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バンセンの地獄寺「ワットセーンスック」は巨大な2体の餓鬼が立つ迫力満点の寺院。

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バンセンの地獄寺ワットセーンスックに立つ2体の餓鬼

(ワットセーンスック境内に立つ2体の巨大な餓鬼像)

ワットセーンスック(英:Wat Saen Suk/タイ語:วัดแสนสุข)とは、バンコクから最も近いビーチリゾート「バンセン」に位置する地獄寺です。

巨大な2体の餓鬼像の周りに、拷問を受ける罪人像や、閻魔大王から審判を受ける罪人像が分かりやすく展示されています。

湯釜地獄で裁きを受ける罪人たちの像

(地獄の釜で煮られている罪人達の像)

 

筆者にとって地獄寺の訪問は、バンコク近郊のワットパイロンウア、アユタヤ近郊のワットガイに続く3軒目。

3軒いずれの地獄寺も、趣旨におおむね違いはありません。

なので、ワットパイロンウアに行ったことある人なら、わざわざワットセーンスックに足を運ぶ必要はないかなと言った印象。

パッと見は、罪人達がひたすら獄卒ごくそつにシバかれるお決まりの光景が広がっているだけです。

罪人達を引き連れている獄卒

(結構グロテクス。小さい子供が見たらトラウマになりそう)

珍スポット好きや、バンセン旅行中の人ならありでしょう。

バンセンはビーチ以外の観光地が少ないので、ワットセーンスックは観光のアクセントになります。

 

今回の記事では、バンセン旅行中や珍スポット好きな人に向けて

  • ワットセーンスックの概要
  • バンコクからのアクセス方法(日帰り可能)

を詳しく記載します。

個人的には、冒頭の巨大な餓鬼像の写真を様々なメディアで拝見したことがあったので、「ここだったのか」という若干の感動を得られました。

 

ちなみに、ワットセーンスックの各像の足元にはそれぞれの罪の概要を記載した英語の案内があります。

バンセンの地獄寺ワットセーンスックにある罪の内容を記載した案内

翻訳機等を使えば意味している事をある程度推測できて面白いです。

ワットセーンスック(Wat Saen Suk)

バンセンの地獄寺ワットセーンスックの入り口と閻魔大王の像

(入り口)

ワットセーンスックは1986年に建てられた比較的新しい寺院です。

Wikipediaによれば、タイにおいて最大規模を誇る地獄寺であるとのこと。

バンセンの地獄寺ワットセーンスックに並ぶ像達

うーん、境内にある地獄のエリアだけで言えばサッカーフィールド1面分もなかった気がしますが…

地獄エリア以外にタンブンする場所もあったので、寺院を構成している全ての敷地を含めてタイ最大規模ということでしょうか。

ちなみに、ツイッターでちょくちょく絡ませて頂いているバンコク在住の漫画家たーれっくさんいわく、コラートにあるワット・パーラックローイがタイで最も大きな地獄寺とのこと。

その後、実際に行ってみました。確かに今まで行った地獄寺の中では最大級。球場の半分くらいはある広い敷地内に、これでもかと言うほど地獄像が並んでいます。

>>>コラートの地獄寺「ワット パーラック ローイ」

 

バンセンの地獄寺ワットセーンスックでタンブンしているタイ人達

バンセンの地獄寺ワットセーンスックで魚に餌をあげてタンブン

(境内には僧侶や池に放流されている魚にタンブンする場所もある)

筆者がワットセーンスックに訪れたのは月曜日の昼間でしたが、子連れやカップルなどたくさんのタイ人参拝客がいました。

ワットパイロンウアに行った時は、数える程度の人しか見かけなかったので意外。

結構人気の寺院みたいです。

2体の巨大餓鬼の迫力が凄い

バンセンの地獄寺ワットセーンスックに立つ2体の餓鬼2

境内の地獄エリアに入って嫌でも目につくのが2体の巨大な餓鬼。

高さ10mはあるでしょう。かなり大きな像です。

舌がベローんと股間あたりまで伸び、首や爪は長く、体は皮と骨だけでガリガリに痩せています

絵に描いたような餓鬼の形相。

説明書きによれば、この2体の餓鬼は生前に仏教における五戒ごかいを破り、不道徳な性行為や嘘、飲酒などの行為を行った亡者の姿であるとのこと。

 

餓鬼については仏教のみならず、シーク教やヒンズー教においても「飢えと乾きに苦しみ、決して満たされることがない亡者」という点が共通しています。

また、「生前の不道徳な行為によるカルマとして餓鬼に転生する」という点も。

ただ、Wikipedia(餓鬼の種類)によれば、日本の場合は経典や仏教論書によって、餓鬼の種類は9種類や36種類もいると言われ、種類によって姿形や業の深さが異なります。

ワットセーンスックの巨大餓鬼は、経典を見る限りでは「食法(じきほう)」という種類の餓鬼に姿形が近いです。

食法(じきほう)

名声や金儲けのために、人々を悪に走らせるような間違った説法を行った者がなる。
飲食の代りに説法を食べる。身体は大きく、体色は黒く、長い爪を持つ。人の入らぬ険しい土地で、悪虫にたかられ、いつも泣いている。

ちなみに、餓鬼の寿命は1万5000年です。

一度餓鬼に転生したら、1万5000年も苦しみ続けるのだと。全く想像できない。

仏教の世界観って深すぎなんですよね。

「極楽は十京光年先の世界にある」だとか「不可説不可説転」だとか。

どうしてこう巨大な数字を掲げるのが好きなのでしょう。

スケールが大きすぎて現実味を帯びてない。

ワットセーンスックの「裁かれる罪人達」

餓鬼の像以外にも目を向けてみます。

様々な像が展示されていて面白いです。

閻魔大王の審判を受ける罪人達

閻魔大王の審判

生前の悪行の聞き取り調査および審判。

書記官がいるのもリアル。

顔だけ哺乳類になった亡者

顔だけトラになった亡者

虎や牛、ウサギ、鳥、魚など顔だけが動物になっている亡者達。

これらは生前の自分の心のあり方に合った動物の姿になっているとのこと。

例えば疑い深い人は蛇の顔、人を騙してばかりの人は狐の顔になります。

バンセンの地獄寺ワットセーンスックにある畜生道の亡者達

その他にも象やワニ、水牛など。様々な動物の顔を持った亡者達の像があります。

よこしまな肉体関係を持った亡者達

バンセンの地獄寺ワットセーンスックにて獄卒に甚振られている亡者達

浮気や不倫など、生前に最も巨大な煩悩である「性欲」に支配された亡者達は、こうして獄卒や犬、鳥から拷問を受けます。

亡者達が登っているとげを持つ木にも、血がベッドリと付いているのが生々しい。

生前に殺生を行った亡者達

バンセンの地獄寺ワットセーンスック獄卒に甚振られる亡者達2

人間のみならず、動物や虫など全ての生命を殺したことで拷問を受けている亡者達。

大きなノコギリや槍、斧で突かれている光景がめちゃくちゃ痛々しいです。

救いの世界もある

バンセンの地獄寺ワットセーンスックにある救いの世界

地獄寺は単に怖がらすだけでなく、前向きなメッセージも発信しています。

上写真の像は、「僧侶に施しや祈りを捧げる者は、来世にてより苦しみのない世界に転生できる」と伝えているわけです。

そのため、亡者達は微笑む僧侶に祈りを捧げています。

そして、足元を見るとちゃっかり寄付箱が置いてあり、多くのタイ人がここで寄付を行っていました。

なるほど、寄付までの導線がしっかりと作られているわけですね。さすが。

バンコクからワットセーンスックへの行き方

以下は、ワットセーンスックの位置を記したGoogle Map

ワットセーンスックの住所
  • 英語 = 373/49 Moo 15 ,Bang Saen Sai 2 Soi 19, Tambon Saen Suk, Mueang Chon Buri District, Chon Buri Province 20130
  • タイ語 = 150 ถนน บางแสนสาย 2 ตำบลแสนสุข อำเภอเมืองชลบุรี ชลบุรี 20130

もしタクシーで行く場合は、上記住所とワットセーンスックのタイ語表記「วัดแสนสุข」を見せましょう。

バンコクからのタクシー片道料金は1,000バーツくらいを見ておくと良いです。

 

バンコクからワットセーンスックへ自力で行く方法は、以下の通り。

  1. エカマイバスターミナルでバンセン行きのバスに乗る(100バーツ)
  2. 到着場所のレムトンバンセンからソンテウに乗る(10バーツ)

❶ エカマイバスターミナルからバスでバンセンへ行く

まずは、エカマイバスターミナル(別名「東バスターミナル」)より、バンセン行きのバスに乗ります。

エカマイバスターミナルは、BTSエカマイ(Ekkamai)の目の前にあります。

バンコクの路線図

(ピンク色の四角で囲んでいる駅がBTSエカマイ)

BTSエカマイの2番出口を降りてUターンすると、3分ほどで左手にバスターミナルが見えます。

エカマイバスターミナル(東バスターミナル)の外観

(エカマイバスターミナル)

バンセン行きのバスチケットは、エカマイバスターミナル15番窓口で購入可能です。

エカマイバスターミナルのバンセン行きチケットカウンター15番窓口

(15番窓口)

バスの料金は100バーツです。

バンセン行きのバスは5:00〜20:00までの間、1時間に1便が運行しています。

❷ 到着場所のレムトンバンセンからソンテウに乗る

レムトンバンセン

エカマイ バスターミナルを出たバスは、約1時間30分で上写真のレムトンバンセン(Laemtong Bangsaen)というショッピングモールに到着します。

レムトンバンセンに到着したら、反対車線側の歩道に渡り、道路を走る赤色ソンテウを停めましょう。

レムトンバンセン前を通るビーチ行きの赤ソンテウ

(レムトンバンセン前を走る赤色ソンテウ)

赤色のソンテウはバンセンビーチまで走ってくれます(乗車料金は10バーツ)。

バンセンの赤色ソンテウルートマップ

バンセンの赤色ソンテウは、上地図のようにレムトンバンセン⇒ワットセーンスックがある通りを経て、再びレムトンバンセン側へ戻って行きます。

なので、ワットセーンスックがあるソイ19(Soi19)で降りて、徒歩でワットセーンスックへ向かうと良いです(ソンテウ降車場所からワットセーンスックまでの距離は550m)。

 

ただし、赤色のソンテウ全てが上地図のように走るわけではないようです。

詳細は不明ですが、中にはワットセーンスック方向へ行かないというソンテウドライバーもいました。

面倒だったら、ソンテウを捕まえてタクシーのようにピンポイントでワットセーンスックまで行ってもらうのもありです。

レムトンバンセンから、ピンポイントでワットセーンスックへ行ってもらう場合の乗車料金は30バーツです。大した金額ではありません。

地獄寺ワットセーンスックの開放時間

バンセンの珍スポット

バンセンの地獄寺ワットセーンスックにある女性亡者の像

ビーチ以外の観光地が少ないバンセンにおいて、かなりのインパクトを放つ寺院でした。

上述したようにワットパイロンウアへ行ったことある方なら新鮮味は得られないかもですが、バンセンビーチ観光ついでに回ってみるのはありかと思います。

興味がある物好きな人は是非。

 

その他、バンセンのおすすめ観光地については、以下の記事も参考にどうぞ。

バンコクから日帰りで行ける珍スポットを探している人は、以下の記事も参考にどうぞ。

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1 COMMENT

ヨミ

2023年6月22日に、エカマイ9時10分頃発車のパタヤ行きバスで向かったのですが、ショッピングモールは経由せず幹線道路で下ろされました。バスはそのままパタヤまで南下していきます。降車地点から地獄寺まではソンテウもあったっぽいですが、自分はバイクタクシーを利用しました。50バーツほど。

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