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紛失防止タグとは、GPSあるいはBluetooth電波を用いて、スマートフォンの専用アプリでタグの紛失場所を検知できる製品を指します。
上写真のように、鍵や財布といった貴重品にタグをつけておけば、万が一紛失してもスマートフォンで場所を確認して発見することができるというわけです。
(紛失した場所を検知。実際の画面にモザイクは入っていません)
こうした紛失防止のタグやトラッカーは各社から販売されていますが、その中でも取り分けてメジャーな商品が、今回の記事で紹介する『MAMORIO』と『Tile』です。
自分が紛失防止タグを使い始めた理由は、海外旅行中に財布を紛失してしまったことがキッカケです。
貴重品は失くしてしまうと、その後が本当に面倒。
免許証や保険証の再発行に労力と時間を奪われますし、海外旅行保険には紛失物の補償が含まれていないので、損害は諦める他ありません。
そもそも、普段から出かける直前になって「あれ?鍵どこいった?」とバタバタする性格だったので、それだったら紛失防止タグを使うことにしようと決めた次第です。
最初はどんな物を買えば良いのか分からなかったので、とりあえず最もメジャーな上記2製品を両方購入してみました。
実際に使ってみると、これが中々便利。常に「失くさない」という安心感がある上に、使用用途の幅が結構広いです。
旅行中や普段の生活で貴重品につけておくのはもちろん、子供に持たせて迷子を防止したり、ペットの首輪につけておいたり、認知症対策にも使えます。
今回の記事では、紛失防止タグの基本的な機能と、『MAMORIO』と『Tile』の違いを詳しく記載していきます。
普段から失くし物が多い人や、これから海外旅行を予定している人は是非使ってみてはいかがでしょうか。
紛失防止タグで出来ること
まず、『MAMORIO』と『Tile』の主な特徴は、以下の8点です。
- 海外でも使える
- スマートフォンで専用のアプリをダウンロードする
- アプリにて購入したタグを登録する
- 登録したタグの”最後に落とした場所“を検知できる
- 有効通信距離は最大60m(MAMORIO)/30m(Tile)
- 手元から離れたタグと他のユーザーがすれ違った時も、タグの場所を教えてくれる(他のユーザーに場所は伝わらない)
- 複数の端末で一つのタグを管理できる
- Tileは防水仕様
必ず知っておきたいのは、『検知するのは”タグの現在地”ではなく、あくまでも”最後に落とした場所”である』点と、『有効通信距離は最大60m(MAMORIO)/30m(Tile)』の2点です。
以下で詳しく解説します。
検知するのはタグの現在地ではなく、最後に落とした場所
自分は勘違いをしていたのですが、紛失防止タグに共通しているのは、検知する場所がタグの『現在地』ではなくて『最後に落とした場所』だという点。
つまり、リアルタイムでタグの場所を確認できるわけではありません。
タグの位置については、スマホにダウンロードしたアプリが常に位置情報を記録しています。
実際にタグ(タグをつけた貴重品)から離れた場合には、最後に記録した位置情報がアプリ上にて表示されるというわけです。
有効通信距離は最大60m(MAMORIO)/30m(Tile)
ただし、有効通信距離の範囲以内(MAMORIは60m。Tileは30m)であれば、リアルタイムでタグの位置を表示できます。
ここまでの機能だけを見ると「使い物にならなくないか?」と思われるでしょう。実際、自分は思いました。遠く離れたタグの位置情報をリアルタイムで確認できないと意味がないじゃないかと。
ただ、双方のタグが役に立つのは上記の機能ではなく、以下に記載する各々の特徴です。
MAMORIOとTileの特徴
『MAMORIO』と『Tile』には、それぞれ異なる特徴があります。
それぞれの特徴から用途を区別すると、以下のようになります。
- MAMORIO = 旅行や通勤など、外出時の貴重品紛失が心配な人向け(子供に持たせて迷子を防止したり、ペットの首輪につけたりもできる)
- Tile = 家の中で物を失くしやすい人向け(認知症の人用にも使える)
では、実際にどのような特徴があるのか、以下で詳しく解説します。
MAMORIO最大の特徴は、タグから離れるとアラートで知らせてくれる通知機能
MAMORIOが便利なのは、タグから離れると上画像のように「◯◯は手元にありますか?」というアラートが届く点。
これによって、例えば旅行先でバッグをベンチに置いたまま離れた時、あるいは通勤時に財布を家に置いたままマンションを出た時、アラートによって物を忘れていることに気づきます。
つまり、貴重品の紛失を未然に防げるというわけです。
万が一、貴重品をどこに忘れてきたか覚えていない場合は、上述した『最後に落とした場所の検知機能』の出番です。
タグから離れてすぐであれば、タグを付けた貴重品が拾われてよそに移動している可能性は低いでしょう。
アプリ上にて表示される場所へすぐに行けば、大抵は見つかります。
家族旅行をする人であれば、子供に持たせておけば迷子になることを未然に防げます。
タグ本体の大きさは縦35.5mm、横19mm。重量はわずか3g。紛失防止タグとしては世界最小とのことです。
ストラップホールもあるので、キーホルダーリング等で鍵につけておくことも可能。
本体の厚さはたったの3.4mmなので、どこに入れてもかさばりません。自分は上写真のように財布の中に入れています。
ノートパソコンやパスポートケース、充電器などにはシールタイプのMAMORIO FUDAを使うのがおすすめです。
Tile最大の特徴は、タグからスマホを鳴らしたりスマホでタグを鳴らせる機能
上でTileは家の中で物を失くしやすい人向けだと記載しましたが、その理由はTileにはMAMORIOのようなアラート機能が備えられていないからです。
ただ、Tileには『スマートフォンでTileを鳴らす機能』と、『Tileでスマートフォンを鳴らす機能』が備えられています。
(Tileでスマートフォンを鳴らす場合は、Tile本体の中央のボタンを押すだけ)
(スマートフォンでTileを鳴らす場合は、アプリを開いて『探す』をタップするだけ)
家の中で鍵や財布、スマートフォンなどの小物を失くす人は自分を含めて多いかと思います。
こうした物はいざ外出する時に見つからないことが大半であり、時間が迫っていることが多いです。
悠長に探せないので焦りや苛立ちも募るもの。
そんな時にTileがあると便利です。大きな音が鳴るので(音量調節可能)、布団の中やクローゼット奥底に置き忘れていても発見できます。
ただし、MAMORIOのようなアラート機能は備えられていないので、外出先での貴重品紛失が心配な人にとってはMAMORIOに軍配が上がるでしょう。
Tileの大きさは縦34mm、横34mm、厚さ4.65mm、重量は6.1gです。
MAMORIOより少々大きいですが、持ち運ぶ際に全く邪魔にならないサイズ。ストラップホールがあるので、キーホルダーリングで鍵につけることも可能です。
手元から離れたタグと他のユーザーがすれ違った時も、タグの場所を教えてくれる機能について
MAMORIOにもTileにも、『手元から離れたタグと他のユーザーがすれ違った時も、タグの場所を教えてくれる機能』が備えられています。
これはどのような機能かと言うと、タグを付けた紛失物の近くをMAMORIOあるいはTileユーザーが通った際、改めて検知されたタグの最新位置情報が自分のスマートフォンに表示されるというものです。
紛失物の近くを通ったユーザーに自分のタグの位置情報は表示されないので、拾われる心配はありません。
もしも、タグを付けた貴重品の検知場所周辺を自分で探してみたものの、見つからなかった場合、
もしかしたら紛失物がどこかに移動しているかもしれない場合
そんな時、他のユーザーが近くを通ったら見つけられる可能性があるという、最後の最後に頼れる機能です。
MAMORIO発見アンテナを導入している施設が増加中
現在、関東を中心にMAMORIOの設備を導入する施設が増加しています。
これにより、MAMORIOタグをつけた紛失物が該当の施設に届いた際、アプリにお知らせが届く仕様になっています。
現在、MAMORIOを導入している施設は以下の通りです。
<相模鉄道グループ>
- 相模鉄道 二俣川駅お忘れ物センター
- 相模バス 横浜営業所
- 相鉄ジョイナス 防災センター
- 地下防災センター(神奈川県横浜市)
<高島屋>
- 高島屋 横浜店1Fクローク
- 高島屋 横浜店 地下コンシェルジュカウンター
- 高島屋 港南台店 セキュリティ事務所
- 玉川高島屋 S.C 遺失物・拾得物承り所(東京都世田谷区)
<東京地下鉄(東京メトロ)>
- 東京メトロ 飯田橋駅 お忘れ物総合取り扱い所
- 東京メトロ銀座線 渋谷駅 渋谷駅事務所
- 東京メトロ丸ノ内線 池袋駅事務所
- 東京メトロ有楽町線 新木場駅事務所
<小田急電鉄>
- 小田急線 経堂駅 経堂お忘れ物センター
- 小田急線 小田原駅 お忘れ物取扱所
- 小田急線 藤原駅 お忘れ物取扱所
<京王電鉄>
- 京王線・井の頭線お忘れ物取扱所 明大駅前
- 京王電鉄京王線 新宿駅 駅事務所
- 京王電鉄京王線新線 新宿駅 駅事務所
- 京王電鉄井の頭線 渋谷駅 駅事務所
<西武鉄道>
- 西武鉄道 池袋駅 お忘れ物取扱所
- 西武鉄道 所沢駅 お客さまご案内カウンター
- 西武鉄道 飯能駅 お客さまご案内カウンター
<江ノ島電鉄>
- 江ノ島電鉄 江ノ島駅 駅事務室
<テレビ朝日>
- テレビ朝日本社1Fアトリウム受付
<東武電鉄>
- 東武鉄道 東武浅草駅 正面改札窓口
- 東武鉄道 越谷駅 改札口
- 東武鉄道 春日部駅 東改札窓口
- 東武鉄道 東武動物公園駅 改札窓口
- 東武鉄道 東武久喜駅 改札窓口
- 東武鉄道 館林駅 東改札窓口
- 東武鉄道 太田駅 改札窓口
- 東武鉄道 新栃木駅 改札窓口
- 東武鉄道 東武日光駅 改札窓口
- 東武鉄道 岩槻駅 改札窓口
- 東武鉄道 野田市駅 改札窓口
- 東武鉄道 東武池袋駅 北改札窓口
- 東武鉄道 川越市駅 改札窓口
<京急電鉄>
- 京成線 京成高砂駅 京成電鉄忘れ物センター
- 京成線 京成上野駅
- 京成線 京成津田沼駅
- 京成線 京成成田駅
- 京成線 空港第2ビル駅
<東京都交通局>
- 東京都交通局お忘れ物センター 春日駅
<JOYSOUND直営店>
- JOYSOUND品川港南口店 1階フロント
<南海電鉄>
- なんばパークス(大阪市浪速区)
- なんばCITY(大阪市中央区)
上記施設を日頃から利用する機会のある人なら、貴重品にMAMORIOを付けておくだけで安心感が増すでしょう。
Tileは全米でのシェア率No.1
一方のTileはMAMORIOのようなアンテナ導入施設は日本にないものの、アメリカの企業が開発した製品だけあってアメリカでのシェア率はNo.1です。
そのためアメリカ旅行をする人、あるいはアメリカ在住や留学予定の人であれば、上で述べた『手元から離れたタグと他のユーザーがすれ違った時も、タグの場所を教えてくれる機能』の役に立つ機会がMAMORIOよりも増すでしょう。
まとめ:旅行や外出にはMAMORIO。家の中での紛失にはTile
繰り返しになりますが、紛失タグを使うなら
- 外出先や旅行中の貴重品紛失が不安な人、アラート機能が欲しい人 = MAMORIO
- 家の中での紛失が多い人 = Tile
という認識で使う方が良いでしょう。
個人的な意見としては、どちらの機能も兼ね備えた製品が今後開発されることを望んでいます。アマゾンのレビューを見ても、そのような意見は多いです。
また、双方ともMAPの精度については、Google MAPほどの正確さはありません。
MAPで記している場所から半径5m程度の誤差はあると考えて使うと良いでしょう。この辺りも今後の製品開発に期待したいところですね。
ただ、いずれにせよ今のところ旅行先や家の中での貴重品紛失に関しては重宝しています。
貴重品を失くさないための保険として考えれば十分納得のいく価格だったのもあって、買ってよかったという気持ちが強いです。
貴重品を失くすと本当に後が面倒で気持ちも萎えます。
カードや免許証類の紛失手続きや再発行に費やす手間と労力を考えれば、少しでも不安がある人は持っておくと良いです。
「なくすを、なくす」生活を送りましょう。
タグを使用するためのスマートフォンアプリは以下からもダウンロード可能です。
MAMORIO
MAMORIO,Inc無料posted withアプリーチ
Tile – Find lost keys & phone
Tile, Inc.無料posted withアプリーチ
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