がありますが、ここまで壮麗なものは珍しく、訪れる者を圧倒します。
寺院の外観には、鮮やかな赤と金を基調とした精巧な彫刻や装飾が施されており、柱や屋根には2,800もの龍の彫刻がちりばめられています。
内部は写真撮影禁止ですが、五智如来やスコータイ仏像をはじめとする数々の神々が祀られ、最上階からは美しい海の景色を望むことができます。
これだけの壮麗な寺院にもかかわらず、入場料は無料。圧倒的な装飾美と静寂に包まれた雰囲気を楽しめる、バンセン観光では外せない名所のひとつです。
施設情報
- 開放時間:毎日 8:00〜17:00
- 位置情報:GoogleMapで確認
- 公式WEB:najathai.net
ノンモン市場(Nongmon market / ตลาดหนองมน)
約100店舗が並び、製菓材料やお菓子、魚介類、乾物などを販売する活気あふれる市場。市場ならではの雰囲気を感じながら、散策を楽しめるスポットです。

竹筒に入った「カオラーム」。もち米をココナッツミルクで蒸した素朴な甘さが特徴。
「カオラーム」はノンモン市場の名物として知られ、市場内の至る所で販売されています。タイ人にも人気のローカルスイーツなので、訪れた際はぜひ試してみてください。
施設情報
- 開放時間:毎日 6:00〜20:00
- 位置情報:GoogleMapで確認
もみじ(Momiji Specialty Coffee)|和の雰囲気を楽しめる癒しのカフェ
バンセンビーチから東へ約9kmの場所に位置する、和風庭園を備えたカフェ。チョンブリーには多くのインスタ映えカフェがありますが、日本の「わび・さび」を感じられるカフェとして、特にタイ人に人気です。
カフェ内には、灯篭や石畳が配置された日本庭園が広がり、落ち着いた雰囲気。もみじのオブジェなどもあり、細部までこだわった空間が印象的です。
アクセスにはバイクや車が必須ですが、バンセン観光の合間に立ち寄るのにちょうど良いスポットです。
豊富なコーヒーメニューが魅力
このカフェで驚くのは、コーヒーの種類の多さ。40種類以上のメニューがあり、アップルグリーンブラックやチェリーブラックなど、聞き慣れないコーヒーが並んでいます。
スタンダードなコーヒーから個性的な一杯まで揃っており、新しい味に挑戦したい人には特におすすめ。
カフェの中庭には、インスタ映えを意識した撮影スポットがいくつか用意されており、多くのタイ人が撮影を楽しんでいました。
比較的コンパクトなカフェなので、滞在時間は30分程度。バンセン観光の合間に、コーヒーを楽しみながら癒されるのに最適なカフェです。
関連記事パタヤ・チョンブリーのおすすめインスタ映えカフェ10選。象と遊べる面白いカフェ、ビーチフロントの絶景カフェなど。
施設情報
- 営業時間:毎日 8:00〜18:00
- 位置情報:GoogleMapで確認
- 公式Facebook:Momiji Specialty Coffee もみじ
草津温泉チョンブリー(Kusatsu Onsen Chonburi)
入浴料490バーツで、日本の本格温泉が楽しめる和風温泉施設。昨今の物価高を考えると、このクオリティの温泉をこの価格で利用できるのは魅力的です。
施設名の通り、群馬県草津市から輸入した鉄鉱石を使用した湯を提供。温泉・サウナ・スチームに加え、外気浴スペースも完備されており、ゆったりとした時間を過ごせます。
館内には飲食コーナーも充実しており、風呂上がりに居酒屋で一杯楽しめるのもポイント。
ビーチリゾートで温泉というのは意外な組み合わせですが、日本式の温泉文化を求める人には嬉しいスポット。タイ在住者なら、この価格で本格温泉を楽しめることの価値が実感できるはずです。
温泉好きなら、一度は訪れる価値あり。
施設情報
- 営業時間:月〜金 12:00〜22:00 / 土日 10:00〜22:00
- 入浴料:490バーツ
- 位置情報:GoogleMapで確認
- 公式WEB:www.onsenkusatsu.com/
マハータート チェディー ミン モーリー シー ブーラパー(Maha Chedi Moei Si Burapha / มหาธาตุเจดีย์มิ่งโมลีศรีบูรพา)
この寺院の象徴である仏塔は、緑色のガラスやタイルで装飾され、他の寺院にはない独特なデザインが目を引きます。
緑色は仏教において平和・調和・自然を象徴し、瞑想や精神的な落ち着きを促す色とされています。
そのため、仏塔自体が訪れる人々に静寂と安らぎをもたらすよう設計されています。
他のタイの寺院とは一線を画す外観を持ち、寺院巡りが好きな人には特におすすめのスポットです。
仏塔は境内の丘の上にあり、道中には野良犬も多いため、徒歩での訪問はおすすめできません。車やバイクなどの自家用車でアクセスするのが必須です。
施設情報
- 開放時間:毎日 8:00〜18:00
- 位置情報:GoogleMapで確認
- 公式Facebook:มหาธาตุเจดีย์มิ่งโมลี ศรีบูรพา
Harudot Chonburi by Nana Coffee Roasters
黒を基調としたスタイリッシュな外観と、大きな切妻屋根が印象的なカフェ。
Nana Coffee Roastersと、タイの建築事務所IDIN Architectsが手掛けたデザインカフェであり、その独創的な建築デザインがSNSでも話題となり、タイ人や日本人の間で人気を集めています。
観光としてはフォトスポットがメインですが、旅の記念として訪れる価値は十分にあります。
施設情報
- 営業時間:毎日 7:00〜18:00
- 位置情報:GoogleMapで確認
- 公式Facebook:nanacoffeeroasters.com
バンセンでの移動には配車アプリかレンタルバイクが便利
車を持っていない人がバンセン内を移動する場合、基本的にレンタルバイクかGrabなどの配車アプリの二択です。
バンセンでは赤色のソンテウがビーチ周辺を巡回していますが、猿山のような少し離れた観光地には行きません。
また、ソンテウの貸し切り利用も可能ですが、距離が遠いと断られることがあり、料金も割高になる傾向があります。
さらに、ソンテウのルートは観光客には分かりづらいため、短期旅行者にはあまり実用的ではありません。
そのため、車がない場合はレンタルバイクかGrabを利用するのが最も便利な選択肢です。
関連記事タイでのグラブ(Grab)徹底ガイド!登録から簡単利用方法まで解説
下はバンセンビーチ近くのレンタルバイク店の地図です。実際に筆者もこの店でバイクをレンタルしました。
1日300バーツで、写真のような原付バイクをレンタルできます。レンタル時にはパスポートのコピーが必要なので忘れずに準備しましょう。
バンコクから最も近いビーチは、最高の穴場だった
バンセンは、パタヤやホアヒンのように外国人観光客が多いビーチリゾートと比べると、正直なところ地味な印象があります。
しかし、外国人で混み合っていない分、落ち着いた雰囲気が心地よく、リラックスできる場所です。
タイ在住者やタイ通の日本人がバンセンを高く評価する理由が、よく分かりました。観光地化されていないローカルな雰囲気が、ビーチリゾートの魅力をより引き立てています。
しかも、バンコクやパタヤから片道1時間30分程度でアクセスできる手軽さも魅力。バンセンへの行き方については、以下の記事を参考にどうぞ。
時間が取れるなら、1泊してよりゆったりと過ごすのも良いでしょう。バンセンのおすすめホテルについては、以下の記事を参考にしてください。
また、バンコクから日帰りで行けるおすすめ観光地を探しているなら、こちらの記事も要チェック。見応えのあるスポットを厳選して紹介しています。