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(洞窟内に安置されている仏像)
チェンダオ洞窟(Wat Tham Chiang Dao / วัดถ้ำเชียงดาว)は、チェンマイ市街から車で約1時間30分の場所に位置する洞窟です。
山が連なるチェンマイ郊外には、観光用に整備された多くの洞窟が存在します。
筆者は「洞窟大好き!」というほどではありませんが、「穴があったらとりあえずは入ってみたい」程度には関心があります。
というわけで、チェンマイ市街から比較的アクセスしやすく、かつ鍾乳石や石筍などの自然が創りあげた造形が美しいと評判高いチェンダオ洞窟に行ってみました。
かなり巨大な洞窟です。洞窟内を散策していた時間は1時間弱。評判通り、光沢良く巧みで美しい造形の石筍や石柱が見られます。
地底に広がる太古の世界、太古へタイムスリップできる空間です。神秘的で荘厳な場所が好きな人なら足を運んでみる価値があるでしょう。
チェンマイ中心部からのアクセスには、バスとソンテウを利用して片道約1時間30分で行けます。(バス片道44バーツ・ソンテウ往復チャーター300バーツ。詳細は後述)
今回の記事では、チェンダオ洞窟の魅力やチェンマイ中心部からのアクセス方法について詳しく記載しています。
チェンダオ洞窟へ行くにあたって、筆者はチェンマイ情報ブログ「Chiangmai43」の記事を参考にしました。
参考
タイ人に人気の行楽地チェンダオへの行き方と人気観光スポット7選chiangmai43
情報が少ないチェンダオ洞窟への行き方について、唯一詳しく書かれていたブログです。分かりやすかった。
他にもチェンマイのグルメ・観光情報など他サイトにはない情報が記載されています。チェンマイを旅行する人は是非参考に。
チェンダオ洞窟
(チェンダオ洞窟の入り口)
チェンダオ洞窟は、世界中に存在する他の多くの洞窟と同様に、数万年以上の時間をかけて出来上がった鍾乳洞です。
洞窟の全長は約12km。観光用に公開されているエリアは約730mです。
洞窟がいつ発見されたのかは不明。ただ、少なくともアユタヤ時代(1600年頃)には、すでに巡礼地・瞑想の場所として崇拝する人々の姿が確認されていたとのこと。
タイに限った話ではありませんが、洞窟という場所は昔から祭祀・信仰の場として崇められています。
洞窟の神秘的な暗闇と静寂さがもたらすものでしょうか。
チェンダオ洞窟も例外ではなく、チェンマイでは伝統的に崇拝され、洞窟にちなんだ数々の伝説・神話が存在します。
チェンダオ洞窟に1000年住んでいた仙人
洞窟内に祀られている「プロム・ルーシー(พรหมฤาษี)」の像。チェンダオ洞窟に1000年以上住んでいた伝説の仙人です。
プロム・ルーシーは、神々や動物と話す能力、錬金術、治癒能力など人知を超えた能力を身につけていたという。チェンダオ洞窟では、神の力で洞窟内に黄金の仏像を作ったとの伝説があります。
ルーシーはタイで有名な仙人・聖者です。様々な場所で祀られ崇拝されています。
ルーシーについての解説は、バンコク在住の漫画家たーれっく先生の以下のツイートが分かりやすいです。
タイの神様スケッチ。今回はタイの仙人・ルーシーです。仏教とは関係なく、タイで昔から信仰されている聖者のみなさんです。 pic.twitter.com/jhHNj9VheS
? たーれっく (@douteisensei) June 14, 2020
もちろんあくまで伝説であり1000年以上も生きているわけないでしょうが、タイのこうした民間伝承は面白い話が多い。
チェンダオ洞窟内でルーシーの像を見つけたら、是非拝みましょう。
造形美しい神秘的な洞窟内
(洞窟内は整備されているものの岩が突き出た箇所が多い。注意して歩きましょう)
洞窟内は一般観光向けに整備されていますが、無料のコースと有料のコースに分かれています。
無料のコースは洞窟内約360mを歩けます。有料コースはガイド同伴の上で洞窟の核心部まで案内してもらえるというもの(長さは約730m)。
※有料コースの料金は200バーツ。
無料のコースだけでも楽しめないことはありません。
しかし、せっかくチェンマイ市街から片道約1時間30分もかけて来るのだから、ここは有料コースを歩いてみるのがおすすめ。
(洞窟内に入るとガイドがいる)
というわけで、筆者もガイドと一緒に洞窟の核心部まで歩いてみました。
様々な動植物の形をした鍾乳石
洞窟内には、微量の水分による侵食で生まれた様々な形の鍾乳石が見られます。
長年の時を経て偶然できあがった産物の数々です。
象の頭部と鼻にしか見えませんが、ガイドいわく「アシカ」の形の岩。
ガイドいわく「ライオン」の形の岩。見えなくもない。四足歩行で尾を持つ生き物なのは確かでしょう。
三つの頭を持つ象
蓮の花。これは綺麗だった。
これは蛇の頭らしい。見えなくもない。
一番衝撃だったのが、この狭い通路。かがんでも頭が当たりそうなほど狭いです。
「え?本当にこんな所通るの??」と思いながら頑張って通りました。身長が高い人・太っている人が通るのは無理な気がします。
その他にも自然が生み出した神秘的な造形を楽しみました。
全てを書ききることはできませんが、洞窟内には上述したような様々な形の岩が30近くも存在します。
ガイドが一つ一つ何の形をしているのか説明してくれるので楽しめるでしょう。
あまり見ることのない仰向けの仏陀象もあった。
チェンダオ洞窟への行き方
チェンダオ洞窟はチェンマイ中心街から約75km、車で約1時間30分の場所に位置しています。
チェンマイ市街からチェンダオ洞窟へ行く方法は以下の2つ。
- ツアーを利用する
- バスとソンテウを乗り継いでアクセス
あまり旅慣れていない人は、ツアーを利用するのがおすすめです。
ツアーであれば自力で公共交通機関を乗りこなす必要がないので楽です。また、ツアーではチェンダオ洞窟の他、首長族の村も一緒に回れます。
滞在日数が少ない人ほどこうしたツアーを利用した方が効率良く回れるでしょう。
催行会社への問い合わせや緊急の連絡も日本語で可能なので、何から何まで安心と言えるでしょう。
(予約後は上写真のバウチャーがメールアドレスに届きます。バウチャーをプリントアウトするかスマホに保存して持参しましょう)
バスとソンテウを乗り継いで自力でアクセスする
公共交通機関を利用して自力でアクセスする方法は以下の通り。
- チェンマイバスターミナル1(チャンプアック バスターミナル)からチェンダオ行きのバスに乗る
- 途中で下車してソンテウを往復チャーター(下車ポイントは後述)。
運賃は、バスが片道44バーツ、ソンテウの往復チャーター300バーツです。
❶ チェンマイバスターミナル1からチェンダオ行きのバスに乗車
チェンダオ行きのバスは、チェンマイバスターミナル1から乗れます。以下は地図。
トゥクトゥクやソンテウ等を利用してアクセスする場合、「チェンマイバスターミナル1」と伝えるより「チャンプアックバスターミナル」と言った方が伝わりやすいです。
バスターミナル中央にあるチケット売り場(上写真)でチケットを買います。
窓口にて「チェンダオ」と伝えればOK。
バスは5:30〜17:30の間、30分間隔で出発しています。本数が多いので時刻表は気にせず来て大丈夫です。
(チェンダオ行きのバス。チェンダオを経由して、最終的にはタートンという場所へ行く)
❷ 途中で下車してソンテウを往復チャーター
チェンダオにはチェンダオバスターミナルが存在します。
ただ、チェンダオバスターミナルからチェンダオ洞窟までは、約6.5kmの距離があります。そのため、洞窟へ行く足が必要です。
しかし、チェンダオバスターミナルには待機しているソンテウやタクシー等がいません。
そのため、チェンダオバスターミナルではなく、バスターミナル手前にある「チャーターソンテウ乗り場」で降車し、ソンテウを往復チャーターします。
バス乗車中、GoogleMapで現在地を確認しながら、チャーターソンテウ乗り場に近づいたら運転手に降車したい旨を伝えましょう。
(チャーターソンテウ乗り場のソンテウ)
ソンテウのチャーター料金は往復で300バーツです。
チェンダオ洞窟周辺にはソンテウ等の足がないため、帰りのことを考えて往復でチャーターする必要があります。
帰りはチャーターソンテウ乗り場ではなく、チェンダオバスターミナルに送ってもらいましょう。
チェンダオのバスターミナルからチェンマイ行きのバスに乗って帰ります。
チェンダオからチェンマイへ帰る
チェンダオバスターミナルからチェンマイへ帰るバスに乗れます。
バスターミナルの窓口でチェンマイへ行きたい旨を伝えるだけです。その後はスタッフがバス乗り場の番号とバスが来る時刻を教えてくれます。
チェンマイ行きのバス。運賃は行きと同じく44バーツ。
チェンダオ洞窟の開放時間と入場料金
開放時間
毎日8:00〜17:00まで
入場料金
- 1人40バーツ
- 洞窟内の有料コースを案内してもらう場合はガイド料200バーツを支払う
有料コースはガイド無しで入ることはできない
チェンマイ郊外のおすすめ観光地
これまでタイでは、様々な洞窟寺院に足を運んできました。
その中でチェンダオ洞窟は一番規模が大きく、神秘さを感じたのはもちろんゾワゾワもした面白い洞窟です。
確かに石筍や鍾乳石は美しかったです。チェンマイ郊外にも足を伸ばしてみたい人にはおすすめです。
チェンマイにある全てのおすすめ観光地については、以下の記事も参考にどうぞ。
チェンダオに行くならここもおすすめ!日本人が作った温泉「チェンダオ温泉」に癒されよう。