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タイに関連するガイドブックは様々存在しますが、基本的には『地球の歩き方』一冊あれば困ることは殆どないです。
ただ、地球の歩き方は限られたページ数で全ての情報を網羅しています。
そのため、あるトピックにおいては明らかに情報が不足していたり、逆に網羅しすぎで情報が多くて何がなにやら分からなかったりすることもしばしば。
そこで、地球の歩き方に加えて、副読本として興味のあるカテゴリーに特化したガイドブックをもう一冊持参すれば、過不足なくタイ旅行を満喫できるでしょう。
今回の記事では、地球の歩き方に加えて、特定のカテゴリーに特化した副読本としてピッタリなガイドブック合計10冊(内1冊は無料PDF)を紹介します。
初めての海外個人旅行の人でも、以下のガイドブックさえ手にしておけば、困ることなくタイ旅行を楽しめます。
もくじ
必ず持っておきたい定番ガイドブック『地球の歩き方』
地球の歩き方には、タイ全土の情報を記載してある『地球の歩き方 タイ(写真右)』と、バンコク及び日帰りで行ける近郊都市のみに絞った『地球の歩き方 バンコク(写真左)』の2種類が存在します。
バンコクのみならず広範囲にタイ旅行を計画している人であれば『地球の歩き方 タイ』がおすすめ。
バンコク旅行のみを予定しているのであれば(パタヤなどの近郊も含めて)『地球の歩き方 バンコク』が便利です。
地球の歩き方には「MAP」「観光地情報」「レストラン」「ショッピングガイド」「マッサージ店」「ホテル」などといった旅行中に必要な情報が全て網羅されています。
加えてトラブル対策や通信事情、旅の単語帳、地方都市への移動方法など、タイに関する全ての情報を網羅していると言っても過言ではありません。
ただ、冒頭でも述べたように、限られたページ内に全ての情報を網羅しているため一つ一つのトピックの情報量は少ないです。
(ショッピングモールの紹介ページ。説明文が少ないので各店舗の違いがあまり分からない)
また、例えば観光地へのアクセス方法にしても
サヤーム・センター・セントラルワールド前から79番のバス
という説明が写真も地図も無しで書かれているだけ。初めてタイに来た人からすると「?」となることが多々あります。
包括的に旅行情報を得るには大変便利なので必ず持っておきたいです。しかし、突っ込んだ情報を得るには少々不便。
特に各場所のアクセス方法については、ツアーを使わない個人旅行者なら写真付きで丁寧に教えてほしいもの。
なので、地球の歩き方で概要を確認して、更に詳しい情報についてはインターネットで得るというのも一つの手です。
当サイトの記事ですが、以下はバンコクの人気観光地情報を網羅して詳しいアクセス方法や所感を記載しています。タイ旅行が初めての人なら参考になるでしょう。
地球の歩き方には上記のような欠点があります。
とは言え、媒体を問わず情報量において右に出るものはいません。繰り返しになりますがタイに行くなら必ず一冊持っておきたいです。
女性必読。スパ・美容情報に特化した『タイ・バンコク BEAUTY GUIDE』
美容研究科・ジャーナリストである上田祥子監修のガイドブック。
老舗高級ホテルやブランドのスパからワンコインで受けられる美容おすすめサロンまで、施術内容から料金まで詳しく記載されています。
(写真が多いので雰囲気が伝わりやすい)
このガイドブックの凄い所は、とにかく美容に関して徹底的に網羅して情報を載せている点。
スパやマッサージ等の店舗情報だけではなく、タイ発のコスメグッズを人気ブランドごとに紹介して、更には各コスメグッズを買える店舗も記載しています。
また、現地のタイ美人が教えるローカルなビューティーグルメ情報や美容法のコラムも満載。美容に関心がある女性なら読んでいて面白いはず。
旅行者だとハードルが高いと思われがちな美容クリニックについても、日本語通訳付きで旅の途中で気軽に寄れる店舗も紹介しています。
観光地等の情報は少ないので、上で紹介した地球の歩き方の副読本として持っておけば、バンコク美容旅行を余すことなく楽しめます。
※初版発行が2013年なので、閉店している店が一部記載されている可能性もあり
安くて美味しい屋台・食堂なら『バンコク街角の食事処』
従来のガイドブックには載らないタイ料理屋台や食堂にのみ焦点を当てた面白いガイドブック。
紹介している店舗はローカルながらも、各店舗があるエリアはいずれも旅行者が立ち寄る場所ばかりなのが優しいです。
わざわざ食べに行くというよりも、今いる場所の観光ついでに寄れる立地の店が多く掲載されているのが便利なところ。
通常、ローカルな屋台や食堂では、メニュー表記はタイ語のみ。
しかしこのガイドブックがあれば安心。
各店舗のおすすめメニューにタイ語とカタカナを併記してくれています。
カオマンガイやバミー、トムヤムクンといった定番メニューがあるのはもちろんですが、タイ旅行を繰り返している人でも「初めて知った」と言う料理が多いのが嬉しいところ。
タイ料理に関する知識が広がりますし、どの料理も興味深いです。
各料理の味についても、読むだけで味が想像できてしまうユニークな文章で記載されています。
料理好きなら読み物としても面白いでしょう。
屋台や食堂だけを紹介しているので、どの店も料金が安いのも素敵です。
バックパッカーなどの長期旅行者は必読。
バンコクに加えてチェンマイ、コラート、ブリーラム、スラー・ターニーの情報も掲載されています。
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※初版発行が2015年なので、閉店している店が一部記載されている可能性もあり
中級者向けコラム集・旅行記『タイ旅行最強ナビ』
編者:丸山ゴンザレス、17人のタイに精通した著者のコラムを集めたコラム集。
ガイドブックと言うよりは紀行文や旅行記に近いです。
それぞれの著者が行って感じたこと(例えばマッサージスクールに通った話やタイの歯科でインプラント手術を受けた話など)が中心。
写真が少ないので、タイ旅行が初めての人にとっては、読み物としては面白いですが役に立つ部分は少ないだろうなという印象です。
「こんな世界があるんだな〜」と興味をそそられる内容は多いですが、ガイドブックと違って自身の行動に繋がる内容は少ないです。
ただ、『アラフォー女のタイ欲望紀行 プーケット編』や『バンコクの刑務所に捕まっている日本人に面会しに行ってみた!』など、他の本では読めないディープなコラムが満載です。
ガイドブックと違って著者各々の主観もたくさん入っている文章なので、読み応えがあります。
『タイ最大のスラムを安全に見学できる方法』など、タイ旅行を繰り返しているタイ好きであれば実践してみたくなる内容もぼちぼちあります。
在住者一押しのマップガイドブック『歩くバンコク』
個人的にも一押し、タイ旅行中にかなり読んでいるガイドブック。
バンコク各地のレストランや雑貨屋、マッサージ屋などの紹介が中心です。
このガイドブックをおすすめする理由はとにかく使いやすいからです。
3年ぶりの歩くバンコク購入しました。コロナ禍の間に開通した鉄道路線などの情報が大幅アップデートされてます。
かなり内容が変わったらしいチャトゥチャックの新しい地図も載ってます。
コロナ禍以降久しぶりにタイ行く人にはマストなガイドブックかと思います。 pic.twitter.com/jark4CjMGm— リーさん@WEBライター (@AsiaThailand208) December 28, 2022
従来のガイドブックだと、レストランならレストランカテゴリーのページ、ショッピングモールならショッピングカテゴリーのページに、ずらっと店舗情報が羅列されています。
しかし、このガイドブックは一味違います。
バンコクの主要各駅周辺の地図が各ページに掲載されていて、地図と共に駅周辺の店舗情報が分かりやすくまとめられています。
街歩き中に見るのに便利な構造です。
どの店舗も駅近なのでアクセスは容易。
更に便利なのが、各駅の周辺にある「おすすめトイレ情報」。日本人でも抵抗なく使える綺麗なトイレの位置も記載しています。
タイには緊急時であっても使うのを躊躇するほど汚いトイレが多いです。
そんな時、このガイドブックがあれば心底助けられた気分になるでしょう。
観光地情報は少ないので、地球の歩き方の副読本として持っておくのがおすすめ。バンコクでの街歩きが更に楽しくなるでしょう。
筆者が上ツイートにて記載しているように、3年ぶりに発行されました。
コロナ禍の3年の間に、バンコクは新しい鉄道路線が開通したり、多くの店が開店・閉業しました。
本書では、こうしたコロナ禍において変化したバンコクの情報を大幅にアップデートして記載しています。
久しぶりにバンコクを旅行する人にとってはマストなガイドブックです。
チェンマイ行くなら絶対これ!『古都チェンマイのとっておき』
チェンマイ在住10年以上、チェンマイ情報の発信に特化した記者・編集者である古川節子氏が案内するチェンマイパーフェクトガイド。
北タイ料理の特集や、他のガイドブックには載っていないお洒落な一軒家カフェ、個性的な雑貨屋、チェンマイ式マッサージ屋などが記載されています。
単にチェンマイにある店舗を網羅して載せているわけではなく、“チェンマイならでは”な店舗に絞っているのが特徴。
「タイ北部の山岳民族の手仕事」など、一見マニアックな内容でもポップかつ取っつきやすい文体で、初心者にも分かりやすく解説しています。
このガイドブックを読むだけで、チェンマイ愛が湧き出ること間違いなし。
「古都チェンマイのとっておき」があるのとないのとでは、チェンマイ旅行の楽しみ方が大きく異なるでしょう。
それほど有益な情報ばかりです。
個人的にお世話になったのが北タイ料理の特集ページ。
定番料理から旬の味覚、辛さや食材についもバッチリ解説してくれています。
筆者が北タイ料理の美味しさに目覚めたのは、このガイドブックのおかげ。
チェンマイ旅行を計画している人にはマストな一冊です。
また、当サイトの記事ですが、以下はチェンマイのおすすめ観光地情報を網羅して記載しています。チェンマイ旅行が初めての人なら参考になるでしょう。
チェンマイ観光のおすすめスポット22選!絶対に訪れるべき人気観光地
歴史も知りたいマニア向けコラム『読むバンコク』
旅行作家:下川裕治氏の著書。
マニアックな内容なので、余程バンコクに愛着がある人でないと、読んでも何が何やら理解不能だと思います。
内容は、BTSとMRTの各主要駅周辺の歴史や、現在におけるタウンコラムが中心。
バンコク旅行者に馴染み深い「ナナ」や「アソーク」をはじめとした各土地名の由来に始まり、マニアックなソイの情報など。
地名を言われたらその情景が浮かぶほどのバンコク好きであれば、読み出すと止まらないほど「なるほど」が詰まっています。
写真は全くと言っていいほど使われていないので、完全なる読み物です。
しかし、この本を読んで再びバンコクを歩くと、今までとバンコクが違って見えてきます。
「かつてはこんな場所だった」「だからこんな場所になった」という情報が満載。より一層バンコクへの愛着が深まる一冊です。
何度もバンコク旅行を繰り返すリピーターなら読む価値あり。
タイを代表するB級スポット「地獄寺」を深く考察した本
当サイトでも紹介している「ワットパイロンウア」をはじめ、タイ旅行リピーターや一部のマニアに絶大な人気を誇る観光地「地獄寺」について地の底よりも深く考察した唯一無二の本。
地獄寺はタイ全土に存在する地獄を表現した風変わりなお寺です。
見た目のインパクトが凄まじく、B級スポットとしてのあらゆる要素・鑑賞的価値を置くため、何の予備知識がなくても行けば楽しめるのは確か。
しかし、地獄寺に足を運んだ全ての人は思うでしょう。「この寺は何のために建てられたのだ?」「この像が意味することは何だ?」「そもそもタイの仏教思想とは?」
そんな疑問を解く日本で唯一の本です。ガイドブックとは少々カテゴリーが異なりますが、地獄寺訪問予定の人は持っていて損はないでしょう。
タイの地獄寺の本、中々面白いです
仏教思想に関する歴史など、人によってはあまり興味なさそうな部分もありますが、地獄寺に行ったことある人なら必ず思う、「この像は何を意味しているのか」という疑問について詳しく解説できます
これを読めば、視覚以外でも地獄寺について楽しめるかなと思う pic.twitter.com/ge3hRH1sH2
? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) January 27, 2020
文章がユーモラスで、読み物としても面白い。
タイ文化を広く知る。雑誌「トランジット(transit)」のタイ特集
在タイ日本人の間で話題になった一冊。トラベルカルチャー誌のTRANSITが、12年ぶりに本気のタイ特集を組んでくれました。
このガイドブックは、タイ文化が好きな人にはめちゃくちゃおすすめ。一度は読んでおくべきです。
タイ中部、北部、東北部、東部、南部各々が持つ独自のカルチャー紹介、『タイの美しい寺院』の記事でも紹介している、近年SNSで話題を呼んでいる寺院の特集。
また、タイ仏教美術の世界、バンコクに住む若いタイ人達のカルチャー・シーン特集、さらにはムーブメントとして注目されているタイBLドラマの特集まで。
タイ文化が好きな人なら、気がついたら一気読みしているでしょう。個人的には、タイでタブーとされている政治の様相について詳しく記載されているページが興味深かったです。
読み応え満載な一冊。表紙に記載されている「永久保存版」の言葉に納得。
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タイ国政府観光庁提供の無料PDFガイドブック
タイ国政府観光庁のHP(上記リンク)では、PDFにていくつかのガイドブックを提供しています。
種類が豊富で、中には役に立つものいくつかあります。
ただ、全体的に内容が薄く、ガイドと言うよりは軽く特集を組んだ地域紹介と言ったところ。
実用性はやや低い。
とは言え、さすが政府観光庁だけあって「2024年 タイの祝日・行事スケジュール」など、タイ旅行前に知っておくべき情報も揃えています。
必要と思える物は旅行前にダウンロードしておくと良いでしょう。一通り、どんなPDFがあるのかはチェックしておくと良いです。
最新の情報を得て旅行にのぞもう
10冊も紹介しましたが全て揃える必要はないです。
冒頭でも述べたように『地球の歩き方』をメインとして、加えて興味のある副読本を1冊持っていれば大抵の情報は十分に得られます。
海外旅行慣れしている人であれば『地球の歩き方』1冊だけでも十分でしょう。
ただ、街というのは日々変化しているので、どのような媒体から情報を得るにしてもタイミングによっては誤情報になっている可能性も十分に考慮しておいた方が良いです。
特にバンコクは発展が著しいので、わずか1年前のガイドブックと比べても、実際の街の様子は随分と異なっている場合があります。
そのため、古いガイドブックを持っている人でも、できるだけ最新のガイドブックから情報を仕入れて旅行にのぞみたいです。時間をロスすることなく楽しめるでしょう。
以下の記事では、初めてバンコクへ行く人に向けて、「2泊4日」「3泊4日」「4泊5日」という様に、滞在日数ごとに最適なモデルコースをまとめています。
誰もが楽しめる王道観光地が中心なので、タイ旅行者は必見。
バンコクのエリア別おすすめホテルについては以下が参考になります。宿泊時の写真も掲載しているので雰囲気が掴めるでしょう。