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(チャンチュイの敷地内にある本物の飛行機)
バンコクにあるナイトマーケットの中で、最も奇抜で独創的なナイトマーケットと言えば、間違いなくチャンチュイ・クリエイティブスペース(Changchui Creative Space / ช่างชุ่ย)でしょう。
チャンチュイ・クリエイティブスペース(以下チャンチュイ)とは、2017年6月にオープンしたナイトマーケットです。
チャンチュイは従来のナイトマーケットとは、雰囲気が大きく異なります。芸術性に重きを置いているのが至る所で感じ取れるのが特徴です。
(マーケット内入り口付近にあるオプ・アート。人の顔に見える)
(巨大な頭蓋骨のオブジェ)
雑貨や衣類などの店舗も芸術性溢れる面白い店ばかり。ひと昔前に流行った「ビレッジバンガード」のようなサブカル的独自性があり、「ワンアンドオンリー」な空間が造られています。
買い物や食べ歩きを楽しめるだけでなく、歩いているだけでインスピレーションも得られるでしょう。まるでナイトマーケットと美術館の融合です。
チャンチュイはバンコクの中心街から少々遠い場所に位置していますが、タクシーや路線バスでアクセスできます(所要時間片道1時間くらい)。
今回の記事では、チャンチュイで面白いと感じた店や、バンコク市街からの行き方を詳しく記載していきます。他のナイトマーケットとは一味違う奇抜な面白さを持つ空間に行きたい人は是非。
チャンチュイ・クリエイティブスペース(Changchui Creative Space)
(チャンチュイの入り口)
チャンチュイは若手のタイ人アーティストや芸術家、デザイナーが作品・商品を発表しているギャラリースペースです。そして、屋台店舗などのナイトマーケット要素を融合させています。
まだ世には出てないだろう若手デザイナーやアーティストのブランド品・作品も多々あるのが面白いところ。
中には理解に苦しむ作品もありますが、「おっ!」と思わせるセンス溢れる商品も多々置いてあります。
値段は思ったより安め。Tシャツ1枚690バーツ〜990バーツ、雑貨は100バーツ前後で売られています。
アート作品スペースも豊富。ぶっ飛んでいる世界観の絵がたくさん飾られています。
上写真は壁に描かれている大きなグラフィティ。
下写真はなんとトイレです。このように、全ての場所に何かしらの芸術性が加えられているのがチャンチュイの面白い所です。歩いていて飽きません。
「このトイレの中はどうなっているのだろう?」と思い、用を足したいわけでもないのにトイレに入ってみました。トイレなのに興味をそそられるって凄いですよね。
チャンチュイの地図
チャンチュイの敷地内はそれほど広くありません。1時間もあれば十分全てを見て回れる規模です。
一応、敷地内は地図上黒色の部分(左側)と緑色のグリーンゾーン(右側)に区画されていて、両エリアの営業時間が若干異なるだけです。
左側が16:00〜23:00、右側のグリーンゾーンが11:00〜23:00。
入り口に地図がありますが、地図を見ながら回る規模ではありません。何も気にせず好きに歩き回るのが良いかと思います。
チャンチューイのここが面白い!おすすめの場所
以下では、チャンチュイの中で個人的に「ここは見ておきたい!」と思った店・場所をまとめています。興味があれば是非じっくりと見てみてほしいです。
マーケットの中心に鎮座する本物の飛行機
チャンチュイに入って最初に目につくのが巨大な飛行機のオブジェ。
なんとこの飛行機、現在は事業終了しているタイ・スカイ・エアラインズ(Thai Sky Airlines)で実際に使用されていたロッキード L-1011 トライスターという機体。
ドンムアン空港から購入して、チャンチュイに運んで再組み立てしたとのこと。
「どうやってこんな物運んだんだ!?」と思いますよね。チャンチュイ内にあるフォトグラフィースペースにて、運び込む際の様子を撮影した写真が飾ってありました。
本物の飛行機をマーケット内に置いてしまおう!というアイデアが斬新すぎて素敵です。
機体後方には巨大な宇宙人?のオブジェがあります。
若手デザイナーの衣料品店。センスある服が安価で買える!!
入り口正面の飛行機手前、左右に複数の衣料品店が並んでいます。
このエリアには若手デザイナーのブランド品店などが多々あって、センスの良い服を安価で買えるので要チェックです。
自分が特に気に入ったのが「Zinnia bkk」という店舗。
(Zinnia bkk)
普段着で全然使える服が150バーツ〜850バーツ程度で売られています。
Zinnia bkkで購入したハーフパンツ。1枚たったの290バーツ。その辺の露店で売られている物より生地がしっかりしている上にデザインもカッコイイです。
全体的に20代〜30代向けの服が中心です。
バタフライピー入りのミルクティーとパンが美味しい「Grandma’s Bread」
飛行機のオブジェを通り過ぎグリーンゾーンに入ってすぐの場所にある「Grandma’s Bread」という屋台。
この屋台では日本人に大人気のバタフライピー入りのミルクティーが飲めることに加えて、バタフライピー入りのパンが食べられます。
(ミルクティー50バーツ。パンは39バーツ)
バタフライピーは青々した見た目とは裏腹に、ハーブ臭や味はほんの少し。ミルク感たっぷりでコクのある甘さが全面に出ているので日本人に好まれやすい味です。
食べるまではドキドキしましたが、パンの味も素晴らしいです。
ミルクティー同様わずかにハーブの香りが漂います。そしてとても甘い。シュークリームのような甘さの中にある香りがアクセントになって個性的な味。それにしても食べやすいです。
これ、日本でも流行るのではないでしょうか。お土産で売られていたら間違いなく買います。
タイ版ビレッジバンガード。レトロな雑貨がてんこ盛りの「Thai Groceries」
ナイトマーケットと言えばやはり雑貨。
チャンチュイにも複数の雑貨店が存在しますが、その中でも特に惹かれたのが「Thai Groceries」という雑貨屋。
まるでおもちゃ箱の中みたく、規則性なく雑貨が並べられた店内。
サブカル色の強いフィギアがあれば、昔懐かしい駄菓子、年代物のアイス用ショーケースの中に昭和にありそうなパッケージのアイスが売られていたり。
見ていて全く飽きません。遊べる雑貨屋です。ビレバンが好きだった人なら反応するはず。
レコードも売られている「MUSIC GALLERY」
日によってライブ演奏も開催されているライブホール。
中はライブハウスのような作りになっていて、レコード屋が入っています。
売られている物は日本のレコード屋でも見かける70年代〜80年代の洋楽POPSが中心です。
人によっては目新しさは感じませんが、音楽好きは一度覗いてみてはいかがでしょうか。
店員が気さくな方で、気になったレコードはその場でレコードプレイヤーに乗せて視聴させてくれます。
一流シェフが創作する「虫料理」
マーケット内で日本人を中心に「珍スポット」として注目を浴びているのがここ。
外観にカマキリのオブジェを貼り付けた不思議なレストラン「インセクツ・イン・ザ・バックヤード(Insects in the Backyard)」。
なんとこのレストラン、虫を使った料理で有名です。
とは言え、バンコクにはイナゴやタガメと言った虫を売る屋台は探せばいくらでもあります。
このレストランで食べる料理が従来の虫屋台で食べる虫と一味違うのは、タイ国内での料理コンペティション優勝者が作る料理に虫がトッピングされているという点。
一流シェフが作るバジルペーストパスタに蚕の蛹が入れられていたり、シーフードラザニアにバッタが添えられていたり。
かなり新鮮です。
正直言って、個人的には、虫が料理の味を完全に殺しているかなと…
料理自体はめちゃくちゃ美味しいですが、虫のせいで見た目はもちろん味も落ちているなと感じました。ただ、中には「めちゃくちゃ美味しい!」と言っている人もいます。
料理は1品250〜300バーツ程度。
(メニュー)
サラダ、サイドディッシュ、メインディッシュ、デザートなど、あらゆる料理に虫が入っていて面白い。
ネタとして一度行ってみるのはあり。興味がある人は是非。
営業時間
- 14:00〜23:00
- 定休日/水曜日
- 公式Facebookページ
こうした珍スポットが好きな人は、以下の記事も参考にどうぞ。バンコクから行ける珍スポットをまとめています。
マーケット内に散りばめられた奇抜なオブジェ
マーケット内には、素人から見ても芸術性の高いオブジェもあれば、悪ふざけで作ったのか何なのか分からないヘンテコなオブジェもあって面白いです。
特に動物のオブジェはリアル。今にも動き出しそうな動物達がマーケット内の様々な場所に散りばめられています。
チャンチュイへの行き方
チャンチュイは、ワットプラケオがあるバンコク旧市街よりチャオプラヤー川を越えて更に北西に位置しています。
アソークなど中心街からは車で約1時間。少々遠いです。
以下はチャンチュイの場所を記したGoogle Map
やっかいなのが、MRTやBTSといった電車の駅から離れている点。強いて最寄駅を挙げるならば、MRT タオプーン(Tao Poon)かBTS ヴィクトリーモニュメント(Victory Monument)です。
分かりやすいアクセス方法としては
- タクシー
- 路線バス
といった公共交通機関でのアクセス方法が挙げられます。以下で詳しく解説します。
タクシーで行く
タクシーは最も簡単なアクセス方法です。
ただ、バンコクの中心街からだと割と料金も時間もかかります。
参考に自分がBTS プロンポン(Phrom Phong)近くからタクシーに乗った際、メーター代で213バーツ、高速道路代が50バーツ + 50バーツ、計313バーツほどかかりました。
また、時間帯によっては渋滞に巻き込まれて、アクセスに1時間30分程かかる可能性もあります。
そのため、上で挙げた最寄駅BTS タオプーン(Tao Poon)かBTS ヴィクトリーモニュメント(Victory Monument)まで行ってタクシーを捕まえるのがおすすめ。
両駅からであれば20分程度でアクセスできます。料金も100バーツいかないくらいで済むでしょう。
ただ、チャンチュイは発音の違いから、ドライバーに「チャンチュイ」と言っても行き先を理解してくれない可能性もあります。
理解してくれなかった場合は、チャンチュイのタイ語表記「ช่างชุ่ย」を見せてみましょう。
もしくは簡単な方法としてグラブタクシーを利用するのもおすすめです。グラブの使い方については、以下の記事を参考にどうぞ。
路線バスで行く
路線バスはBTS ヴィクトリーモニュメントから出ています。
BTS ヴィクトリーモニュメントからチャンチュイへの路線バスの料金はたったの13バーツ(2023年3月現在)なので、節約旅行者にはおすすめ。
バスは頻繁にやって来ます。チャンチュイ行きのバスは515番と539番です。
チャンチュイ行きバスの乗り場
BTS ヴィクトリーモニュメント駅の路線バス乗り場はたくさんあります。
チャンチュイ行きのバスが出る乗り場は、以下地図に記している場所です。
まず、BTS ヴィクトリーモニュメントの3番・4番出口方面を出て、モニュメント方向へ進みます。
(3番・4番出口方面)
(モニュメント)
モニュメントを正面にして、8時の方向にバス停が見えます。
ここにチャンチュイ行きの515番と539番バスがやって来ます。
(539番は車体が黄色。515番は車体がオレンジ。どちらもエアコン付きバス)
バスに乗り込んだら、車掌に「チャンチュイ」と伝えるか、タイ語表記「ช่างชุ่ย」を見せて運賃を払いましょう。
路線バス到着場所
路線バスはチャンチュイの目の前ではなく、700mほど手前で停まります。
バスを降りたら、進行方向右側の歩道に渡り700mほど直進しましょう。すると右手にチャンチュイの入り口が見えます。
チャンチュイからの帰りはタクシーが良い
チャンチュイ周辺の道路は、車の通りこそ多いですが人通りがすくないため、夜は少し不気味です。
(周辺の道路)
そのため、帰りは路線バスで帰るよりも、入り口からタクシーを拾う方が良いです。チャンチュイ入り口前の大通りはタクシーの通りが多いので、簡単に捕まえられます。
チャンチュイの営業時間
チャンチュイの営業時間は、地図上黒色の部分と緑色の部分(グリーンゾーン)とで異なります。
- 黒色の部分/毎日16:00〜23:00
- 緑色の部分(グリーンゾーン)/水曜日を除いて毎日11:00〜21:00
詳細は公式サイト(英語)も参考に。
土日しか開いていない店舗もあるので、土日どちらかに行くのがベストです。
また、一番人が多くて盛り上がるのは19:00〜20:00頃です。まだ日が暮れていない時間だと人がまばらでイマイチ盛り上がりに欠けます。
そのため、19:00〜20:00頃に到着するように向かうと良いです。
入場料は無料
以前までは入場料が必要だったそうですが、現在は入場料無料です。
アートが融合したお洒落ナイトマーケット
今までバンコク内の様々なナイトマーケットに足を運びましたが、チャンチュイは本当におすすめ。
アクセスこそ不便な場所にありますが、わざわざ行ってみる価値があります。
あらゆる場所に斬新な芸術性が盛り込まれているのでインスピレーションを刺激されるでしょう。
写真映えもバッチリなスポットです。
買い物もお土産選びも食べ歩きも楽しんで、視覚的な刺激も得て楽しみましょう。
その他のバンコクでおすすめのナイトマーケットについては、以下の記事も参考にどうぞ。
バンコク観光の完全ガイド。初めての旅行で行きたいマストスポットをまとめました。
バンコクのインスタ映えスポットまとめ。写真好きなら絶対に言ってほしい観光地やカフェをまとめました。