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モンチェム(Mon Cham / ม่อนแจ่ม)は、チェンマイ市街から車で約1時間のメーリム地区にある観光地です。
標高約1,350mの尾根(谷と谷に挟まれた山地の一番高い部分)に位置していて、様々な作物を育てる畑が広がっています。
日本で言う丘陵公園のような雰囲気ですが、高所に位置しているため雄大な山々の景色も望めます。
チェンマイ随一の自然絶景スポットです。
山頂には田畑の他、カフェや畑で育てたイチゴなどの作物の販売所、飲食店なども設置されていて、写真を撮りながらまったりと過ごせます。
今回の記事では、モンチェムの見どころやチェンマイ市街からのアクセス方法について詳しく解説します。
写真好き、自然好きならマストなスポットです。
周辺にはタイで話題の温泉旅館や複数の宿泊施設もあるため、足がある人なら泊まりでの観光もおすすめ。
バイクでチェンマイ観光をする人なら、軽めのツーリングにも最適。
モンチェム(Mon Cham / ม่อนแจ่ม)
(段々畑が連なるモンチェム。特に紫色のバーベナが綺麗)
モンチェムは高所にあるため、一年中涼しい気候に恵まれています。
筆者が訪れた12月頃は最低気温14度、4月の暑い時期でも平均25度くらいで、体感的には日本の秋(9〜10月)くらいの温度です。
やや肌寒いので、訪問時には羽織る物を持っておくと良いです。
もともと、モンチェムは特に産業がない荒地でした。
しかし、タイ王室が主導するロイヤルプロジェクトにより農業・農村に関する研究と開発が行われ、イチゴをはじめとした様々な作物の栽培が行われるようになりました。
現在では周囲に多くのキャンプやリゾート宿泊施設が建設され、タイ人のみならずチェンマイを訪れる外国人からも人気の観光地として認識されています。
ロイヤルプロジェクトとは、タイ王室が推進する農村部支援のためのプロジェクトです。都心部にはロイヤルプロジェクトが手がける製品や雑貨などを専門的に販売する店もあります。
(周囲の段々畑に沿って多くの宿泊施設が並んでいる。自家用車がある人の中には泊まりで観光する人も多い)
早朝は霧がかっていますが、昼間はそこまで霧がないので雄大な山の景色を見渡せます。
ベストシーズンは10月〜2月
モンチェムを訪れるベストシーズンは乾季の10月中旬〜2月中旬です。
乾季は段々花畑の土がかちかちになり歩きやすいうえ、1年で最も多くの花が咲き乱れます。
タイの乾季と言えば景色が枯野に一変するイメージが強いですが、ここモンチェムでは特にイチゴ栽培に適した気候になり、他にも涼しい気候を利用して育てられた多くの花が美しい姿を見せます。
(カモミール、アーティチョーク、ローズマリー、ひまわり、バーベナ、イチゴ、トマトなどの様々な植物が育てられている)
筆者が訪れたのはベストシーズンの12月。
ベストシーズン以外の時期でも多少枯れている花はあるものの、上画像のように咲いている花も多々あります。
旅程の都合上、チェンマイを訪れるのがベストシーズンでなくとも美しい景色と撮影を楽しめるでしょう。
モンチェムの見どころ
モンチェンムの主な見どころは以下の5つです。
- モン族衣装などの雑貨屋
- 複数の花畑
- カフェ
- 木製カート
- 新鮮なイチゴを食べる
モン族衣装などの雑貨屋
エスニックな柄のバッグやモン族衣装を売る雑貨屋が沢山並んでいます。
内容はチェンマイ市街のモン族市場(GoogleMap)と似通っているので、ここでしか買えない何かがあるわけではありません。
が、駐車場から花畑へと続く道中に沢山の雑貨屋があるので、まずは雑貨屋を冷やかしながら見てみます。
筆者の連れは半袖で来たため「肌寒い」と言うことで、モン族衣装の羽織を購入しました。
1着たったの150バーツ。他にも手芸素材やポーチ、ポシェットなど色々売られています。
いずれも派手派手なエスニック柄でお土産に最適。
美しい花畑
モンチェムの頂上に着くと、徒歩で移動できる範囲内に複数の花畑があります。
いずれの花畑も入場料を20〜30バーツ程度取られますが、花畑の中でしか見られない絶景が待っているので、是非入ってみましょう。
花畑の入り口
沢山の花が咲き乱れる段々畑。
多くのタイ人が写真撮影に勤しんでいました。
イチゴ畑。入場料は20バーツ。
雄大な山々を見晴らせるスカイウォークもある。
筆者はタイでこうしたフラワーガーデン系の観光地にはあまり行ったことがない(興味がなかった)のですが、モンチェムは本当におすすめです。
高所に位置しているので涼しくて空気が美味しいですし、本当に綺麗に花が咲き乱れているので癒されます。
特に写真好きな人やSNSアカウントを持っている人ならかなり楽しめるのではないでしょうか。
カフェから花畑を見渡す
段々畑の周辺には、花々を見晴らせるカフェも併設されています。
ここで涼しい風に当たりながら飲むコーヒーは美味しいです。花畑の散策を終えたらカフェで一息つきましょう。
木製カート
モンチェムで子供に人気のアクティビティ。手作りの木製カートに乗り、約400mの坂道を下ります。
サスペンションがしょぼそうなので筆者は乗るのを遠慮しましたが、乗っている人を見ていた限りではかなり楽しそうでした。
大人も乗れます。興味がある人は乗ってみてはいかがでしょうか。
- 1人乗り50バーツ
- 2人乗り100バーツ
新鮮なイチゴを食べる
イチゴ畑で育てられた採れたてのイチゴを購入できます。
1パック60バーツで、2パック買うと100バーツ。
ヘタの部分が反り返っていて、見た目からして元気のあるイチゴ。
甘くて美味しい。美味しすぎて手が止まりませんでした。やはりイチゴは採れたてにかぎります。
イチゴ好きは是非試しに食べてみて欲しいです。
モンチェムで人気の温泉施設
上述した花畑からチェンマイ市街の方向へ約1.2km(車で約3分)離れた場所に、「オンセン アット モンチェム(Onsen @ Moncham)」という和風のホテルがあります。
オンセン アット モンチェムは宿泊施設ですが、温泉のみの利用も可能です。
自家用車やレンタカー等で来ている人は、モンチェム観光帰りにでも寄ってみてはいかがでしょうか。
入浴可能時間は11:00〜16:00まで。
露天風呂の他、檜風呂や室内風呂も完備しています。
入浴料金は750バーツ。
枯山水や石灯篭もあり、本格的な和風庭園の雰囲気です。
予約は不要で手ぶらで行って入浴できます。タイにはバンコクをはじめ、こうした和風の温泉施設がいくつか存在しますが、基本的にどこもレベルが高いです。
個人的にはサンカムペーン温泉やチェンダオ温泉よりも良さそうだと思っています。温泉好きは立ち寄ってみましょう。
オンセン アット モンチェムは、現在タイ人の間で大人気の宿泊施設です。自家用車やレンタカーがないと立ち寄り辛いのがデメリットですが、足がある人は宿泊してみるのもおすすめ。
チェンマイには和風施設が沢山ある
その他、実はチェンマイには旅館や和風のデザインを取り入れたホテルが複数存在します。
中にはオンセン アット モンチェムのように便利とは言えない立地の宿泊施設もありますが、チェンマイ市街から比較的近く、日本からの旅行者におすすめのホテルも多いです。
以下の記事でチェンマイの和風ホテルを紹介しているので、興味がある人は是非。
モンチェムへの行き方
チェンマイ市街からモンチェムへアクセスするには、以下3つの方法があります。
- ソンテウを往復チャーターする(料金目安:往復で1,000バーツ)
- ミニバンを利用する(片道150バーツ)
- ツアーを利用する
グラブタクシー(使い方)を利用することもできますが、モンチェム周辺はグラブタクシーのサービス圏外です。そのため、グラブでアクセスする場合は、事前に帰りの足を確保しておく必要があります。
個人的にタイに慣れていない人であれば、ツアーの利用を推奨します。
ソンテウ料金の目安は往復1,000バーツ
ドライバーにはモンチェムのタイ語表記「ม่อนแจ่ม」を見せれば行き先を理解してくれます。
道端で暇してそうなソンテウであれば大抵は向かってくれます。
ちなみに、最初はホテルのレセプションでタクシー往復チャーターを手配しようとしましたが、1,400バーツと言われたので拒否しました。
ホテルレセプションで手配するより、街中でソンテウを捕まえる方が安いでしょう。
ミニバンを利用する
以下の場所よりモンチェム行きのミニバンが出発しています。
ミニバン出発の時刻は、毎日8:00,11:30,15:00の3便。ただ、ミニバンは定員が13人程度と少ないうえに、モンチェムへ向かう多くのタイ人で乗り場が混み合うことも珍しくありません。
確実にモンチェム行きのチケットを取得したい人は、事前に以下のミニバン公式FacebookページよりDM等で予約しておきましょう(英語可)。
>>モンチェム行きのミニバン会社|Van.Hotsprings
一番安心のツアー利用
現地ツアーであれば、日本語のみでモンチェム行きのミニバンを手配できます。料金は500〜600円前後とリーズナブルなのも魅力。
確実にモンチェムへアクセスするのであれば、ツアーの利用を推奨します。
自家用車で行く場合は、モンチェムの駐車場を目指そう
ソンテウで行く場合はドライバーが駐車場の場所を知っているので問題ありません。
自家用車あるいはレンタカー等で行く人は、以下地図に記してあるモンチェムの駐車場を目指しましょう。
(駐車場。割とソンテウをチャーターして来ている人は多かった)
1台30バーツ
駐車場から徒歩もしくはモタサイ(バイクタクシー)で山頂へ
駐車場から上で紹介した花畑がある山頂までは、約230mの距離があります。
余裕で徒歩で行ける距離ではありますが、やや坂道になっているため、足腰が弱い人用にモタサイ(バイクタクシー)が待機しています。
(山頂までの運賃は20バーツ)
若い人なら山頂まで余裕で歩いて行けます。
筆者はモタサイが待機しているくらいだから余程徒歩ではきついのだろうと勘違いしてモタサイを利用しましたが、いざ山頂に到着したら「え?これだけ?モタサイ必要ないじゃん」と思いました。
しかも、駐車場から山頂への道中にはモン族の雑貨店などが多数並んでいるため、徒歩で山頂へ行く方が風情があって絶対に面白いです。
たった230mの距離なので高齢の方ならまだしも、若い人ならモタサイは必要ありません。
チェンマイ旅行のハイライト
レンタカーを利用すれば良かったものをソンテウを1,000バーツで往復チャーターして、山道をゆられながらモンチェムへ。でも来て良かった。綺麗でした。 pic.twitter.com/i4XjBeU8aY
— ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) December 6, 2020
今回のチェンマイ旅行のハイライトとなった素晴らしい観光地でした。
自然が好きな人、写真を取るのが好きな人、花の綺麗な景色が好きな人なら絶対に行く価値ありです。
その他、チェンマイ市街から約1時間、日本の原風景にタイムスリップしたかのような気分になれる「メーカンポン村」もチェンマイ旅行でおすすめの観光スポットです。
チェンマイにある全てのおすすめ観光地については、以下の記事も参考にどうぞ。
チェンマイのおすすめホテルまとめ。エリアごとの特徴解説とあわせてコスパの高いホテルを厳選して紹介しています。
タイの秘境まとめ!秘密の島やビーチ、絶景スポット、少数民族の村など心踊る秘境を紹介。