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エラワンの祠(ほこら)、またはエラワン廟(びょう)と呼ばれる寺院。
バンコクにおいて最大のパワースポットと呼ばれる場所であり、ガイドブックには必ずと言っていいほど登載されているヒンズー寺院です。
2015年8月17日に悲しくもバンコク連続テロ事件の現場となってしまいましたが、現在では開放され以前の平穏な様子を取り戻しています。
今回は、エラワンの祠についての紹介をします。
エラワンの祠とは
(BTS チットロム駅の高架から見たエラワンの祠)
エラワンは、通常の寺院のようにお堂の中に仏像が祀られているわけではなく、敷地内の中心に仏像が置いてあります。
この仏像はプラフマーと呼ばれる神様で、ヒンドゥー教において三最高神の一人であり、世界の創造と破壊後の再創造を担当していると言われています。
三最高神の一人で、世界の創造と次の破壊の後の再創造を担当している。 ヒンドゥー教の教典にのっとって苦行を行ったものにはブラフマーが恩恵を与える。
国民の94%〜95%が仏教徒と言われるタイで、なぜヒンズー教の神がここまで崇拝されているのでしょう?
その理由はバンコクの正式名称を日本語に翻訳してみるとよくわかります。
(宗教的な歴史などは僕よりも詳しい方が書いているページがたくさんあるので、そちらをご覧になった方がわかりやすいです。ここではざっくりとした説明だけさせてもらいます。)
バンコクの正式名称は
กรุงเทพมหานคร อมรรัตนโกสินทร์ มหินทรายุธยา มหาดิลกภพ นพรัตนราชธานีบูรีรมย์ อุดมราชนิเวศน์มหาสถาน อมรพิมานอวตารสถิต สักกะทัตติยวิษณุกรรมประสิทธิ์
(クルンテープマハナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラアユッタヤー・マハーディロッカポップ・ノッパラッタラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーンアワターンサティット・サッカタットティヤウィサヌカムプラシット)
↓意味↓
「インドラ神がヴィシュヌカルマ神に命じてお作りになった、神が権化としてお住みになる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、最高・偉大な地、インドラ神の戦争のない平和な、インドラ神の卓越した宝石のような、偉大な天使の都」
バラモン教とヒンズー教において重要なポジションにいるインドラ神が作った都、それがバンコクということです。
ヒンズー教も仏教も元々はバラモン教から派生した宗教であり、タイ文化自体がカンボジア経由で入ってきたインド文化の影響を大きく受けて形成されました。
そういう背景があって、タイには仏教とヒンズー教が混同しています。
面白いのが、タイの国教は仏教ではないですが、国王は仏教徒でなければいけません。しかし、王室関係の行事はヒンズー教の司祭であるバラモンが行うのです。
ちょっとややこしいですが、日本通のタイ人に言わせると日本でも仏教と神道が混同しているのと同じようなことらしいです。
エラワンでのお参り
お祈りで使う道具は「タイ人のお参りの仕方をわかりやすく説明する。」で説明した物と同じですが、ここでは金箔を除いた花・ろうそく・線香の三点セットになります。
(お祈りに使う道具売り場。入り口から入って右奥にある。道具は20TB=約60円)
お祈りの作法は上記過去記事に書いてある方法と基本的には同じですが、プラフマーは4つの顔を持っているので、お参りもそれぞれの顔の正面から4回行います。
お参りは立ったままでもいいし、靴を脱いで跪いてもいいです。それぞれのスタイルで。
始めは正面から(体が正面を向いている面)
(プラフマーの正面)
正面から左回りに順にお祈りをしていきます。
正面では幸福を、右側が家族のこと、左側が病気のことでそれぞれお祈りすると言われているらしいですが、実際には各々好きなことを願掛けしています。
重要なのは具体的なお祈りをすることです(いつか○○できますようにではなく、いつまでに○○できますようにという風に)。
タイ舞踊
エラワンの祠の中にはタイ舞踊を踊ってくれるダンサー達がいます。
タイ舞踊の様子
このタイ舞踊は祈った願いをより強力なものにしたい時と、願いが叶った時それぞれにプラフマーに向けて捧げるというものです。
踊りを捧げている人は結構多くて、踊り順番待ちが頻繁に起きます。
ちなみに、タイ舞踊は有料となっていてダンサーの数によって料金が変わります。
- 2人=260バーツ(約890円)
- 4人=360バーツ(約1,230円)
- 6人=610バーツ(約2,090円)
- 8人=710バーツ(約2,430円)
タイ舞踊は右側のカウンターで申し込めます。
エラワンが有名になった理由
今から60年以上前、同じくBTS チットロム駅付近にてエラワンホテルを建設中、相次いで事故が発生した為プラフマーと共に奉納の為エラワンの祠が作られました。
その後、工事が順調に進んだ為、ご利益があるという噂が広がったとのこと。
ここで祈りを捧げた為に宝くじに当たったなどという人も現れ、タイのナンバーワンパワースポットにまでなったのです。
実際、祈りを捧げる人が絶えない場所であり、タクシーに乗ってここを通ると、運転手が一瞬ハンドルを離して手を合わせるくらいです。
エラワンへの行き方
エラワンはBTS チットロム駅から徒歩2分の場所にあります。
(水色の丸印がエラワンの祠。他のアイコンは当ブログで紹介したおすすめの観光地やホテル等。右上のカッコマークを押すと地図を拡大しできます。各アイコンをクリックすると各施設の写真が出てきます。)
開放時間
毎日6:00〜23:00
お参りをした感想
素晴らしいですっ!エラワン!
実は僕もここで何度かお祈りをしたことがあります。もちろん、タイ舞踊付きで。
その時は奮発してダンサーを8人つけました。
しかも…叶いました!!
叶ったんです。願いこと。何かは言いませんが。
その次の訪タイ時には感謝の意を込めてまたタイ舞踊を捧げました。その時は一番安いダンサー二人で。
やっぱりご利益ありますよ。さすがナンバーワンパワースポットです。
バンコクに訪れた際は是非、是非祈りを捧げてみて下さい。絶対に願いが叶う補償はできませんが。
バンコクの隣県チャチュンサオにある最大のパワースポット、3倍速で願いを叶えてくれる「ピンクのガネーシャ」については、以下の記事を参考にどうぞ。
タイ寺院が好きなから必ず行きたい!タイの美しすぎる寺院のまとめ。
うむ。良い記事だ。分かりやすい!