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カオキアオ動物園(Khao Kheow Open Zoo)とは、パタヤビーチがあることで有名なチョンブリー県内に位置する巨大な動物園です。
バンコクからは南東に約110km(車で片道約1時間40分)、パタヤビーチからは北へ約50km(車で片道約1時間)。
ちょうどバンコクとパタヤの中間(ややパタヤ寄り)にあるため、両都市のどちらからでも日帰りでの観光が可能です。
カオキアオ動物園は、一般的な動物が展示されているだけの動物園とは異なり、自由度が高いのが特徴です。
展示されている動物は、キリンや象、シマウマやサイといった日本の動物園でもお馴染みのラインナップですが、多くの動物に間近での餌やりを体験できます。
「こんなに塀が低くて動物が逃げ出さないのか?」と心配になる囲いもあるほど。
また、動物園の敷地は広大であるため、サファリパークのように専用のカートをレンタルして回れます。日差しが強いタイで歩き回らずに済むのは好都合。
加えて象やペンギンなど人気の動物による水泳ショーや行進ショーもあり、見ていて飽きません。
(ペンギンショーと象の水泳ショーは特に大人気)
2024年7月には、可愛らしい赤ちゃんカバ「ムーデン(タイ語で『肉団子』の意味)」が誕生し、その愛らしい姿でタイ国内はもちろん、日本でも大きな話題を呼んでいます。
🦥
今回は、タイでいま話題の「ムーデン」をご紹介します。バンコクから車で1.5時間くらいのチョンブリー県カオキアオ動物園で、7月10日にコビトカバの赤ちゃんが生まれました。
動物園が名前投票をした結果、ムーデンという名前に決定。
ムーデンは、ミートボール(豚肉のつみれ)とい意味です🤭… pic.twitter.com/cFVlv8X5fG— Royal Thai Embassy in Tokyo (@rtetokyo) September 12, 2024
正直、行く前までは「タイに来てまで動物園?行く価値ないでしょ!」とは思っていましたが、とんでもない。
日本の動物園では味わえない内容ばかりで満足度が高いです(味わえたとしても数時間待ち確定の大人気エリアになっているでしょう)。
自分は、いい歳した30の男ですが、童心に返って楽しめました。大型の動物に間近で餌やりできるのは大人でも楽しいものです。
特にバンコクあるいはパタヤへの子連れ旅行を検討している人は、一度足を運んでみる価値ありです。子供もおおはしゃぎで楽しめるはず。
この記事では、以下のポイントについて詳しくご紹介します。
- 園内を回るカートの種類と料金
- 見所のあるエリア・動物ショーの内容と開催時間
- 赤ちゃんカバ「ムーデン」が見られる場所
- カオキアオ動物園の営業時間
- バンコクとパタヤからの行き方・ツアー
カオキアオ動物園(Khao Kheow Open Zoo)とは
カオキアオ動物園は、従来の動物園とサファリパークを足して2で割ったような施設です。
敷地内では、サファリパークのように開放的な状態で動物が飼育されています。観覧客は自家用車あるいは、入り口でレンタルできるカートに乗って敷地内を回ります。
各動物が飼育されているエリアには囲いがあるため、乗り物を降りて囲いの外から動物を見学するという流れです。
各草食動物の近くには餌売り場もあり。一房20バーツ。
ミーアキャット。手を伸ばしたら触れそうなくらい低い塀の囲いの中で飼育されています。
ジャンプして囲いの外に逃げ出さないか心配になるくらい。
ハイエナが飼育されているエリア。
観覧客側とハイエナがいる場所の間約5mには溝があるのですが、ジャンプしたら簡単に飛び越えられそうです。
今にもジャンプしてきそうな様子で、こちらをジーッと見ていたので恐ろしかったのを覚えています。
こんな具合で各動物との距離が近いので、普通の動物園より興奮します。
種類は少ないですが、水中動物の展示もあり。上写真はアザラシ。
ショーの時間と勘違いしたのか、こちらを見ながら永遠とくるくる回っていました。
展示動物の説明書きは日本語でも書かれています。
園内を回るカートの種類と料金
カオキアオ動物園の敷地は歩いて回れないほど広大であるため、以下3種類いずれかの乗り物で回ります。
種類 | 料金 |
自家用車 | 乗り入れ料80バーツ |
ゴルフカート |
|
| |
団体用トラム | 無料 |
自家用車がある人は無論自家用車で回るのがおすすめ。乗り入れ料は80バーツ。
上述したように、動物は囲いの中にいるため、動物に激突する心配はありません。また、園内の道路は綺麗に整備されています。砂埃で車が汚れる心配も皆無です。
(園内の道路。坂道は多くないので運転しやすい)
自家用車で回りたくない人は、入り口の駐車場に車を止めて、以下のカートで回ることも可能です。
ゴルフカート
(上:4人乗りカート。下:6人乗りカートは運転手付き)
自家用車がない一般観覧客の多くは、4人乗りか6人乗りカートに乗って回ることになるでしょう。
6人乗りカートは運転手付きですが、4人乗りカートは自身で運転します。
4人乗りカートの運転に国際免許の提示は必要ありません。普通ATと同じ要領で運転できるので、車の運転経験がある人なら問題ないでしょう。
(4人乗りカートの運転席。アクセルとブレーキがあるだけの簡易的なシステム)
園内の道路は一方通行なので、運転に慣れていない人でも安心。対向車を恐れることはないです。
カートのレンタル時間は、個人的には4時間は欲しいところ。
2時間だと、さすがにバタバタと園内を回ることになるでしょう。4時間あればゆっくりとショーを見て、園内で昼食を取り、後述する見所あるエリアも十分回れます。
4人乗りカートだと4時間で800バーツ、6人乗りだと1,400バーツですが、割り勘すれば一人当たりの金額は高くありません。
団体用無料トラム
団体客専用の無料トラム。個人旅行者が利用する機会はありません。
バンコクからの日帰りツアーを申し込んだ際、参加人数が多ければ無料トラムに乗って回る可能性もあります。
カオキアオ動物園の見所と大人気動物ショー
(カオキアオ動物園の地図。入り口で貰える)
カオキアオ動物園の敷地は広大で、地図に記載されている以上の種類の動物が飼育されています。
そのため、1日で全ての動物を見学することは難しいでしょう。
入り口で配られる地図には「12 Must See」として、動物園側で特に見所としている12ヶ所が記載されています。
時間が限られているのであれば、「12 Must See」に記載されている動物を中心に見て回るのがおすすめ。
「12 Must See」の中には、動物園内で大人気のショーである「ペンギンの行進」や「象の水泳」も含まれています。
以下にて、見所とされている動物を中心に、ショー(公演時間含む)の詳細も記載しているので参考にどうぞ。
ターミンジカ
ターミンジカという東南アジアや中国南東部、インド北東部に生息する鹿が、奈良公園の鹿みたく放し飼いにされているエリア。
奈良公園の鹿みたく餌欲しさにグイグイ寄ってこないので可愛げがあります。
というより、殆どの鹿が餌の貰いすぎで餌に飽きていた模様…
大人しくてナデナデもできたので可愛かったです。
ペンギンのショー
カオキアオ動物園の大人気ショー。
ショーと言っても、ペンギン達は何の芸もありません。全てのペンギンがステージ上に集められて、観覧客が餌やりをできるだけです。
このショーで人気なのは、ペンギン達がステージへ行くまでに見せてくれる大行進です。
一列になってヨチヨチ歩きで行進するペンギン達の姿に、観客は大興奮。しかも、ペンギンは手を伸ばせば触れるくらいの近距離を歩いてくれます。
ペンギン好きは一見の価値あり。
ペンギンショーの公演開始時間は以下の通り。
平日 | 土日祝 |
11:00AM | 11:00AM |
14:30PM | 14:30PM |
– | 16:00PM |
カバ
カオキアオ動物園のカバはサービス精神が旺盛です。近寄ると必ず口を大きく開けてくれます。
実際のところは、いつもこうして口を大きく開けていれば、飼育員が餌を放り込んでくれるから癖になっているのでしょう。
キリン
個人的に一番楽しかった場所。
ここまで至近距離でキリンへ餌をあげられたのは人生で初めて。
キリンは想像よりも力が強く、持っている餌を凄い力で引っ張ってくるので要注意。
鼻息も凄まじくて、草食動物と言えど迫力があります。
サイ
サイと至近距離で触れ合えるエリア。文字どおり「触れ合えます」。
なんと、驚くことに飼育員に角にタッチしていいと言われました。サイは大人しくて、角にタッチしても全く動じません。
やった餌にムシャムシャとかぶり付いてました。
サイのエリアには、「インドサイ」「ジャワサイ」「スマトラサイ」の3種類が飼育されていて、どれも巨大。
体長はおよそ2m50cm。体重は2,000kg近くあるのではないかと思われます。
キリン同様に凄まじい力で餌にかぶりつくので、引っ張られないよう要注意。
ホワイトライオンと熊の異種共存
カオキアオ動物園で生まれたホワイトライオンと、民間人より寄与された熊が共存しているゲージ。
両者とも信頼しあっているのか、ストレスなさそうに過ごしています。
象の水泳ショー
ペンギンと並んで大人気のショー。
プールで水泳する象さんをガラス越しに見学できます。象の水浴びショーなら見たことありますが、水泳は珍しいのではないでしょうか。
プール内を2本足で歩いたり、飼育員を鼻で持ち上げたり、かなり芸が仕込まれています。
一番凄いなと思ったのは、象に乗っている飼育員。
象が水中に潜る度に何度も息を止めて大変そうでした。ガラス越しに手を降るなどのパフォーマンスも忘れずにこなしていてプロッフェショナル。
チップをあげる機会がなかったのが残念なくらい。
象の水泳は2階席からも見学可能。2階席で見ている人のために、象の頭の上に立つなどのパフォーマンスも行ってくれます。
あっぱれな飼育員です。
象の水泳ショーの開催時間は以下の通り。
平日 | 土日祝 |
11:00AM | 10:15AM |
14:15PM | 12:15PM |
– | 14:15PM |
JOURNEY TO THE JUNGLE
ライオン、虎、ハイエナなどの肉食獣をはじめ、鳥類や草食動物が狩りをしたり餌を食べる様子を解説付きで見せてくれるショー。
肉食獣はステージ上で狩りを行いますが、鳥類や草食動物は客席頭上の餌置き場まで飛んでくるので迫力があります。
客席頭上にあるロープを伝って餌を食べにくるアライグマ。
ショー中の解説は英語とタイ語のみですが、言葉が分からずとも視覚のインパクトだけで十分楽しめます。
時間がある方は是非見てみましょう。
JOURNEY TO THE JUNGLEの公演開始時間は以下の通りです。
平日&土日祝 |
11:00AM |
13:10PM |
15:10PM |
その他の動物ショー
カオキアオ動物園では、その他にも鳥類やアザラシのショーも公開されています。
ただ、複数のショー公開時間が被っているため、1日で全てのショーを見学することはできません。
訪問時間と公開時間を考えて、いくつかのショーだけピックアップして回ると良いでしょう。
全てのショーの公開時間は、以下のカオキアオ動物園の公式ホームページから確認可能です。
参考
公演予定Khao Kheow Open Zoo(日本語サイト)
話題の赤ちゃんカバ「ムーデン」はどこで見られるの?
話題の赤ちゃんカバ「ムーデン」は、園内のカバコーナーで見られます。
カオキアオ動物園でもらえる地図にもカバコーナーがしっかりと記載されており、さらにムーデンの周辺は人気が高いため、しばらくの間は人だかりができているでしょう。迷うことなく、すぐに見つけられるはずです。
ムーデンはどんな子?
ムーデン(หมูเด้ง)は、2024年7月に生まれたコビトカバ(wiki)の赤ちゃんです。名前の「ムーデン」は、日本語で直訳すると「肉団子」。生後わずか2ヶ月ながら、その愛らしい姿が話題を呼び、タイ国内はもちろん、日本や世界各国でニュースになっています。
コビトカバは、成長しても通常のカバの約10分の1ほどのサイズにしかならないと言われていますが、成長速度が非常に速いのも特徴です。生後半年もすれば、体長は1メートル弱、体重は60kgを超える個体もいるため、今の小さくて可愛い姿を見に行くのはまさに今がベストのタイミングです!
カオキアオ動物園への行き方(バンコクorパタヤから)
以下はカオキアオ動物園の場所を記したGoogleMapです。
カオキアオ動物園へは、バンコクからでもパタヤからであっても、動物園まで直接行くバスや電車等の公共交通機関が存在しません。
そのため、カオキアオ動物園へ行く方法は、以下の二択のみです。
- タクシーを往復チャーターする
- ツアーを利用する(バンコク発のみ)
カオキアオ動物園周辺に流しのタクシーは走っていません。そのため、タクシーをチャーターする場合は、バンコクからでもパタヤからでも往復チャーターが必須となります。
パタヤから行く場合はタクシーを往復チャーターする
パタヤからカオキアオ動物園へ行くには、タクシーを往復チャーターします。
タクシーの料金は交渉制となりますが、目安としては往復1,000バーツくらいを見ておくと良いでしょう(現地でのドライバー待ち時間込み)。
タクシーをチャーターする際、路上で走っているタクシーや客待ちしているタクシーに依頼すると、高めの金額を提示してきます。
そのため、タクシーチャーターは、パタヤ市街にある旅行代理店もしくはタクシーカウンターでお願いすると良いです。
(パタヤ市街には上写真のような旅行代理店もしくはタクシカウンターがいくつもある。探さずとも見つかる)
タクシーは旅行代理店もしくはタクシーカウンターでチャーターした方が安くすみます。
ドライバーには「カオキアオ オープン ズー(Khao Kheow Open Zoo)」と伝えるか、タイ語表記「สวนสัตว์เปิดเขาเขียว」を見せると早いです。
もしくはグラブタクシーの利用がおすすめ。グラブであれば、行き先を入力するだけでドライバーが現在地まで迎えに来てくれます。グラブの使い方については、以下の記事を参考にどうぞ。
バンコクから行く方法
タクシーをチャーターする
バンコクからも往復タクシーをチャーターできます。
しかし、バンコクからカオキアオ動物園は片道約110km、片道1時間40分近くかかるため、パタヤから行くよりも高くつくと考えていた方がいいでしょう。
目安は2,500バーツ〜3,000バーツです。
往復の交通費だけでかなりの料金になります。そのため、バンコクから行く場合は下記ツアーを利用するのがおすすめ。
ツアー(プライベート送迎)を利用する
ツアーであれば、自力でタクシーを往復チャーターするより安い金額で回れる上に、海外旅行慣れしていない人でも安心です。
プライベートなので、途中で自由にトイレ休憩を挟んだり、ドライバー自身も行き先をしっかり理解しているため説明する必要がありません。
また、ホテルまでの送迎が付くのも便利。
カオキアオ動物園の営業時間
- 営業時間 毎日8:00〜18:00
- 公式Facebook
- 公式WEBサイト
入場料金
大人250バーツ / 子供100バーツ
タイでおすすめの動物スポット
自分はこれまで、上で挙げたシラチャータイガーズーをはじめ、タイガーパークパタヤなど、動物系スポットにはそこそこに足を運んできました。
カオキアオ動物園は「単なる動物園」という先入観があったため、これまで行くことがありませんでした。
しかし、カオキアオ動物園は動物好きなら行く価値ありです。
やはり、ここまで近距離で餌をあげられるのは、大の大人でも興奮します。それに可愛い動物ショーは子供も喜ぶのでオールマイティーに楽しめます。
冒頭でも述べたように、日差しが強いタイで乗り物に乗って移動できるのもメリット。
ただの動物園と思って侮ることなかれ。間違いなく楽しめるスポットです。
カオキアオ動物園を含め、バンコクから日帰りで観光できる全てのおすすめスポットについては、以下の記事を参考にどうぞ。
バンコク近郊で動物と触れ合えるスポットを探している人は、サムプラン象園もおすすめです。子連れで楽しめます。
だいぶ前にチェンマイに行きました。動物園にはパンダがいたが、今もいるのか??
>>平栗孝之さん
三頭いたそうですが、一頭は中国に帰国、残りの二等は2019年と2023年に亡くなり今はパンダはいないそうです。