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(メコン川の朝日)
ナコンパノム(Nakhon Phanom)は、タイの首都バンコクから北東へ約750km離れた小さな田舎町です。東南アジア最長の大河である「メコン川」を隔てて、ラオスのターケークと国境を接しています。
町のバスターミナルからはターケーク行きのバスが出ているため、第3タイ・ラオス友好橋を渡り、ラオスへの陸路国境越えが可能です。
タイからラオスへの陸路国境越えと言えば、ウドン・ターニーあるいはノーンカイからヴィエンチャンへ行くルートが一般的ですが、実はナコンパノム⇒ターケークのルートもマニアには人気。
その理由は、ナコンパノムには外国人旅行者が少ないことと、整備された川沿いの遊歩道からメコン川に昇る美しい朝日を望めることが挙げられます。
(広々とした川沿いの遊歩道。風が気持ち良い)
また、メコン川ではディナークルーズが開催されていたり、川沿いには綺麗な寺院もいくつかあるため、タイの田舎町にしては見所が多いです。タイからラオスを目指す旅人なら周遊ルートに入れてみると面白いです。
川沿いのレストランでは、メコン川沿いの名物料理であるプラーブック(ปลาบึก)やネームヌアン(แหนมเนือง)も食べられます(詳細は後述)。
また、バンコクでは1万円近くするようなリバービューホテルでもナコンパノムでは3,000円台で宿泊できます。市街には1泊1,000円台の格安ホテルもあるので節約旅行者にも優しいです。
今回の記事では、ナコンパノムに滞在するための観光ガイドとして
- 市街の見どころ
- 郊外の見どころ
- おすすめ料理
- 空港 or バスターミナルから市街への行き方
- ターケークへの国際バス料金と時刻表
- バンコクからナコンパノムへの行き方
- 格安ホテルとリバービューのおすすめホテル
について詳しく記載していきます。
ナコンパノム市街の地図
ナコンパノムで旅行者が楽しめるエリアはナイトマーケットやレストラン、ホテルなどが点在する川沿いの遊歩道周り(アイコンが密集している場所)に限られています。
川沿いエリアからバスターミナルまでの距離は約2km。
近距離移動はサムローで
市街やバスターミナルにはサムロー(三輪車のタクシー)がいます。市街⇔バスターミナルへは100バーツ程度でアクセス可能です。
(ナコンパノムのサムロー。流しもいるしホテル周辺で客待ちしているドライバーもいる。英語は通じにくい)
ナコンパノム空港は、バスターミナルから更に西へ約16kmの場所に位置しています。かなり小さな町なので、市街の観光地だけなら1泊2日もあれば全てを見て回れるでしょう。
市街のホテルによっては自転車(1日50バーツ〜60バーツ)やバイク(1日250バーツ)をレンタルしています。徒歩でも乗り物でも観光可能です。
以下でナコンパノムの観光地を解説していきます。
市街の観光名所
ナコンパノムには、観光地というよりランドマークと言うべき名所が多いです。いずれも遊歩道にあるので回りやすいです。
おすすめはMAP上にて紺色の船マークで記しているディナークルーズ。1時間30分かけてメコン川をクルーズしながらディナーを楽しめます。
ワット・マハータート(Wat Maha That)
ラオス式の仏塔「タート」が建つ小さな寺院。
ナコンパノムを含めたタイの東北地方(イサーン)は、元々ラオス主要民族が住む地域です。
そのため、ナコンパノムを含めメコン川沿いの町には、こうしたラオス式仏塔タートが建つ寺院がいくつか点在しています。
(タート)
小さいタートですが、ナコンパノムにある寺院の中では一番綺麗。大きな見所はありませんが、一度足を運んでみても損はしません。入場料は無料。
ナーガ像(Phraya Na Jet Sian)
参拝者が絶えない巨大なナーガ像。
市街地範囲に広がる川沿い遊歩道の丁度中心にあって目立ちます。ナコンパノムのランドマークと言える存在。
夜になるとライトアップされ、ナーガの口から水が出て見栄えが増します。まるでマーライオン。
インドシナマーケット(Indochina Market)
川沿いの一角にある比較的大きなマーケット。
旅行者が欲しがるような物はなく、売っているものはガラクタ。プラプラと見て回るだけなら面白い。
(バンコクのローカルマーケットでも売られているような衣類などが並んでいる)
2階にはフードコートが併設されていて、テラス席でメコン川と対岸のラオスを眺めながら食事できます。
テラス席からの眺めは結構良いので、昼食を取るのにおすすめのポイントです。
ナイトマーケット
時計塔(オレンジ色のアイコン)を起点に土日のみの18時頃から、一部を歩行者天国にして開催されるナイトマーケット。
外国人用ではないので英語は全く通じないですが、雰囲気自体はチェンマイのサタデーマーケットのようで賑やか。
衣料品店や食べ歩きできる屋台があったり、ちょっとお洒落なブティックも。
地方だからと言って特別値段が安かったり、変わった物が置いてあるわけではないですが、ナコンパノムで唯一の夜も賑やかな場所です。
ナイトマーケットエリアを除いては、夜の8時にもなると飲食店以外は閉店して寂れた雰囲気になります。
なので、ナイトマーケットの存在はありがたいです。土日に滞在する人は足を運んでみましょう。
土日の18:00頃から開催
ディナークルーズ
ナコンパノムに来たら絶対におすすめしたいのが、毎日17時〜17時30分頃より開催されるメコン川を周遊するディナークルーズ。
MAP上紺色の船マークにある船着き場より、約1時間30分かけてディナーを楽しみながらメコン川をクルーズします。
ナコンパノムのディナークルーズ船。ラオスとの国境であるメコン川を巡ります。VIP席でも大人一人たったの250バーツという破格の値段。左にタイ、右にラオスを見ながら食事。素晴らしい体験です。夕日も綺麗。 pic.twitter.com/dlwAhaD7Pa
? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) September 22, 2020
左手にはナコンパノム、右手にはラオスのターケークが見え、18時頃からはメコン川に沈む夕日も見えてロマンティック。
クルーズ船にはアッパーデッキがあり眺めは抜群。予約は必要ないです。飛び入りで気軽に参加できます。
(アッパーデッキでメコンを眺めながら飲むビールは控え目に言っても最高である)
田舎のクルーズ船とは言え、船内にはトイレや喫煙所もあるので不便はありません。
クルーズ中に食べられる料理の注文方法はレストランと同じです。席に座るとスタッフがメニューを持ってきてくれます。
料理の値段はクルーズ船だけあって、やや高め。1品150バーツ〜250バーツ前後。
ただ、料理の種類は多く、日本人でも食べやすいカオパッド(チャーハン)やプーパッポンカリー(蟹カレーライス)といった定番タイ料理もあれば、スパゲティなどの洋食もあります。
また、メニューには写真と英語表記もあるので、外国人でも注文しやすいです。ココナッツアイス(120バーツ)など、食後のデザートもあり。
シンハービールは小瓶で1本120バーツ。3本で329バーツになるプロモーションもあり。
ご飯を食べてお腹一杯になった頃、空に夕焼けのグラデーションがかかって綺麗になります。
対岸のターケーク。ナコンパノムよりも灯が少ないものの、それなりに旅行者がいるのか、中規模のホテルなどが見えます。
最後はナーガ像の前で止まり、全員でナーガ像に手を合わせてクルーズは終了します。
これまでバンコクのチャオプラヤー川リバークルーズやチェンマイのピン川リバークルーズに参加しましたが、個人的にはメコン川リバークルーズが一番良かったです。
チャオプラヤーのように観光客で混み合っていなく、かと言ってピン川のように静かすぎもしない。
そして派手ではないものの夕日が見られるし、対岸にはラオスという別国があるのも興奮します。
国境の上をクルーズするなんて日本ではないですよね。
ナコンパノムらしい素晴らしいシチュエーションのクルーズなので、是非参加してみて欲しいです。
クルーズ船の乗り方と乗船料金
クルーズ船には、MAP上紺色の船アイコンの場所から乗船できます。
船着き場。遊歩道からでも船が見えるので、乗り場はすぐに見つかります。
16:40頃から乗り場前に船員が立っているので、乗りたい旨を伝えるだけです。英語は通じにくいですが身振り手振りで話せばなんとかなります。
一応、クルーズ開始は17:00〜17:30頃とされていますが、18:00開始になることもあります。
ただ、遅ければ遅い方が楽しめます。なぜなら17:00頃は日光が照っていて、アッパーデッキに座るのは暑いからです。
18:00頃であれば、日が沈み始めているので涼しくなります。
クルーズ船の乗船料金は150バーツ。ちなみに、250バーツでVIP席に座ることも可能です。
席は早いもの勝ちで自由に座れます。船員にクルーズ開始時間を確認して、早めに席を確保しましょう。
週末はタイ人客で一般席が一杯になることもあります。プライベートな空間で楽しみたい人はVIP席に座ると良いでしょう。
- クルーズ開始時間 毎日17:00〜17:30頃。18:00になる日もある
- 悪天候や川の水位が低い日は中心になることもある
- 乗船料金 1人150バーツ。VIP席は250バーツ
50バーツのクルーズ船もある
ディナークルーズの隣には、少し小ぶりの船も停船しています。
この船もクルーズ船です。乗船料金は一人50バーツ。ただ、ディナークルーズではなくてクルーズのみ。
一人旅で「ぼっち飯なんて寂しい!ましてやクルーズなんかで!」という人は、こちらの50バーツクルーズを楽しむと良いでしょう。
ディナークルーズではないものの、クルーズ船乗り場がある遊歩道には屋台が出ているので、食べ物を買って持ち込むことは可能です。
(クルーズ船乗り場近くの遊歩道。屋台が出てマーケットのようになっている)
この船も17:00からクルーズを開始します。ただし、上記ディナークルーズ船同様に17:30や18:00開始になることもあり。
ホーチミンの家・ホーチミン博物館
ナコンパノムのナチョック村、ホーチミンが仏軍に追われ1928年から2年間の亡命生活を送った家へ。
ナコンパノムはタイとベトナムが最も近い地域で、インドシナ戦争時、戦禍を逃れた多くのベトナム難民が住み着いたそうです。米のベトナム戦争本格介入後、村はタイ当局からも敵視されていた。貴重な史跡 pic.twitter.com/nRYAzGtWCc? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) September 22, 2020
ナコンパノムのナチョック村にある、ホーチミンがタイでの亡命生活中に住んでいたとされる家。
ナコンパノムはタイ国内において最もベトナムと近い地域であるため、18世紀頃から多くのベトナム難民が住み着いたという歴史があります。
一帯にはベトナム人コミュニティが築かれていました。
当時、ホーチミンの家や一帯のベトナム人コミュニティは、タイ当局などごく少数の人間しか存在を知らない場所でした。
しかし、米国のベトナム戦争介入後、ナコンパノム空港に米軍基地が置かれたことにより、タイでは一層反共産主義色が強まります。
ベトナム人コミニュティは敵と見なされ、タイ当局からも敵視される状態にあったとのこと。
現在、タイとベトナムは国交を回復していて、ナチョック村はタイ・ベトナム友好の村として認識されています。
貴重な史跡です。見た目は地味な場所ですが、背景を知ると視点が変わって面白かったです。
ちなみに、ホーチミンの家からわずか500mの場所(地図上紫色の星マーク)には、ホーチミンの写真や家のレプリカを展示しているホーチミン博物館もあります。
どちらも入場料は無料。一緒に回ると良いです。
- 開放時間 / 毎日8:00〜18:00
- 入場料 / 無料
- 開放時間 / 8:30〜16:30
- 入場料 / 無料
郊外の観光地
ナコンパノム郊外には見応えある寺院が多く点在しています。
取り分けて有名なのが、タートパノム(That Phanom / ธาตุพนม)に鎮座するワット・プラタートパノムという寺院。
タイ東北部で最も有名な寺院と言っても過言ではありません。一見の価値あり。
以下は、ナコンパノム郊外の見どころを記載した地図。
❶ ワット プラタートパノム(Wat Phra That Phanom / วัดพระธาตุพนมวรมหาวิหาร)
高さ約57mの巨大な仏塔が安置されている寺院。ナコンパノムのランドマーク的な存在であると同時にイサーン最大の聖地とも言われる非常にありがたいお寺。
ナコンパノムでは上述したワット・マハータートはじめ様々な場所でこうした形の仏塔を見ることができるわけですが、その中でも一番迫力があり美しいのがワットプラタートパノムの仏塔です。
(大きすぎて近くからではまともに写真に入らない)
(筆者が訪れたのはこれで4回目。曜日や時間に関係なく、常に参拝者が絶えない寺院です)
外観は純白で金の装飾が施されていてキラキラと輝いています。また、近くで土台部分を見ると美しいレリーフにも目を奪われます。
以下はワットプラタートパノムの簡単な歴史。
ナコンパノムを中心としたシーコータブーン王国が栄えていた7世紀頃、
仏陀の弟子であるプラマハーガッサパพระมหากัสสปะ( 大迦葉)と500人の阿羅漢、5つの国の王が集まり仏陀の胸骨を納めるための仏塔を作ったのがこのプラタートパノムといわれ、
1300年以上も信仰の対象として立ち続けている。
タイには派手だったり妖艶と言った美しさを感じられる様々な仏塔が存在しますが、プラタートパノムの仏塔は純白に金という外観から「エレガント」と言った印象が得られました。
他の寺院がいずれも良い意味で垢抜けしない野暮ったさが残る雰囲気を醸し出しているからでしょうか。
また、何もない田舎町にこれほど巨大な仏塔が鎮座しているのも、神秘的な気持ちになれた理由かと思います。
足がある人なら日中よりもライトアップされる夜に行くのがおすすめ。筆者は日中も夜も行きましたが、夜の方が断然神秘さが増して見応えがありました。
- 毎日6:00〜20:00
- 入場料は無料
ワットプラタートパノムへの行き方
ワット プラタートパノムは、ナコンパノム市街から車で約1時間離れたタートパノムという町に位置しています。
筆者はナコンパノム市街から車でアクセスしたため、公共交通機関を利用した詳細なアクセス方法は不明(申し訳ない)。
ただ、公共交通機関を利用してアクセスした人のブログがあったので紹介しておきます。
上記ブログによれば、ナコンパノムからはムクダハン行きのロットゥーに乗り、タートパノムで途中下車する必要があるとのこと。
(上記ブログの筆者はナーガ像前から乗車したと記載。
恐らく、ロットゥーはナコンパノムバスターミナルから出発して、ナーガ像前の通りを経由してムクダハンへ行くのだと思われる)
ナコンパノムバスターミナル
ムクダハン行きのロットゥー乗車タートパノムへもこれで行けます pic.twitter.com/4IRfQNsxiQ
— しま@🇹🇭タイ駐在 (@shimasriracha) November 28, 2020
ちなみに上述したサムローでのアクセスは不可能かと思います。あまりにも距離があるため、運転手が嫌がるでしょう。それにサムローは座り心地が悪いです。長距離向きではありません。
ナコンパノムからムクダハン行きのロットゥーは、時刻表がハッキリしないため、日中に行くのが良いです。日が暮れてからだと、万が一最終便を逃した時が大変です。
ナコンパノムで誕生曜日仏塔を巡ろう
ナコンパノム各地には、誕生曜日ごとに定められた守護仏塔が存在します。
例えば、日曜日生まれの人なら上述したワットプラタートパノムへ参拝すると、いっそうご利益にあずかるというもの。
せっかくなので、足がある人は自身の守護仏塔へと足を運び参拝しましょう。
クリックすると場所を記したGoogleMapが開きます。
- 日曜日 / ワットプラタートパノム(Wat Phra That Phanom / วัดพระธาตุพนม)
- 月曜日 / ワットプラタート・レヌー(Wat Phra That Renu / วัดพระธาตุเรณู)
- 火曜日 / ワットプラタート・シークン(Phra That Srikhun / วัดพระธาตุศรีคูณ)
- 水曜日 / ワットプラタート・マハチャイ(Phra That Mahachai / วัดธาตุมหาชัย หลวงปู่คำพันธ์)
- 木曜日 / ワットプラタート・プラシット(Wat Phra That Prasit / วัดธาตุประสิทธิ์)
- 金曜日 / ワットプラタート・ターウテーン(Wat Phra That Tha Uthen / วัดพระธาตุท่าอุเทน)
- 土曜日 / ワットプラタート・ナコン(Phra That Nakhon / พระธาตุนคร)
各仏塔についての紹介は、以下のサイトが詳しいです。筆者も以下サイトを参考にしました。
自家用車等の足がないとアクセスが厳しい仏塔が多いのがちょっと残念。
ちなみに、筆者の誕生曜日は月曜日。というわけでワットプラタート・レヌーへと足を運びました。
(ワットプラタート・レヌーの仏塔)
ちなみにワットプラタート・レヌーの仏塔は以前までピンク色に染まっていたことから観光客に人気のスポットでした。
(以前はピンクで可愛らしくて映えスポットとして知られていた)
しかし、2020年現在は塗り替えられていて、ピンクだった外観の特徴は無くなっています。
ナコンパノムにあるピンクの仏塔で有名なWat Phrathat Renu Nakhonに来ましたが、なんと仏塔が塗り直しされていて、それほどピンクではなくなっていた!残念… pic.twitter.com/KoK3DNw2q2
? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) September 21, 2020
残念。
❷ ワットチョンシー
ナコンパノム市街から車で約30分の場所にある寺院。「この木なんの木」でお馴染みのモンキーポッド(Wiki)が神々しく伸びています。
(凄い迫力)
このモンキーポッドは樹齢なんと300年。高さは約25m。
タイ国内では3番目に多く(1番大きい木はチェンマイにあるとのこと)、カンチャナブリーの観光名所である「巨大な合歓の木」に次ぐ大きさ。
今から300年前と言えば江戸時代後期でしょうか。そんなに昔から存在するとは、まさに神木ですね。
ちなみに、筆者が訪れた2020年には、モンキーポッドの横に修復中の仏堂がありました。
これは、あまりにも伸びすぎたモンキーポッドの枝が、台風の倒木被害のごとく仏堂を破壊してしまったのこと。なんでもっと早く支えを作らなかったのだろうか。
❸ ワットコーサマンカララーム
高さ約56m、白亜の巨大仏塔が見応え満載の寺院。バンコク旧市街のワットサケットのような、凄まじい迫力。仏塔を囲む2頭の巨大ナーガの存在感も凄い。
(仏塔の周りを囲む巨大ナーガ)
ただ、2023年現在は建設中(ソフトオープン状態)であるため、仏塔内は工事中…。仏塔に登ることはできるので、外観と頂上からの景色を楽しむのみになります。
(頂上からの景色。良い眺めだった)
2018年の時点で90%が工事完了していたのですが、2023年現在もなぜか仏塔内は工事中…
この仏塔が完成したら、ナコンパノムの新たなランドマークになるでしょう(市街からは車で約1時間かかるけど)。ここまで大迫力の仏塔は中々ありません。足がある人なら外観だけでも見る価値あり。
おすすめ料理「プラーブック」と「ネームヌアン」
タイ各地に名物料理があるように、ナコンパノムにも名物料理が存在します。
それが「プラーブック」と「ネームヌアン」
この2つの料理は、ナコンパノムの川沿いにあるレストランなら大抵どこでも食べられます。食事の際は是非。
プラーブック
プラーブックとは、日本名で「メコンオオナマズ」と呼ばれる魚。その名の通りメコン川流域に分布するナマズです。
旬は5月〜10月頃とのことですが、川沿いにあるビューコンレストラン(MAP上茶色のナイフ&スプーンマーク)では一年中食べられます。
(個体によっては全長3m、体重300kgほどに成長する)
Wikipediaによれば、絶滅寸前である「絶滅危惧IA類」指定されているため飼育下での繁殖等の保護対策が進められているとのこと。
そんな魚の料理を食べられるのか?と思いましたが、レストランでは普通にメニューに載っていました。
レストランのメニュー英語表記では「Mekong Fish」などと記載されています。店員に「メコンフィッシュ」あるいは「プラーブック(ปลาบึก)」と言っても伝わります。
料金もそれほど高くありません。高級食材とのことですが、プラーブックが入ったトムヤムスープで200バーツ程度(養殖物なのでしょう)。
プラーブック入りトムヤムスープ(TOM YAM PLA NAM KHONG)
身がたくさん入ってます。魚というより肉に近い歯ごたえで、味は抜群。うなぎっぽいとも言える食感。
歯を立てれば簡単に噛み切れるサクッとした柔らかさと、トムヤムスープの美味しさとのコントラストが絶妙な逸品。活力が出てきます。これは食べる価値あり。
ネームヌアン
ネームヌアン(英:Naem Nueang/タイ:แหนมเนือง)とは、ベトナム発祥の料理です。タイでは主にナコンパノム含めたイサーン地方で食されています。
ソーセージのような肉、野菜をライスペーパーに巻いて食べます。
(ライスペーパー)
春巻きのようですがヘルシーな味。つけダレ(ソース)がまた美味い。噛んだ時の野菜のコリッとした食感と、肉のモニュっとした食感の組み合わせも素晴らしい。
ナコンパノムに来たらお試しあれ。
ナコンパノム空港・バスターミナルから市街への行き方
空港から市街への行き方
ナコンパノム空港⇔市街の距離は約17km。所要時間は車で20分程度。
ナコンパノム空港から市街へ行くには、以下2つの方法があります。
- 相乗りのミニバス(1人100バーツ)
- タクシー(1人200〜400バーツ)
相乗りのミニバスは、到着ロビーのカウンターで料金を支払ってから乗ります。
(カウンターは到着ロビーにあります。小さい空港なのですぐに見つかります)
料金を支払ったら、係員案内のもとミニバスに乗り込みます。
プライベートがいい人、荷物が多い人は、空港を出て目の前にあるタクシー乗り場からタクシーを利用できます。
運賃はどこへ行くのかによって異なりますが、200〜400バーツくらいを見ておくと良いです。
ミニバス・タクシーのどちらを利用する場合でも、ホテルの予約バウチャー(タイ語でホテル名が記載されたもの)は持っておいた方が良いです。
ナコンパノムは英語が全く通じないので、英語発音でホテル名を告げてもドライバーが行き先を理解してくれない場合があります。
バスターミナルから市街への行き方
バスターミナル周辺にはサムローが何台も客待ちしています。市街への料金は100バーツ〜高くても200バーツ程度。
ただ、サムローも英語は通じにくいので、タイ語住所記載ありのホテル予約バウチャーを持参しておくのがベター。
ターケークへの国際バス料金と時刻表
ナコンパノムから対岸のターケークへは、ナコンパノムバスターミナルを出発する国際バスに乗車して行くことができます。
ナコンパノムからターケークへの所要時間は、イミグレーションでの出国・入国手続きを含めて1時間30分程度。
国際バス料金は70バーツ〜75バーツ。激安なので、ナコンパノムからターケークへのアクセスは国際バス一択になるでしょう。
以前はナコンパノム側からボートに乗ってターケークへのアクセスが可能でしたが、現在、外国人は国際バスでしかターケークには行けません。
ナコンパノムバスターミナル内には、上写真のターケーク行き国際バスチケットカウンターがあります。
ターケーク行き国際バスは8:30〜17:00の間、およそ1時間に1本出ています。
ナコンパノムバスターミナルは大きくないので、チケットカウンターは簡単に見つかるでしょう。
ターケーク行き国際バスの料金と時刻表は以下のとおり。
時刻 | 料金 |
8:30 | 75バーツ |
9:30 | 70バーツ |
10:30 | 70バーツ |
11:30 | 70バーツ |
13:30 | 70バーツ |
14:30 | 70バーツ |
16:30 | 70バーツ |
17:00 | 75バーツ |
8:30と17:00発のバスが75バーツ。その他は全て70バーツです。
ターケーク行き国際バス
チェンマイ行きのバスもあります。
出発時間は7:00、15:00、17:00の1日3本。料金は737バーツ。
所要時間は約13時間
バンコクからナコンパノムへの行き方
バンコクからナコンパノムへ行くには
- 北バスターミナルからの長距離バス
- ドンムアン空港からエアアジアの国内線
の二択になります。
北バスターミナルからナコパノム行きの長距離バス料金は890バーツ程度。所要時間は13時間前後。
旅慣れしている人でないと過酷な旅になるでしょう。
バンコク市内から北バスターミナルへの行き方は、以下の記事を参考にどうぞ。
エアアジアの国内線料金は、シーズンにもよりますが片道1,700円前後〜2,600円前後。
たったの1時間20分程度でナコンパノムへ到着します。
片道1,700円前後の航空券があるのなら、余程の節約旅行者でない限りエアアジア一択になるでしょう。
ナコンパノムのおすすめホテル
ナコンパノムのホテルは市街地に1泊1,000円台の格安ホテル、メコン川沿いにリバービュー客室がある高級ホテル(と言っても高くても1泊3,000円台)のホテルが並んでいます。
リバービューホテルの客室から見えるメコン川の景色が素晴らしいため、個人的にはリバービューホテルへの宿泊がおすすめ。
1泊3,000円台ですが、バンコクで同じクオリティなら7,000円〜8,000円はするだろうというホテルに宿泊できます。
予算を抑えたい節約旅行者なら市街地の格安ホテルに泊まることになるでしょう。
以下では市街地の格安ホテル1軒とメコン川沿いのリバービューホテルを紹介しています。
<MAP上番号❶>777 ホームテル (777 Hometel)
バスターミナルから約1.4km(サムローで5分前後)、ナイトマーケット近くに位置する格安ホテル。
1泊の宿泊料金は1,500円前後。
受付ではバイクのレンタル(1日300バーツ/デポジット200バーツ)や自転車貸し出し(1日50バーツ/デポジット100バーツ)を行っています。
とても質素ですがトーストとお粥の朝食サービスもあり。節約旅行者に優しいホテルです。
周辺にはレストランやコンビニもあるので何かと便利。
ホットシャワーもエアコンもあります。施設はそれなりに綺麗なので、コスパは高いです。
レセプション。エレベーターはなし。階段で上がります。
写真の客室はスタンダード ツインベッド(Standard Twin bed)。広さは18平米。
ごくごく普通のビジネスホテルと言った造り。小型冷蔵庫や無料の水2本、クローゼットは完備していて、格安ホテルにしては上出来です。
広くはないですが特に狭いとも感じない部屋なので、宿泊料金を考えると十分納得できます。窓もあって閉鎖感はありません。
(クローゼット。バックパックは十分に入るスペース。中は綺麗に清掃されていた)
シャワールーム。シャンプーとボディソープは完備。
朝食はセルフサービス。トーストとお粥があります。
ちょっと広めのビジネスホテルといったレベルですが、1泊1,500円前後という格安の宿泊料金を考えるとコスパが良い印象。
スタッフも愛想良く、立地も便利なので満足度は高いです。レビューを見る限りでも日本人宿泊客からの評価も概ね良い。宿泊料金・予約確認は以下より可能です。
<MAP上番号❷>フォーチュン リバー ビュー ホテル ナコーン パノム (Fortune River View Hotel Nakhon Phanom)
バスターミナルからの距離約4km、サムローでの所要時間約10分の場所に位置する準高級ホテル。
ホテルはメコン川沿いに位置しています。
ナコンパノム市街中心部では最もホテル施設が整っています。ラグジュアリーとまではいかないまでも、ホテルライフを楽しめる造りです。
プールやホテル内レストランが充実していて、ホテルの中庭からは川岸へ降り立つことも可能。
朝5時30分頃からメコン川を昇る朝日をダイレクトに望めます。
(ホテル敷地内から見える朝日)
客室は高級感ある造りでバスタブ付き。
これだけ満足した施設でありながら、1泊の宿泊料金は3,500円前後。予算に余裕のある方には一番におすすめしたいホテルです。
レセプションロビー。広々とした作り。ドアマンとベルボーイもいて、荷物を部屋まで運んでくれます。
レセプションと同じグランドフロアにある朝食会場兼レストラン。レストランもリバービューになっていて良い雰囲気。
レセプションフロアから中庭に出て、川岸を散歩できます。
(中庭にもテラス席がある。のんびりできる)
写真の客室はデラックス ダブルルーム(Deluxe Double)。広さは40平米。客室は絨毯張りで高級感あり。家具家電設備も一通り揃っています。
安いけれども老朽化などは一切見られません。観光都市の中では比較的ホテル代が安いチェンマイでも、3,500円前後でこのレベルのホテルは存在しません。
やはり、イサーンのホテルコスパは最高としか言いようがないです。
客室からの眺めもバッチリ
バスルーム。シャンプーやリンスーはもちろん、ドライヤーも完備。バスタブは足を伸ばして浸かれる広さ。
朝食ビュッフェの種類も豊富。タイ料理とアメリカンブレックファーストのどちらもあります。
ホテルでは自転車をレンタルできます(1日60バーツ)。敷地内にはマッサージルームも完備しています。
(ホテル併設のマッサージ。営業時間は12:00〜24:00)
メコン川の魅力を120%味わいながら、ゆったりとした時間を満喫するなら絶対におすすめ。宿泊料金・予約確認は以下より可能です。
ナコンパノムにあるその他のおすすめホテルについては、以下の記事も参考にどうぞ。
1泊2,000円前後で宿泊できるリーズナブルなリバービューホテルも紹介しています。
イサーン旅行ならここもおすすめ!タイ人や在タイ日本人に人気急上昇中の町「チェンカーン」。ノスタルジックで癒される観光地です。
ナコンパノムまで来た隣県のムクダハンへも行ってみることをおすすめします。ムクダハンにある神龍のような巨大なナーガ象「ワット・ローイ・プラ・プッタバート・プー・マノーロム」はタイの寺院好きなら絶対に一度は見ておきたい場所です。