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バンコクでは抹茶カフェ店が年々増え、若者からオフィスワーカーまで幅広く親しまれています。
背景には日本からの緑茶輸出の拡大があります。日本貿易振興機構によれば、緑茶や抹茶を含む日本茶の輸出は過去10年でおよそ3倍に増加したとされ、タイを含む海外需要の高まりを裏付ける結果となっています。
SNSでも「バンコク抹茶カフェ情報」が定番化するなか、カオサン通り近くにある「INOME」は一際注目を集める存在です。
オーナーは日本在住経験を持ち、日本語も堪能なタイ人のBenさん。茶葉はすべて100%京都産という徹底ぶりで、他では味わえない「本物の抹茶体験」を味わえます。
カオサンで出会う本物の京都抹茶カフェ

INOME JAPANESE TEA BANGKOKの外観
かつて「バックパッカーの聖地」と呼ばれたバンコクのカオサン通り。いまではカフェやレストランが立ち並び、子連れの姿も珍しくありません。そんなカオサンの一画、プラアティット通り(Phra Athit Road)に「INOME」はあります。
オーナーは日本を深く愛するタイ人のBenさん。抹茶から茶碗まで徹底して京都産にこだわる本格派カフェで、“京都を体感できる空間”としてカオサンに新しい価値をもたらしています。
京都を愛するタイ人オーナーBenさん
Benさんはカオサン通りで出会った日本人女性と結婚し、共に京都へ移住しました。現地ではタイ料理レストランを営みながら日本語を習得し、生活の中で抹茶文化に触れるようになります。
茶葉の産地ごとの味わいの違い、一服に込められた美意識や精神性。その奥深さに強く魅了され、「この魅力をタイにも伝えたい」と考えるようになりました。
コロナ禍で一時帰国した際、タイでも抹茶ブームが広がり始めていることに気づきます。そこで「京都そのものを届ける店を作ろう」と決意。準備を重ね、ついにカオサンエリアに念願の抹茶カフェ「INOME」をオープンしました。
他店と大きく違う「100%京都産」
「タイのカフェでは『宇治抹茶』と書かれたドリンクをよく見かけます。しかし実際には京都産の比率はおよそ6割で、残りは他県産というケースが多いんです。消費者は“宇治抹茶=すべて京都産”と思いがちですが、必ずしもそうではありません」――Benさんはそう語ります。
INOMEはこの点で明確に異なります。使用する茶葉はすべて100%京都産。茶碗や器も京都の日本人アーティストから取り寄せ(一部は他産地ですが)、本物の京都をそのまま再現しているのです。
茶葉は高級品種をブレンド
抹茶に使うのは「おくみどり」や「さみどり」といった京都の高級品種。それぞれの特徴を生かして独自にブレンドし、爽やかな香りと力強い旨味を併せ持つ一杯に仕上げています。
この徹底したこだわりは特にタイ人客から支持を集めています。京都旅行で抹茶を味わったタイ人が「INOMEは本物」と実感し、リピーターになることも少なくありません。
単なる抹茶ドリンクではなく、「本物を味わう体験」がここにはあります。
実際に味わった一杯
今回いただいたのは、MATCHA LATTE「ASAHI」(300バーツ)とHOJI-CHA LATTE(130バーツ)の二つ。
ASAHIは、抹茶の苦味と甘味のバランスが絶妙で、飲み終わった後に京都らしい余韻が口に広がります。砂糖を加えなくても自然な旨味を感じられるのは、茶葉そのものの品質の高さゆえでしょう。
一方のHOJI-CHA LATTEは、焙煎による香ばしさが際立ちます。深いコクがありながら後味は軽やかで、暑いバンコクでもすっきり楽しめる味わいでした。京都の茶葉だからこそ生まれる芳香を、はっきりと感じられる一杯です。
バンコクで「京都」を体感する
バンコクには数多くの抹茶カフェがありますが、ここまで京都産に徹底してこだわる店はほとんどありません。オーナーBenさんの京都愛と努力が詰まったこのカフェは、単なる飲食の場を超えた「文化体験」の空間です。
抹茶や日本文化に関心がある旅行者はもちろん、在住者にとっても特別な一杯になるはずです。カオサンを訪れる際は、ぜひ足を運んでみてください。
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