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(チャチュンサオの三大ガネーシャ)
今回の記事では、バンコクの東隣に位置するチャチュンサオ県(英:Chachoengsao/タイ語:จังหวัดฉะเชิงเทรา)のおすすめ観光地ヶ7所を紹介します。
チャチュンサオは、ピンクのガネーシャ(詳細は後述)や100年市場(こちらも詳細は後述)で有名な場所です。
バンコクから、バスあるいは鉄道で片道1時間30分程度でアクセスできます。
今回、筆者はチャチュンサオに3泊して、じっくりと見所を回ってきました。
各観光地の見所・アクセス方法を合わせて紹介しています。参考になれば幸いです。
今回の記事で紹介するスポットは、3泊滞在すれば全てを回れます。
ローカルな旅が好きな人・時間に余裕ある人は、是非とも数泊してチャチュンサオをじっくりと観光してみて欲しいです。
「バンコクの近くにこんなに迫力がある観光地が存在したとは!」と感動を覚えるはず。
チャチュンサオの観光
チャチュンサオは、田舎かつローカルな場所です。
英語は通じにくく、外国人向けのホテルやレストランと言った施設は少ないため、バンコクから日帰りで観光するのが一般的です。
(チャチュンサオバスターミナル。比較的外国人旅行者が多い場所だが、簡単な旅行英会話すら通じにくい。しかもタイ語表記ばかり)
しかし、チャチュンサオには、日帰りでは回りきれないほど、見応えあるスポットが多々存在します。
巨大なガネーシャ像が鎮座する寺院、”タイ唯一”の全てがゴールドで造られた寺院、ゆで卵を奉納する面白い寺院、のどかな水上マーケットなど。
チャチュンサオの観光地は、先述したピンクのガネーシャと100年市場以外は、あまりガイドブックで取り上げられません。
そのため、ローカルな旅が好きなバックパッカーやタイ旅行リピーターなら、魅力を感じられるでしょう。
時間に余裕があれば1泊以上したい
(チャチュンサオのホテル。広くて清潔な中級ホテルで1泊2,500円前後。バンコクより安い)
本記事で紹介するチャチュンサオのおすすめ観光地の数ヶ所は、チャチュンサオ市街から片道1時間前後離れた場所にあります。
中には、トゥクトゥク以外の公共交通機関が走っていない場所もあります。
また、先述したようにチャチュンサオは英語が通じにくいです。
外国人旅行者にはアクセスが難しいと感じるでしょう。
バンコクやその他の観光都市とは違って、旅慣れている人・車やバイクなどの交通手段を持っている人でないと、1日で複数ヶ所を回るのは難しいです。
そのため、できれば1泊、時間に余裕がある人なら2泊以上は滞在してみて欲しいところ。
チャチュンサオのホテルは、上写真の客室みたく広くて綺麗なホテルでも1泊2,500円など安い料金で宿泊できます。
交通の拠点はチャチュンサオバスターミナル
各観光地へのアクセスに利用するソンテウ・トゥクトゥク、バンコクからのアクセスに利用するミニバス(ロットゥー)は、チャチュンサオバスターミナルから出発しています。
チャチュンサオバスターミナルがチャチュンサオ観光における交通結節点(交通の拠点)だと考えて良いです。
チャチュンサオの観光地図
以下は、各おすすめ観光地およびチャチュンサオバスターミナル・チャチュンサオ鉄道駅の場所を記したGoogle Map
- 左上の 地図上の全項目をリスト表示します。
- でお気に入り登録、 で各SNSやメールで共有できます。
- 右上ので拡大地図を表示します。
- チャチュンサオバスターミナルは青色のバスマークです。
- チャチュンサオ鉄道駅は黒色の電車マークです。
チャチュンサオのメインスポット。3体の巨大ガネーシャは必見
チャチュンサオ観光で絶対に回っておきたい巨大ガネーシャ像が安置されている3寺院。
いずれのガネーシャも超巨大で迫力があります。
ピンクのガネーシャでお馴染みのワット・サマーン・ラッタナーラーム(Wat Saman Rattanaram)
ワット・サマーン・ラッタナーラーム(英語:Wat Saman Rattanaram/タイ語:วัดสมานรัตนาราม)は、高さ22m × 幅16mの巨大なピンク色のガネーシャが祀られている寺院です。
「タイのガネーシャと言えば、ワットサマーンラッタナーラームのピンクのガネーシャ」と言われるほど、日本人の間では有名。
その理由は、ややポップでインスタ映えするピンク色の見た目に加えて、『願い事を3倍速で叶えてくれる』と謳われているからです。
(願い事はガネーシャの前に立つネズミの耳に囁く)
タイに興味を持つ多くの日本人が、ピンクのガネーシャの存在を知っているでしょう。
当ブログでもピンクのガネーシャについては、以下記事で詳しく記載しています。
そのため、ピンクのガネーシャの詳細については、上の記事にて確認して頂ければと思います。
ピンクのガネーシャはタイ旅行における鉄板中の鉄板観光地。
未訪問の人は、タイ旅行中に絶対に足を運びましょう。
クローンクアン ガネーシャ公園(Klong Kuan Ganesha Park)
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クローンクアンガネーシャ公園(英:Klong Kuan Ganesha Park/タイ語:อุทยานพระพิฆเนศ องค์ยืน คลองเขื่อน )は、チャチュンサオバスターミナルから距離約20km、車で片道20分前後の場所にある礼拝堂です。
クローンクアンガネーシャ公園の見所は、公園の中央に立つ(台座を含め)高さ39mもの巨大な青銅のガネーシャ。
上述したピンクのガネーシャとは異なり、立っている上に周囲には高い建物がないため、いっそう巨大に見えます。
すごい迫力。
まるで中年オヤジのごとく、でっぷりとした腹…
そう言えば、ヒンドゥー教の伝説によれば、ガネーシャはモーダカ(甘いお菓子)が大好きで、食べ過ぎでお腹がふくれ、バランスを取れず転げるほど太っていたんだとか。
クローンクアンガネーシャ公園のガネーシャは、他のガネーシャと違って直立しているため、その太りっぷりがよく分かる。
また、お腹以外にも注目して欲しいのが、ガネーシャが手に持っている物。
よくよく見ると、右手にバナナとジャックフルーツ(パラミツ)、左手にはマンゴーとサトウキビを持っています。
上記の果物は、農作物の安定的な実りを祈ってガネーシャの手に持たされました。
普通、ガネーシャと言えば斧や蓮、上述したモーダカ、牙などを持っているのですが、ここのガネーシャは何だか可愛い。
公園内には飲食店もあります。
子連れやカップルで来ている人も多く、かなり観光地寄りな雰囲気です。
プラ・アチャーンから祝福の儀を受ける
ガネーシャ像の裏にあるスペースでは、毎週土曜日・日曜日限定で、プラ・アチャーン(พระอาจารย์)よりครอบเศียร(カタカナ読みすると「クロープシエン」/英:Korb Siarn)という儀式を受けられます。
プラ・アチャーンは、僧侶よりも先の地位にいる師父です。
日本語で言うところの阿闍梨。模範となるべき高徳の僧です。
プラ・アチャーンの儀式によって様々な不幸を取り除き、幸福と繁栄がもたらされると信じられています。
要は良い事が起こりますよ、と。
儀式は1回100バーツで受けられます。筆者が訪れた時は、多くのタイ人がプラ・アチャーンの儀式を受けていました。
儀式では、黄金のガネーシャ像マスクを被せられます。
儀式の後はティラカ(だと思われる。プラ・アチャーンに額のマークが何なのかを聞き忘れたので正確には不明)を額に塗布して終了。
額に塗られたティラカは、ギャツビーのボディシートを使った後みたいに、やたらとスースーします。
うん、信仰的なパワーが得られた気分。
土・日いずれかに訪問する予定の人は、是非プラ・アチャーンによる儀式を受けてみましょう。
クローンクアン ガネーシャ公園(Klong Kuan Ganesha Park)への行き方
クローンクアン ガネーシャ公園への行き方は、以下2つの方法があります。
- チャチュンサオバスターミナルからトゥクトゥクを往復チャーター(運賃の言い値は400バーツ)
- チャチュンサオバスターミナルからソンテウ(片道25バーツ)に乗り、公園最寄りの停留所へ
⇒公園最寄りの停留所からトゥクトゥクを往復チャーター(言い値は150バーツ)。
合計200バーツ
運賃は少々高いですが、チャチュンサオバスターミナルからトゥクトゥクを往復チャーターするのがおすすめ。
言い値が400バーツだったので、交渉次第では350バーツくらいには落とせるかも。
少しでも運賃を安く済ませたい人は、以下のソンテウとトゥクトゥクを乗り継いで行く方法を参考に。
チャチュンサオバスターミナルから赤色のソンテウに乗る⇒バンクラーバスステーションへ
クローンクアンガネーシャ公園の最寄りバスステーションは、バンクラーバスステーション(英:Bang Khla Transport Station/タイ語:สถานีขนส่งบางคล้า)です。
上のGoogleMapでは、茶色のバスマークで記している場所。
チャチュンサオバスターミナルからバンクラーバスステーションへは、赤色のソンテウに乗ってアクセスします。
バンクラーバスステーション行きの赤色ソンテウ。
บางคล้า(バンクラー)との記載があります。念のため、乗車する前に運転手にバンクラーバスステーション(สถานีขนส่งบางคล้า)へ行くかを確認してから乗りましょう。
赤色ソンテウの運賃は25バーツ。
ソンテウは約30分でバンクラーバスステーションに到着します。
(バンクラーバスステーション)
バスステーションにて客待ちしているトゥクトゥクを往復で(バスステーション⇔ガネーシャ公園)チャーターします。
トゥクトゥクの往復チャーター言い値は150バーツ。
バンクラーバスステーションのトゥクトゥクは台数が少ないため、場合によってはトゥクトゥクが来るまで数十分待つ可能性あり。
ガネーシャ公園周辺は流しのトゥクトゥクが走っていないので、必ず往復チャーターしましょう。
帰りは、行きと逆でバンクラーバスステーションから赤色のソンテウに乗って、チャチュンサオバスターミナルへ帰ります。
バンクラーバスステーションからチャチュンサオバスターミナル行きのソンテウ最終便は18時です。
クローンクアンガネーシャ公園の開放時間
- 平日9:00〜17:00
- 土日9:00〜18:00
ワット・プローン・アーカート(Wat Phrong Akat)
ワット・プローン・アーカート(英:Wat Phrong Akat/タイ語:วัดโพรงอากาศ)は、高さ49m × 幅19mの超巨大ガネーシャ像が鎮座する寺院です。
紹介しているガネーシャの中では最も大きいです。タイ全土を見回しても最大級。
境内にはガネーシャの他に、インドのタージマハルからデザインの影響を受けて作られたという奇抜な形の本堂があります。
この対称的に設計されたであろうデザインは、確かにタージマハルのようだ。
本堂も中々の見応えがありますが、正直タイ最大級のガネーシャ像を前にして霞んで見えます。
筆者も、本堂の観光はそこそこに、ガネーシャ像の虜になっていました。
しかしまあ、関心するほど巨大です。
高さ49mと言えば、ホテルの15階くらいの高さ。このガネーシャは中型ホテルくらいの規模があるわけです。
進撃の巨人の「壁」と同等の高さ。
チャチュンサオにある3体のガネーシャの中では、一番迫力を感じました。
慈悲の目で群衆を見つめているような、優しい表情も好きです。
ワット・プローン・アーカートへの行き方
ワット・プローン・アーカートへは、残念ながら直通のソンテウがありません。
そのため、チャチュンサオバスターミナルからトゥクトゥクを往復チャーターします。
往復チャーターの言い値は400バーツです。
ワット・プローン・アーカート周辺に流しのトゥクトゥクは走っていないので、必ず往復チャーターしましょう。
ワット・プローン・アーカートの開放時間
毎日8:00〜17:00
バンクラー水上市場(Bangkla Floating Market)
バンクラーバスステーション(GoogleMap上にて茶色のバスマーク)から距離約600m、バンパコン川沿いにて土日限定で開催されている水上マーケット。
川沿い約300mに渡って、両脇に約200店舗もの飲食店が並んでいます。
地元民にとっての休日の食事処と言ったところでしょうか。
シーフードや麺類、バンコクのマーケットでも頻繁に見かける定番のタイ料理がずらっと並んでいます。
水上市場と名付けられていますが、観光地として有名な水上マーケットとは異なり、商売船はいません。
バンパコン川の景色を眺めながらご飯が食べられるというだけの、のどかな市場です。
30分間のボートクルーズに参加
バンクラー水上市場での見所は、30分〜40分かけてバンパコン川を回るクルーズ。
バンパコン川自体はのどかで景観に特徴はありませんが、クルーズ途中で後述するワットパクナム・ジョーローに寄ったり、先述したクローンクアンガネーシャ公園が見られて中々面白い。
クルーズの料金は以下の通り。
- 大人1人50バーツ
- 子供1人30バーツ
- プライベート利用1船300バーツ
クルーズ船乗り場は市場内に複数ヶ所存在します。探さずとも見つかります。
プライベート利用以外だと、他の乗客が集まるまで待つ必要あり。
筆者達は暑い中待つのが嫌だったため、300バーツ払ってプライベートで利用しました。
のどかなバンパコン川をクルーズします。
途中で、大きなコウモリが巣食う寺院ワットポー・バンクラー(Wat Pho Bang Khla)や、先述したクローンクアンガネーシャ公園のガネーシャ像などが望めます。
そして、クルーズのメインであるワットパクナム ジョーロー(Wat Paknam Jolo)へ。
ワットパクナム ジョーロー(Wat Paknam Jolo)。詳細は後述していますが、内側も外側の全て黄金の美しい寺院。
ワットパクナムジョーローで20分滞在した後、ボートは再びバンクラー水上市場へ戻ります。
個人的にバンクラー水上市場単体なら、わざわざ足を運ぶほどでも無いと思いますが、ワットパクナム ジョーローとセットで観光するつもりなら行く価値はあるでしょう。
昼食がてらボートクルーズも楽しめます。
バンクラー水上市場への行き方
バンクラー水上市場は、先述したバンクラーバスステーションから距離約600m、徒歩7分程度でアクセスできます。
チャチュンサオバスターミナルからのアクセス方法は以下の通り。
- チャチュンサオバスターミナルでバンクラー行きの赤ソンテウ(片道25バーツ)に乗る
- バンクラーバスステーション(GoogleMap上にて茶色のバスマーク)から徒歩で水上市場へ
バンクラー水上市場の営業時間
土日祝の8:00〜18:00
黄金の寺院「ワットパクナム ジョーロー(Wat Paknam Jolo)」
タイで唯一の全てが黄金に装飾された物珍しい仏堂がある寺院。
ワットパクナム ジョーロー(英:Wat Paknam Jolo/วัดปากน้ำโจ้โล้)
遡ること200年以上前、アユタヤ王朝時代の頃に建てられた古い寺院ですが、1948年に水害によって崩壊した後、新しく建てた物だと記録されています。
どおりで、200年以上もの歴史ある寺院なのに、黄金の仏堂はつい最近建てられたかのように綺麗です。
全てがきらびやかな黄金色。美しいです。
また、重ねて感動するのが、仏堂の内装も全て黄金で造られている点。
ところどころ、スタッコ仕上げ(石造建築風の凹凸模様)になっていて神秘的です。
タンブンする時のお供え物にも金の装飾が施されています。
上述したガネーシャも含め、チャチュンサオ観光では様々な場所でタンブンしました。
かなりのご利益を授かれるに違いない。
ワットパクナム ジョーロー(Wat Paknam Jolo)への行き方
ワットパクナム ジョーローへの行き方は、途中までは上述したバンクラー水上市場と同じです。
- チャチュンサオバスターミナルから赤色ソンテウに乗車してバンクラーバスステーションへ
- バンクラーバスステーションからトゥクトゥクを往復チャーター
または、土日に観光を予定している人であれば、バンクラー水上市場でのクルーズでワットパクナム ジョーローを一緒に回ると良いです。
ワットパクナム ジョーローの開放時間
毎日8:00〜18:00
100年市場「タラート・バーンマイ・ロイピー(100 years market)」
100年市場(タラート・バーンマイ・ロイピー/英:100 years market/タイ語:ตลาดบ้านใหม่100ปี)も、バンコクからの日帰り観光名所として有名な場所です。
タイ国内には、複数ヶ所に100年市場と呼ばれる、100年以上の歴史がある市場が存在します。
日本で例えると、千葉県の佐原や埼玉県川越の小江戸のようなノスタルジックを感じられる観光地です。
マーケット内はレトロな空間が広がっています。
年季の入った木材家屋で構成されていて、飲食店やカフェ、昔懐かしの駄菓子を並べた店など、童心に帰ってワクワクするでしょう。
単に買い物や食べ歩きできるだけでなく、ノスタルジックに浸り、趣ある景観も同時に楽しめます。
100年市場に関しては、以下の記事で詳細を記載しているため、ここでは省略します。
ピンクのガネーシャと並んで、チャチュンサオにおけるマストな観光名所です。
チャチュンサオ観光の際は絶対に足を運んでみましょう。
100年市場への行き方
チャチュンサオバスターミナルから100年市場行きの白色ソンテウに乗る(運賃は18バーツ)。
詳細は上記事にて写真付きで解説しています。
100年市場の営業時間
- 土・日・祝(2024年のタイの祝日)のみ
- 8時〜17時頃まで
(一番活気があって楽しいのは昼時)
ワット ソートーン ウォラウィハーン(Wat Sothon Wararam Worawihan)
ワット ソートーン ウォラウィハーン(英:Wat Sothon Wararam Worawihan/タイ語:วัดโสธรวรารามวรวิหาร)は、チャチュンサオバスターミナルから約5kmの場所に位置するタイ王室第三級寺院です。
タイでは、以下に当てはまる寺院を「王室寺院」として第一級から第三級まで指定しています。
- 王室のメンバーが建てた寺院
- 王室のメンバーに寄進するために建てた寺院
- 一般人が建てた寺院で王室の認定を受けた寺院
さすが王室第三級寺院。筆者が訪れたのは平日でしたが、多くの参拝者が見受けられました。
もう、押し寄せると言っていいほど、たくさんのタイ人達が熱心にお参りしています。
本堂はタイ王室からの寄進を受け建てているだけあって、さすが贅沢に装飾が施されています。
大理石で作られた豪華な内部。どことなく教会のような厳粛な雰囲気です。
仏堂の中心にある多くのタイ人が祈りを捧げている仏像は、プラ プッタソートン(英:Phra Phuttha Sothon/タイ語:พระพุทธโสธร)という仏像です。
タイで最も尊敬されている像の一つであり、「参拝者の願いを叶える神の力がある」と言い伝えられています。
プラプッタソートンには逸話があります。
遡ることアユタヤ時代末期、村人が寺院の前を流れるバンパコン川で3体の仏像が浮いているのを発見します。
村人が仏像を引き上げようとロープを像にくくりつけ引っ張っても、まるで仏像が拒否するかのように重くて手繰り寄せることができませんでした。
村人が引き上げるのを諦めた後、3体の仏像はそれぞれ「ワット ソートーン ウォラウィハーン」「サムットプラーカーン県のワット・アンパワー・ヤイ」「サムットソンクラーム県のワット・バーンレーム」に姿を現します。
まるで、各仏像が各々の寺院を選んだかのように。
ワット ソートーン ウォラウィハーンの前に現れた仏像がプラプッタソートンです。
再び、村人は川からプラプッタソートンを引き上げようとしますが、やはり重くて引き上げられません。
そこで僧侶に頼んで祭壇を立て、祈りを唱えたところ、いとも簡単に岸に手繰り寄せることができました。
以降は、ワット ソートーン ウォラウィハーンに安置してあるとのこと。
上記はあくまで寺伝です。参考にした文献によっては、若干異なる部分もありました。
「プラプッタソートンは、アユタヤ時代末期にミャンマー軍からの仏像略奪を恐れた僧侶がバンパコン川に隠していたものを、たまたま村人が発見した」など。
まあ、こうした寺伝・伝承はそもそもリアリティに欠ける上に、遠い昔の話です。
細かいことは気にせず、敬いの心だけを持って参拝すれば良し。
ゆで卵を奉納する
ワット ソートーン ウォラウィハーンには、「ゆで卵を奉納する」という変わった風習が存在します。
チャチュンサオは鶏卵を生産する養鶏場が多い町です。
その昔、チャチュンサオに住む養鶏場の所有者は、ワット ソートーン ウォラウィハーンでの奉納品としてゆで卵を奉納したところ、願いが叶い大成功を納めたんだと。
以降、ワット ソートーン ウォラウィハーンでは、ゆで卵を奉納することが風習となっています。
うーむ、ゆで卵と聞くと何だか可愛い感じもしますが、我々が神社にお餅をお供えするのと同じような感覚なのでしょうか。
ゆで卵は本堂隣にあるプレハブ小屋のような建物で購入できます。
ご利益に授かりたい人は、ゆで卵を購入して奉納しましょう。
(多くのタイ人がゆで卵を奉納していた)
ゆで卵を奉納して、ワット ソートーン ウォラウィハーンでのお参りは完了。
それにしても、ワット ソートーン ウォラウィハーンといい、上述したガネーシャ像の寺院といい、チャチュンサオ旅行はパワースポット巡礼のような旅でした。
ワット ソートーン ウォラウィハーンへの行き方
ワットソートーンウォラウィハーンへは、チャチュンサオバスターミナルから黄色のソンテウ(運賃10バーツ)に乗ってアクセスできます。
黄色のソンテウは、チャチュンサオバスターミナルの正面玄関前(下写真)に来ます。
(チャチュンサオバスターミナルの正面玄関前。駐輪場になっている)
ワットソートーンウォラウィハーンへ行く黄色のソンテウ。車体に「วัดโสธร(ワットソートン)」との記載があります。
念のため、乗車前に運転手に「ワットソートン ?」と聞くか、ワットソートーンウォラウィハーンのタイ語表記「วัดโสธรวรารามวรวิหาร พระอารามหลวง」を見せて行き先を確認すると良いです。
バスターミナルを出発した黄色のソンテウは、チャチュンサオ鉄道駅を経由して約15分でワットソートーンウォラウィハーンに到着します。
ワットソートーンウォラウィハーンの開放時間
毎日7:00〜16:30
バンコクからチャチュンサオへの行き方
バンコクからチャチュンサオへ行くには
- バス
- 鉄道
の2通り方法があります。
この記事ではバスでのアクセスをおすすめしています。
なぜなら、上述したように、チャチュンサオバスターミナルがチャチュンサオ観光における交通結節点だからです。
全てのソンテウはバスターミナルから出ているため、バンコクからチャチュンサオへのアクセスにはチャチュンサオバスターミナルを目指した方が効率が良いでしょう。
バンコクのエカマイバスターミナルからチャチュンサオ行きのミニバスに乗る
チャチュンサオ行きのバスには、BTSエカマイ(Ekkamai)正面に位置するエカマイバスターミナル(別名:東バスターミナル)から乗れます。
以下はエカマイバスターミナルの場所を記したGoogleMap
エカマイバスターミナル内の18番窓口へ向かいましょう。
(18番窓口)
チャチュンサオバスターミナル行きのチケットは99バーツです。20分〜30分ごとに発車しています。
チャチュンサオバスターミナルまでの所要時間は約1時間です。
チャチュンサオバスターミナル行きのミニバス。
旅慣れていない人はバンコク発日帰り観光ツアーがおすすめ
海外旅行やタイに慣れていない人、自力で観光地を回るのに不安がある人、日帰りで観光を済ませたい人は、以下の日本語ガイド + バンコクからの往復送迎付きツアーを利用するのがおすすめ。
催行会社への問い合わせや緊急の連絡も日本語で可能なので、何から何まで安心と言えるでしょう。
(予約後は上写真のバウチャーがメールアドレスに届きます。バウチャーをプリントアウトするかスマホに保存して持参しましょう)
上記ツアーでは、
- ピンクのガネーシャ
- 100年市場
- ワットソートン
の3ヶ所を、日本語ガイドと一緒に回れます。
日帰りなので、さすがにチャチュンサオの観光地全てを回ることはできませんが、いずれもチャチュンサオを代表する観光地なので満足度は高いです。
日本語ガイドがいるので英語・タイ語が分からなくても不安なく観光できるのがメリット。
また、ガイドは写真係にもなってくれます。
パワースポット巡りのようで充実した旅だった
正直、チャチュンサオは田舎で大して見所がないというイメージでしたが、実際に滞在してみるとビックリ仰天。
圧倒されまくりのインパクトありまくりの素晴らしい名所ばかりでした。
しかも、いずれもご利益に授かれるパワースポット揃い。
確かにチャチュンサオは田舎ですし、英語は殆ど通じない上に情報も少ないです。
外国人や外国人向け施設も少ないので、筆者のように観光都市慣れしている人間は、若干の不安も感じました。
しかし、だからこそ旅好きは行ってみる価値があるでしょう。
また、バンコクから片道1時間程度でアクセスできるのが良いですね。
バンコクリピーターは、次はチャチュンサオへの小旅行も計画してみてはいかがでしょうか。
チャチュンサオの他、バンコクから日帰りで観光できる全てのおすすめ観光地については、以下の記事も参考にどうぞ。
チャチュンサオの雰囲気が好きな人は、個人的にナコンパトムもおすすめ。バンコクから片道1時間30分程度でアクセスできて、世界一巨大な仏塔などの見どころが多いです。
はじめまして
カンボジアからバンコクに陸路移動するついでにどこか寄れないかと探してピンクガネーシャを知りこちらの記事を参考にさせてもらいました。2023年1月時点でのソンテウ代などなにかお返しできればと思った次第です。
チャチュンサオーピンクガネーシャ 40バーツ
チャチュンサオー100年市場 10バーツ
チャチュンサオーバングラー 25バーツ
チャチュンサオーワット ソートーン ウォラウィハーン 10バーツ
ピンクガネーシャからの戻りのソンテウが鉄道高架下をくぐり右折したところで下車してソンテウとは反対方向に歩き行き当たりを左に曲がれば徒歩10分ほどで100年市場に行けます。ピンクガネーシャは東向きに寝ているので朝がおすすめで。
バングラーのボートツアーはやはり客が集まらなそうだったので貸し切りで行きました。ガネーシャ公園もプラス200バーツで行けるとのことで言い値でOKしてしまいましたが計400バーツくらいで良かったかもしれません。ワットポー・バンクラーともう一つ大きな本堂建設中の寺院にも寄ってくれました。
良い情報をありがとうございました。チャチュンサオなんて全く知らなかった街でしたがおかげで2泊して充実した観光ができました。バングラーがなかなか良くてバスステーションの裏手の雰囲気が自分が初めてタイに来た頃の雰囲気を思い出させてくれて日程があったらバングラーに1泊しても良かったと思いました。
>>Yajiさん
情報ありがとうございます。記事が参考になって良かったです。頂いた情報を追加しておきます。