この記事には広告を含む場合があります。広告の場合は、紹介している「商品の購入」「サービスの利用」によって、当サイトに売上の一部が還元されることがあります。
(スネークファームの入り口)
スネークファームは、タイでの毒蛇被害を減らすための研究などを行う機関であり、観光客にヘビの展示・スネークショーを行う観光地でもあります。街の中心部に位置しているためアクセスが容易なため、子供から大人まで観光客に人気のスポットです。
今回の記事では、スネークファームの概要と、スネークショーの詳細を記載しています。
スネークファームとは
スネークファーム(Snake Farm)は、バンコクのラーマ4世通り沿いに位置する蛇の研究機関です(正式名称:Queen Saovabha Memorial Institute)。
1923年、タイ赤十字研究所とチェラロンコン病院による協力の下、主に毒蛇に噛まれた際の血清・ワクチンを生産するための施設として設立されました。
毒ヘビ被害の現象に貢献している
現在、タイには200種類以上の蛇が存在し、その内なんと50種類以上もの蛇が毒を持っていると言われています。
(ちなみに日本の蛇の種類は本土では8種類。その内、毒をもっているのはわずか2種類)
また、タイでは毎年30人近くの人が毒蛇に噛まれ死亡に至っているとのこと。
たとえバンコクのような都心部であっても、水路や排水溝パイプ、木の茂みなど蛇が生息しやすい環境があるため、タイコブラのような毒蛇の代表種が実際に発見されているというのですから驚きです。
ちなみに、街中で捕まえられた毒ヘビは、このスネークファームへと送られます。
参考
火災ゼロなのに通報相次ぐタイの消防署… 理由は「ヘビが出た!」APF
(上記のようなニュースは決して珍しい話ではない)
(タイコブラ。完全に危険としか思えないフォルムをしている。人を追いかけたり襲ったりする習性はないとのことだが、毒を持っているので絶対に近づきたくない。)
タイにおける毒蛇被害は、日本で言うところの蜂の被害に近いのかもしれません。日本でも毎年、蜂による被害で10人〜25人前後の人が死亡に至っています。
タイにおける蛇のように、生活圏でも見かけるという点も似ています。
話はそれてしまいましたが、タイにおいてスネークファームのような研究機関の存在は、国内の毒蛇被害の減少に大きく貢献しているようです。
同じように多数の毒蛇が存在するインドでは、こうした研究機関、または適切な治療方法の発達が遅れているため、なんと毎年46,000人もの人が毒蛇被害で死亡に至っているとのこと。
タイより圧倒的に人口が少ないカンボジアにおいても、毎年80人〜700人が毎年死亡に至っているというのですから、スネークファームのような研究機関がいかにタイでの蛇被害減少に貢献しているかがわかります。
観光客用にヘビの展示も行なっている
スネークファームでは毒蛇の研究だけではなく、観光客用に多くの種類の蛇を飼育・展示しています。
展示されている蛇を見るだけではなく、蛇との記念撮影や係員によるユニークなショーも毎日開催されているので、観光の予定に入れてみてはいかがでしょうか。
ショーや記念撮影を楽しんでも、滞在時間は1時間30分程度で済むので旅程に組み込みやすいでしょう。
以下でスネークファームの様子をレポートしているので、興味がわいた方は是非。
とんでもないヘビの数。ヘビ嫌いでも帰るころには見慣れるほど
スネークファーム敷地内は、庭園と室内の2部にわかれています。いずれの蛇も展示ケースの中に入っていますが、庭園の一部のケースは天井がないので、生のヘビを近距離で見ることができます。
(天井はないが蛇が飛び出てくることはない。手を伸ばせば蛇に触れそう。触ったらダメだけど)
天井が空いているケースに入っている蛇は、どれも小さくて大人しい種類ばかりなので安心。ぱっと見どこにいるか中々見つけられないですが、よく見ると草の中に隠れていたりします。
(小さくて可愛い、けど日常生活の中で発見したら発狂すると思う)
各ケースには、ケース内にいる蛇の名前や特徴が記載されています。
こちらは、つぶらな瞳が可愛いメキシコミルクスネーク。
牛小屋でよく発見されていたため、牛のミルクを狙って来ているのでは?ということでミルクスネークと名付けられたとのこと。
こちらはビルマニシキヘビ。
ビルマニシキヘビには様々な品種が存在していて、体の色や斑紋によってわけられているとのこと。
ちなみに、よく沖縄で首に巻いて一緒に記念撮影する黄色のヘビもビルマニシキヘビの一種で、あのヘビは「アルビノ」と呼ばれる種類。
(ビルマニシキヘビは比較的おとなしい性格なのでペットとしても人気がある。ただし、日本では飼育許可が必要な特定動物に指定されている。)
室内にも多数のヘビが展示されています。
この中にヘビが隠れています。どこにいるかわかりますか?
全ては紹介しれきませんが、この他にも数え切れない種類のヘビが展示されています。
正直、最初はヘビ自体にあまり興味はなかった(むしろやや気持ち悪いイメージすらあった)ですが、こうして様々なヘビを眺めていると、なんだかヘビが可愛く思えてきました。
日本にはヘビ(爬虫類)マニアの方が多くいらっしゃるようで、レアな種類のヘビなんかは高値で取引されているという話も聞きます。
ヘビマニアの方々の気持ちも少し理解できました。ヘビは可愛いです。
ヘビのショーは必見!ショーの後はヘビと記念撮影も
スネークファームでは、平日の11:00と14:30よりスタッフによるスネークショーが行われます。毒を持ったコブラを手で掴んだり、ヘビに遭遇した時の対処方法などを実演を交えてレクチャーしてくれます。
巨大コブラを挑発して素手で掴んだりするので、とても面白くてエキサイティングです。
巨大コブラを素手で捕まえるスタッフ。今にも噛まれそうな距離で挑発しています。
小さくて大人しいヘビも紹介。獰猛なコブラの後だから余計可愛く見える。
スタッフはマイクを持って解説してくれるのですが、残念なことに説明はタイ語 & 英語のみです。
ただ、解説している意味がわからなくても動作を見るだけでも十分楽しめます。スタッフが客席に向かってコブラを投げるフリをしたりして会場を盛り上げてくれます。
ショーが終わった後は、希望の方から順にヘビを首に巻いて記念撮影できます。
もちろん、一緒に撮影するヘビはおとなしいビルマニシキヘビです。子供達はすごく嬉しそう。ちなみに写真撮影に別途チップは必要ありません。
スネークファームのゆるキャラマスコットも登場して、会場は大盛り上がり。
言葉の意味などがわからなくても視覚で十分楽しめるスポットです。
バンコクには子連れの観光地が少ないように感じるので、子連れ旅行の方は是非行ってみてほしいです。実際、日本人の子連れ旅行者の方はたくさんいました。
子供達も我先にとヘビと記念撮影していてとても楽しそうでした。
スネークショー開催の時間
- 月〜金(祝日を除く)/ 11:00と14:30の2回
- 土日祝は休み(2024年のタイの祝日についてはこちら)
- 詳細は公式サイトも参考に
前列の席は埋まりやすいので、早めに席を確保しておくのがおすすめ。
スネークファームへの行き方
スネークファームの地図
スネークファームへは、MRT シーロム(Si Lom)駅から約700m。徒歩にして10分程度でアクセスできます。
歩いても行ける距離ですが、日中はとんでもなく蒸し暑いのでMRT シーロムからタクシーを利用してもいいと思います(タクシーだと40バーツかからない程度でいける)。
MRTシーロムからのアクセス
MRT シーロムから歩いて行く場合は以下を参考にどうぞ。
まず、MRT シーロムの2番出口を出ます。
MRT シーロムを出たらすぐにUターン。目の前にある階段を上がります。
ちなみにこの階段を上がると、BTS サラデーン(Sala Daeng)との連結通路になるので、BTS サラデーンからでもアクセスできます。
階段を上がったら右手の通路を渡ります。
通路を突き当たりまで進んだら、左手の階段を下ります。階段を下りたあとは目の前の道を直進。
500mほど直進すると右手に下写真のような建物が見えます。
スネークファームはこの建物の同じ敷地内、建物の裏にあります。
スネークファーム入り口。売店もある。
BTSサラデーンからのアクセス
BTS サラデーンから行く場合は、5番出口を目指します。
5番出口を目指す途中に、下写真のようなMRT シーロムとの連結通路の案内板があるので、案内板に沿って直進。
直進するとT時路にぶつかるので、左、右と曲がります。
下写真の天井付き通路を突き当たりまで進んだら、左手の階段を下ります。
階段を下りたあとは、MRT シーロムからのアクセス方法と同じです。
500mほど直進すると右手にスネークファームがあります。
営業時間
- 月曜日-金曜日(祝日を除く) / 8:30〜12:00、13:00〜16:30
- 土日・祝日は休み
- 詳細は公式サイトも参考にどうぞ。
- 公式Facebook
入場料金
- 大人 / 200バーツ
- 子供 / 50バーツ
- タイ人の大人 / 40バーツ
- タイ人の子供 / 10バーツ
その他、バンコク市内・郊外にある全てのおすすめ観光地をまとめた観光情報については、以下の記事を参考にどうぞ。
バンコク子連れ旅行におすすめ。バンコク最大級の水族館「シーライフ・オーシャンワールド」。
バンコク観光のモデルコース。2泊や3泊の旅行を検討している人はこちらも是非参考に。
子連れで動物と触れ合うのにおすすめのスポット。「カオキアオ動物園」。
バンコクで子連れにおすすめのホテルを紹介。
スネークファーム以上の珍スポットへ行きたい人はこちらも参考に。バンコクの珍スポットまとめ。