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タイには数多くの珍スポットが存在していて、その多くはフロンティアスピリットを持った物好きな日本人達によって開拓されています。
バンコクから北西へ約110km、スパンブリー県内に位置する「ワットサンパシウ(Wat Sam Pasieo/วัดสำปะซิว)」も物好きな日本人に人気の珍スポットの一つです。
通称ドラえもん寺。
筆者もこれまでにドラゴンタワーやベッカム寺院などの有名珍スポットへ足を運んできたわけですが、確かにドラえもん寺にもこれら珍スポットに共通するB級感が漂っていました。
ただ、冒頭でバッサリ断言させてもらいます。勝手な意見ですが、期待して行ったら間違いなく裏切られます。
このドラえもん寺、確かに「風変わり」「珍しい」と言った言葉は相応しいですが、いかんせん地味です。
ドラえもん寺と言うくらいのなので、個人的には中国の石景山遊楽園くらい惜しげも無く著作権をバリバリに無視したドラえもんの数々を期待して行きましたが…
ドラえもん寺であることを知らずに足を運べば、そもそもドラえもんがどこにあるのかも気づかない程に控えめなのです。
バンコク市内からのアクセスには片道約1時間30分かかりますが、この寺を見るためだけに1時間30分かけられるのは余程の物好き(褒め言葉だよ)と言えるでしょう。
(ドラえもん寺と呼ばれる仏堂。なんなら屋根にタケコプターのオブジェが付いてるくらいヘンテコな外観を期待していたが、立派な寺院だ)
今回の記事では、そんな物好きな人に向けて、ドラえもん寺の様子とバンコクからの行き方を詳しく記載します。
ドラえもん寺(ワットサンパシウ)
(最初に見ざる・言わざる・聞かざるを模したドラえもんのオブジェが見える。「おっ!早速!」と思い、この時点ではテンションは高かった)
ドラえもん寺と呼ばれるワットサンパシウ(タイ語:วัดสำปะซิว)は、Wikipediaや他の記録によれば1314年〜1413年頃(アユタヤ初期)に建てられたと推測されています。
つまり2019年現在、600年〜700年以上の歴史がある寺院というわけですね。もちろん、当初からドラえもん寺と呼ばれていたわけではありません。
ワットサンパシウがドラえもん寺と呼ばれるようになったのは、2005年頃に絵仏師(仏教絵画の専門職)によって描かれた仏堂内の壁画が発端です。
仏堂内の壁画に隠れているドラえもん
(ドラえもん壁画がある仏堂の入り口)
では、ドラえもん壁画がある仏堂に入ります。外観はどう見ても普通の立派な仏堂。
仏堂内はこんな感じ。
ご覧の通り、一見ドラえもんは見当たりません。
仏堂内に入ると前後左右に上写真のような壁画が広がっています。これら壁画の中にドラえもんがひょっこりと隠れているわけです。
例えば以下の部分。ドラえもんが隠れていますが、お分かりでしょうか。
…
画像が鮮明ではありませんが、実物を前にしても見つけられる人は少ないでしょう。
この前後左右に広がる広大な壁画の中に、上画像みたくひょっこりとドラえもんが隠れているのです。
そんじょそこらの探し絵本より難解です。
ドラえもんだけでなく、のび太や仮面ライダーなども描かれています。控え目に言っても、自力で見つけるのはめちゃくちゃ難しいです。
ヒントがある
仏堂内には、ドラえもんやその他キャラクターが隠れている部分だけをピックアップした写真があります。
このヒントをもとにドラえもんを探しましょう。でないと、1日や2日かけても探せません。
ヒントを頼りに探しても、筆者はドラえもんを探すのに1時間程かかりました。
なぜドラえもん?
そもそも、何故寺院の壁画にドラえもんを描く必要があるのでしょう。
確かにドラえもんはタイで人気のアニメ。
以前より、日本人の代名詞と言えば「アジノモト」だけでなく、「ドラえもん」「一休さん」などのアニメキャラクターも定着してきているように思えます。
とは言え、信仰心の篤い厳格な寺院で、こうした”おふざけ”が許されるのか。
これに関しては、そもそも絵仏師が勝手にドラえもんを描いて、事後に住職が知ったためとのこと。
子供が親しみを覚え、天国や地獄などの仏教における世界観も学んでもらうには、人気アニメキャラクターを利用すれば良いという想いでドラえもんを描き始めました。
ただ、やはりと言うべきか許可は取っていない模様。
ちなみに、寺院敷地内のトイレ男女マークがのび太としずかちゃんになっています。控え目にドラえもんキャラクターが出てくる。
バンコクからドラえもん寺(ワットサンパシウ)への行き方
以下はドラえもん寺(ワットサンパシウ)の場所を記したGoogle Map
ドラえもん寺は、バンコクから約110km離れたスパンブリーに位置しています。
少々距離はありますが、アクセス方法は簡単です。以下の通り。
- チャトゥチャック ミニバスステーションからスパンブリーバスターミナル行きのミニバス(ロットゥー)に乗る
- スパンブリーバスターミナルから往復でトゥクトゥクをチャーターしてドラえもん寺へ
合計交通費は440バーツ程度。
- バンコク⇒スパンブリーへのミニバス(片道120バーツ)
- スパンブリーバスターミナルからドラえもん寺へのトゥクトゥクチャーター(200バーツ)
以下でアクセス方法を更に詳しく解説します。
チャトゥチャック ミニバスステーションからスパンブリーのバスターミナルへ
スパンブリー行きのミニバス(ロットゥー)には、チャトゥチャック近くにあるミニバスステーションから乗車できます。
ミニバスステーションの外観
チャトゥチャック ミニバスステーションへは、BTSモーチット(Mo Chit)からタクシーでアクセス可能です。
- チャトゥチャック ミニバスステーションのタイ語表記『รถโดยสารขนาดเล็ก จตุจักร』
- カタカナ読みすると⇒『ロッ ドイ サーン カナー レッグ(チャトゥチャック)』
チャトゥチャック ミニバスステーションに到着したら、Bの9番カウンターへ行きましょう。
(B棟)
(B9カウンター。ここでスパンブリー行きのミニバスチケットを買える)
スパンブリー行きのミニバスチケットは片道120バーツ。
チケット購入後、係員の案内でミニバスに乗車してスパンブリーへ向けて発車します。
スパンブリー行きのミニバス
約1時間30分でスパンブリーのバスターミナルに到着します。
スパンブリーのバスターミナルから往復でトゥクトゥクをチャーターする
(バスターミナル前で客待ちしているトゥクトゥク)
スパンブリーバスターミナルからドラえもん寺までの距離は約4.5km。徒歩にして1時間弱といったところ。
気合いがあれば歩けない距離でもありませんが、日中は暑い上に、ドラえもん寺までの道中は所々に野良犬がいます。
トゥクトゥクを利用するのがベター。
トゥクトゥクは必ず往復チャーターしましょう。なぜなら、ドラえもん寺周りにはトゥクトゥクが走っていないからです。
帰りの足を確保し辛いです。
トゥクトゥクの往復チャーター料金は言い値300バーツでしたが、あっさり200バーツまで下がりました。交渉できる人なら150バーツまでは落とせるでしょう。
バスターミナルからドラえもん寺までの所要時間は約10分です。
スパンブリーからバンコクへ帰るミニバスも120バーツ
スパンブリーからバンコクへ帰るミニバスは、スパンブリーバスターミナルから120バーツで乗れます。
バスは頻繁に出ているので、係員に「バンコク?」と聞けば、すぐにミニバスへと案内してくれます。
バンコクへの所要時間は約1時間30分。BTSモーチットの駅前まで行ってくれます。
B級感満載の物好き向けスポット
(壁画にはセクシャルなシーンも描かれている)
冒頭にも記載したように、とにかくB級感が漂っています。
この記事を読んで、「えっドラえもんこれだけ?」と思った方は多いでしょう。
細かい点まで見れば、もう少々ドラえもんはいますが、基本的にはこれだけです。仏堂内の壁画に数える程度隠れているのみ。
うーん、これがバンコク内にある寺院なら結構おすすめできますが、なにせアクセスに片道1時間30分かかるので、これだけを見にわざわざ足を運ぶとなると…
やはり物好き向けなスポットだと思います。
時間ある方は是非。
その他、バンコクにある全ての珍スポットについては、以下の記事も参考にどうぞ。
珍スポットの代表「地獄寺」については、以下の記事を参考にどうぞ。
バンコクから日帰りで行けるおすすめスポットまとめ。どこも見応え抜群です。
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