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近年、BTSオンヌット周辺は日本人在住者や、バンコク滞在時の拠点として選ばれることが増えてきました。そのオンヌットから一駅、バンチャックに日本人専用宿「うらしま館」が開業しました。
日本人が運営するゲストハウスやホステル自体は、タイでは決して珍しい存在ではありません。ただ、うらしま館が他と決定的に違うのは、「日本人専用」という形をあえて選んでいる点です。条件付きで日本人以外も宿泊できますが、基本的には日本人しか泊まれません。
なぜ今、このご時世に日本人専用宿なのか。
そして、なぜスクンビット中心部ではなく、バンチャックなのか。
運営者に直接話を聞きました。
ゲストハウスを始めることになったきっかけ

うらしま館の運営者・中島さん
20代の頃から旅に親しみ、東南アジアだけでなく東欧まで、幅広い地域を巡ってきたのが、運営者の中島さんです。
当時はインターネットがまだ一般的ではなく、バンコクの街中を象が歩いていた時代。情報が少ない中で各地を旅するうちに、多くのバックパッカーと同じように、タイの居心地の良さに自然と惹かれていったといいます。

タイへの関心に加え、縁が重なり、1999年からはバンコクで発行されていた日本語情報誌の編集に携わることになります。旅人として「動く側」にいながら、現地を観察し、言葉にする「見る側」の立場も経験してきました。
「もともと自分は旅を楽しむだけでしたが、情報誌で仕事をするようになって、自然と周りを見るようになりました。日本人が海外で、なにに癒され、どこで疲れているのか。そういうことを、自然と意識するようになっていたのかもしれません」

転機が訪れたのは、世界的なパンデミックの最中でした。
情報誌の仕事を離れた後、約3年ほど、バンコク市内のゲストハウスで働くことになります。
現場で多くの日本人旅行者と接する中で、宿泊に関するさまざまな要望や悩みを、直接聞く機会が増えていきました。
「どんな点で疲れているのか」「何があると楽なのか」。
そうした声を日々受け取るうちに、日本人が本当に落ち着ける宿の形を、具体的に考えるようになったといいます。
この経験が、後に日本人専用のゲストハウスを立ち上げようと考える、大きなきっかけになりました。
なぜバンチャックで開業したのか

BTSバンチャック(Bang Chak)
バンチャックに宿を開業したのは、最初から明確なビジネス戦略があったわけではありません。
中島さんが重視した条件は、実用性に絞ったものでした。
「駅から徒歩5分以内」「コンビニが近い」「日当たりが良い」「冠水しない」「夜は静か」「治安が良い」。
この条件をすべて満たし、なおかつ予算内に収まる物件を探していく中で、行き着いたのがバンチャックだったといいます。

駅前にはマッサージやコンビニが並びます。

うらしま館が位置する通り「スクンビット・ソイ95/1」

人通りや飲食店も多く治安は良好です。
当初はアソークやプロンポンといった、スクンビット中心部での開業も検討していました。
しかしパンデミック以降、知人の飲食店経営者が家賃高騰を理由に立ち退きを迫られる場面を何度も目にしてきました。
また、繁華街に近づくほど高層建築が増え、日当たりの良い低層物件は見つかりにくくなります。
「バンチャックは旅行者にはローカルな印象があるかもしれませんが、アソークまではBTSで20分ほど。
繁華街の宿と違い、夜は静かで歓楽街もない。休む場所として考えると、実はちょうどいいんです」

中島さんが作成した宿周辺マップ。滞在前に必ず確認したい
中島さんが作成したエリアマップは、PDFでもダウンロードできます。

(うらしま館から徒歩5分。ミシュラン掲載店「カオソーイ・ラムドゥアン・ファーハーム」は、特におすすめです。関連記事:バンコクの人気カオソーイ食堂12選。おすすめの名店のみを紹介します。 )
一駅先のプンナウィティまで歩けばトゥルーデジタルパークもあり、ノマドワーカーにとっても決して不便な立地ではありません。
関連記事【トゥルー デジタルパーク/True Digital Park】無料のフリースペースが充実していて居心地最高だった
日本人専用の宿にした理由

ロビー
中島さん自身、日本人専用という形態について、ビジネス的に効率が良くないことは理解しています。
それでも日本人専用にした理由は、これまで旅人として、そして宿の現場で、多くの日本人旅行者を見てきた経験にあります。
「世界中いろんな宿を見てきましたけど、日本人の旅人って、周りに遠慮してしまう人が多いんですよね」
ホステルの共用スペースで、体の大きな外国人たちが英語で賑やかに雑談している。その空間に自然に入っていける日本人は、決して多くありません。
誰かに何かを言われたわけでもない。トラブルがあったわけでもない。ただ、気を遣ってしまい、静かに部屋へ戻ってしまう。
中島さんは、それを「日本人が海外で無意識に背負っている負荷」だと捉えています。
「だったら最初から、気を遣わなくていい空間を作った方が早いと思ったんです」

うらしま館のロビーには日本の書籍や漫画も並ぶ
無理に国際交流をしなくていい。英語を話そうと頑張らなくていい。共有スペースで居場所を探さなくていい。
そうした負荷が生まれる状況をなくすために、日本人専用という形を選びました。

外国人の宿泊は原則として受け入れていません。
ただし、日本語が話せ、日本の文化や距離感を理解している人であれば、受け入れることもあります。
排他のためではなく、負荷を下げるため。日本人専用という選択は、そのための設計です。
賑やかさより、休息を重視した設計

中島さんが重視したのは、賑やかさや楽しさよりも休息です。日本人が無意識に落ち着く色や距離感を意識し、空間全体を設計しています。
内装は茶系とベージュで統一。寝具やタオルも同系色で揃え、視界に入る情報量を極力減らしています。
旅先で気持ちを高ぶらせるより、まずは神経を休めてほしいという考えからです。

また、睡眠の質を重視し、低反発枕を2種類用意。好みに合わせて選べるようにしています。
館内はのベッド数は全部で14。
バルコニー付きのプライベートルームに二人で泊まれるツインルーム(各800バーツ/泊)、男女別のドミトリー(400バーツ/泊)も用意されています。

バルコニー付きプライベートルーム

エコノミールーム
屋上には、宿泊者が無料で使える洗濯機もあります。長期滞在や旅の途中で立ち寄る人にとって、ありがたい設備です。

印象的なのは、水回りの清潔さ。日本人が最も気にするポイントですが、開業したてということもあり、しっかりと手入れされています。
鍵付きロッカーも完備されており、貴重品管理の面でも安心です。

共用キッチン

洗面台

シャワールーム
決して広さに余裕のある宿ではありません。それでも館内に入ると、どこかホッとする空気があります。
中島さんの人柄も相まって、「帰ってきた」と感じさせる感覚が、この宿の一番の魅力なのかもしれません。
「日本人は海外でお金を使わないから評価が下がっている、という話を聞くこともあります。でも、少なくともここタイでは、そんな実感はありません。
威圧感がなく、礼儀正しい。日本人は今も変わらず好意的に受け止められています。」
タイは今も、海外旅行初心者にとって比較的ハードルの低い国です。だからこそ、まずはぜひ、バンコクに来てみてほしい。
タイ滞在中、少し海外生活に疲れたとき。一瞬、日本に戻りたいと感じたとき。うらしま館は、そんなタイミングで静かに寄り添ってくれるホステルです。
うらしま館 宿泊情報・アクセス
- 公式WEBサイト(料金確認・宿泊予約はこちらより)
- SNS:LINE / note
- 日本語での問い合わせ可
- 無料サービス:シャンプー、ボディソープ、トイレットペーパー、衣類用洗剤、周辺マップ、ペットボトル入りドリンクウォーター(1日につき1本無料)
- 無料レンタル:洗濯機、ドライヤー、電子レンジ、冷蔵庫、電気ポット、ガスレンジ、食器類、各種ガイドブック、バス・フェイスタオル(1人1セット)
- 有料販売:ビール、ソフトドリンク、各種アメニティー(ヘアゴム、歯ブラシ、カミソリ、生理用品、耳栓など)、衣類用柔軟剤、お土産、カフェチケット、日本への荷物の配送サービス、長期の荷物預かりサービス
- 有料貸出:館内着、バス・フェイスタオル(1人1セットを超える場合)※近日中にサービス開始予定
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