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2021年11月7日以降、タイはワクチン接種完了者を対象とした隔離なしの入国プログラム「Test&Go」の措置を実施しました。
これにより、以前まで必須であった入国時の2週間隔離がなくなり、タイ旅行のハードルがグッと下がりましたね。
現在、筆者は「Test&Go」を利用して、無事にタイへ入国→自由にタイを観光できる身となりました。
今回の記事では、
- 隔離なしタイ旅行の準備で揃えた書類、および事前に受けた検査の内容
- タイ入国から初日の流れ
を詳しく解説します。
これからタイ旅行を検討している人の参考になれば幸いです。
本記事は2021年12月1日の情報です。
オミクロン株の拡大懸念があるため、タイ入国時の隔離の有無、入国緩和の措置導入等については都度変更する可能性があります。
隔離なしタイ旅行の準備。渡航の必需品と費用
現在、隔離なしでタイへ入国するには、以下5つの条件を満たしている必要があります。
- ワクチン接種済み証明書(所謂ワクチンパスポート)を発行する
- 5万USドル以上の治療補償額に対応したコロナ医療保険への加入
(加えて英文の医療保険証が必要) - 入国初日の滞在場所として、AQホテルまたはSHA +ホテルの予約(1泊で良い)
- タイランドパス(Thailand Pass)システムへの登録
(渡航の7日前までに) - 日本出国の72時間以内にRT(リアルタイム)PCR検査を受け、陰性の証明書を英文で発行する
以下で一つずつ詳しく解説します。
ワクチン接種済みの証明書(ワクチンパスポート)を発行する
(ワクチンパスポート。発行は無料)
ワクチンパスポートとは、海外渡航の際、新型コロナワクチン接種の事実を公的に証明する書類です。
正式には「新型コロナウイルス感染症予防接種証明書」と言います。
ワクチンパスポートの申請先は、接種を受けた際に接種券を発行した市町村です。
参考海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書について|厚生労働省
筆者を例に挙げると、福岡市でワクチンを接種したため、福岡市の接種証明書交付申請サイトより発行を申請しました。
申請方法、発行にかかる期間は市町村によって様々です。
筆者(福岡市)の場合は、申請が完了してから手元に届くまでに1週間(5営業日)かかりました。
11月4日に申請したワクチンパスポートが、本日手元に届きました。届くまで1週間。人によっては申請→届くまでに10日以上かかるそうです。
これから航空券購入、タイランドパス登録、ホテルを決定します。
のんびり準備していたら、なんだかんだで1ヶ月近くかかります。
渡航は11月下旬になりそうです。 pic.twitter.com/UDMBVgqY1A— リーさん@タイ一択 (@AsiaThailand208) November 11, 2021
ただ、ツイッターのフォロワー様に聞いたところ、保健所に行って即発行してもらった人もいるようです。
発行までの期間については、接種券を発行した市町村に確認してみましょう。
5万USドル以上の治療補償額に対応したコロナ医療保険への加入
(英文の医療保険書)
5万USドル(日本円にして約568万円)以上のコロナ保険の加入に加えて、英文での医療保険書が必要です。
5万USドル以上の保険は、大手の保険会社やタイの保険会社、クレジットカード付帯の保険でも対応できます。
以下は、筆者が候補としていた保険会社、クレジットカードの料金比較表です。
保険会社・クレカ名 | 加入料金 | コロナ治療補償額 |
東京海上日動 | 31日分で 24,420円 |
1000万以上 |
Thai General Insurance Association (タイの保険会社) |
|
|
アメリカンエキスプレス プラチナカード |
年会費 / 143,000円 | 1,000万円 (自動付帯) |
JCBプラチナカード | 年会費 / 27,500円 | 1,000万円 (自動付帯) |
検討した結果、圧倒的に料金が安いThai General Insurance Association(タイの保険会社)に加入しました。
筆者が加入しているタイランドエリート会員の多くが加入している保険ということもあって、安心感があります。
サイトは英語表記ではありますが、加入は簡単です。価格がリーズナブルなので一番おすすめです。
最後に入力した情報の確認画面に切り替わります。
画面下部の”Pay”をクリックして、クレジットカードの支払い画面へ。
加入が完了したら、登録したEメールアドレス宛にPDFで英文の保険書が届きます。
保険期間は旅程分(日本出発日から日本帰国日)が必要です。
1年以上滞在する人は、1年以上の保険期間が必要です。
片道航空券で入国する場合も、1年以上の保険期間が必須となっています。
英文の医療保険書が届くまでの期間
タイの保険会社「Thai General Insurance Association」は、支払いの確認が取れ次第、当日に英文の医療保険書が登録したEメールアドレスにPDFで届きます。
その他の保険会社、クレジットカードは申し込みをしてから届くまでに数日かかります。
- 東京海上日動 / 1週間〜10日
- アメリカンエキスプレス・プラチナ / 2営業日
- JCBプラチナ / 約2週間
SHA +ホテルもしくはAQにて1泊の予約
「隔離なしタイ旅行」とは謳っているものの、実際には初日の1泊は、タイ政府が定める安全基準認定を取得済みのホテル(SHA +ホテル)もしくは代替検疫施設(AQ)のどちらかに宿泊する必要があります。
今回、筆者はSHA +ホテルに宿泊しました。
SHA +ホテル、AQ施設に関しては以下より料金の確認・予約ができます。
(ホテル予約確認書には「特別入国プログラム」と記載されている)
各ホテル・施設での宿泊には隔離滞在パッケージとして、以下の内容が含まれます。
- 空港からホテルまでの送迎
- PCR検査
- 3食の食事提供
- 入国6〜7日目に自主検査を行う抗原検査キット
今回、筆者はBTSナナ(NANA)に近いホテル「シトラス スクンビット 13 ナナ バンコク バイ コンパス ホスピタリティ(Citrus Sukhumvit 13 Nana Bangkok by Compass Hospitality)」というホテルを予約しました。
従来だったら1泊5,000円前後といったところの中級ホテルです。
しかし、隔離パッケージだと料金が高くなります。筆者が予約した時は1泊14,607円でした…!
これでも他のホテルより安い料金です。
最初の1泊の隔離は、どうせ寝るだけです。できるだけ安いホテルを予約するのがおすすめです。
日本語対応可の五つ星ホテル「クラウンプラザバンコク」でもTest&Goのパッケージを展開しています。
もう少しお金を出してグレードの高い部屋に泊まりたい人は、クラウンプラザバンコクもおすすめです!日本人スタッフが常駐しているので、全て日本語で対応してもらえます。
以下にて宿泊料金やパッケージ内容の詳細、朝食内容の詳細、部屋の様子を詳しく記載しています。
Test&Go再開!バンコクのおすすめSHA Extra Plusホテル「クラウンプラザ」の部屋と朝食、パッケージ内容を紹介します。
こちらも是非参考に。
念のため出国前にホテルとLINEでやり取りをしといた
タイに到着して、どこに行けば送迎してもらえるのか…?本当に迎えに来てくれるのか?
等々、全くわからなかったので、念の為にホテルの公式ホームページからLINEで連絡しておきました。
連絡したところ、上画像のように「空港に到着したら10番出口まで来てください」「PCR検査のために病院に行き、それからホテルに行きます」という旨を確認できました。
これで一安心です。
心配な人は、予約したホテルの公式ホームページより、EメールもしくはLINEでコンタクトを取っておきましょう。
タイランドパス(Thailand Pass)に登録する
続いて、タイへの入国許可証となるタイランドパスに登録します。
タイランドパスはタイ語・英語のみの表記ですが、登録は簡単です。詳しい登録方法については、以下の日本語での解説を参考にどうぞ。
登録が完了すると、登録したEメールにQRコードが届きます。プリントアウトしてタイ入国時に持参しましょう。
タイランドパスは渡航の7日前までに登録を済ませる必要があります。
タイランドパスへの登録には、以下の書類が必要です。
- パスポート
- ワクチン接種済証明書(ワクチンパスポート)
- コロナの医療保険書(5万USドル以上の治療補償額に対応した保険加入)
- ASQホテル予約確認書、または、SHA+ホテル予約確認書
- 有効なビザ(保有している方のみ)
登録内容に変更が生じた場合、再登録が必要です。
そのため、タイランドパスへは、確実に渡航日が決まってから登録する方が良いです。
また、タイランドパスは必ずプリントアウトすることを推奨します。
>>>インド人女優、タイ入国審査で4時間足止め「タイランドパスを印刷してない!」
タイランドパスをプリントアウトしていなかったばかりに、入国審査で4時間も足止めされたケースがあります。
筆者はA4サイズの紙にプリントアウトして持参しました。
日本出国の72時間以内にRT(リアルタイム)PCR検査を受け、陰性の証明書を英文で発行する
(唾液でのRT-PCR検査)
(英文の陰性証明書)
最後に、病院でRT-PCR検査を受けます。
日本出国の72時間以内に受ける必要があるので要注意です。
検査方法は、在京タイ大使館に確認したところ、鼻咽頭検査と唾液検査どちらでも良いとのこと。
筆者は唾液検査を受けました。
ちなみに、料金は25,300円。英文の陰性証明書の発行には1営業日を必要としました。
病院によって料金や陰性証明書の発行に要する時間が異なります。事前に確認しておきましょう。
タイ渡航の準備にかかった費用の合計
今のところタイ渡航準備段階で発生してる費用
【計111,810円】
・往復航空券 / 56,343円
・コロナ保険 / 約15,560円
・SHA +ホテル隔離パッケージ1泊 / 14,607円
・日本でのPRC検査(渡航前にする予定) / 25,300円国内旅行よりアジアへの海外旅行の方が安いとか言ってた時代が懐かしいね!
— リーさん@タイ一択 (@AsiaThailand208) November 15, 2021
上記ツイートのとおり、タイ渡航への準備だけで、合計111,810円発生しました。
うーん…隔離がなくなって以前より旅行のハードルが低くなったとは言え、コロナ禍以前に比べたら、費用の面でもハードルが高いままなのは確かです。
自分なりにできるだけ抑えはしましたが。
これで合計5万円くらいに収まるようになれば、かなり旅行のハードルは低くなりますね…!
タイ入国〜初日の流れ
タイ入国〜入国初日の具体的な流れについて解説します。
サクッと概ねの内容だけを知りたい人は、以下の筆者のインスタグラム投稿を参考にどうぞ。わかりやすくまとめています。
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以下では補足を交えて、もう少し具体的に入国〜初日の流れをレポートしています。
タイ到着後、タイランドパスやワクチン接種証明書を確認
タイに到着した後、入国審査の前に以下の書類を確認されます。
- タイランドパスのQRコード
- RT-PCR検査の陰性証明書
- パスポート
いつでも書類を出せるように、クリアファイルに入れておくか、GドライブでPDF保存などをしておきましょう。
書類の確認後、入国審査へと向かいます。
入国審査後、税関を出るとホテルの送迎カウンターがある
入国後、ターンテーブルで荷物を受け取り税関を出ると、目の前に上写真のようなカウンターが並んでいます。
カウンターの人に予約したホテル名を伝えましょう。ホテルのスタッフを呼んでくれます。
ミニバスに乗って病院へ。PCR検査を受けます
ホテルのスタッフと共に、ミニバスでまずは病院へ向かいます。PCR検査を受けるためです。
予約したホテル・施設によっては、病院等の検査場へは行かず、ホテル・施設で検査をする場合もあります。
筆者の場合は、病院でPCR検査を受けました。
と…、その前に長時間の搭乗で久しくタバコを吸っていなかったので、ミニバスに乗る前にタバコを吸って良いか聞いてみたらOKとの返事が…!
喫煙者には朗報です。入国後、とりあえず一服できます。
ミニバスに乗り込んだ後、筆者達はピヤウェート病院(Piyavate Hospital / GoogleMap)へ向かいました。
病院に着くなり、ドライブスルー形式で車に乗ったままPCR検査を受けました。
検査方法は鼻咽頭検査です。痛いかな?と思ったものの、全然痛くありませんでした。
5分足らずでPCR検査は終了。
病院を出て、ホテルへ向かいます。
ホテル到着。翌日にPCR検査の結果が出るまで待機
ホテルに到着したら、翌日のPCR検査結果待ちです。
ただ、部屋から一歩も出られないわけではありませんでした。
普通にコンビニに行けましたし、1階の喫煙所でタバコを吸えました。かなり緩いイメージ。
この辺りはホテルによって異なるのでしょう。ホテルによっては、部屋から一歩も出られない場合もあるかと思います。
筆者のホテルは、なんなら遊びに行こうと思えば行けそうなくらい緩い雰囲気でした。
ホテルは3食付き
ホテルは3食付きです。食事は時間になるとスタッフが部屋まで持ってきてくれます。
翌朝7:00。レセプションより内線で陰性の結果報告。晴れて自由の身に
翌朝7時に、レセプションから内線で「陰性だった」との連絡が入りました。
これで晴れて自由の身です。好きなようにタイを観光できます。
ホテルをチェックアウト後、拠点にしているアパートへと向かいました。
それでもタイに行く価値はあるのか?
隔離なしが実現したとは言え、コロナ禍以前に比べると、まだまだ旅行のハードルが高いのは確か。
日本帰国時の自主隔離、オミクロン株の拡大懸念のことも考えると、まだ気軽にタイへ旅行できない状態です。
実際、筆者も保険に入ったりPCR検査を受けたり、SHA +ホテルとやり取りをしたりで、準備に1ヶ月近くかかりました。
しかしそれでも、あの空港を出た瞬間のモワっとした南国の空気を吸った瞬間、「来て良かった!」とテンションが上がりました。
フードコートで食べる何気ないタイ料理、バンコク名物の渋滞、ごちゃごちゃの電線、笑顔のタイ人達…。
全てが懐かしくて、今のところは本当に来て良かったと感じています。
これからタイを思い切り満喫する予定です。
今、タイに行きたい!行けるけど行こうかどうか迷っている…という人は、是非タイに行きましょう。
行ける時が行くべき時です。
それでは、今後もタイ情報をどんどん投稿していきますので、どうぞよろしくお願いします。
タイ入国についての不明点があれば、コメント欄や筆者のSNSのDM等で気軽にメッセージをどうぞ。
筆者がわかることであれば、なんでもお応えさせて頂きます。
バンコクで絶対に行きたいおすすめ観光地については、以下の記事を参考にどうぞ。
バンコクからパタヤへの行き方。バンコクで隔離後、パタヤへ行きたい人は、以下の記事を参考にどうぞ。
タイランドパスの申請で、ASQホテル予約確認書、
または、SHA+ホテル予約確認書は日本語明記でも
承認されますか。
>>ロッキーさん
されます。自分は日本語の予約確認書でしたが承認されました。