タイのニューハーフ事情とレディーボーイの見分け方。

タイのニューハーフ01

タイのニューハーフ(レディーボーイ)。

タイは世界で一番ニューハーフが多い国と言われており、その数は30万人にのぼると言われています。

人口が6700万人のタイで30万人という数字をパーセンテージにすると0.4%です。日本の人口約1億2000万人に、この0.4%という数字を当てはめると52万8000人という数字になります。

52万8000人…なんだかパッとしない数字に聞こえますが、日本に滞在している韓国・北朝鮮の人達とほぼ同じ数字(2014年時点で50万1230人)であると言えばその多さがなんとなくでもわかります。

実際、空港職員や美容師、コンビニ店員やレストランのウェイターなどありとあらゆる場所で彼らを見かけます。

何故タイにはこんなにもニューハーフ(レディーボーイ)が多いのでしょう?今回は、その背景や普通の女性とレディボーイの見分け方などを紹介していきます。

タイのニューハーフ=レディーボーイとは?

タイのニューハーフ02

(かなり可愛いレディーボーイ)

タイでニューハーフは、レディーボーイもしくはタイ語でカトゥーイ(กะเทย)と呼ばれています。

容姿

タイのニューハーフと言えば「本当に元男?!信じられない?!」というフレーズと共に、本当に元男とは信じがたい美女の写真をよく見かけますが、実際に街中で見かける一般人レディーボーイは必ずしもみんながみんな美女とは限りません。

その容姿はオッさんが髪を伸ばしただけという人もいれば、顔立ちこそものすごく女性的に綺麗だけど、なんだか体がゴツい人…など様々で、こういったどこかに男らしさが残っている人達もよく見かけます。

ただ、観光客の目に触れやすいレディーボーイ(ニューハーフショーなど)は美人が多い為、タイのレディーボーイ=美人ばかりというイメージが定着してしまったのではないでしょうか。

>>>アジアティークにあるニューハーフショーのツアー

完全に男としか思えないタイのレディーボーイ

(ゴツい人もいる。www.flickr.com

性格

日本のニューハーフは女性より女性らしさがあり、元男ということもあって男のツボを押さえているとよく聞きますが、レディーボーイも同様で、男の立て方みたいなのを知っているように思えます。

しかし、キレると怖いので注意しておきたい。

キレたレディーボーイにハイヒールでど突かれたという事件が歓楽街では度々起こっています。

流血している男性

(レディーボーイにど突かれて流血した男性。phuketwan.com

元男ということだけあって力が強いので、舐めてかからないように注意しましょう。

自分が初めて訪タイした時も、男性と口論の末取っ組み合いをし始めたレディーボーイや、何があったのかは知らないが、もはや女らしさは微塵にも感じない激しい口調と雰囲気で電話越しにどなり散らしているレディーボーイを見かけました。

日本人でも追いかけられたことがあるという人もいます。

日本でオネエやオカマなどをピエロ扱いしておちょくる人がいますが、タイのレディーボーイには絶対しない方がいいでしょうね。

生殖器

生殖器がどうなっているかは人によって様々で、除去済みの人もいれば、もちろんついたままの人もいます。

性転換後の生殖器がどのようになるのかはこちらのサイトを参考にして下さい。

戸籍

社会的に少数とは言え、日本よりかは受け入れられているタイのレディーボーイですが、戸籍上の性を女性に変更することはできません。

なので現時点では、書類上では永遠に男性なのです。

しかし、タイ政府の中には彼女達の第三の性を憲法的に認めようと動きを見せている人達もいます。

タイが同国史上初めて、憲法で男性でも女性でもない「第3の性」を認める公算が強まっている。

新憲法案を作成している憲法起草委員会の広報担当者は、「男性または女性として生まれた人が、性別を変更したり、違う性別で生きたいと思うことは人権に当たる」と指摘。

「国民は性別変更の自由を認められるべきであり、憲法や法によって平等に保護され、公平に扱われなければならない」との見解を示した。

第3の性では、個人が男性または女性のいずれかである必要がなくなり、自分の性別を自分で決められるようになる。

www.cnn.co.jp

この新憲法が公式に認められれば、正式にレディーボーイと結婚できる男性や、一緒に保険に加入することもできるようになり、レディーボーイへの偏見は少なくなっていくでしょう。

タイにレディーボーイが多い理由

僧侶とレディーボーイ

(僧侶とレディーボーイ。davidbonnie.com

タイにレディーボーイが多い理由は、実は当のタイ人達もよくわかっていません。

しかし、もっとも有力だろうと思われている理由は以下の3つです。

  1. 徴兵制
  2. 出家
  3. 職業不足

徴兵制

タイの若い兵士達

(タイの若い兵士達。www.flickr.com

タイでは19歳〜21歳の男子に2年間の徴兵制の義務が与えたれます。

これはくじ引きによって決まるものなので、全男子というわけではありませんが、万が一「当たり」を引いてしまった者は2年間地獄のような訓練に耐えなければなりません。

(タイ軍隊の訓練の様子。)

上で書いたように、戸籍上は男性のままであるレディーボーイにもこの義務が与えられるのですが、実際はレディーボーイが当たりを引いても、身体が女性である者が軍隊にいると風紀が乱れるという理由から徴兵を免除される場合が多いのです。

個人的には、2年間の兵役を逃れる為だけに女性になろうとするとは考えにくけど、「自分は女性として生きるべきではないか?」と考え始めてる若い男性を、女性になるよう後押ししている要素にはなっていると思います。

出家

若い二人の僧侶

(若い二人の僧侶。www.flickr.com

義務ではありませんが、タイでは男は一生のうちに一度は出家して僧侶の生活を経験するべきだという風潮があります。

仏教が重んじられているタイでは若者自身が出家を望み、またタイ社会も官公庁や軍などの国家機関に勤める者が出家する場合には有給休暇などを与えるという制度を持っています。

要は出家するなら仕事はしなくていいよ、ということをタイ社会が認めているということになるんですね。

それほど、タイでは出家をすることは徳と見なされ、家族からも出家を期待される中、出家は暗黙の了解で実質義務となっています。

ここで、よく語られているのが出家中の生活によって第三の性に目覚めるという話です。

出家中は厳しい戒律を守らなければならず、女人禁制もその戒律に含まれます。

そういった生活環境がこれも上記の軍隊のケース同様、潜在的なレディーボーイを目覚めさせるキッカケとなっているのでしょう。

職業不足

東南アジアでは職業不足の為に体を売ってお金を稼ぐ女性が多く、タイも例外ではありません。

特にタイのような観光立国では、世界中から多くの旅行者が訪れるので体を売る職業の需要は非常に高いのです。

そういった理由から、特に貧困に陥りやすい田舎の農村地帯では幼い頃から女性として育てあげ、一定の年齢になると都会に行かせて体を売らせるという親もいます。

これも、社会で全うな職業につきにくい同性愛者などにはレディーボーイになることを後押しする要素となっています。

 

レディーボーイの見分け方

最初に書いたように明らかに男だとわかる人も多いですが、やはり中には中々分かりにく容姿をしている人もいます。

そういった人でもどうにか見分けられるポイントがいくつかあるので紹介します。

骨格

パッと見て違和感を感じられるのは骨格。

元男であれば、顔にややエラが張っていたり手や足のサイズが大きいです。身長も一つの判断基準となるでしょう。

タイ人女性の平均身長は159cmと言われているので、明らかに高い人(170cm以上とか)は疑った方がいいかもしれません。

もちろん、モデルのようにスタイルを売りにしている人であれば170超えもいるかもしれませんが、日本同様、そのくらいの身長の女性は稀でしょうね。

IDカード・パスポート

タイでは個人のIDカードの所持が義務付けられています。

しかし、上記で戸籍の変更は出来ないと書いたように、現時点ではどんなに容姿が美しくても戸籍上は男のままです。

従ってそれぞれが所持しているIDカードには当然「男」と書かれています。

タイ人のIDカード

(Nameの横に男ならนาย(読み「ナーイ」Mr.の意味)と記載されている。transnews.org

パスポードも同様で必ずMRと書かれているので、もし疑わしいのであればIDカードかパスポートを見せてもらえば一発で判断できます。

ただ、会って間もない人間に住所や血液型、または信仰宗教まで記載されているIDカードを気軽に見せてくれる人間はそういないと思うので、見せてくれなかったからといってすぐに疑うと人間関係のこじれに繋がるので早とちりはしないべきでしょう。

FACEBOOK

相手とFACEBOOK上で友達になっているなら、それも一つの判断材料になります。

なぜならレディーボーイはレディーボーイの友達が多いからです。

相手のFACEBOOK上の友達をチェックして、明らかにレディボーイだと思われる友達が沢山いるのであれば、彼女もレディーボーイである確率が高いです。

ただ、これも骨格同様、あくまで判断基準の材料の一つにしかならないので、やはりIDカードで判断するのが一番確実でしょう。

レディーボーイは楽じゃない

タイにはレディーボーイが多く、今後第三の性として社会的に認められる可能性もありますが、彼女らを毛嫌いしている人も中にはいるようで、差別が中々無くなりません。

例えば、仕事で意図的にレディーボーイにだけきつい役割を与えたりすることはザラにあります。

また、2011年になってようやくタイで世界初のレディーボーイのキャビンアテンダントが誕生したというニュースが話題になりましたが、これはまだまだレディーボーイが自由に職業を選べる時代にはなりきれていないということを意味しています。

そして、残念なことに彼女らが犯罪を犯した場合、どうしても「レディーボーイが」という部分が目立ってしまうため、善良であってもレディーボーイというだけで職務質問を受け不快な思いをするという人も少なくないのです。

性同一障害というだけで、いろいろと大変な思いをすることがあるだろうけど、それでも力強く生きて行く彼女達にはエールを送りたいですね。

 

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