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(検疫所が確保する隔離施設)
2021年3月9日、厚生労働省が発表した「水際対策に係る新たな措置について」によれば、2021年3月19日より、日本人も含め「出国前72時間以内の検査証明書の提示」をしなければ、日本への上陸を認めないとのこと。
今回の記事では、これから日本への帰国を検討している人に向けて、
- 帰国時にどのような検疫が行われるのか
- 検疫所が確保する隔離施設の様子
- 隔離後の解散場所
について自分の体験談を記載しています。
2021年2月1日、筆者は1年間住んだタイから日本へ帰国しました(バンコク→羽田)。
筆者が帰国した2021年2月現在、日本では水際対策の措置として、以下を実施・要請しています。
- 全ての入国者・再入国者・帰国者に対し、日本入国前72時間以内に実施したCOVID-19に関する検査による「陰性」の検査証明書を提出するよう求める
- 入国時にウイルス検査を行う
- 入国時のウイルス検査が陰性であれば解散。
自宅等で14日間の待機および公共交通機関を使用しないことを要請する - 14日間の待機中はGoogleMapでの位置情報の保存
- 厚生労働省のコロナウイルス接触確認アプリのダウンロード
ただ、日本入国前72時間以内に実施したCOVID-19に関する陰性の証明書がなくても入国は可能です。
陰性の証明書がない人は、入国時のウイルス検査で陰性が判明したら、その後は検疫所が用意する隔離施設で3泊4日隔離されることになります。
その後、隔離4日目の再検査で陰性が判明すれば、自宅等で14日間の待機および公共交通機関を使用しないことを要請され解散という流れです。
筆者はPCR検査を受けずに帰国したため、入国後に3泊4日間隔離されました。
日本入国時の検疫
飛行機を降りる時には係員が付き、入国審査場までの間に設けられた複数の検疫所カウンターをパスします。
各カウンターでは、出発国・地域の確認や誓約書(PFD)の記入・提出を行います。
(誓約書等の必要な書類は全てカウンターで配布される)
また、検疫所カウンターでは、2週間の自主隔離要請時の待機場所の住所記入も求められます。
ただ、あくまで住所のみを記入するだけです(連絡先は記載しない)。
例えば待機先がホテルの場合、ホテル名などは記入しません。予約の確認もされませんでした。
待機先が知人宅や親戚宅であっても、知人や親戚の名前や連絡先を聞かれることもありません。
自分は2週間ホテルで待機する予定だったのでホテルの住所を記載しましたが、正直言って適当な住所を書いても通るのでは?と思いました。
入国時のウイルス検査
全ての書類を出し終えたら、係員案内のもと、ウイルス検査のカウンターへと進みます。
検査方法は唾液による検査です。てっきり鼻の奥に綿棒を入れられてグリグリされると思っていたので安心しました。鼻グリグリは痛そうです。
日本に到着したのが朝6:30。そこから各カウンターで書類を提出したり、ウイルス検査を終え結果が出て入国したのが8:40頃。
飛行機を降りて入国するまでに約2時間かかりました。
3泊4日隔離施設(アパホテル)の様子
入国後、コロナウイルス陰性証明書を持たずに入国した人は集められ、検疫所が用意する隔離施設へとバスで移動します。
筆者を含めて8人くらいの人が、検疫所が用意する隔離施設へと向かいました。
羽田空港から検疫所が用意する隔離施設へのバス移動運賃は無料です。
また、隔離施設での宿泊費・食費等も全て無料です。
隔離中に発生する費用は一切ありません。
隔離先はアパホテル潮見
気になる隔離先はアパホテル潮見駅前でした。
広さは11平米くらいでしょうか。普通のビジネスホテルです。
狭いですが、3泊4日程度なら全然耐えられます。
ちなみに入所時に禁煙・喫煙部屋どちらかを選べる
隔離中のアルコール摂取は不可です。
一応窓が少しは開閉できるので、大してストレスは感じませんでした。
唯一不満があったのはWiFiが遅かったり途切れ途切れになることくらいです。
(スピードは計り忘れましたが、Youtube見てたらストレスに感じるくらい遅い)
暇なのでネットを見るくらいしかやることがないのですが、WiFiが途切れて動画が見れなくなることが多々ありました。
パソコンはスマホでテザリングして見ると良いですね。
ちなみに、隔離中は部屋の外には一切出ることができません。部屋の外に出られるのは、後述するコインランドリーを使用する時のみです。
シャワールーム
アメニティやドライヤーもある
加湿器も完備。普通にホテル利用する時と同じ内容です。
タオル類は予め4日分完備しています。
食事は1日3回決まった時刻にでる
食事の時間は、毎日3回(7:30頃、12:00頃、18:00頃)。
食事を配る旨の館内放送が流れ、部屋前に設置されたバゲージラックの上に食事が置かれます。
弁当と水ペットボトルが1本。
弁当の味は普通です。フォロワーさんの中には美味しくないと仰っていた方もいましたが、自分は結構好き。楽しみが食事くらいしかないからでしょうか、やたらと美味しく感じました。
しかもメニューは毎日変わります。隔離者への手厚い対応に感謝です。
コインランドリーの利用
隔離中のコインランドリー利用は認められています。
ただし、自由に利用してよいわけではありません。予約制です。
利用の都度フロントに連絡して、予約が取れたら係員が部屋まで迎えにくるというシステム。
コインランドリーがあるフロアまで係員が同行して利用します。
コインランドリーの利用料金は1回300円です。100円玉と50円玉のみを利用できます。
アパホテル内での小銭への両替は不可です。そのため、コインランドリーを使いたい人は、予め100円玉か50円玉を用意しておきましょう。
洗剤は不要です。
乾燥機の利用は30分100円です。
隔離中の差し入れ・デリバリー等の利用は可能
筆者は利用していませんが、3泊4日の隔離中は
- 家族からの差し入れ
- デリバリー
- ネットショッピング等のサービス
を利用できます。
ただし、以下の注意点があります。
- 各部屋のお届けは荷物到着翌日の午前中になる
- 21:00〜9:00の間に到着する配送は受け取れない
- 冷凍・冷蔵品の食事類は温度保管できる場所がないので受け取れない
- 寿司、サンドウィッチ、牛丼、カツ丼、コンビニ弁当、おにぎり等は受け取れない
- 受け取りの際、職員立ち会いの下でアルコール飲料および危険物がないか中身を確認される
隔離中は水しか飲み物が出ないため、コーヒーやお菓子など欲しい人はコンビニ商品などをデリバリーすると良いでしょう。
とは言えたった4日間の隔離なので水と弁当だけでも問題なく過ごせましたが。
隔離後の解散場所は羽田第三ターミナル
3日間の隔離を終えたら、4日目に再び唾液検査を行い、陰性であれば羽田第三ターミナルへと送ってもらいます。
羽田第三ターミナルで解散です。
アパホテル⇒羽田第三ターミナルへと送迎するバスは4日目の16時に出発します。
ただし、検査に時間を要し16時の出発に間に合わない場合は、翌日の10時に変更される可能性もあり。
解散後、2週間の自主隔離先への交通手段は確認されません。
なので、公共交通機関を使用してはならない(知人や親族に迎えに来てもらう、もしくはハイヤー等を手配すべき)とは言われていますが、実際には公共交通機関を利用している人もいるのではないか?と思いました。
3泊4日の隔離終わりました。そして2週間自主隔離の要請に従い新しい隔離先に移動しました。
3泊4日隔離後の解散場所は羽田第三ターミナルです。
解散後は特に行き先など確認されません。なので、公共交通機関を利用してはならないと言われてますが、実際利用してる人もいるでしょう。といった感じです pic.twitter.com/xwFLevi4d7? ri-(リー)@タイ一択 (@AsiaThailand208) February 5, 2021
表向きは、地方に住んでいて迎えに来てくれる知人や親戚がいないという人は、乗り捨てでレンタカーを利用するか近くのホテルで14日間自主隔離するしかないです。
最新の情報確認を
冒頭にも記載したように、これはあくまで2021年2月時点での情報です。
今後、水際対策に関わる措置は変更される可能性もあるため、帰国予定の人は常に外務省や厚生労働省等で最新の情報を確認して頂くようお願いいたします。
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