この記事には広告を含む場合があります。広告の場合は、紹介している「商品の購入」「サービスの利用」によって、当サイトに売上の一部が還元されることがあります。
アユタヤを観光していると、人を乗せた象が道路を歩いている様子を頻繁に目にします。
これは、アユタヤの観光名所であるエレファントキャンプの象乗りツアーで、観光客は象使いと一緒に象の背中に乗って周辺を巡ることができます。
タイではあらゆる観光都市で象乗りツアーが開催されています。
通常、ほとんどの観光都市の象乗りツアーは、ジャングルのようなコースをトレッキングします。しかし、アユタヤの象乗りは少し違っていて、アユタヤならではのコースを歩きます。ジャングルのような場所ではなく、街中を歩くのです。
アユタヤの遺跡は街中に点在しているので、象の背中からはアユタヤ遺跡を眺めることができます。高い視点から見る遺跡は、通常の視点とは異なった見え方がして面白いです。
また、普通に車や自転車が走っている道路も歩いてくれるので新鮮です。
地上を歩いている他の観光客は、恐る恐る避けたり近づいたり写真を撮ったりします。こうした体験ができるのもアユタヤの象乗りツアーならではです。
今回は、アユタヤの象乗りの料金や感想を含めてレポートをしているので、興味がわいた方はアユタヤに行った際、是非象乗りを体験してみてはいかがでしょうか。
アユタヤと象
ところで、アユタヤではたくさんの象を見かけますが、どうしてアユタヤで象が飼育されているのでしょうか。
実はアユタヤでは、アユタヤが王国として機能していた時代より、タイ北部からたくさんの象を捕獲していました。なぜかというと、当時の時代は、象の力が戦争の際に欠かせないものだったからです。
当時のアユタヤは、領土拡張や外敵からの領土防衛のために、常に戦争を起こしていました。
象は昔の戦争において、現代で言う戦車のような役割を果たしていたのです。
確かに象のような巨体が迫ってきたら歩兵の槍くらいでは歯が立たないでしょう。
戦象はアユタヤだけではなく、東南アジアやインドではポピュラーな存在だったようです。
ただ、火器の発展に伴い、象が標的にされやすくなったことから、徐々に戦争で使われることはなくなりました。
火器がさらに発達すると、戦象はその大きさのために標的になりやすく、積極的に使用するものはいなくなった。最後まで戦象を使用したのはタイ王国であり、20世紀初頭まで小型の大砲を背中に乗せて使用し、また悪路を走破できる自動車が実用化・普及するまで密林のパトロール用に用いた。
アユタヤの旧市街北部に行くと、当時たくさんの象を捕獲しておくために使っていた囲いを今でも見ることができます。
(象の囲い「Elephant Kraal」)
この囲いにおいて象を捕獲する際は、アユタヤの王自らが指揮を取っていたとのこと。
詳しい方法は定かではありませんが、調教されていないたくさんの野生象を1カ所にまとめるのは相当大変だったのではないかと思われます。
昔は戦車の代わりとして、そして現在では観光の人気動物として、今も昔も象は使役用として飼育されています。
そして現在、アユタヤでエレファントキャンプのような場所が作られた背景には、野生象の生息域の減少や観光客相手の象乗りツアー等でしか象の需要がなくなったなどの理由が挙げられます。
エレファントキャンプ。アユタヤで象乗り体験できる場所
アユタヤで象乗り体験ができる場所は、四方を川で囲まれたアユタヤ旧市街の中心地付近に1カ所。
そして旧市街の外、アユタヤ駅よりさらに東に、水上マーケットと同じ場所に併設されているエレファントヴィレッジの合計2ヶ所があります。
下地図で言うと、茶色の象マークと紫の象マークの場所です。
<茶色の象マーク>エレファントキャンプ
<紫の象マーク>水上マーケットに隣接しているエレファントビレッジ
どちらでも象乗り体験はできますが、茶色のマーク「エレファントキャンプ」の方が旧市街に点在するアユタヤ遺跡と近いこともあり、観光のルートに入れやすいかと思います。
自分自信、数日アユタヤに滞在しましたが、エレファントキャンプの方がアクセスしやすかったため、エレファントキャンプでしか象乗りは体験していません。
そのため、今回の記事ではエレファントキャンプの象乗りのみを紹介しています。
アユタヤ・エレファントキャンプの象乗り体験の内容(料金と時間)
エレファントキャンプでは、象に乗って近くにある遺跡「ワット・プラ・ラーム」周辺を周ります。
料金(15〜20分コースがおすすめ)
入り口にあるチケット売り場。最初にここでチケットを購入する。
(チケット売り場の横の自動販売機のディスプレイにも象の絵が書かれている)
象乗り体験コースは以下の3種類が存在します。
各料金は以下の通り。
象乗りの料金 | |||
7〜10分 | 15〜20分 | 25〜30分 | |
外国人 | 200バーツ | 400バーツ | 500バーツ |
タイ人 | 100バーツ | 200バーツ | 300バーツ |
どのコースにするかですが、個人的には15〜20分コースで十分楽しめるのではないかと思います。
というのは、象に乗るのは意外と揺れが激しくバランスをとるために体のどこかに常に力が入ります。そのため、たかが15〜20分象に乗るだけでも少々疲れます。
すでに象乗りの体験者であれば、勝手がわかっているので25〜30分コースも良いですが、初めての人であれば15〜20分コースの方がそこまで疲れないので良いのではないでしょうか。
7〜10分コースについては、あまりにも短すぎる印象。「え、もう終わり?」と感じるでしょう。
象に乗るときの注意点
注意事項にもバランスを取って座るように書かれています。また、ハイヒールは脱いでスタッフに預けます。
その他に象使いにカメラ撮影を頼んではいけないという旨や、象乗り中はカメラ撮影をしないようにということが書かれています。
ただ、自分で撮影する分には特に問題はありませんでした。もちろんカメラを誤って落とすなどして破損した場合は自己責任です。
その他、象使いにチップは不要ということも書かれています。
注意書きは全て日本語で書かれているので、象に乗る前にさらっと目を通しておくと良いでしょう。
いよいよ象乗り体験
(象乗り場)
初めて乗る人は緊張すると思います。
ただ、いざ乗ると意外とすぐに慣れます。思ったより上下に揺れますが。
周辺は遺跡やお堀があるので眺めは良いです。周囲で車や自転車が普通に走っているのも面白い。
象の皮膚。ガサガサしていて硬い毛がちょこちょこ生えている。
ちなみに、象使いの首にかけられているネームプレートには、乗っている象の名前が書かれています。
自分が乗った象はMAYUREE(マユリー)という名前。20歳の雌だそうです。未婚です。
象の背中の上から見えるアユタヤ遺跡。当時のアユタヤ王国に住んでいた人達もこうして同じような景色を見ていたのでしょうか。
一通り周辺の遺跡を巡り、写真も十分に撮ったところで象乗りツアー終了。
エレファントキャンプへ戻ります。感覚としてはちょうど良い頃合いでした。やっぱり15分くらいが丁度良いかな。
チップは不要だけど求められます
上の注意書きに書いてあるように象使いへのチップは不要です。しかし、象乗り終了後「チップ!」と言われます。
あげたくない人はもちろんあげなくて良いですが、象乗り場らしいちょっとしたパフォーマンスを見せてくれるので、あげても気分は悪くないです。
象さんの鼻にチップを差し出します。
華麗にキャッチ
そして象使いにしっかりとチップを渡します。賢いですね。
最後は象がポーズを決めて間近で写真を撮らせてくれました。
ここまでしてくれるのであれば、チップをあげても良いなと思わせてくれたので満足です。
餌やり体験もできる
エレファントキャンプ内には象用の餌も売っています。
50バーツで購入して自分で手渡しで象に餌をあげることもできるので、象が好きになった方は体験してみましょう。
餌やりばの象さん。物欲しそうな顔でこちらを見つめてくる。
アユタヤエレファントキャンプの営業時間
- 毎日 9:00〜17:00
- 公式サイト
バンコクからツアーを利用して象乗り体験
アユタヤの象乗り体験は、この記事で紹介したように象に乗って遺跡を見ることができるという、アユタヤならではな観光です。
タイでは様々な都市で象乗りを体験できますが、アユタヤでしか体験できないエレファントキャンプはタイに来たら是非一度足を運んでみたいものです。
もちろん、アユタヤでは象乗り以外にも、アユタヤ内に点在する壮大な遺跡群の観光も楽しむべきでしょう。
現在、バンコクからはアユタヤのへの日本語ガイド + ホテル送迎付きのツアーがいくつか出ています。
これらのツアーでは象乗り体験はもちろん、アユタヤでメインとなる有名な遺跡群を日帰りで周ることができます。
旅程の都合上、バンコクから日帰りでアユタヤを観光したい人などはこれらのツアーを利用するのも一つの手です。
以下よりバンコク発の日帰りアユタヤツアーを確認できるので、興味がある人は利用してみてはいかがでしょうか。
催行会社への問い合わせや緊急の連絡も日本語で可能なので、何から何まで安心と言えるでしょう。
(予約後は上写真のバウチャーがメールアドレスに届きます。バウチャーをプリントアウトするかスマホに保存して持参しましょう)
バンコクから自力でアユタヤ日帰り観光を予定している人は、以下のモデルプランも参考にどうぞ。
エレファントキャンプを含め、見所ある遺跡に絞ったルートを記載しています。
バンコクからアユタヤへの行き方については、以下の記事を参考にどうぞ。
アユタヤ遺跡ライトアップツアー体験談。夜のアユタヤでしか味わえない幻想的な世界を楽しもう。
アユタヤに1泊以上する人は、以下の観光スポットもおすすめ。遺跡以外のマイナーだけど見どころがある観光地をまとめました。
アユタヤのおすすめホテルまとめ。アユタヤらしいラグジュアリーホテルから、格安でコスパの高いホテルまで紹介しています。
今週末からタイに行き象乗り体験予定してるので、とても参考になりました。
ありがとうございます。
>>KEIKOさん
コメントありがとうございます!楽しんでください^ ^