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ピローク村(タイ)の魅力と観光ガイド|秘境の絶景・アクセス・宿泊情報

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 タイ・ピローク村観光ガイドアイキャッチ画像

ピローク村(ピロック村 / バーン・イートーン)は、タイ西部のカンチャナブリー県にある、ミャンマー国境に接する小さな村です。日本ではまだ知名度が低いものの、タイ国内では週末旅行の行き先として密かな人気を集めています。

この村は、かつて錫(スズ)の鉱山で栄えましたが、現在はひっそりとした山間の集落として、自然とローカルな雰囲気を求める旅行者を惹きつけています。特に6月から12月の雨季には、朝晩に霧が発生しやすく、幻想的な景色が広がることが人気の理由です。

周囲は山々に囲まれ、川沿いや国境近くには見どころも多いエリア。バンコクから車でアクセスできる「隠れた名所」として、自然や静けさを求める人におすすめです。

本記事では、ピローク村の観光スポットや見どころ、滞在のポイント、ベストシーズンなどを詳しく紹介します。

ピローク村とは? かつての鉱山町が秘境の観光地に

ピローク村はバンコクから約360km(東京〜名古屋間と同じくらいの距離)にあり、車で約6時間。カンチャナブリー県トーンパープーム郡の標高1,000mに位置する小さな村です。正式にはバーン・イートーン(บ้านอีต่อง) という名称ですが、日本ではピローク村やピロック村として知られています。

ピローク村の中心地

ピローク村のメインストリートは昔ながらの風情が残る

かつてこの村は錫(スズ)を採掘する鉱山町として栄え、最盛期には600人以上の労働者が暮らしていました。しかし、1984〜1985年(仏暦2527〜2528年)頃、世界的な鉱物価格の暴落と中国の価格競争の影響を受け、鉱山は次々と閉鎖。町は静まり返りました。

現在では霧に包まれる幻想的な風景や自然豊かな環境が魅力となり、観光地として再開発されています。

ピローク村の村内にある鉱山機械

かつての鉱山時代を物語る機械が今も残る

現在は、村内の中心部にある10軒前後のホームステイ(ゲストハウス)を中心に飲食店や市場が並び、タイ人を中心に週末の滞在スポットとして人気を博しています。日本人でもピローク村を紹介している人は数える程度で、今後人気が高まる場所になるでしょう。

ピローク村の観光ベストシーズンと気温

ピローク村の ベストシーズンは6月〜12月。特に 6月〜10月は霧が多く発生し、幻想的な雰囲気に包まれます

霧に包まれるピローク村

標高1,000mにあるため、年間を通して涼しい気候です。

参考までに筆者が訪れた 12月の気温は日中22〜25度前後、朝晩は17度前後で肌寒く感じました。4月でも朝晩は20度を下回ることがあり、寒暖差には注意が必要です。

ほとんどの宿泊施設にはエアコンがなく扇風機のみですが、涼しいため問題ありません。服装は半袖でも大丈夫ですが、羽織るものを1枚用意しておくと安心です。

ピローク村は1泊あれば十分

ピローク村の中心部は直径1.5kmほどと小さく、2時間もあれば十分歩いて回れます。 周辺の観光スポットも3時間ほどで巡ることができるため、1泊あれば十分楽しめるでしょう。

到着が夕方以降の場合は2泊するのも一案ですが、最長でも2泊3日で十分です。

ピローク村の観光名所|絶景・市場・国境のビュースポット

ピローク村のメインストリート2

ピローク村の観光スポットは、村の中心部にあるメインストリートや、周辺の絶景ビューポイントや滝がメインです。

移動手段が限られていますが、ソンテウのチャーターやレンタルバイクを活用することで、効率的に巡ることができます。

ピローク村での移動手段:ソンテウチャーター

ピローク村でのソンテウチャーター

ピローク村のソンテウ乗り場(Googleマップでは、以下の料金でチャーターが可能です。

  • 1か所:600バーツ
  • 3か所:800バーツ
  • 5か所:1,500バーツ

料金は高めですが、タイ人たちも乗り合いで利用しています。筆者も複数のタイ人グループとこのチャーターを利用して、合計10人で3か所の観光地を巡りました。

乗り合いチャーターのため自由度は低く、またタイ語が必要になる場面もあります。しかし、自家用車がなくて移動手段が限られている場合は、乗り合いチャーターを活用するのが現実的です。

レンタルバイクで自由に巡る(注意点あり)

プライベートで自由に巡りたい人は、ホームステイ(ゲストハウス)のスタッフに尋ねてバイクをレンタルしましょう。ただ、ピローク村周辺は山道が険しく、道が非常に悪いです。筆者も最初バイクをレンタルしようとしましたが、スタッフに「やめた方がいい、道が相当悪い」と注意され、断念しました。

とはいえ、タイ人は普通にバイクで周辺を巡っています。運転に慣れている人であればレンタルバイクを利用するのも一つの選択肢でしょう。ただし、道路状況には十分注意してください

願いを込めて絵馬掛け|ピローク村の木製プレート

ピローク村の木製看板の橋1

村の中心部にある橋では、木製のプレートに恋人や大切な人の名前、あるいは心の中の想いを書き込み、橋の欄干に吊るすことで祈願する風習があります。

ピローク村の木製看板の橋2

ピローク村の木製看板の橋3

1枚20バーツで願いを書ける木製プレート

日本の絵馬掛けのようなものなので、訪れた際にはぜひ体験してみましょう。

市場での散策&ローカルグルメを楽しむ

ピローク村の市場

村内中央にある小さな市場では、お土産を購入したり、食堂でタイ料理を楽しめます。地元の雰囲気を味わうには最適なスポットです。

ピローク村の市場で食べたタイ料理1

ピローク村の市場で食べたタイ料理2

ヌーンサオトン展望台|国境沿いの絶景スポット

ヌーンサオトン

ミャンマーとの国境にあるビューポイント。すぐ隣にはミャンマー軍の兵士がいて、こちらの動向を常に伺っているため、無闇に写真を撮るのは控えたほうがいいでしょう。特にミャンマー側にカメラを向けるのは厳禁なので注意。

ただ、景色は素晴らしく、一見の価値があります。

📍 場所:GoogleMap

サンセットポイント|ヌーンチャーンスックで絶景の夕日を眺める

ピローク村のサンセットポイント(ヌーンチャーンスック)

ピローク村のサンセットポイント(ヌーンチャーンスック)2

GoogleMapではサンセットスポットと記載されていますが、ビューポイントでありながら国境警備隊の基地でもあります。

そのため、防空壕なども設置されています。ただ、こちらはヌーンサオトンとは異なり、どこにカメラを向けても問題ありません。撮影スポットも多く、標高約1,053mから360度の景色を楽しめます。

ピローク村のサンセットポイント(ヌーンチャーンスック)3

📍 場所:GoogleMap

村内を散策

観光地の数自体は多くありませんが、村内を散策するだけで、都会では見ることができないのどかな自然の景色に出会えます。自然と調和した静かな雰囲気の中で、のんびりとした時間を過ごすのもおすすめです。

ピローク村を散策1

ピローク村を散策2

ピローク村を散策3

ピローク村を散策4

ピローク村を散策5

ピローク村の宿泊施設|予約サイトには掲載されていないので要注意

ピローク村の中心地には、10数軒のホームステイ(ゲストハウス)が点在しています。宿泊料金はシーズンにもよりますが、おおむね800〜1,000バーツ程度(朝食付き)。ファミリー向けの広めの客室は1,000バーツ以上となります。

設備はどの宿も似たようなもので、シンプルなベッドとシャワールームが備えられた簡易的な造りです。一般的なホテルと比べると最低限の設備しかありませんが、ピローク村ならではの雰囲気を楽しむには十分でしょう。

筆者が宿泊したのは「ラブ ピローク ホームスティ(Love Pilok Homestay)」。

GoogleMapで比較的評価が高かったため、事前に予約しました。

ラブ ピローク ホームスティ(Love Pilok Homestay)1

ラブ ピローク ホームスティ(Love Pilok Homestay)2

ラブ ピローク ホームスティ(Love Pilok Homestay)3

ラブ ピローク ホームスティ(Love Pilok Homestay)4

ラブ ピローク ホームスティ(Love Pilok Homestay)の朝食

ごく普通のゲストハウスで居心地は悪くありませんが、ピローク村では「ドライヤーが使えない」ので要注意です。ドライヤーを使うと停電します。

また、上述したようにエアコンは設備されていません。注意点はそのくらいでしょうか。

シャンプーと石鹸は簡易的なものがありますが、必要であれば持参しましょう。市場での購入も可能です。

予約はFacebookのメールもしくはLINEから

筆者はまずGoogleMapで複数のホームステイを見つけ、気になったホームステイのFacebookページよりLINEのIDを見つけて直接連絡しました。

>> ラブ ピローク ホームステイ(Love Pilok Homestay)のFacebookページ

オンラインで予約した場合は、事前にQRコードでの支払いが必要になります。QRを持っていない場合は銀行振り込みが必要です。

それも無理な場合は現地に着いて飛び込みで泊まると良いです。ただし繁忙期(ベストシーズン)などは宿が空いている保証はないので要注意。

カンチャナブリー旅行に+1泊の秘境旅|ピローク村で非日常を体験

ピローク村はバンコクから直接アクセスするには片道6時間以上かかるため、日帰りで訪れるのは現実的ではありません。そのため、カンチャナブリー旅行にプラスして1泊する のがおすすめです。

例えば、カンチャナブリー2泊 ⇒ ピローク村1泊 ⇒ バンコクに戻るといった旅程にすれば、移動の負担を減らしつつ、秘境の雰囲気を存分に楽しめるでしょう。

ピローク村は、タイ国内の観光村の中でも特に規模が小さく、見どころ自体は多くありません。しかし、この秘境感や静寂な雰囲気は日本人が間違いなく惹かれるポイントでしょう。

特に、タイ旅行のリピーターや、バンコク在住者にはぜひ訪れてほしいスポットです。都会の喧騒を離れ、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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