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ワット・ヤンサンワララームはパタヤビーチから車で約35分(距離約25km)の場所に位置する、第一級王室寺院です。
ブッダガヤの大菩提寺を模した巨大な仏塔、小高い丘の上に立つ黄金装飾の仏塔など、境内には複数の珍しい建築物が立っています。
サンクチュアリ オブ トゥルースほど神秘的ではありませんが、パタヤにおいて数少ない視覚的なインパクトが強く残る寺院です。
特に、後述するブッダガヤのレプリカ仏塔は一見の価値あり。
仏塔内では、ブッダの教えをアートとして表現した深い作品も閲覧できます。一味違った見方で仏教に触れられます。
パタヤビーチ周辺からのアクセスには、レンタルバイクやタクシーが必須ですが、パタヤ旅行時には是非。今回の記事では、ワット・ヤンサンワララームの
- 絶対に見るべき3ヶ所の見どころ
- 場所・行き方
- 開放時間
を解説します。
ワット・ヤンサンワララーム
ワット・ヤンサンワララーム(英:Wat Yansangwararam / タイ語:วัดญาณสังวราราม)は、1976年に建てられた寺院です。
チョンブリー県において唯一の第一級王室寺院(wiki)に認定されています。
王室寺院とは王室のメンバーが建てた寺院、王室のメンバーに寄進するために建てられた寺院、および一般人の建てた寺院で、王室の認定を受けた寺院のことである。
第一級王室寺院と言えば、有名所だとバンコクのワット・ポーやワット・アルン。今さら説明するまでもないバンコク観光では必ず行くべきスポット。
そのワット・ポーやワット・アルンと同等に格付けされた最高級の寺院というわけです。しかも、チョンブリーで唯一の。ワクワクします。
寺院とは思えない広大な敷地
まず、寺院に入ってびっくりしたのは、とんでもなく広い敷地。
(寺院の地図)
寺院の解説書きによれば、なんと約42万平方メートルもの敷地を有するとのこと(北京の天安門広場より少し小さいくらい)。
めちゃくちゃ広いです。徒歩で全てを回るのは余程の気合いがないと不可能。この広大な敷地内に13軒もの仏塔や仏堂、展示館などが点在しています。
3ヶ所の見どころ
が、観光客の視点で言えば、13軒の施設の内、視覚的なインパクトが強い(見応えがある)建物は以下の3軒。
- ブッダガヤのレプリカ仏塔
- 巨大な仏舎利塔
- 丘の上に立つモンドップ
上記の3軒をじっくり見て回るだけでも1時間かかりました。
全ての建物を見るなら3時間以上はかかるでしょう…。なので、見どころある建物だけをピックアップして回るのがおすすめ。
というわけで、以下にて、歴史や仏教を深く知らなくても視覚的にも楽しめる必見の建物3軒の見所を紹介します。
① ブッダガヤのレプリカ仏塔
ワット・ヤーナサンワララーム内において、最も目を引く建物。
知っている人ならすぐに気づくでしょう。これはインドはブッダガヤの大菩提寺を模した建物。
(ブッダガヤの大菩提寺。高さは52m)
ワット・ヤーナサンワララームのブッダガヤ仏塔は、高さ27mで9階建て。
仏塔の中。従来の寺院とは異なり、中央に位置する展示ホールを回廊が囲んでいる造り。
これら展示ホールや回廊では、ブッダの教えや釈迦が悟りを開いた時のストーリーをアートとして表現しています。
で、こうした現代アートに触れて改めて思ったのですが、深い。深すぎてよく分からない部分が多々ある。
例えば上写真の円。仏教において最も重要な考え方とされる「縁起を基本とした心の教え」を表現しています。
以下はアートの解説
—縁起。この世のあらゆる事、苦には必ず原因と結果がある—
怒りや愚痴の心を抑えられる人は、苦しみのない幸せな人生を送ることができる。
花の目を通して見た世界は美しく映り、棘を通して見た世界は刺々しく、それは心の棘である。
…今日のあなたの心はどんな状態ですか?—
うん、仰っていることは何となく分かるのですが、煩悩まみれの筆者にとっては、解説とアート作品にどうも結びつきを感じられない。アートってそういうものなんですかね。
展示ホールには上写真のような船が六艘並んでいます。
うーん、これも解説なしでは意味不明。なんで仏塔の中に船のアートが並んでいるの…?
これら船は仏教の「彼岸」、いわゆる「悟りの岸」へ渡れない人間の煩悩を表現したもの。
今の筆者の心理状態に刺さるアートです。
平穏な心を保つためには、過剰な執着と嫌悪を和らげなければいけないのだな、としみじみ。
上写真は、回廊にある菩提樹を表現したアート。釈迦はこの木の下に座り、瞑想して悟りを開いたとのこと。
こうした仏教アートが数々展示されています。寺院好きには面白い場所。
階段を登り仏塔の最上階へ
通常、仏塔の上階は一般には開放されていないそうです。
が、近くの係員に聞いたところ登ってよいと言われたので、仏塔の最上階まで登ってみました。
ちなみに、上階には何もありません。上写真の通り、柱が立っているだけ。
ゼーハーゼーハー言いながら最上階に到着。が、何もない。
しかし、景色は中々良い
人気観光地のブッダマウンテンこと「ワットカオシーチャン」も見えた。
普段、一般には開放されていないだけあって、見どころは皆無でしたが…景色が良かったので良しとします。
② 高さ39mの巨大な仏舎利塔
2ヶ所目の見どころは真っ白な仏舎利塔。ラーマ1世の記念碑として建てられました。
全3階建て。
1階。ワシラガーナサンバラという方の遺骨を納めた壺が安置されています。
この仏舎利塔、特に3階に祀られている仏像が素晴らしいです。
ワットパクナムとまでは言いませんが、煌びやかで写真映え必須の仏像があります。ただ、残念なことに3階は写真撮影不可…。というわけで、行く人は是非ともご自身の目で3階の仏像を見てみて下さい。
ワット・ヤーナサンワララームにある仏像の中では最も美しかったです。3階まで登ってみる価値はあります。
③ 丘の上に立つモンドップ
3ヶ所目は、200段もの階段を登った先、丘の上に立つモンドップです。
黄金に輝くモンドップも見応えありですが、何より200段もの階段を登った先から見える景色が良い。
しかしこの階段、1段の蹴上(高さ)が若干高く、登り切るまでが中々しんどい…こちらもゼーハーゼーハー言いながら登りました。
黄金のモンドップ。中には仏足石が安置されています。
モンドップ内はステンドグラスや黄金のモザイク装飾があり、とても綺麗。が、こちらも内部の写真撮影は不可…というわけで、是非ご自身の目で見てみて下さい。
モンドップから見えるチョンブリーの景色。
自然に囲まれています。ここの景色は本当に良かった。大変な思いをして登ったかいがあります。
境内には他にも、中国の仏教建築様式に強く影響を受けた建物や、蓮の池などもあり。
ただ、最も視覚的なインパクトが強いのは、やはり上述した3軒の建物。ワット・ヤーナサンワララームへ行った際には、是非上記の3軒を見てみて欲しいです。
ワット・ヤーナサンワララームへの行き方(タクシーのみ)
以下は、ワット・ヤーナサンワララームの場所を記したGoogle Map
パタヤビーチからの距離は約25km。結構遠いです。
スンビット通りから入った場所に位置していることもあり、パタヤビーチ周辺からワット・ヤーナサンワララームへ行く公共交通機関は、タクシー・ソンテウしかありません。
レンタカー・バイクがある人なら問題ありませんが、足がない人はタクシー・ソンテウを往復チャーターするか、グラブタクシー(使い方)を利用しましょう。
(グラブだと片道600バーツ前後、流しのタクシー等だと交渉にもよるが往復で600〜800バーツくらい。グラブより流しのタクシーが安い)
運転手には、ワット・ヤーナサンワララームの英語もしくはタイ語表記(英:Wat Yansangwararam / タイ語:วัดญาณสังวราราม)とブッダガヤ仏塔の写真を見せれば行き先を理解してくれます。
つくづく思いますが、パタヤはバンコクやチェンマイと違って周辺観光地を巡るための公共交通機関があまり整っていないですよね。
レンタカー・バイクがない人は、移動の多くがタクシーのみになる場合が多いです。
だからビーチやバーでまったりするのに徹する人が多いのでしょうね。
開放時間・入場料
開放時間
毎日8:00〜17:00
入場料
無料
パタヤのブッダガヤ
個人的にはサンクチュアリ オブ トゥルースほどではありませんが、かなり楽しめた寺院です。
パタヤに何度も来ていてある程度メジャーな場所を行き尽くした人なら行ってみて良いと思います。
ちょっと遠いのがなー…と思うところもありますが、寺院観光が好きな人なら来てみて良かったと思えるはず。
その他、パタヤにある全てのおすすめ観光地については、以下の記事を参考にどうぞ。
パタヤで手軽にアクセスできる見応え抜群の宗教施設「サンクチュアリ・オブ・トゥルース」もおすすめです。写真好き必見の寺院です。
タイの美しい寺院まとめ。寺院好き、写真好きなら絶対に行きたいスポットをまとめました。