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カントークディナーショーとは、タイ北部の伝統的ダイニングテーブル「カントーク」上に並べた料理を食べながらタイ舞踊を鑑賞するショーです。
チェンマイのカントークディナーショーは、バンコクのタイ舞踊ディナーショーとは異なります。舞踊も料理もタイ北部の伝統文化に従って構成されているのが特徴です。
さすが「北方のバラ」と呼ばれる街のディナーショーだけあって、会場も舞踊も気品があり楽しめる内容となっています。
今回は現地旅行代理店のホテル送迎付きツアーを利用してディナーショーに参加してきたので、会場の様子をレポートします。
- ホテルお迎え時間/19:00
- ディナショー開始時間/19:30
- 終了時間/21:00頃
記事後半では、会場の場所や予約方法についても詳しく解説しています。興味を持った方はチェンマイ滞在中に参加してみてはいかがでしょうか。
会場はオールドチェンマイカルチャーセンター
筆者が今回参加したのは、チェンマイで最も有名な老舗会場「オールド チェンマイ カルチャーセンター」のディナーショーです。
(ディナーショーの会場。中央のステージを囲むように客席が配置されている)
オールドチェンマイカルチャーセンターでのディナーショーは、10月〜2月の間は気候が良くて雨が降らないため、上写真の通り野外で行われます。屋内よりも野外会場の方が広いです。
席の位置が悪くても、ステージ近くまでカメラを持って移動できるくらい各席間の通路にゆとりがあります。
ティナーショーが始まるまで、会場外で雑貨を売っている山岳少数民族達と記念撮影。
アカ族、モン族、リス族の方々とコミュニケーションを取りました。山岳少数民族の方々の中には、この後のディナーショータイ舞踊で登場する人もいます。
この売店では山岳民族の古布や刺繍布、飾り布を使ったポシェットやバッグ、アクセサリーなどを購入できます。
この後のタイ舞踊で踊るダンサー達とも記念撮影。若い踊り子の中には、チェンマイ市街の大学に通う現役大学生もいるとのこと。皆さん美人でした。
カントークディナーショーは予約制なので、日本語ガイドさんに受付を済ませてもらい中に入ります。
予約なしでも席が空いていれば入れますが、予約順に良い席は埋まります。そのため、予約して行くのがおすすめ。
送迎付きツアーでは良い席を確保してもらえたので良かったです。
筆者はチェンマイ旅行は6回目。ある程度慣れているため、基本的にツアーは利用しません。
しかし、こうした文化的なショーは、背景や内容を詳しく知れた方が一層楽しく鑑賞できます。そこで、今回は日本語ガイド付きツアーを利用しました。
ガイドさんは料理の名前やショーの特徴を教えてくれた後、ショーが始まったらガイド専用の待機場で待っていてくれます。
食事中とショー鑑賞中もずっと隣にいるわけではないので、気を使うことはありません。
カントークディナーショーの内容は日本語での情報が少ないです。そのため、英語やタイ語が苦手な人は、ツアーを利用してガイドに色々教えてもらうのがおすすめです。
ただ見るだけよりも楽しめます。
カントークディナーショー
カントークとはタイ北部特有のテーブルコーディネートである
(カントークディナーショーの料理。写真は一人前。かなりボリュームがある)
「カントーク(タイ語:ขันโตก)」とは、主にタイ北部やラオス、中国の一部で使用されるテーブルコーディネートの一種です。
上写真のようにチーク材で作られた赤い丸テーブル上に、各料理の小皿を載せます。日本で正月やお盆などの特別な席でテーブルコーディネートをするのと一緒です。
(こんな感じで席に着いて、のんびりと料理を味わいます)
タイ文化特有の「料理を引き立てるための上手な飾り」というわけです。
実際、やはり食堂やレストランで食べる料理よりも見栄えが良く、格式の高さも感じられます。食欲をそそるテーブルコーディネートです。
料理の種類
ディナーの料理内容は以下の通り。
- ビルマ風カレー
- 唐辛子ペーストの料理(トマトやひき肉など)
- カリカリ麺
- 鳥の唐揚げ
- 甘いタイスナック
- 揚げバナナ
- 野菜炒め
- 野菜
上記にコーヒーか紅茶、もち米と普通のライスが付きます。
全てチェンマイの郷土料理でラインナップが固められているかと思いきや、そうでもありませんでした。味付けは外国人向け。食堂で食べるタイ料理より甘いです。
外国人向けレストランで食べるタイ料理の味に近くて食べやすいです。
もち米とライスはおかわり無料。と言っても、おかずだけで相当な量があります。おかわりしなくても足りるでしょう。十分にお腹を空かせて行ったほうが良いです。
タイ北部伝統のタイ舞踊
タイの民族楽器に音が鳴り始め、いよいよカントークディナーショーの始まりです。ショーは約1時間にわたり、複数の舞踊が代わる代わる披露されていきます。
以下では舞踊の一部をダイジェストで紹介します。
爪の舞(The Fingernails Dance)
タイ北部の伝統ダンスです。手元をよく見ると長い付け爪を装飾しているのが特徴。通常は、VIPなど特別なゲストを招いた時に披露されます。
シャンダンス(The Shan Dance)
ミャンマーのシャン州にいるタイ語を話者とするシャン族の踊り。
ミャンマーの伝統的な物語をモチーフにしているとのこと。ちなみに、上写真に写っている四足歩行の動物は「トー(โต)」という架空の動物です。物語に登場する神の使いであるとのこと。シャン族の伝統行事では必ず登場します。日本で言うところの獅子舞でしょう。
剣の舞(The Swords Dance)
古代武術から発展したダンス。一人のダンサーが身体に12本の剣をまとい踊ります。かなりアグレッシブに動く様がヒヤヒヤさせてくれます。
モン族の伝統舞踊
チェンマイ市街のワロロット市場近くや、ドイステープ近くでも見ることができるモン族の方々。
チェンマイではお馴染みの山岳少数民族ですね。エスニックな色合いの衣装が綺麗です。
最後は観覧客も入り混じってみんなでダンス
最後は観覧客も混じって踊り子さん達と一緒に踊ります。タイのディナーショーではお馴染みの光景です。
上で紹介した以外にも更に多くの舞踊が披露されます。
いずれも美しい衣装や山岳民族独特のエスニックな衣装など、日本との文化の違いを感じられる面白い舞踊です。合計で1時間ほどにわたりますが、飽きずに楽しめます。
(切りの良いタイミングでフルーツデザートと紅茶を出してくれる)
ディナー後は会場の外で炎の舞踊(The Flame Worshiping Yogis)
ディナー後は会場の外で激しいファイヤーダンスが行われます。
見所の多いダンスばかりで心も体もお腹一杯。充実したディナーショーでした。
カントークディナーショーの予約方法
上述したように、カントークディナーショーは予約して行くのがベターです。
予約無しでも席が空いていれば入れますが、ステージが見えにくい席になる可能性は高いです。
予約方法は以下2通りあります。
- ホームページ(英語)から直接予約/570バーツ〜
- ホテル送迎 + 日本語ガイド付きのツアー会社を利用する/984バーツ〜
個人的にはツアー会社を利用することを強くおすすめします。
ホームページから直接予約
>>>カントークディナーショーの公式ホームページ(英語サイト)
全て英語表記ですが、最も安い方法は上記ホームページからの予約です。
一人570バーツから参加できます。
ツアーを利用する
2024年1月現在、カントークディナーショーのホテル送迎+日本語ガイド付きの現地ツアーは中止されています。
上記のカントークディナーショーの公式ホームページより予約しましょう。
個人的に強くおすすめするのが上記のツアー利用です。料金は984バーツ〜とホームページ予約より高いです。
しかし、往復送迎が付くのでホテルから会場までの交通費を考えると、そこまで高い金額ではありません。
また、上述したように、こうした文化を体験するイベントは予備知識がないと「なんだかよく分からなかった」という感想で終わりがちです。
せっかく観覧するのであれば、ガイドからネットでは得られない知識を教えてもらった方が楽しいでしょう。
特に海外旅行に慣れていない人は、ツアー利用が良いです。
オールド チェンマイ カルチャーセンターの場所
オールドチェンマイカルチャーセンターは、チェンマイ旧市街外の南方に位置しています。
チェンマイ旧市街から赤ソンテウだと40バーツ〜50バーツ程度、トゥクトゥクだと150バーツ前後でアクセス可能です。
ひとり旅でも参加OK!
こういったディナーショーは一人だと参加しづらいと思われがちですが、筆者は一人で参加しました。
上述したように、カントークディナーショーの会場は、席と席の間のスペースが広いです。
そのため、他グループの参加者の存在が気になりません。また、筆者以外にも意外と一人参加の外国人は多かったです。
チェンマイへはひとり旅で行く人も多いかと思いますが、気兼ねなく観覧しましょう。
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