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(サイアムジプシージャンクションの入り口)
2016年8月に開業したMRT パープルライン(正式名称:チャローン・ラチャタム線)は、バンコクと隣県のノンタブリー県を結ぶ全長23kmの高架鉄道です。
パープルラインは郊外向けの路線であり、現時点で観光客にはあまり需要がない路線です。しかし、今後駅周辺の開発が進めば、観光における需要が生まれるかもしれません。
(MRT パープルラインの路線図。タオプーン駅<Tao Poon>〜Khlong Bang Phal駅<クロンバンファイ>の16駅を結んでいる。)
今回の記事では、このMRT パープルライン沿いにある数少ない見所サイアムジプシージャンクションを紹介します。
サイアムジプシージャンクションとは、MRT パープルラインのBang Son駅(バンソーン)前で開催されている中規模のナイトマーケットです。
サイアムジプシージャンクションの特徴は、何と言ってもその不思議なロケーション。
タイ国鉄ナムトック支線の鉄道と、Si Rat Outer Ring Road Expresswayという高速道路の間に伸びる細長い敷地にてマーケットが開催されているのです。
(サイアムジプシージャンクションの場所。高速道路と鉄道に挟まれた不思議な場所にある)
また、ナイトマーケット自体も「アンティーク」や「レトロ」で統一されているため、ロケーションに相乗して一層不思議な雰囲気を醸し出しています。
バンコクに数あるナイトマーケットの中では決してメジャーな存在ではありませんが、今後パープルライン沿いの開発が進めば、人気の観光スポットになるかもしれません。
サイアムジプシージャンクション(Siam Gypsy Junction)
サイアムジプシージャンクションは上で書いたように、鉄道と高速道路の間にある細長い敷地にて開催されています。
マーケットの敷地は一本の大きな通りのようになっていて、両脇に屋台や店が並んでいます。
そのため、マーケット内で迷うことはありませんし、直線に歩くだけで全ての店を見られます。他のナイトマーケットに比べるとシンプルな形状です。
ナイトマーケットの全長は約1.3km程度。1時間30分も滞在すれば、マーケットの殆どを見て周れるでしょう。
ナイトマーケットは、入り口周辺に屋台や出店が並び、奥に進むに連れてバーやアンティークショップが並んでいます。
一応、各エリアは「ZONE◯◯」というように分けられていますが、マーケットの形状は一直線に伸びているだけでそこまで規模は大きくありません。特に「ZONE◯◯にどのような店がある」というような意識を持っておく必要はないでしょう。
(ZONE1の案内板)
入り口から奥まで歩いて色々な店を見て周り、一通り見たらまた入り口まで戻って帰るというように、往復する形で観光できます。
縁日のように昔懐かしい出店が並ぶ
マーケット入り口近辺には射的や金魚すくい、屋台などが連なり、縁日のように昔懐かしい雰囲気が感じられます。
景品は日本でも手に入るような人形ばかりなので、プレイしてみようとは思いませんでしたが、こうした光景を眺める機会は中々ないので新鮮。
ステージが設けられていて、子供が熱唱していました。歌っている曲も演歌調で、ますます縁日的雰囲気が高まる。
マーケット内に並んでいる屋台は上写真のような串物が殆どで、ガッツリとご飯を食べられる店は少ないです。こうした串物を何本か買って、ビール片手につまみながら食べ歩きして楽しみます。
平日でしたが人の数はそれなりに多く、子連れの人もいました。
外国人観光客は少なかったですが、MRT パープルラインの需要が高まれば外国人の数も増えるかもしれませんね。
マーケットを進んでいくとアンティークのお店が連なる
サイアムジプシージャンクションのメインとも言えるのが、マーケット内に連なる数多くのアンティークショップ。
タラートロットファイ・シーナカリンと似ていて「アンティーク」「レトロ」をテーマとした作りになっています。古着、骨董品、旧札、フィギアなど、人によってはレアだと感じられる物が並べられていて、興味のない人でも見て回る分には中々面白いです。
猟銃や日本刀なども並んでいてびっくり。念のため本物か偽物か聞いてみたら全て本物とのこと。当然ですが、日本には持って帰れないので注意。
タイの旧札・旧コインを扱う露店。タイマニアにはたまらないはず。
多くはないですが服の店などもあります。他には年代物のスーツケースなども売られています。80年代くらいの映画に出てきそうで渋い。
線路沿いマーケットならではの風情を楽しむ
サイアムジプシージャンクションは、タイ国鉄の線路沿いにて開催されているため、マーケット内の様々な場所に鉄道に関連したオブジェが建っています。
こうしたオブジェを楽しめるのは、鉄道沿いにて開催されているからこそ。また、たまに鉄道を走る列車を間近で見られるのもサイアムジプシージャンクションならではの楽しみです。
(マーケットの真横は鉄道が走っている)
駅のホームや列車のオブジェが並んでいる。
サイアムジプシージャンクションへの行き方
サイアムジプシージャンクションは、MRT パープルラインのバンソーン(Bang Son)駅目の前で開催されています。
2017年3月現在、MRT パープルラインに乗るには、一度MRTブルーラインのバンスー(Bang Sue)駅まで行き、バンスー駅から出発している無料のシャトルバスに乗ってパープルラインのタオ・プーン(Tao Poon)駅まで行きます。
タオ・プーン駅からバンソーン駅までは一駅です。
- MRTブルーラインのバンスー(Bang Sue)へ行く
- バンスーから出ている無料のシャトルバスに乗り、パープルラインのタオ・プーン(Tao Poon)へ
- タオ・プーンからバンソーン(Bang Son)駅へ
MRT バンスー駅は、チャトゥチャック・ウィークエンドマーケットが開催されているMRT チャトゥチャックパーク(Chatuchak Park)から二駅です。
MRT バンスーから無料のシャトルバスに乗ってタオプーンへ行く
MRT バンスーにあるタオ・プーン行きの無料バス乗り場は、以下の場所にあります。
まず、MRT バンスーの2番出口を出ます。
2番出口を出て右側に行くと、屋台がならんでいるエリアが見えます。
(MRT バンスー2番出口を出たら右側へ)
屋台が並んでいる場所に無料のシャトルバスが到着します。
(バス入り口に「Shuttle Bus」と書かれている)
シャトルバス乗車後、10分程度でタオ・プーン駅に到着します。
(タオ・プーン駅チケット売り場。2017年3月現在、タオ・プーン駅からバンソーン駅までの運賃は17バーツ)
MRT バンソーン(Bang Son)からサイアムジプシージャンクションへ
MRT バンソーンからサイアムジプシージャンクションまでの距離は250m程度。
徒歩2分程度で到着します。
MRT バンソーンの4番出口を出て左折。250m直進するとサイアムジプシージャンクションの入り口が見えます。
(MRT バンソーンの4番出口)
ちなみに、MRT バンソーン駅からサイアムジプシージャンクションへ歩いていると、マーケット手前に市場があります。
こちらの市場は、野菜や魚などの生物を売っている庶民の台所のような場所です。観光客にとって面白い物はないので行く必要はないでしょう。
サイアムジプシージャンクションは、この市場から鉄道を挟んだ奥にあります。
(変わった形のネオンがサイアムジプシージャンクションの目印)
営業時間
- 営業時間:17:00〜01:00
- 定休日:月曜、火曜
平日は閉まっている店が多いため、土日に行くのがおすすめ
メジャーなナイトマーケットを制覇した人が行く場所
サイアムジプシージャンクションは、規模も立地的もメジャーなナイトマーケットに比べると、少し見劣りするナイトマーケットです。
そのため、初めてナイトマーケットに行く人よりも、ある程度有名所のナイトマーケットは行き尽くした人が行くべき場所かと思います。
やはり、初めてナイトマーケットに行く人であればタラートロットファイ・ラチャダー、タラートロットファイ・シーナカリン、アジアティーク ザ リバーフロントあたりに行った方が楽しめるのは間違いありません。
今後、MRT パープルライン駅周辺の開発が進めば、サイアムジプシージャンクションも、もっと盛り上がっていくかもしれませんね。
今後に期待です。
バンコクにある全ての人気ナイトマーケットについては、以下の記事を参考にどうぞ。
バンコク観光の完全ガイド。初めての旅行で行くべきマストスポットをまとめました。