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ロイラロンホテル (Loy La Long Hotel)は、バンコクの中華街と呼ばれる「ヤワラート通り(Yaowarat Rd)」より、距離約850m(徒歩約10分)の場所に位置する民家風のゲストハウスです。
ホテルは中華街の外れ、少し寂れたチャオプラヤー川沿いに位置しています。
所謂リバーサイドホテルなわけですが、ロイラロンホテルは、一般的に知られているリバーサイドの高級ブランドホテル群とは一線を画します。
ロイラロンホテルの特徴は
- 築100年以上の建物を改装して造られていること
- 客室数は全7室
- 建物内はアンティーク家具で囲まれている
- チャオプラヤー川に“浮いている”
という4点。
(川にせり出したテラス。チャオプラヤー川は目の前)
特筆すべき特徴は4点目。ホテル建物は文字通り「チャオプラヤー川に浮いている」のです。
(1階共用部の床板材の間を覗き込むと、なんとチャオプラヤー川が)
ヤワラー近くのロイラロンホテル
なんとチャオプラヤー川の上にホテルがある。床下は川
築100年以上の建物を改装してホテルにしたとのこと
川にせり出したテラスから見る夕日が最高
五つ星ホテルよりも非日常感があり、別世界の時間を過ごせた内部のインテリアも凝っていて、まさに秘密の隠れ家 pic.twitter.com/vIrZ4ubjIf
? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) September 26, 2018
リバーサイドにはチャオプラヤー川の眺望・景観を売りにしたホテルが多数存在しますが、ロイラロンホテルほどチャオプラヤー川の魅力が五感に響くホテルは存在しないと言えるでしょう。
時折聞こえてくるさざ波の音、せり出したテラスから望むチャオプラヤー川の朝日と夕日。
加えて、昔懐かしさを感じられるアンティーク家具。
上述した通り、ホテルは全7室しか存在しないため、騒がしい団体客はいません。
緩やかなチャオプラヤー川の流れに身を委ねられる、まさに「秘密の隠れ家」と言えるホテルです。
バンコク旅行者はもちろん、在住者が癒しを求めてわざわざ宿泊する価値も大いにあり。
今回の記事では、ロイラロンホテルの宿泊レポートを兼ねて、その魅力をたっぷりとお届けします。
ロイラロンホテル(Loy La Long Hotel)
(ロイラロンホテルの入り口)
ロイラロンホテルは、築100年以上の古民家を改装して2011年にオープンしたゲストハウスです。
ホテルオーナーがチャオプラヤー川を船で移動中、たまたま目に入ったこの建物に一目惚れし、すぐさま買い取ってホテルにしたとのこと。
ホテル名の「ロイラロン(タイ語:ลอยละล่อง)」とは、タイ語で”漂う”や”流れる”を意味します。
共用部のテラスに出てみると、眼下にはチャオプラヤー川が。足を川に投げ出して座れます。
足元から聞こえる水のはじける音が心地良いです。
1階の共用部。開放的なスペース。
旅行好きなオーナーが各地のホテルを参考に、全国で出会った拘りのアンティーク家具を配置しています。ビール片手にずっと寛いでいたい空間。
ロイラロンホテルは、2009年にタイで公開された映画「BTS – Bangkok Traffic(Love)Story(รถไฟฟ้า มาหานะเธอ)」のロケ地として利用されました。
映画内では滞在時にあったカラフルなインテリアは配置されていませんが、景色は全く同じ。
主演女優クリスホーワン(คริส หอวัง)が、チャオプラヤー川を見て息を呑むような表情を見せているのが印象的です。
チェックイン時にはウェルカムドリンクを出してくれました。期待してなかっただけにちょっと嬉しかったです。
ちなみに、チェックイン時間は14時から。常に予約で一杯のホテルなので、アーリーチェックインは無理と考えていた方が良いです。
ロイラロンホテルはバンコク旅行リピーターや在住者におすすめ
ロイラロンホテルは、決して立地が良いホテルとは言えません(アクセス方法は後述)。
チャイナタウン観光には便利な立地ですが、サイアムスクエアやアソークなどの繁華街へ行くには、バンコク旅行が初めての人だと少々不便を感じるでしょう。
また、ホテル周辺は人通りが少ないため、夜遅くまで出歩けません。
- あくまでホテル内でのんびりとした時間を満喫したい人
- 立地が悪くても大丈夫な人(バンコクの地理に詳しい人)
におすすめのホテルです。
システマチックな高級ホテルブランドにはない魅力が溢れる一方、「チャオプラヤー川を行き来するクルーズ船の騒音が時折聞こえる」「エアコンが少々弱い」など、設備面において高級ホテルには劣る点があるのも事実。
(クルーズ船の通過に備えて耳栓が完備されている。自分は全く気にならなかったので使用していないが)
こうした点を踏まえ、あくまでゲストハウス設備であることを認識した上で、1泊〜長くても2泊程度の滞在が丁度良いというのが個人的な感想です。
まるで屋根裏の秘密基地。ダブル クラシック(Double Classic)の部屋に宿泊
客室の入り口
今回自分が宿泊した部屋はダブル クラシック(Double Classic)。広さは20平米でバルコニー付き。
詳しくは後述していますが、常に予約で一杯のホテルだったため、押さえるのに苦労しました。
テレビや冷蔵庫、エアコン、無料の水2本、ドライヤーなどホテル滞在に必要な物は全て完備。
ロイラロンホテルの客室全7室は、それぞれ異なるテーマカラーがあり、各客室によって家具等の雰囲気も異なるとのこと。
自分が宿泊したダブル クラシックのテーマカラーは赤。
どうやら屋根裏を改築して造られた部屋のよう。ベッド側の天井がやや低めではあったものの、部屋は綺麗に保たれていて快適でした。
(ベッド側の天井。屋根の形になっていて、頭上は低いので要注意)
枕元にはコンセントがあり、所々に電球もあるので使い勝手は悪くありません。
ただ、エアコンは少々弱め。18度までガンガンに下げて、やっとこさ体感的に24度くらいまで下がりました。24度で十分涼しいので問題ないと言えば問題ありませんが。
ベッド奥のカーテンを開けると秘密の小部屋が。思わず童心に返ってワクワクするスペースです。
オブジェもいちいちお洒落。オーナーの拘りが伺えます。
ビンテージなシャワールーム
アンティーク調のインテリアで統一されたシャワールーム。
「さすがに築100年以上の建物に付けた設備なので、不具合が多いのでは?」と思っていましたが、お湯はしっかり出る上に、湯量も十分。満足に使用できました。
シャンプー、リンス、ボディソープは完備。歯ブラシはないので要持参。
シャワーヘッドは固定式。
どこを見回しても雑誌でしか見たことないような「ザ・アンティークハウス」といったお洒落な雰囲気。それでいてうるさくないデザイン。
本当に面白いホテルです。
バルコニー
バルコニー。
ホテル内の1階と2階に広くて心地よいテラスがあるので、バルコニーに出ることは殆どありませんでしたが設備されています。
ファミリールームの様子
ちなみに、以下はファミリータイプの部屋(ファミリールーム デュプレックス / Family Room Duplex)に宿泊したパイティアオさん(@pai_tiaw)による紹介動画。
(ファミリールーム内部の紹介は3:48から)
以前泊まったチャオプラヤー沿いにある隠れ家「ロイラロンホテル(Loy La Long HOTEL)」の動画がありました
この方達はファミリー部屋に宿泊しているようです。家族で泊まっても楽しそう😄
このホテルはちょっと場所がアレだけど、癒されたい人には本当におすすめですhttps://t.co/6e671Chxzz
? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) January 17, 2020
家族で宿泊しても楽しめるでしょう。
お洒落で癒される休憩スペース
ロイラロンホテル最大の魅力と言えるのが、チャオプラヤー川にせり出したテラスや、建物内の休憩スペース。
ホテルの収容人数が少ないので、テラスや休憩スペースで他旅行者と会う機会が少ないです。
そのため、この素敵なチャオプラヤー川の景色を一人でビールを飲みながら堪能できました。
心休まる一時。特に目の前に広がる夕日は、絶対に堪能して欲しいです。
あえてくさいセリフを言うと「チャオプラヤー川の息吹を心で感じられます」
まさに「チャオプラヤー川の流れに身をまかせて」と言った情景。
1階にはバーが併設されています。
ロイラロンホテル周辺の一番近いセブンイレブンでも200mほどある(しかも夜は殆ど人通りがない)ので、夜間は1階で飲み物等を買うのが便利。
ソフトドリンク各40バーツ、ビール類120バーツ。
8:00〜11:00/15:00〜20:30の間はレストラン営業もしていて、タイ料理や洋食も作ってもらえます。
ロイラロンホテルへの行き方
ロイラロンホテルは、多くのクチコミにあるように、非常に場所が分かりにくいです。
分かっていても「本当にここ?」と疑ってしまうほど。
ここでは、初めての人でも分かりやすいように場所を解説しています。参考にどうぞ。
以下はロイラロンホテル周辺の地図。
絶対に知っておきたいのが、ロイラロンホテルは上地図にて水色で記してある「Wat Patumkongka Ratchaworawihan(タイ語:วัดปทุมคงคาราชวรวิหาร/カタカナ読みするとワット・パトゥム・コンカー・ラーチャウォラウィハーン)」という寺院の敷地内に位置しているということです。
この寺院、Google Map上では表示されるものの、マイナー寺院であるため、タクシー運転手等に名前を告げてもタイ語表記の寺院名を見せても中々理解してくれません。
最寄り駅となるのはMRTフアランポーン、もしくはチャオプラヤーエクスプレスでアクセスできる「N5 ラーチャウォン ピアー(Ratchavongse Pier)です。
いずれからも距離約900m、徒歩11分といったところ。
タクシーで行くなら、中華門(Chinatown Gate/タイ語:วงเวียนโอเดียน)を目指しましょう。
中華門からであれば、距離は400m程度。徒歩5分程度で到着します。
何でアクセスするにせよ、WiFiもしくはSIMカードでスマートフォンのGoogle Mapを使えるようにしておきたいです。
タイでスマホを使う方法については、以下の記事を参考にどうぞ。
寺院の敷地内奥へ
(ワット・パトゥム・コンカー・ラーチャウォラウィハーンの入り口)
寺院を見つけたら敷地内へ。直進して突き当たりまで進みます。
突き当たりまで進んだら、右手に寺院と民家が見えます。寺院と民家の間の道へ入ると、正面にロイラロンホテルが見えます。
(ロイラロンホテルは奥の左手にある)
ロイラロンホテルの玄関。インターホンを押すとスタッフが出てきます。
駐車場
ロイラロンホテルには有料の駐車場しか存在しません。寺院内の駐車場を利用します。
駐車料金は、最初の1時間が20バーツ。以後、1時間ごとに10バーツというシステムです。
ただし、こちらの駐車場、やっかいなのが車の鍵を預けなければいけないという点。
防犯上、鍵を預けることに不安を覚える人もいるでしょう。そういった人は、寺院周辺の駐車場を利用すると良いです。
ロイラロンホテル周辺には有料の駐車場がいくつか存在します。
料金は1時間35バーツ。寺院内に駐車するよりは高いですが、鍵を預ける必要はないため、安心感はあるでしょう。
ロイラロンホテル隣のカフェ「サムサラカフェ」もおすすめ
ロイラロンホテル宿泊時に訪問をおすすめしたいのが、ホテル隣に位置する川沿いのカフェ「サムサラ・カフェ&ミール(Samsara Cafe & Meal)」です。
ロイラロンホテル同様、チャオプラヤー川沿いに位置しているため、ダイレクトに川が望めるのが特徴。
また、店内も可愛いオブジェやアンティークな家具に囲まれていてお洒落な雰囲気。
このサムサラカフェは要 美由紀さんという日本人の方がオーナーとのこと。
こだわりの創作料理も美味しく頂きました。ロイラロンホテル宿泊の際は、是非サムサラカフェにも足を運んでみて欲しいです。
サムサラカフェについては、以下の記事にて詳しく記載されています。
⇒世界で1番すきなカフェ★ 川沿いのほっこりアートな古民家 『サムサラカフェ』
このカフェもまさに隠れ家と言った雰囲気。バンコク好きなら知っておくべきと言えるおすすめスポット。
- 火曜〜木曜、日曜/16時〜24時
- 金曜〜土曜/16時〜25時
- 月曜日は定休日
- 公式Facebook
旅行者も在住者も、バンコク好きなら一度は泊まってみたいおすすめホテル
実はこのロイラロンホテル、この記事を書いている1年以上前から見つけて「いつかは絶対泊まろう」と思っていたのですが、人気すぎるせいか中々予約を取れませんでした。
今回、バンコクに滞在する際、ダメ元で予約できるか見てみたら空きがあったので即予約した次第です。
自分が宿泊した時は、1泊9,000円程度。ゲストハウスにしては高いと思われるでしょう。
しかし、間違いなく料金以上の満足感と感動を味わえます。
バンコク好きなリピーターはもちろん、在住者も週末にでも癒しを求めて、この秘密の隠れ家に泊まってみてはいかがでしょうか。
忘れられない体験になります。
宿泊料金・予約確認は以下より可能です。
その他、バンコクのリバーサイドにある全てのおすすめホテルについては、以下の記事を参考にどうぞ。
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