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クローンラットマヨム水上マーケットは、バンコク北西に位置する隠れた名所として知られるローカルな水上マーケットです。バンコクから日帰りで訪れることができ、特に週末には多くの地元の人々で賑わいます。
バンコクで訪れることのできる水上マーケットは、大きく分けて「外国人向け」と「ローカル向け」の2種類があります。クローンラットマヨム水上マーケットは後者に属し、現地の人々の生活を垣間見ることができる貴重な場所です。
このマーケットでは、野菜や果物を載せた小船が行き交い、狭い通路や倉庫風の建物内には多彩な商品が並びます。視覚的なインパクトもあり、東南アジア特有の雰囲気を楽しめます。また、市場周辺の水路を巡るボートツアーもあり、異国情緒を味わうことができます。
この記事では、クローンラットマヨム水上マーケットの魅力や見所、アクセス方法について詳しく紹介します。カオサンからも近く、バックパッカーや観光客にとって訪れる価値のあるスポットです。バンコクのローカルな水上マーケットを楽しみたい方には、特におすすめの場所です。
クローンラットマヨム水上マーケット(Khlong Lat Mayom Floating Market / ตลาดน้ำคลองลัดมะยม)
クローンラットマヨム水上マーケット(Khlong Lat Mayom Floating Market / ตลาดน้ำคลองลัดมะยม)は、バンコク西側のタリンチャン区に位置する広大な水上市場です。
2004年11月24日に開設されたこのマーケットは、地元で栽培された新鮮な農産物や工芸品を販売するエリア、地元料理やスナックが楽しめる飲食エリア、そしてユニークな雑貨店が軒を連ねています。
元々、この地域の運河は村人たちの重要な交通手段でしたが、近年の陸上交通の発展により利用が減少していました。このため、地域の伝統文化を保護し、地域住民の雇用を創出する目的で、観光地としての水上マーケットに再開発されました。
(市場内はヤギや羊などの動物も飼われている。20バーツで餌を買ってあげることも可能)
(蓮池。この時はあまり咲いていなかった)
マーケット内には、運河を見渡せる木造の橋が架かっている。撮影スポットになっています。
マーケット内中心を流れる運河沿いにはカフェも併設されています。運河沿いに並ぶ市場は藁葺き屋根になっていて、昔ながらの風情が漂うのもクローンラットマヨム水上マーケットの魅力です。
東京ドーム1.5個分の広さ!散策好きにはたまらない
(水上マーケット内のエリア地図)
クローンラットマヨム水上マーケットの敷地は非常に広く、Google Mapで測ったところ、その広さは約7.5ヘクタール、つまり東京ドーム約1.5個分に相当します。この広大な市場は、訪れる人々にとって散策するだけでも楽しいスポットとなっています。
マーケット内は7つのエリアに分かれており、それぞれ異なる雰囲気や商品が楽しめます。ただし、「どのエリアにどのカテゴリーの店がある」といった明確な区分けはされていません。訪問者は自由に散策しながら市場全体を探索することができます。この無秩序な配置が逆に新しい発見や驚きを提供し、訪れるたびに新鮮な体験を味わえるのが魅力です。
くまなく見て回って、昼食を取り、ボートツアーに参加しても観光所要時間は2時間30分程度といったところです。
食べ歩き、雑貨、水上マーケットの風情を楽しむ
飲食店の種類が豊富!お腹を空かして行こう
クローンラットマヨム水上マーケットは、その豊富な飲食店の種類で人気を集めています。タイ料理の定番であるカオマンガイやシーフード料理、デザートなど、多彩なメニューが楽しめます。
カオマンガイなどの鉄板のタイ料理はもちろん、シーフードやデザート類の種類も多いです。
カオマンガイは45バーツと、地元の市場ならではのリーズナブルな価格設定です。
シーフードやデザートも充実しています。ホタテのバター焼きは5個で100バーツ。ビールと一緒に楽しみたくなる一品です。
エビと春雨の鍋蒸し料理であるクンオップウンセン(กุ้งอบวุ้นเส้น)は、ビールとの相性も抜群で、価格は75バーツ。辛くないため、日本人にも食べやすい一品です。
イサーン料理の代表であるコームヤーン(คอหมูย่าง)は、ジューシーな豚トロをピリ辛なタレで味わう一品で、ビールには欠かせません。こちらは1皿60バーツです。
さらに、タイの伝統的なデザートも豊富に揃っています。クレープに似たカノムブアン(ขนมเบื้อง)は1個10バーツ。
ルークチュップ(ลูกชุบ)は10個で20バーツ。見た目も楽しめるこれらのデザートは、お土産にもぴったりです。
アユタヤでよく見かけるサイマイ(สายไหม)もあり、1セット35バーツで購入できます。
このように、クローンラットマヨム水上マーケットでは、散策中に食欲をそそる料理が次々と現れます。訪れる際は、ぜひお腹を空かせて行き、多彩なグルメを満喫してください。
雑貨屋や衣料品店も充実!ローカル価格で楽しめる
雑貨屋や衣料品店も数多く並んでいます。これらの店はどれもローカル価格で、観光客だけでなく地元の人々にも人気です。ただ、ナイトマーケットや街中の露店で見かけるようなアイテムが多く、特にここでしか手に入らないわけではありませんが。
青と白のアートデザインが施されたハンドメイドの陶器は一見の価値があります。これらの陶器は耐久性・耐熱性に優れており、家庭用や贈り物としても最適です。
お皿は120バーツ前後、小鉢は40バーツ、急須は120バーツで販売されています。スタッフはこれらの商品を家庭用や贈り物として強く勧めてきました。
また、ラーマ9世プミポン国王をはじめとする歴代の国王の肖像画も販売されており、タイの歴史や文化に触れる一環として購入できます。
ただし、旅行者にとって特に目新しいものが少ない印象もあります。アクセサリーや衣類、陶器などはチャトゥチャックウィークエンドマーケットなど他の大規模なマーケットでも入手可能です。
クローンラットマヨム水上マーケットは、食べ歩きやボートクルーズを楽しむ場所として特におすすめです。雑貨や衣料品の購入も楽しめますが、マーケット全体の雰囲気やローカルな文化を体験することこそが、ここを訪れる最大の魅力です。
運河沿いの小舟を見て風情を感じる
運河沿いのエリアもぜひ歩いてみてください。
ここには商売船が並び、水上マーケットならではの風情を楽しむことができます。運河には新鮮な野菜やデザートなど、地元民向けの商品を積んだ小舟が多く見られ、その風情はまさに水上マーケットの醍醐味です。
例えば、ホイトートを作る小舟も見かけることができます。ホイトートは貝を使ったお好み焼き風のタイ料理で、その場で調理してくれるため、香りや雰囲気も楽しめます
水上マーケットによっては、ただ運河沿いに市場が並んでいるだけの場所や、観光客向けに作られたテーマパークのような場所もありますが、クローンラットマヨム水上マーケットは本物の商売船が行き交う、ローカルな雰囲気を保っています。外国人観光客は少ないものの、地元の人々が集まる”本当の”水上マーケットの雰囲気を感じられる場所です。
観光客を乗せたツアーボートも行き交い、運河は賑わいを見せています。
運河を巡るボートツアーが面白い
水上マーケットの醍醐味の一つが、運河を巡るボートツアーです。クローンラットマヨム水上マーケットでは、このボートツアーが特に人気のアクティビティとなっています。
ダムヌンサドゥアックのような観光客向けの大規模な水上マーケットでは、ボートツアーの料金が1,000バーツにもなることがありますが、クローンラットマヨムでは100バーツと非常にリーズナブルです。この手頃な価格で、地元の生活や風景を楽しむことができるのが魅力です。
運河を巡るボートツアー乗り場は、以下の場所にあります。
上地図で記しているZONE2の運河沿いにボート乗り場があります。
ZONE2にはボート乗り場を示す「PIER」と書かれた看板が至る所にあります。看板を見ながら市場の中を進んで行きましょう。
ボート乗り場
村人達の家屋が並ぶ運河を巡る
クローンラットマヨム水上マーケットのボートツアーは、地元の生活感を強く感じられる点で非常に興味深いものとなっています。以前紹介したローカル水上マーケット「クワンリアム」とは異なり、ボートからは運河沿いに広がる村人たちの家屋が見られ、日常の風景を間近で体験することができます。
運河沿いに建つ村人の家屋
運河に生息するナマズに餌をあげている人々
蓮畑
他のツアーボートとすれ違います。手を降ると振り返してくれました。
運河は所々十字路になって入り組んでいる箇所もありました。自分でボートを漕いでプライベートで全てを巡りたくなるような、そそられる光景でした。
ボートツアーの時間は30分〜40分。かなり充実した運河巡りの旅となりました。
所々で船主が物凄いスピードを出してくれたりと、アトラクション要素も中々あります。乗ってみる価値ありですよ。
クローンラットマヨム水上マーケットへの行き方
以下はクローンラットマヨム水上マーケットの場所を記した地図
バンコク市内からクローンラットマヨム水上マーケットへ行くには、以下2つの方法があります。
- BTSバーンワー(Bang Wa)からタクシーに乗る
- MRT バーンクンノン(Bang Khun Non)から無料の電気バスに乗る
おすすめはBTSバーンワーからタクシーに乗る
クローンラットマヨム水上マーケット周辺には、BTSやMRTなどの電車が走っていません。
そのため、基本的には最寄り駅からタクシーでアクセスします。
最寄り駅はBTS バーンワー(Bang Wa)です。
BTSバーンワーからクローンラットマヨム水上マーケットへの運賃は85バーツ程度。
運転手にはクローンラットマヨム水上マーケットのタイ語表記「ตลาดน้ำคลองลัดมะยม(カタカナ読みするとタラート ナーム クローン ラッ マヨーム)」を見せると良いです。
BTSバーンワーからクローンラットマヨム水上マーケットへのタクシー所要時間は、渋滞がなければ15分程度です。
さくっとグラブで行くのもあり(250〜370バーツ)
そもそもBTSバンワーまで行くのが面倒な人は、グラブを呼んでアクセスするのもありです。
グラブなら、例えばバンコク中心街(BTSアソーク周辺)から乗った場合、250〜370バーツ前後でアクセスできます。
BTSを利用してのアクセスより高くなるのは確かですが、面倒が嫌いな人はグラブがおすすめです。
タイでグラブタクシーを使う方法については、以下の記事を参考にどうぞ。
MRTバーンクンノン(Bang Khun Non)から無料の電気バスに乗る
MRTバーンクンノン(Bang Khun Non)の2番出口を出たところから、土日祝の週末限定で無料の電気バスが運行しています。
この電気バスは、9:00〜16:30の間に20 – 30分間隔で運行され、以下の4ヶ所の水上マーケットを巡ります。
- MRT バーンクンノン(Bang Khun Non)
- ソンクローン水上マーケット(Song Khlong Floating Market / ตลาดน้ำสองคลองวัดตลิ่งชัน)
- タリンチャン水上マーケット(Talingchan Floating Market / ตลาดน้ำตลิ่งชัน)
- クローンラットマヨム水上マーケット(Khlong Lat Mayom Floating Market / ตลาดน้ำคลองลัดมะยม)
- ワットサパーン水上マーケット(Wat Saphan Floating Market / ตลาดน้ำวัดสะพาน ราชพฤกษ์)
MRTバーンクンノンからクローンラットマヨム水上マーケットまでの所要時間は約20分です。また、この電気バスは日本人にも人気のタリンチャン水上マーケットにもアクセス可能です。
無料で複数の水上マーケットを楽しめるため、最もおすすめのアクセス方法です。詳細は以下の記事も参考にしてください。
参考週末限定!無料バスで楽しむバンコク4ヶ所の水上マーケット巡り
カオサンからのアクセスもタクシーが無難
(カオサンからクローンラットマヨム水上マーケットへのタクシー所要時間は約45分)
カオサンからでも、カオサン近くの船着場【N13】プラ・アーティット(Phra Arthit)からボートでターロットファイ船着場へ行き、ソンテウ1475番に乗ってアクセス可能です。
しかし、上述したようにソンテウが中々来ないこともあるので、やはりタクシーを利用するのが無難です。
カオサン通り周辺からタクシーに乗ってクローンラットマヨム水上マーケットへ行く場合の運賃は150〜200バーツくらいを見ておくと良いです。
営業時間【週末のみ営業】
- 土・日・祝の8:00〜17:00まで
- 公式Facebook
ローカル水上マーケットでは一番おすすめ
クローンラットマヨム水上マーケットは、バンコク市内からアクセスしやすく、ローカルな雰囲気を楽しめる場所として非常におすすめです。視覚的にも魅力があり、ローカルな文化や生活を感じられる点が特に魅力です。
これまで様々なローカル水上マーケットを訪れましたが、クローンラットマヨムはその中でも特にお気に入りの場所です。観光客で溢れるメジャーな水上マーケットに飽きた方には、ぜひ訪れてほしいスポットです。
週末のレジャーとして、地元の文化や日常生活に触れたい方には、クローンラットマヨム水上マーケットを強くおすすめします。
その他、バンコクからアクセスできる全てのおすすめ水上マーケットについては、以下の記事を参考にどうぞ。
バンコク市内・郊外にある全てのおすすめ観光地については、以下の記事を参考にどうぞ。
バンコクから日帰りで行けるおすすめ観光地のまとめ。見応えあるスポットを厳選して紹介しています。