【結果発表】タイのホテル・ベスト10【2020年版】

かつての人気観光地、カンチャナブリーのトラ寺院ことタイガーテンプルの現在。見るも無残な姿に…

タイガーテンプルでトラと触れ合う観光客

カンチャナブリーに存在する、通称「タイガーテンプル」ことワット・パー・ルアン・タ・ブア・ヤナサンパンノ(Wat pa luangta bua yannasampanno / วัดป่าหลวงตาบัวญาณสัมปันโน)」は、かつて旅番組等で何度も取り上げられた大人気観光地です。

この寺院最大の特徴は、寺院で飼われている虎と触れ合い、一緒に散歩をしたり写真撮影できること。

 

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通常、タイに存在する虎テーマパークは、後ろからそっと手を触れたり、係員指導のもと一緒に写真を撮るくらいしか許されていません。

しかしタイガーテンプルでは、成獣のトラを膝枕したり一緒に散歩できました。ここまで自由にトラと触れ合える観光地は、後にも先にもタイガーテンプルのみでしょう。

このタイガーテンプル、最盛期には150頭近くのトラが飼育されていて、観光客は入場料とガイド料を支払うことでトラとの触れ合いを楽しめることができました。

そんなタイガーテンプルですが、2001年頃より「商業利益のためにトラを虐待している」「トラを闇取引している」等の疑いで、警察や野生生物当局より指摘の声が上がっていました。

そして2017年、虐待や闇取引の実態が明らかとなり、タイガーテンプルはついに閉鎖しました。

参考 解説:タイのトラ寺院に40頭の子トラ死体ナショナルジオグラフィック

この記事を書いている2021年時点で寺院の閉鎖から4年以上の年月が経ち、恐らく人々の記憶から完全に忘れ去られたであろうタイガーテンプル。

筆者も記憶の片隅にすら残っていなかったのですが、旅行でカンチャナブリーを訪れた際、なんとあの虎の顔をした入り口を見かけてビックリ。

トラ寺院(ワット・パー・ルアン・タ・ブア・ヤナサンパンノ)の入り口

(どこか悲壮感が漂う寺院の入り口)

入場できるのか?車を停めて周囲を見渡したところ、入場を禁止するバリケードのような物は一切なく、人影すらない…。

入場できるのであれば、今どうなっているのか是非見てみたい。

というわけで、タイガーテンプルに潜入してみました。

結論から言うと、記事タイトルにあるように、寺院内は見る影もないほど壊滅した状態。ただの廃墟と化していました。

閉鎖したトラ寺院の現在

タイガーテンプルにあるトラの像

境内に入り、最初に筆者を出迎えてくれたのは、長年手入れされていないであろうトラの像。塗装は剥げかかり、雑草が生え隠れかけています。

かつてはこの像の前で大勢の観光客が記念撮影していたのだろう…。この時点で節々ふしぶしに廃の匂いが漂います。

タイガーテンプルの境内に置かれていた廃材

境内は荒れ果てた様子。廃材が置かれたままで、当時の面影を全く感じさせません。

タイガーテンプルの境内で飼育されている装飾動物

観光地としては終わった場所ですが、一応管理者はいるのでしょう。境内では草食動物が放し飼いされていて、牧草を食べていました。

肉食動物の聖地から草食動物が放し飼いされる穏やかな場所への変貌。物凄い変わりようです。

生々しさが残る無数の檻

タイガーテンプルに残っていた檻1

タイガーテンプルに残っていた檻2

タイガーテンプルに残っていた檻3

境内の奥へと進み目に入ったのは、無数の檻…!

錆びついた鉄格子。中には欠けたフードボール、水が入ったままのウォーターボウルが。

そして、どこからか獣臭が漂う…もう廃墟とかして4年近くが経つのに。ついさっきまでトラ達がいたかのような生々しさ。

一つ一つの檻は非常に小さく、ここで成獣を飼っていたとはとても信じ難い。

タイガーテンプルに残っていた檻4

(もはやゴミ捨て場と化していた檻)

様々な疑惑や問題があったとは言え、筆者のような一般観光客からすれば明るくポジティブなイメージがあったタイガーテンプルだけに、目を背けたくなるような現在の姿にビックリしました。

「見るも無残な姿」とは、まさにこのことを言うのでしょう。

廃棄物やゴミを放置しているとこを見ると、管理は杜撰ずさんであることが伺えます。

当然、全てのトラは保護されているのでしょうが、どこかその辺に保護され忘れたトラがうろついているのではないのだろうか…?

そんな恐怖さえ感じさせる生々しい様子でした。

タイガーテンプルに放置されていた一頭のライオン

奥ではライオンが一頭だけ放置されていました。

気を向けさせようと口笛を吹いたり声をかけてみましたが反応がありません。

生きているのか、それとも…?誰が管理しているのでしょう。

ライオンを見て不気味さを感じたのは人生で初めてです。

動物ツーリズムの残酷な裏側

筆者はこれまでにパタヤのタイガーパークチェンマイのタイガーキングダムに遊びに行ったことがあります。

これらテーマパークは生まれた時から人間に慣れているトラと触れ合えるわけですが、それでもさすがに膝枕や散歩させることは不可です。

そっと後ろから手で触れたり、出来たとしてもトラを枕代わりにして写真撮影できるくらいでした。

タイガーパークパタヤで虎に顔を近づけて撮影

タイガーパークパタヤでの撮影

(タイガーパークパタヤ)

タイガーパークパタヤのアイキャッチ画像
タイガーパークパタヤ。虎をモフモフして写真を撮るスポットが面白い【割引チケットあり】

生まれた時から人間と一緒にいるとは言え、肉食獣なので当然でしょう。

しかし、タイガーテンプルではトラを膝枕できていたのです。

実際にタイガーテンプルでトラと触れ合った友人曰く、トラ等は「絶対におかしい。まるで睡眠薬を打たれたかのように大人しかった」とのこと。

トラが人間を噛む事件が起こらなかったことだけがせめてもの救いでしょうか。

タイではトラに限らず象など、こうした動物ツーリズムの残酷な裏側が度々明らかになることがあります。

筆者はこうした事実を受け止めて、動物系エンターテイメントスポットを利用しないべきなのか、度々考えさせられます。

タイでは「SNS映えが動物を追い詰めている」とよく言われています。自覚はなくても、自身の行動が動物達を追い詰めているのかもしれません。

タイガーキングダムでの赤ちゃん虎との撮影

(チェンマイのタイガーキングダム)

チェンマイのタイガーキングダムのアイキャッチ画像
チェンマイのタイガーキングダム。生まれたての赤ちゃん虎からチーターまでモフモフできるスポット。

ただ一方で、保護施設を含めた動物エンターテイメントスポットの収益により、行き場を無くした動物達の餌代や飼育費用を賄えているという現実もあります。

動物系エンターテイメントスポットは、野生動物の保護育成を目的にしている面があるのも確かです。

筆者自身は動物系エンターテイメント施設は大好きなので、複雑な気持ちになりました。

 

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クウェー川鉄橋(戦場にかける橋)を走る列車
カンチャナブリー観光の完全ガイド。安い旅費でたっぷり観光できる!バックパッカーにもおすすめの都市。

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