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タイが舞台の映画には面白い作品が多いです。
近年の目覚ましい経済の飛躍拡大、民主主義と王政の調和、観光立国としての躍進、社会の基礎を型作る仏教。
タイという国は魅力が尽きません。タイには他国にはないエキゾキックさ、どこか危険性を感じる雰囲気、一方でゆるい空気感も漂います。
そんなタイが舞台の映画には、ずばりハズレがありません。今回の記事では、アマゾンプライムビデオで全て視聴可能なタイのおすすめ映画6選を
- 邦画3選
- 洋画2選
- タイ映画1選
に分けて紹介します。
いずれの映画も異なるジャンルであり、タイに関心を持つ人はもちろん、そうでない人も楽しめる最高の作品だけをチョイスしました。
コロナ禍でタイが恋しくなった人、タイという国の魅力を存分に味わいたい人は、是非視聴してみてはいかがでしょうか。
タイが舞台のおすすめ邦画3選
タイが舞台の邦画は、日本映画の良き特徴を表した「テーマの深さ」「ストーリー性」「オリジナリティ」に長けた映画をチョイスしました。
洋画のような派手さやマッチョさこそないものの、スローで描かれ、言葉で表現し難いことを重視する日本独特の演出と表現が魅力。
観たあとに人生観を見つめ直させられたり、感情に訴えかける作品達です。
サヨナライツカ
- 公開日 / 2010年1月23日
- 主演 / 西島秀俊、中山美穂
1975年のバンコク・マンダリンオリエンタルホテルが舞台。
単身赴任の駐在男と、某要人との手切れ金で自由に生きる日本人女性の不倫話です。
体裁を繕うために一旦は別れるも、25年後にマンダリンで二人は再会。時が変わっても出会った部屋はそのままなのが切ないストーリーです。
テーマが「不倫」なので、人によっては「ダメ男(女)のご都合主義」と感じるでしょう。
しかし、個人的には人生の奥行きを感じさせられた深い映画です。
運命的な出会いが必ずしも本当の愛になるとは限らない…。現実には、こんな運命を感じた人は多いのではないでしょうか。
随所に入るエロティックな演出と展開、そしてレトロなバンコクの風景も素晴らしい、タイ好きなら絶対に一度は見るべき映画です。
この時の中山美穂は本当に可愛い。
映画の舞台となったマンダリンオリエンタルホテルも、タイ最高級のホテルとして人生で一度は泊まりたい素晴らしい場所です。
映画を見終わったら、きっとマンダリンに一度は宿泊したくなるでしょう。
プール
- 公開日 / 2009年9月12日
- 主演 / 伽奈(wiki)
タイ第二の都市「チェンマイ」にあるゲストハウスが舞台の映画。
自由に生きることを選択してチェンマイでゲストハウスを経営しながら生きる母と、そんな母を見て「本当は一緒にいたかった」と想う娘の絶妙な距離感と各々の人生観を描いた作品です。
家族ができれば家族を最優先にして生きるべきなのか、でも本当に大切なのは「やりたいことをやって生きる」ことではないのだろうか…。もちろん「やりたいことで生きること = ワガママ」とは違う。
この映画を観ると、母親の思想に納得がいかない人もいれば、自由に生活し他人を支え合えている母親の生き方に背中を押される人もいるでしょう。
ただ、個人的に展開に抑揚がなく、終始フワ〜っとした(よく言えばのんびりとした)雰囲気で終わるため、人によっては途中で観るのをやめてしまうだろうなと感じました。この映画は極端に評価が別れるでしょう。
しかし、チェンマイ独特の空気感と南国感、涼しげで癒されるカットは最高です。
映画で主人公の母が営むゲストハウスは、チェンマイに実在する「Hoshihana Village(ホシハナヴィレッジ)」というゲストハウスです。
チェンマイ市街からは若干離れていますが、映画を気に入ったファンなら泊まってみてはいかがでしょうか。
また、チェンマイ旧市街にある「ワットムーングンコーン(Wat Muen Ngen Kong)」もプールを見た人なら絶対に訪れておきたいです。
闇の子供たち
- 公開日 / 2008年8月2日
- 主演 / 江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡
誰しもが一度は観てほしい、極めて救いようのないリアルな現実(ただし近代化した現在のタイではほぼ沈静化していると思われる)を描いた作品。
タイが世界三大”性”地の一つであり、多くの人間が買春を目的に訪れる国であることは周知の事実でしょう。そんなタイを舞台に「人身売買」の実態が描かれています。
自分の子供を救うために、他国の子供が犠牲になることを飲み込める親…。悪の中の良心に、映画を観ている人の気持ちは揺さぶられるのではないでしょうか。
この映画において筆者が悍ましさを感じたのは、子供を食い物にする異常者たちの姿や表情。
子供を「モノ」として扱う悪夢のようなシーンに嫌悪感を抱かずにはいられない。こんな人間達を実際に見たことあるわけではありませんが、なぜかリアルに感じる描写。
驚愕のラストシーンも必見。見た人同士で深く語り合える作品です。タイに興味がない人でも絶対に一度は観ておきたい。
タイが舞台のおすすめ洋画2選
タイが舞台の洋画は豪快。意図的な演出だと分かっていても、迫力が伝わってきます。カラッとした勢い、どうでもいい役にもハズレなし。メッセージ性もあって面白い。
絶対にハズレなし!面白すぎという2つの作品を紹介します。
ザ・ビーチ(The Beach)
公開日 / 2000年4月22日
主演 / レオナルド・ディカプリオ
バックパッカー必見の映画。
バックパッカーなら誰しもが大なり小なり胸の奥に秘めているであろう「秘境への現実逃避、エゴ、資本主義社会への批判」を主題とした作品。
しかし、夢喰いの現実放棄は長くは続かない…ある種カルト的な理想郷を保つためには、臭いものには蓋をし続けなければならない…。先には悪夢になるかもしれない「現実」が待っている。
自由って一体なんなんだろう?と考えさせられる深い作品です。
この映画の素晴らしいところは、ストーリーやメッセージ性はもちろんですが、美しいビーチの風景や2000年初頭のカオサン通りの風景にもあります。
2000年の映画でありながら、色褪せない懐かしきカオサン通りの様子や、タイの美しいビーチの光景に惚れ惚れしてしまいます。
観たら絶対にタイに行きたくなる映画。本当に必見です。
ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(The Hangover Part II)
公開日 / 2011年7月1日
主演 / ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス
個人的に筆者が一番大好きな映画。とにかく笑えます。
「酔って(ドラッグでラリって)記憶をなくしている間に、とんでもないことをしでかしてしまった」というストーリーですが、完全に道徳を逸脱しています。
限りなく下品です。また、はっきり言ってタイという国への偏見、仏教や性的指向への侮辱は半端ないです。
しかし、不謹慎であるとわかっていても、あまりにも馬鹿すぎる展開に笑ってしまいます。
下ネタや下品な描写が苦手な人には合わない作品でしょう。
しかし、終始ドタバタな馬鹿コメディが好きな人には完全に刺さるはず。
こんな仲間が欲しいとか、こんなバチェラーパーティー(新郎が独身最後の夜を同性の友人と過ごすパーティー)したいと思う人は多いのでは?
これだけ気楽に生きられたら、悩みなんて一つもない人生を送れるのでしょうね。
作品の中では、バンコクの有名五つ星ホテル「ルブアアットステートタワー」のスカイバーも登場します。タイに訪れた際には、聖地?巡礼として絶対に足を運びたくなるはず。
タイの映画「バッド・ジーニアス(危険な天才たち / ฉลาดแกมโกง)」
公開日 / 2018年9月22日
主演 / チュティモン・ジョンジャルーンスックジン
最後に紹介するのは、タイの映画です。もちろん舞台はタイ。
筆者はこれまで邦画と洋画以外は食わず嫌いしていたのですが、あまりにも面白かったので紹介させて頂きます。
この映画を一言で言うと「完全犯罪」。
貧乏ですが超頭の良い学生(主人公)が、勉強できないけど金持ちの友人達にお金で釣られ、完璧なカンニング計画を立てます。
たかがカンニングと言っても侮ることなかれ。スパイ映画顔負けのスリリングさがあります。視聴後も興奮が冷めません。たたみ掛けるような展開に臨場感と緊張感があって最高。
高校生版「オーシャンズ」です。本国タイはもちろん、世界で絶賛されたのにも納得の映画。
学生のカンニングが主題ですが、タイでの貧富の差もサブテーマになっていて、貧乏な主人公が自身の置かれた状況に葛藤するシーンに感情移入してしまいます。
主人公を利用してカンニングをする富裕層の学生達も、勉強はしないくせに悪知恵だけは一丁前に働くナイスなキャラばかりで憎めません。
タイ映画???面白いの???と思っている人ほど是非一度観て欲しいです。あっという間の2時間に感じるでしょう。
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