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プラヤーナコーン洞窟とは、ホアヒン郊外のカオサムローイヨード国立公園内にある洞窟です。ホアヒン周辺を代表する観光名所の1ヶ所であり、パワースポットとして知られています。
プラヤーナコーン洞窟の見所は、洞窟中央部に建てられた宮殿と、天井の開口部から差す太陽光による見事な景色。
侵食により崩壊した天井から差し込む光が、スポットライトのように宮殿を照らします。神秘的な世界に誘われるでしょう。
洞窟は沿岸に位置しているため、周囲には広大なビーチやマングローブ木々、山々が広がっています。洞窟周辺の島々をロングテールボートで巡ることも可能です。見所は多いです。
(洞窟周辺は自然に溢れている。景観が多様で面白い)
今回の記事では
- プラヤーナコーン洞窟の見所
- ロングテールボートツアーの内容
- アクセス方法
- バンコクから日帰りで行く方法(自力・ツアー)
を詳しく記載しています。
なお、タイトルにもあるように、プラヤーナコーン洞窟はバンコクからの日帰り観光も可能です。
ただし、詳細は後述していますが、極力ホアヒンで1泊するのがおすすめ。バンコクからの日帰りだと正直言ってしんどいです。
日帰りの場合、移動時間+観光時間+休憩など諸々合計して約12時間の行程を覚悟する必要があります。
(しかも、移動だけで8時間くらい)
この記事では、バンコクから日帰りで行く方法と日帰りの送迎付きツアーについても記載しているので、参考にして頂ければと思います。
以下⬇️は洞窟の様子をダイジェストでまとめた動画です。合わせてどうぞ。
プラヤーナコーン洞窟(Phraya Nakhon Cave)
(洞窟の入り口)
プラヤーナコーン洞窟(タイ語:ถ้ำพระยานคร)は約200年前に発見された洞窟です。当時、ナコーンシータンマラート県の知事が、洞窟周辺を散策中に嵐に逢い、避難場所としてプラヤーナコーン洞窟を発見したと伝えられています。
プラヤナコーン洞窟が位置するカオサムローイヨード国立公園は、石灰岩の丘が連なる巨大な国立公園です。洞窟へは、公園内にあるバンプービーチ(Bang Pu Beach)という砂浜からボート(有料)あるいは徒歩でアクセスします。
バンプービーチ。
ビーチ沿いには観光客用の駐車場や飲食店、プラヤーナコーン洞窟への入場チケット売り場もあります。
洞窟の入場チケットは1人200バーツ/タイ人は40バーツ
ボート乗り場や洞窟へのトレッキングコースもあります。ビーチが実質、洞窟への入場口になっているということです。
ビーチから洞窟へのアクセスは、徒歩(トレッキング)か有料ボートを選択できます。
トレッキングコースの距離は約2km。険しい山を登るので、本格的にトレッキングするつもりで行きましょう。
(岩場が多くて険しい)
有料ボートの場合も、到着場所の麓から洞窟まで約430mの山道(あまり舗装されていない)を登ります。
430mと言えど、相当疲れます。いずれにしても体力を使うので、トレッキングするつもりで行きましょう。
洞窟へのボート料金は往復で400バーツです(一艘)。
後述する周辺の島々も巡るツアーの場合は、コースによって800バーツ〜1,200バーツというシステムです。
今回はボートでアクセスした
自分達は周辺の島々も巡りたかったので、ボートでアクセスしました。
ボートは約8人乗り。
ボートの料金はあくまで一艘の金額なので、グループ旅行ならボートを借りる方が良いでしょう。人数が多ければ多いほど、一人当たりの金額は安くなります。
洞窟の麓に到着したら、洞窟を目指して約430mの山道を登ります。
このトレッキングが中々しんどい…430mとは言え、斜面が急です。しかも、自分はこの時、何も下調べしてなくてサンダルで来てしまいました。
道中にはゴツゴツした岩場も多くて、なんだかんだで洞窟へ辿り着くのに30分以上はかかりました。
汗はかくわ、足裏が痛くなるわで中々大変な道のりです。白人旅行者の中には、小さな子供を肩車して登っている人もいましたが、余程体力に自信がある人でないと無理でしょう。
バンプービーチから徒歩のみでアクセスする場合は、プラス2kmもの山道を登ります。やはり、ボートで来て正解でした。
体力に自信のある人以外はボートでアクセスしましょう。
洞窟に到着。クーハーカルハット宮殿が姿を現す
洞窟内部はまばらに観光客がいるものの、静けさがあります。
以前行った、同じく洞窟観光名所のカオルアン洞窟とは、雰囲気が全く異なります。カオルアン洞窟は仏像の数が多く、道のりも険しくないため観光客の姿が多くて、比較的賑やかでした。
しかし、プラヤーナコーン洞窟はとても静か。洞穴生物らしき鳥の声が響き渡り、場所によっては手入れされていないため、植物が好き放題生い茂っています。
その姿が、いっそう神秘さを増している気がしました。
(開口部には所々隙間があって、太陽の光が差し込んでいる)
宮殿とご対面。だだっ広い洞窟内中央部に、宮殿が鎮座しています。
この宮殿の正式名称は「クーハーカルハット宮殿」です。
1890年にラーマ5世がプラヤーナコーン洞窟を訪問したことを記念して作られました。
一般的に宮殿と言えば、もっと大きな(大げさに言えばタージ・マハルのような)建物をイメージしますが、クーハーカルハット宮殿は小さいです。宮殿と言うより、記念碑と言った方がしっくりきます。
宮殿はバンコクにてハンドメイドで作成されたそうです。その後、パーツ一つ一つを運び洞窟内で組み立てたとのこと。
自然が作り上げた鍾乳石の柱。
ピンポイントで落ちてくる炭酸カルシウムを含む水により、長い年月を経て形成したとのこと。自然の神秘ですね。
洞窟中央部は結構広いです。なんだかんだで40分くらい滞在して散策を楽しめました。
洞窟観光のベストタイムは10:00〜10:30
スポットライトみたく宮殿に綺麗に光が当たる時間は10:00〜10:30。かなり短いです。もちろん綺麗に光が当たるのは快晴の日のみ。
ホアヒン滞在中であれば、片道1時間程度でアクセスできるので、ベストタイムに間に合うように行けるでしょう。
しかし、バンコクからであれば、片道4時間近くかかるので、遅くとも早朝6:00にはバンコクを出発しなければいけません。
とは言え、ベストタイムを逃しても洞窟は神秘的で見応えがあります。ただ、せっかく見るならベストタイムに訪れたいかと思うので、時間を考えて予定を立てましょう。
ロングテールボートツアー
プラヤーナコーン洞窟と一緒に周辺の島々も巡るボートツアーは、以下2種類が存在します。
- 800バーツのツアー/洞窟とモンキーアイランド
- 1,200バーツのツアー/洞窟、モンキーアイランド、周辺の漁村を巡る
自分達は1,200バーツのツアーに参加してきました。
このロングテールボートツアーは、回る場所自体は地味ですが、ボートから見える多様な景観が面白いです。人の気配が全くない島々の間を巡るので、秘境に来たような感覚になれます。
以下でダイジェストにツアー内容を紹介します。
モンキーアイランド
多くの猿が生息する無人島。地元民からは「モンキーアイランド」と呼ばれています。
猿以外には特に何もありませんが、無人島なので爽やかな気分になれます。
たまに猿が餌を求めてボートにちょっかいを出しに来るのが面白いです。船主が猿を威嚇して追っ払ったら、叫び声をあげ、甲板に脱糞して逃げていきました。
漁村
意外なことに、洞窟周辺には漁村が形成されています。水辺には高床式の住居が何棟も建てられていて、漁村民達が生活しているのです。
船主の話によれば、この漁村民達が獲った魚介類が、ホアヒン中心部のシーフードレストランへ運ばれているとのこと。漁村は静かで、人里離れた集落といった雰囲気でした。
恐らく乾期に訪れたら、もう少し水位が下がって、高床式の足場が丸見えになるのではないでしょうか。その時は漁村全体が見応えある姿に変わるでしょう。
ロングテールボートツアーは以上です。
そこまで文化的に興味深い場所を回るわけではありません。1,200バーツは中々いい値段なので、予算に余裕のある人だけ参加してみてはいかがでしょうか。
ホアヒンからプラヤーナコーン洞窟への行き方
ホアヒンからプラヤーナコーン洞窟へは、片道約1時間でアクセスできます。
アクセス方法は以下の2通り。
- タクシーを往復チャーターする(料金は1,400バーツ)
- レンタルバイクを借りる
ホアヒンから洞窟までは、タクシー以外の公共交通機関が存在しません。
そのため、レンタルバイクを運転できない人はタクシーの往復チャーターが必須です。
タクシーで行く
ホアヒン中心部(特にナイトマーケット周辺)には、上写真のようなタクシー乗り場がいくつも存在しています。
洞窟までのタクシー往復料金は1,400バーツです(交渉次第ではもう少し安くなる可能性あり)。
タクシーは必ず「往復」でチャーターしましょう。
なぜなら、洞窟周辺には流しのタクシーが走っていなければ、タクシーカウンターも存在しません。
グラブ(使い方はこちらを参考に)を利用する場合も同様です。プラヤーナコーン洞窟周辺はグラブタクシーのサービス圏外です。往復チャーターしないと、帰りの足がなくなってしまいます。
往復チャーターしたタクシーは、洞窟観光中は駐車場で待っていてくれます。
車の駐車場代20バーツも別途支払うことになります。
レンタルバイクで行く
レンタルバイクは最も安い移動手段です。
ホアヒン中心部には、探さずとも見つかるくらい多くのレンタルバイク屋があります。ホテルでレンタルしている場合もあります。
レンタル料金は店によって異なりますが、概ね1日200バーツ程度。
ただ、洞窟周辺は交通量の少ない田舎道です。タイの田舎道では、車は高速道路並にスピードを出すので、十分に注意して運転しましょう。
Google Mapでバンプービーチ(Bang Pu Beach)⇒GoogleMapを目指せば駐車場にたどり着けます。
バイクの駐車料金は10バーツです。
バンコクからプラヤーナコーン洞窟への行き方(自力&ツアー)
上述したように、バンコクからプラヤーナコーン洞窟へは、出来ればホアヒンで1泊する旅程を立てたいところ。
自力でもツアーでも、なんだかんだ往復移動だけで8時間程かかります。かなり大変です。
それでも日帰りで行きたいという方は、個人的にはツアーを使うのがおすすめです。
なぜなら、自力だと
- バンコク⇒ホアヒンまで列車もしくはバス
- ホアヒンに到着してからタクシー手配
という乗り換えが必要だからです。ただでさえ移動時間が長いのに、その上乗り換えまで必要となると面倒に感じるでしょう。
自力で行く
自力で行く場合、まずはバンコクから列車もしくはバスでホアヒンを目指します。
- 列車の場合はクルンテープ・アピワット中央駅(別名:バンスー中央駅 / 英:Krung Thep Aphiwat)からホアヒン駅へ
- バスの場合は南バスターミナル(通称:サーイタイマイ / タイ語:สายใต้ใหม่)内のSOMBAT TOURで
どちらかと言えばSOMBAT TOURのバスの方が時間的に都合が良いです。
列車
列車で行く場合は、クルンテープ・アピワット中央駅からホアヒン駅行きの列車に乗ります。
時刻表は以下URL先のより確認可能です。
>>>タイ国有鉄道公式サイト(時刻表)
(タイ語表記になっている場合は、英語表記に変更してください)
左側に”Krung Thep Aphiwat”、右側に”Hua Hin”と入力して検索をかけると、下写真のような時刻表が表示されます。
上時刻表の場合なら、一番早い便で7:50発ということが分かります。ホアヒンまでの到着時間も記載されているので予定を立てやすいでしょう。
運賃は、三等で44バーツ、一等で202バーツです。
ホアヒン到着後、タクシーを往復チャーターします。
※帰りの列車の時刻表も必ず確認したうえで旅程を立てましょう。
バスで行く
ホアヒン行きのバスは、以下地図にて記しているSOMBAT TOURより出ています。
南バスターミナル内、2階の50番カウンターにてホアヒン行きのバスチケットカウンター「SOMBAT TOUR」があります。
ホアヒン行きのバスは、1日2便のみ。以下時間に発車します。
- 8:50
- 14:50
8:50の乗車必須です。
料金は291バーツ。
ホアヒン到着後、タクシーを往復チャーターします。
バンコクへ帰るバスは、到着場所(ホアヒンのSOMBAT TOUR)より
- 9:00
- 12:00
- 13:30
- 15:00
の4便が出ています。
正確な時刻表、運行状況については、必ずSOMBAT TOURの公式サイトも参考にお願いします。
最終便が早いのがネック。乗り遅れないようスケジュールを立てる必要があります。
バンコク⇒ホアヒン行きのバスに8:50に乗れば、ぎりぎち帰りのバスに間に合うかなという具合。
バンコクからホアヒンまでの所要時間は約3時間です。
ホアヒンから洞窟までの所要時間は片道約1時間。
8:50のバスに乗れば、12時にはホアヒンに到着して、13時には洞窟へ行けます。
洞窟観光の所要時間を1時間くらいにすれば、バンコクへ帰るバスにはぎりぎり間に合います。
とは言え、めちゃくちゃ詰め詰めの弾丸旅行になるのは否めないでしょう。はっきり言っておすすめできません。帰りのバスに乗り遅れる可能性も十分あり。ちょっと不可能な旅程かな…。
ツアーを利用するのがおすすめ
ご覧のとおり、自力でのアクセスはホアヒン到着後にタクシーに乗り換えたり、最終便の時間を気にしなければいけないので面倒。
そこで、バンコクから日帰りで行くなら、以下のツアー会社を利用するのがおすすめです。
上記はバンコクで営業している旅行会社です。日本人スタッフが常駐しています。そのため、メールでも電話でも日本語で問い合わせ可能です。
プラヤーナコーン洞窟のツアーは、商品としては存在していませんが、電話もしくはメールで問い合わせてツアー申し込みできます。
スケジュール等は相談すれば都合の良い日にちにアレンジ可能です。
料金の目安は以下の通り。
- ホテル⇔プラヤーナコーン洞窟までの往復送迎付きの9人乗りバン(英語ドライバー)
- 時間は6:00〜20:00まで
- バン1台で8,000バーツ
バン1台で8,000バーツなので、参加人数が多ければ多いほど、一人当たりの金額は安くなります。
また、相談して自由にアレンジ可能なので、プラヤーナコーン洞窟と合わせてカオルアン洞窟も回ることも可能です。
自力で行くより料金は高いですが、乗り換えがなくて最終便を気にしなくていいだけに楽。
日帰り観光を予定している方は、上記ツアーも検討してみてはいかがでしょうか。
ホアヒンで絶対行くべきおすすめ観光地
アクセスまでの道のりが険しかっただけに、実際に見た時の感動が大きい観光地でした。また、周辺の島々の景観も素晴らしいです。苦労してでも行く価値があります。
バンコクから日帰りでも良いですが、ホアヒン滞在予定の人には必ず足を運んで欲しいです。神秘的な体験になるでしょう。
- 開放時間/8:00〜15:00
- 入場料金/大人200バーツ、子供100バーツ、タイ人40バーツ
- 駐車場料金/車20バーツ、バイク10バーツ
- 洞窟までのボート料金/一艘400バーツ、周辺の島々も巡るなら800バーツ〜1,200バーツ
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バンコクからホアヒンへの行き方については、以下の記事も参考にどうぞ。